ハノイ便り

久しぶりの海外転勤、日々の記録として書き綴ります。

今日は私のために…

2014-03-29 08:05:24 | Weblog

3月29日 くもり 湿度そうとうなもの

ただ今、気温25℃…窓を開けると空気がまとわりついてくる、かなりの湿度

雨の時期が終わりに近づくにつれ、湿度に悩まされるこの時期、家のエアコンと換気扇はフル稼働中

そんなあるひ、今日はお花を買いに行こうと、朝7時過ぎに家をでた、市場は朝8時までか午後4時過ぎにいくようにとハーさんが教えてくれたので…

アパートをでたところの消防署の隅におこわやさんがいる。

おこわは朝ご飯にいただくものらしく、近所のオフィスに勤務している人用に販売しているので、私の生活時間には店じまいをしてみかけることがない。

     で、さっそく買ってみたのが、ピーナッツのおこわ  

新聞紙にセロファンをしいて …このなんともいえない、昔風の包み方が私は好き… 小皿一杯分で10000ドン(50円) 

かかっているのは、豚肉の乾燥したもの、、よこのは、ピーナッツを砕いて塩と混ぜたもので、これをつけていただく。

もち米とピーナッツの歯ごたえと適度な塩味がシンプルだが、なんともいえずにおいしい。

             だけど、これも以前は5000ドンくらいでかえたのに、値上がりしたのかな

                 路上の花屋さんでかったゆり

もうそろそろ顔なじみになったかなと思って、久しぶりに店開きしている花やさんでゆりを買おうと値段を聞くと、30万ドン(1500円)という。

これは高いよ、買う気になれずほかの花を見ていると、20万ドン(1000円)でいいといってくる、それだったらと買うことにした。

果物やさんでの買い物は、マンゴーが4個(1k55000ドン)、パッションフルーツ500g、ドラゴンフルーツ2個で、18万ドン(900円)

ゆりは、少し古いなあとおもいながら花瓶に活けようとすると、すべての花にネットがかけてある、しまった、すぐ開くぞ… 案のじょう、全開状態

花の開花をネットをかぶせることで抑えているので、お店ではつぼみのようなフレッシュな状態にみえるのがみそ、ちょっとやられた…

街での買い物はいつも刺激的

ベトナム人はそんなに意地悪でないので、人によって価格を変えているとはおもえないけど、いつもだまされないようにと心を強くもって向かう…

値段が高いなあと思うのは全体的に物価が高騰しているためと思ってはいるが、なんだかしっくりこない時もある

なんで、買う気がないと値段を下げてくるの…とか

いまの私は、野菜と卵と豚肉は日本人がやっている宅配を毎週取り寄せているので、充分まかなえる

お客様のときは韓国スーパーとかで必要なものを買うというのが生活パターンなので、市場で買い物することは少なくなった。

でもたまにふらっと歩いてみて、刺激をもらうのが気分転換になると思っている。

 

 


久しぶりのおもてなし

2014-03-21 17:23:30 | Weblog

3月21日 霧雨 17℃

オットが関係してハノイに工場を建てた会社の第一期の社長が帰任するということで、我が家で送別の食事会

社長といっても4、5年前は30代だった若者が、いまは40を少し超え、落ち着いた感じになったが、白髪を黒く染めている、

創設期、きっとたくさんの苦労があったんだと、赴任前から知っているわたしとしては、心が痛んだ。

とはいえ、さーて、何を食べていただこう… 元気になってほしい…

前菜は、明太子いりたまご焼き、きんぴらレンコン、ポテトサラダ、春菊の白和え、なます  

たまご焼きは何度も挑戦し、お寿司屋さんできれいに作るやり方を伝授してもらい、たまご焼き器を変え、最近ちょっと自信が着いた

ポテトサラダはゆで卵とエビを乗せるとぐんとおいしくなる、白和えは手間がかかるので普段は作らないけど、我が家の息子たちの好物なので…

メインは油淋鶏、エビのマヨネーズあえ、春巻き、ご飯はカレー

エビは久しぶりホム市場に買いに行くと、1k60万ドン(3000円)びっくりしていると、55万ドンにしてくれたが、高くなった…

ベトナムの春巻きは食べ飽きて、日本の味が懐かしく日本から運んで冷凍庫にいれているスーパーの皮でつくるのがのがマイブーム

ご飯はいつもカレー、おなか一杯といわれると、一口カレーとか茶碗カレーとかにしてちょこっとだけでも食べていただく

デザートは、プリンと季節の果物

プリンとマンゴープリンは甘いものが好きという2代目の工場長さんが喜んでくれた、この人もまだ30代…

 果物は、 路上の果物やさんで買った、ブースアとザボンとドラゴンフルーツとランブータン        

 ランブータンはまだ季節的に早いと思ったけど、味見をしたらおいしかったので、1k6万ドン(300円)      

