3月30日 くもり
明日から春のバースデーラッシュがはじまる、3月31日私の母、4月1日次男、4月2日三男、ちなみに長男は4月30日。
そして、東京の桜の開花は今日か明日とテレビが伝えている。
ベランダでは、蕾がふくらんであと少しでチューリップの姿になる。
なのに冬支度…?
毎年送られてきて、家族で楽しみにしている「豊前一粒かき」。
実家の近くの豊前海は栄養分が多く、植物性プランクトンが豊富なので、牡蠣の成長が早く、約8ヶ月で出荷され、通常のものと比べると粒が大きいのが特徴で、殻付きのまま販売されることから「一粒かき」となずけているそうだ。
毎年のことなので、我が家は専用の牡蠣むきナイフを持っていて、家族全員が殻から牡蠣を取り出すことができる。
牡蠣のシーズンは終わったので、もうゆっくりだろうと近所の漁師さん宅に電話をすると、牡蠣小屋にいるからそっちに行ってということ…
のぞいてみると、来年用の牡蠣の種付け作業の真っ最中。
ホタテの殻に牡蠣の種を植え付け、ロープにひとつひとつ括りつける。
その後、海にロープを縦にしてたらし、大きく育つのを待つ。
海にでるのは男性、陸の作業は女性と仕事の割り振りがあるのか、作業所は女性ばかり、しかも若い人はいない。
仕事とはいえ、寒い時期の外仕事はつらかろうとオットの言葉だが、こんな仕事のお陰で私達はおいしい牡蠣をいただくことができる。
小屋の外の春めいた日差しと牡蠣小屋の来年の冬に向けての地道な作業の姿に少し心が傷んだ。