ハノイ便り

久しぶりの海外転勤、日々の記録として書き綴ります。

またまたひとりゴルフ

2008-01-30 10:37:47 | Weblog

1月30日気温7℃とか

 このところ毎日夜必ず雨が降り、日中はなんとかもちこたえるという日が続いています。おまけに寒い。去年はこんなに寒くなかったと先輩達はいっているけど、南の国のイメージで赴任した私は、驚いています。

 特に今、ベトナムはテト(旧正月)の準備で大忙しです。買い物をしたり、掃除をしたり、儀式にのっとったり、日本同様街中がわさわさしています。挨拶は、寒いね、から始まりますし、バイクでの移動なので、寒さもひとしおでしょう。

 こんな時にもかかわらず、部外者のわたしは時間がたくさんあります。今年から、ゴルフクラブのメンバーにもなったことだし、この際少し腕を磨くいみもあって、週2ゴルフに取り組んでいます。月曜日、ゴルフ場は天気が違うからとのオットの言葉を信じて行ったのに、お友達何人かに声をかけたけど、みんな予定があって、一人ゴルフも経験済みだから、めげないで行こうと頑張ったけど、終日雨。気温10度以下、今日はゲストは少ないよねといったら、いいえ大勢いるよとの返事。たしかに、傘をさしたプレーヤーが各ホールに見えます。きいたらすべて韓国の方、日本人はマダム一人だけといいます。私は一人だし、プレーは早いので、どんどんスルーさせてくれるけど、いけどもいけども韓国の人ばかりがつまっています。観光でみえた方、在住の方、テトとは無縁のわれわれは、雨にもめげません。少し心強かったです。

うっとうしい日ではあったけど、音の無い世界と、雨に濡れて銀色に輝いている芝生、もやのかかった池とくろくかすむ木々は、まるで水墨画の世界でした。こんな景色のなかにいられるのも、ひとつの宝ものです。

 季節柄、いつもよりたくさんの物売りさんが道路わきにたたずんでいます。郊外の道路はものすごいほこりなので、雨がふって洗い流してくれると村がどれだけきれいになることかと思っていたけど、大間違い。沼地みたいになってしまうので、車はドロドロ、バイクの人の足元は、はねでびしょびしょ、濡れて汚れた靴下が気の毒です。

道路わきの民家の軒先には、焚き火で暖をとる人達がかたまっています。その向こうに広がる田んぼには水がはられ田植えが始まっています。雨と水の張られた田んぼの様子は日本で見慣れた光景だけど、年の瀬とこの寒さとがいまいち一致せず、不思議です。

昨日ランチで行ったレストランも、暖を取るためか室内でまきを燃やしていました、エアコンはないし、建物は石作りだし、納得はいくけど、ここでも、生活の違いを感じます。

                        


ゴルフ場のむこうでは

2008-01-24 23:21:17 | Weblog

1月24日気温10℃から14℃

 寒いです。ダウンジャケットが必要です

 寒さににもめげず、ゴルフにいきました。街の北、車で1時間位のところにあるゴルフ場は、対象が日本人なので、受付から、キャディーさんまで、日本語で挨拶してくれるし、シャワールームにはお風呂があるし、トイレにウォシュレットがついています。これはどこにもないので、ちょっと感激します。

アパートから1時間もかからないところですが、ものすごい田舎です。この時期、大勢の人が田起しや農作業にいそがしそうに働いています。

 山に囲まれた地域で、平坦で何もないので吹き降ろしの冷たい風が強く、ホッカイロを背中に貼り付けウインドブレーカーを着ても手の先が冷たくて暖かくなりません

 小高いところから、外の様子を見ると、なんとこの冷たい気候の中で田植えをしていました。こんな寒い時に田植えをして稲が育つのだろうか、水が冷たいだろう、とか思わず見つめていると、日本語で「めずらしいですか?」と一人のキャディーさんが声をかけてきました。そうではないけど……、すると、他のキャディーさんが、「マイマザー」というと、ほかの人達もそうそうとかうなずいていました。

 田植えの姿をめずらしがり、脳天気にゴルフなんぞをしてる私をみてか、「マダムはディナーを作るか」とか聞くから、わたしは、メイドさんがいないので、料理はするよといいました。

日本にいれば、普通に生活しているはずの私が、国が違い、立場が違うため、ついこんなことをしてと、心苦しく思っていたけど、近隣の若い子たちにとって、このゴルフ場が職場となり、街に出る必要がなく、親と生活しながら、現金を得ることができているんだったら、それはそれで、よいのではないかと思ったりもしています。

                         