自転車の花やさんで、50000ドン(250円)で買った、バラと名前を忘れた白い花  

気分はお母さんなので、久しぶりにかえって来た息子に食べてもらいたいものオンパレード…

気に入ってもらえるかなと思って料理した前菜はあっという間にたいらげ、あわてて次の料理にとりかかるというあわただしいものだが、

かれらのおもたせは、トランクに忍ばせて運び込む私が大好きな日本酒の一升瓶、今回は新潟のお酒、グラス片手に調理する。

前菜は、ホーチミンで買ってきた漆のトレーに並べることが多い、これだったらトレーごと台所に引いて、次に取り皿をだすと簡単だから…

料理をして、お酒を飲んで、思いでばなしをして、新しい社長さんも一緒にあっという間に時間がたってしまった…

ハノイの生活は出会いと別れのくりかえし、日本ではできないご縁がここで生まれる

そして、みんな日本で、また自分の世界にもどり、生活がはじまる

わたしは彼らのハノイでのお母さん、寂しいけどまた日本で頑張ってね、という気持ちで送りだす。

 

 

 


春の雨

2014-03-20 16:14:25 | Weblog

3月20日 くもり 23℃

靴がかびた、部屋がかびた、バッグがかびた…、毎日の会話ででてくる話題…

あと2週間とベトナム語の先生も運転手もいう、毎日毎日続く霧のような雨

しかもこのところ少し気温が上がってきたので部屋の乾燥をおこたると、がっかりする現象がおこるのが、前述した会話でわかる。

このうっとうしい気候は今月までということだが、まわりをみまわすと

細かい霧のような雨は、植物にとってはかかせないもの、街路樹は若葉の季節である。

               ホアンキエム湖付近 

                          ヒルトンホテルを背景に、やさしい若葉が美しい

そして郊外では、田植えもひと段落し、水をはった田んぼが美しい    

この田んぼの稲はすべて手植えによるもの

ベトナムの急速な経済発展の陰で、農村部はほとんど変化がない。

2007年以降ハノイで暮らす限り、車の数の増加、バイク、電気自転車の普及、家電製品と暮らしが便利になっているのは感じる

しかし、農作業に機械化はない、牛と人力ですべてをこなしていて、機械の入る様子はない。

田園風景はのどかでノスタルジックだけど、田植えの姿に、腰がぎりぎり悲鳴をあげているのではと心配する

これだけの格差をこの先どう修正してゆくのか、これは政府の問題だけど、

恵みの雨と美しい自然を感じながら、もう少し、みんなが楽になってくれればよいのにと、いつもこの季節になると思ってしまう。

 


