6月26日 晴れ 35℃
これが6月10日の写真 少しわかりづらいけど、道路脇の薄茶色が、稲わら
稲刈りが終わると、稲わらを道路を大幅に占領して乾燥させる
それが道路いっぱいをおおってしまうところもあり、車はその上を平気で通ってゆく
同時にこのころ、牛の群れが道路を堂々と歩くので、車は牛が通り過ぎるまでまたなければならない、
夕刻近くになると、田んぼで燃やされるもみ殻の煙が一面あたりに漂い、ぼんやり、まったりした日本では見られなくなった風景がある
そうか、稲刈りの季節が始まったと…
それから2週間後、平日なのに田んぼに大勢の人がいる、苗床もある、耕運機で田んぼを耕している人もいる、隣では、田植えが始まっている
もう…?そうか、テト(2月)のころに植えた稲が刈り取られ、もう一度テト前に刈り取るのがハノイの米つくり
一年に2回米を作る地域はこんな感じ、そして、ベトナムの南は3回作る、こうなると田んぼは休みなしのフル可動、人もだけど…
話は変わって、
中国との国境の街、ラオカイ(380㌔と書いてあった)まで高速道路を作っていて、途中まで開通しているが通行料は4万ドン(200円)
通常1万ドン(50円)とか高くて1万5000ドン(75円)なので、これはべらぼうに高い
タムダオのゴルフ場に行くのに、高速道路を使えば1時間でいけるという話に、オットは料金の割には距離が短いので運転手は使わないだろう、といったが、私の運転手は使った
時速100㌔の高速道路に車は全く走っていない、犬が2匹道路上で遊んでいて、車をみると固まってしまって動けない、車はスピードをダウンする始末
この道路は農村地帯をまっすぐに走っているので、見渡す限り田んぼが広がっている
そこには大勢の人がでて農作業をしている、こんな上から見下ろす目線での風景は広大でいままで目にすることのなかった景色である
今は夏休み中、なので家族総出での農耕作業が必要な時期
手が足りないからと人を雇うと1日25万ドン(750円)、猫の手を借りてでも家族でやらないと大変な出費となる
しかし、いままで見なかった耕運機がたくさん使われている、2007年以来、一年に1台くらいしか見ることがなかったのに
オットは、田んぼの耕運機はだいぶ普及し始めた、じゃあ、あんなに牛がいるのはどうして? ときくと、畑の畝をつくるのは牛の仕事という
耕運機、と一言でいうけど、日本のものを頭に浮かべたらいけません、手作り感満載の、ん…十年前のシンプルなものでしかも中古っぽい様子
そうはいっても、機会化がはじまったと覚醒の感がある
ベトナムの農村風景は非常におだやかで美しい
それは機械化されていないから、自然が満載なのだけど、人の手による作業の辛さは想像以上のものだろう、
残してほしい風景と、いまの時代の生活をしてほしいという、反するものがあるが、美しい風景をみせてもらえたのは高速道路のおかげでもある