練炭屋さん

2008-01-21 23:33:44 | Weblog

1月20日 気温15~20℃

このところずっと、朝、街が霧でおおわれていて、小雨が降ります。日中も降ったりやんだりで、うっとうしいです。

練炭って、知っていますか?私が子供の頃、堀コタツに練炭を使っていたし、お正月の煮炊きとか、お豆を煮たりするのに練炭火鉢が活躍していました。石炭を使ってお風呂を沸かしたりもしていました。いつの頃からか、ガスや、オール電化に変わり、それが普通の生活になってしまいました。

 ホーチミンでは見かけないし、路上もガスを使っているようだ、とオットはいいます。

 しかし、ハノイの路上の食べ物屋さんは、すべてといっていいほど、煮炊きに練炭を使っています。天秤棒でお商売をする人も、練炭火鉢と材料を運んでいます。台所が無い家があるのか、どう見ても個人使用と思える鍋が路上で湯気を立てたりもしています。

その燃料となるのが、練炭です。バイクや車にはさまれながら、通りを重そうに自転車を押して歩いている人がいます。契約しているお店や、お宅に配達しているのか、通りを流して販売しているのかはっきりしません。たぶん力のいる仕事なのでしょう、女性は見かけたことがありません。

 わたしの子供のころ、我が家は一〆でお店から買っていたけど、この街では個売り販売なのか、これもお仕事のひとつとなっているようです。

                                                        


チョホム

2008-01-18 23:41:41 | Weblog

1月18日 気温14℃から20℃、数日前に比べると、少し暖かいと感じられます。

 先日、お友達がメンバーの、アパートから30分位で行ける、バンチィーというゴルフ場に行ってきました。このゴルフ場が、一番近くにあって、便利でいいと評判なので、行ってみたいなと思っていました。どこのゴルフ場もガラガラなので、18ホール回って、お昼を食べても、まだ3時前です。

 お友達が、帰りにチョホムに行かない?と誘ってくれたので、行ってきました。ベトナム語で、チョというのは、市場という意味ですから、ホム市場ということです。

 この市場のことは、以前にも、お話したと思うけど、1階は、洋服屋さん街、2階は布地のみを販売している市場です。ここで、買った布地を仕立て屋さんに持っていって、洋服をオーダーします。

人が一人座れるスペースを残して、狭い間口いっぱい、床から天井まで、布地を重ねた店が、狭い通路をはさんで、ずっと続いています。お店によって、扱う布地は、スーツ用であったり、コットンであったり、布団カバー用であったりさまざまなようですが、布地の上で座ったり、食べたり、お昼寝をしたりと、商品の上で生活しているようなものです。

 このなかから、布地を選ぶといっても、雲をつかむようなものですが、友達の行きつけのジャージー屋さんなる店舗で、ブラウス1着分、1、5メートル、5万ドン(350円)を買ってみました。

通常、縮むので、一度家で、水洗いをする必要があるらしいけど、私はそのまま、以前行った仕立て屋さんに行き、どんな感じとも、イメージがわかなかったけど、仕上がって、ぶら下がっている洋服の中からこんなのにしてみようと、オーダーしてみました。その上、あと2着お願いしたので、その分の生地代も入って、合計4000円弱の支払いです。

以前オーダーした2着は、ウーン、ちょっと襟がどうかな?とかあって、積極的に着たいというふうにはならなかったので、今回もあんまり期待はしていません。

私達は、結構時間を持てあましているので、友達いわく、暇な時にブラブラするのにちょうどいいのよ、ということの利用価値はありそうです。

                           


ヘリテイジツアー

2008-01-15 23:29:38 | Weblog

1月15日 昨日からすごく寒くなりました。ジャケット、マフラー、手袋もあったらいいなと思える寒さです。 昨日、そんな寒い中、ヘリテイジツアーのリハーサルに参加してきました。 新入会員ですから、ただ参加するだけですが、来週の本番にむけての最終確認ということらしいです。詳しくはわからないけど、お当番をきめ、交代で割り当てられた地域について調べて、ツアー参加者に発表するというシステムのようです。だいたい旧市街を、説明しながら2時間位かけて歩きましょうというツアーを企画するみたいです。

 今回は、漢方薬通りでした。旧市街はそんなに広くないので、充分歩けるけど、バイクの多さと、同じような通りが縦横に通っているので、迷子になりそうで、なかなか、一人で歩くのは、新参者には勇気が必要です。 この漢方薬通りは、ずっとお店が軒を並べているというわけではないけれど、それらしい匂いと、軒先に山積みになっている、乾物、が目をひきます。店の横の狭い路地を入ったところに、倉庫とかがあったりして、通りだけを歩くのでは気づかない様子を見られるのも、楽しみです。