ボランティアな日

2014-03-13 18:13:38 | Weblog

3月13日 雨 20℃

久しぶりの旧市街は、刺激が強すぎ…

昨日は、午前中ペイントの日、手伝いに来てくれている仲間とバザーにむけての作品作り。

午後、ドンダー盲人協会に不要になったパソコンを届けに行く。

ボランティアグループは、いらなくなったパソコンを募集して、盲人協会に寄付するボランティアをしているので、そのお手伝い。

全盲の人にとって、パソコンは情報を得るための道具として、一番力を発揮してくれ、世界が広がるらしい。

そのために日本に帰国する際、必要でなくなったパソコンが盲人協会で、もう一回お仕事をしてくれるのは、ありがたい。

盲人協会会長さんのハさんの嬉しそうな笑顔が印象的で、古くて暗くて寒い、家具もない部屋のなかで、ほっこり暖かくなるものがあった。

帰りの車のなかで、そうだ、ソンタイの製品の袋づめ用の透明袋を買いに行こう…っと思いたち…

とりあえず、旧市街で車を降りて、探すことにする。

前日、オーダーを出していたエコバッグとエプロンが仕上がってきて、検品と袋詰めの作業が残っていたので…

久しぶりの一人街歩き…これは準備不足だった…

サンプルなし、ベトナム語でなんといっていいかわからない、英語はまるで通じない、で、完璧なゼスチャーで店を渡り歩くが見つからない。

地図を見ながらしばらく歩くうちにハンマー通りが紙屋街とわかり、それも数件目にしてやっとめぐりあった。

ハノイの透明袋って、枚数で買うらしい。

とりあえず、100枚というと、35000ドン(170円)…ではあるだけ全部というと、…

数えた100枚を計りにかけて重さをチェック

次に残っている袋を計りにおいて、暗算して合計45000ドン(220円)の支払いとなった。

いままで、日本で包装されたものしか買ったことがなかったので、この販売方法は新鮮だが、効率的なのかそうでないのかいまいちわからない。

しかし、目的達成、で、家での作業が無事終了。

さすがに夕方になるとぐったり…

久しぶりの旧市街の騒音とバイクの数は半端なくすごい、そのため、緊張と動揺で写真をとることも忘れてしまったのは、残念で仕方ない。


あれから一年

2014-03-06 19:30:21 | Weblog

3月6日 雨 20℃

今日でかけた車の中でぼんやり外をみていたら、街路樹に白い花が咲いているのをみつけて…

この花、ハノイで、二度目にみる花だと思うと…

私がハノイに来てもう一年が過ぎたと、ちょっとしみじみした。

この白い花は槐(えんじゅ)というマメ科の花と今日、教えてもらった。

そしてもうひとつ、夢憂樹(むゆうじゅ)の花、みっしりした常緑の葉っぱのなかに、オレンジ色のマメ科の花がさいている。

お釈迦さまがこの木の下で生まれたといわれていて、アジア各地の寺院には必ずといっていいほど植えられているらしいが、ハノイにもたくさんある。

ハノイの花たちはかわいそう、木のせいが高いので、どんなに可愛くても、懸命に咲いても、花が遠くなり、なかなか目にとまらない。

その上道路事情も悪いので、花をみながら歩いていると、歩道のくぼみに足を取られてころぶか、バイクに引っかかりそうになったり、なにかと危険である。

しかも、現在は天気が悪く、毎日湿度90%をこえるとなると、霧の中で生活しているようなもの、すべてが霧でぼんやりかすんでいる。

槐と夢憂樹、私の二度目のハノイはこれらの花とともにはじまった。

ハノイはいま春のさかり、花の季節が始まって、季節はめぐる…


ヤギ料理

2014-03-02 07:55:39 | Weblog

3月2日 くもり 21℃ 湿度90%

やぎ料理をはじめていただいた。

昨日3月1日は旧暦の2月1日にあたる。

この日は旧正月の最後の行事、これでお正月はおしまい、明日から通常モードの生活に入ってゆくから最後にお正月を楽しみなさい、という意味のお祭りらしい。

オットの取引先からぜひにとのお誘いがあり、わたしも同行することになった。

おみやげの必要もあるので、何人くらい?ときくと、前回は10数人だったというので、ビヤードパパのシュークリームだったら喜ばれるかもと20個用意した。

行ってびっくり、長ーいテーブルに人、人、人、私たちの席はその奥の庭にある東屋に用意されている。

そこにたどり着くまで、「アジノモト」、「アジノモト」の声に挨拶しながら…、聞いてはいたけど、わたしたち日本人は、アジノモト、と呼ばれているのね。

親、兄弟、親戚、同級生、近所の人…軽く100人は越えていたような…

今日、プロを呼んでヤギをさばいてもらったと、テーブルにはいろいろな部位を使ったヤギ料理が並んでいる。

ヤギの血を固めてゼリー状にしたもの  ピーナッツと一緒にいただくが少し危険なにおい…

体を冷やす作用があるらしい、だから、夏場にヤギ料理を食べる人が多いのね、女の子ももりもり食べていた。

          右端がヤギの骨と青バナナの煮込み  

皮ごと煮込まれた青いバナナがおいもみたいにほくほくしておいしい。

その奥が、ヤギの皮とレモングラスの炒め物、さっぱりして、こしこしして、ああ、皮だったんだと…

              手作りソーセージ    奥の野菜はセリの炒め物

材料は何だろう、マダムが何か月も前から準備して作ったということだが、塩気のないサラミみたいで油ぎとぎと感だが、いただくとそうでもない。

         黄色いのはフーテーといわれる、結納とかのお祝いごとに使われるお祝い菓子と説明された。

緑豆のやさしい甘味とココナッツのせん切りが中に包まれている。

東屋から庭を見ると、奥に鳥小屋があり、テーブルの蒸し鳥もここで育ったものらしい。

確かにこの庭でヤギが捌かれた痕跡が残っていたが、鳥といい、バナナといい、野菜、すべてこの庭からのもので、ハノイ市街から離れた田舎の村の生活の豊かさを感じることができた。

でもわたしの、20個のシュークリームは誰のおなかに入ったのだろう、こんなことと知っていたら、おみやげは違うものにしたのに…