 お当番さんのご縁で、漢方薬屋さんのご主人が、好意で自宅にまで入れてくださり、お茶をご馳走してくれました。 ハノイの家は間口がとても狭いので、中は、どうなっているんだろう、どんな生活ぶりなのだろう、と常々思っていました。

まず、間口の広さで税金が変わるという話があり、間口はどの家も狭くするようです。その分奥行きは長いです。奥行きがあるといっても、一階はせいぜい、テレビのある居間と台所のみで、バイクとかもそこに入れてあり雑然としています。その分このお宅の場合、5階建てなので、息子夫婦と孫の6人家族でも、充分ゆとりがありそうでした。

レンガ造りで、窓とかも少ないし、夏なんか息ぐるしそうで、どういう風にすごしているのか、まだまだ疑問がいっぱいですが、おいおいわかってくることもあるとおもいます。

お茶をご馳走になったといっても、言葉の問題があります。とりあえず参加者6人が頭を突合せ、単語についての、想像力と連想と、わたしの持っていた指差し会話帳を突合せ、なんとか時間をつぶしたけど、私は聞き役のみ。今回、気合と根性だけではハードルが高すぎ、やっぱ、少しは単語だけでも、耳にのこるようになりたいと思いました。

写真は、たつのおとしごと、ひとでと、とかげです、なんの効果があるのかは、今後の調査がひつようです。

                         


ゴルフ練習場

2008-01-13 12:28:25 | Weblog

1月13日 このところ、ハノイは蒸し暑く、我が家では、エアコンを使っています。この前まで、涼しくて、暖房をいれていたことを思い出すと、不思議な気持です。 ハノイのゴルフ場は、数箇所ありますが、ゴルフ練習場は2つしかないようです。両方とも、湖に向かって打つらしい、とはきいていたけど、さあて、どこだろう、で、やっとひとつ見つけることができました。意外にも、うちのアパートの近くで、湖に向かって、という湖がアパートの前に広がる湖のことで、湖畔を共用していることになります。 ハノイは人口過密都市なので、開いた土地はないようです。今日よんだ記事に、「ハノイ市では現在人口の30%が一人あたり住宅面積が3㎡以下となっている」とありました。反面、湖沼の多い土地ですから、湖はたくさんあります。土地の変わりに湖とはよく考えたものと感心しました。 昨日が初練習、100球、5ドルは日本並みかな。違うのは、日本の練習場を覆うネットがなくて、前も横も広々とひろがっています。観光地としても、有名な湖ですから、ボールの落ちる向こうに、観光船や、スワンボートがゆったりと浮かんでいます。 ここで練習する人は、外国人が多いようですが、ご他聞にもれず、友達もきていたし、アパートの同じフロアーに住む、スイス人の家族も来ていました。聞くところによると、スイスではゴルフはすごく高いので、ここに住んでいる機会にぜひプレーしたい、とご主人がレッスンを受けていました。 ここは、個人レッスン主体でレッスン代は、10回、400ドル。受けたかったけど、高いなあ、とあきらめて、オットの持つゴルフ場の家族会員になりました。実践で上達する方をとったけど、往復3時間かけて、一人ゴルフをするのもなんだか大変だし、一回キャディーフィー15ドルで、プレーできるのはお得だけど、、、やっぱり、レッスンを受けようかなあ、と思案中です。 この練習場で、観光船に命中するほど、ボールが飛ぶのを想像するのも、ちょっと、気がひかれます。

                        


文化の違い

2008-01-07 15:08:58 | Weblog

1月7日

 三寺参りで自信がついたのか、気持のよい日だったからか、オットがホーチミンさんから、文廟まで散歩しようといいだしました。

日曜日の午後、ホーチミン博物館は、閉鎖されています。とりあえず周辺をまわり、守衛さんに聞くと、指を2本たてます。2番の入り口は閉まっているし、もしかして2時開館? よおくみると、何人もの人が待っているようです。入り口には1月から休館日なし、月曜と金曜の午後はクローズとあります。昼休みも閉めてるじゃん、博物館なのにこんなことあり?信じられない。で、内容は、……?

 次の行程もあるので、トイレを使いに行きました。1メートル位の仕切りを立て、扉も無しでトイレが並んでいます。丸見えじゃん、これじゃあ、使えない。

街にでて、トイレを使うのは、ホテルとかに決めていますが、まさか、国の威信がかかっているような、外国人の訪問も多い博物館のトイレがこんななの?と少しがっかりしました。

 レストランのサービスも、納得いかないことが多いです。ワインやビールは言わないと冷えていなかったり、いっせいに料理を出し、あっという間に片付ける、まだ食べているでしょう。ゆっくり、料理を味わう、楽しむなんてことはしないのかしら?

クリスマスイブにいったレストラン。接待で使うところだけど、博物館の中で食事をしているような気分が最高だし、オットのいう汁かけご飯(ご飯に煮込んだスープをかけて食べる)が美味しいからと行ってきました。

セットメニューは量が多くて食べられないから、単品でとマネージャーさんと相談するけど、ふかひれスープといえば、あわびも加えないか、いらないといえば、つばめの巣のスープは?とか、普通に取り合わせて食べたかったのに、高級なものばかりを勧めてきます。うまく言葉が通じずに、オットはいらいらしてくるし、いろいろ興味はあったけど、結局、すったもんだで、揚げ春巻きと、生きたロブスターのみになりました。

 このロブスターは、わざわざ席まで運んで来るし、体長が50センチは超えていて、みたことがないほど大きかったし、面白そうだったので、きめました。身は生でたべ、頭の部分をスープにするからといっているようでした。

お会計はセットメニューよりずっと高くなり、これだったら黙ってセットメニューにすればよかった、とくやみ、帰り道、しまった、おいしいプリンを食べるのもわすれた、と再度くやんでいました。

 社会主義だし、国が違うんだし、文化もちがうんだから、仕方ないよ、だんだんサービスも欧米化してくるよ、と私はいうけど、オットは、サービス業が何なのかわかっていないと憤慨しきりでした。

たしかに、これだけ外国人が入ってくるようになって、高い金額を取ろうとするなら、気持よく支払いをしたくなるようなサービスを学習してもらいたいもの、とは思います。

 まあ、わたしとしては、こんなロブスターが食べられて、ラッキーではあるのだけど。

                         


三寺参り

2008-01-05 19:39:30 | Weblog

1月5日 今日は、もうひとつ、お正月のお話。 30日に長男とハロン湾に行って、大晦日は、お客様と過ごし、元旦は、オットとふたりだけで祝いました。ズーっと、12月は曇っていて、お日様をみることもなかったのに、元旦は朝から、お日様が顔を出し、朝目が覚めたとたん、なんか今年は良い年になりそうな、そんな気持ちを持つことができました。おかげで、穏やかな、いち日をすごすことができました。 お正月だし、暇だし、初詣とおもったけど、お宮はこちらにありません。それなら、三つお寺を廻ろうと、でかけました。

最初はタイホー寺、アパートの前に広がる湖の突端に、かなりおおきなお寺をみつけていましたので、そこに行くことにしました。参道周辺のタニシとエビを食べさせる、ローカルレストランをひやかして歩きました。次に同じ湖の小島に建つ、ベトナム最古といわれる寺院のチャンクオック寺。道を挟んである、もうひとつの湖、チュクパック湖添いにある、道教寺院の鎮武観、これは、11世紀の李朝時代に北敵を討った天鎮武神が祭られています。これで三つ、4時間近くの散歩となりました。西洋暦のニューイヤーは、これといって祝わない国ではありますが、なんとなくいつもより、静かなよい一日だったと思います。


ハロン湾

2008-01-05 10:56:50 | Weblog
1月5日 あけましておめでとうございます。 やっと、チケットが手にはいり、遊びに来てくれた息子ですが、その晩から列車の旅に出るという始末。形だけでも、家族旅行を、ということで、日帰りハロン湾の旅ツアーを見つけていってきました。 ハロン湾は、龍が舞い降りたというたとえがあり、大事にされています。昔、外敵の侵略に悩まされていたこの地に龍が舞い降り、噴出した宝の山が奇岩となり、海からの外敵を防いだという伝説にのっとったものです。1994年世界遺産に登録された、ベトナムにある5つの世界遺産のひとつです。リアス式海岸の美しさは、くもり空にもかかわらず、スケールがおおきくて、神秘的でも、息を呑むうつくしさでした。

 しかし、年末ということで、われわれも含め、外国人が多い、どこからこれだけの人がというほどのものでした。ハノイから、180キロ、車で片道3時間は、日帰りにするには、少々つらいものがありました。次回は、ぜひ、船上での宿泊というたびを経験したいものです。 180キロの車窓から、工業団地の建設風景、火力発電所、橋など、発展していくベトナムの様子がみられました。その多くが日本のODAの協力によるものといわれ、日本とこの国のつながりの深さが感じられました。そういえば、こちらはNHKしかはいらないので、よく、日本の首相の顔が写しだされます。首相の息子さんも、日本企業の駐在員として、ハノイにいるようですし、年末、彼はこちらの大統領に昼食に招待され、おみやげをもらって帰ってきたそうです。。息子さんはありがた迷惑かもしれませんが、大統領の気持ちが、見えたように思えました