ハノイ便り

久しぶりの海外転勤、日々の記録として書き綴ります。

春なのに冬支度

2012-03-30 06:45:45 | Weblog

3月30日 くもり

明日から春のバースデーラッシュがはじまる、3月31日私の母、4月1日次男、4月2日三男、ちなみに長男は4月30日。

そして、東京の桜の開花は今日か明日とテレビが伝えている。

ベランダでは、蕾がふくらんであと少しでチューリップの姿になる。  

なのに冬支度…?

毎年送られてきて、家族で楽しみにしている「豊前一粒かき」。

実家の近くの豊前海は栄養分が多く、植物性プランクトンが豊富なので、牡蠣の成長が早く、約8ヶ月で出荷され、通常のものと比べると粒が大きいのが特徴で、殻付きのまま販売されることから「一粒かき」となずけているそうだ。

毎年のことなので、我が家は専用の牡蠣むきナイフを持っていて、家族全員が殻から牡蠣を取り出すことができる。

牡蠣のシーズンは終わったので、もうゆっくりだろうと近所の漁師さん宅に電話をすると、牡蠣小屋にいるからそっちに行ってということ…

のぞいてみると、来年用の牡蠣の種付け作業の真っ最中。  

   

ホタテの殻に牡蠣の種を植え付け、ロープにひとつひとつ括りつける。

その後、海にロープを縦にしてたらし、大きく育つのを待つ。

海にでるのは男性、陸の作業は女性と仕事の割り振りがあるのか、作業所は女性ばかり、しかも若い人はいない。

仕事とはいえ、寒い時期の外仕事はつらかろうとオットの言葉だが、こんな仕事のお陰で私達はおいしい牡蠣をいただくことができる。

小屋の外の春めいた日差しと牡蠣小屋の来年の冬に向けての地道な作業の姿に少し心が傷んだ。


福岡 花だよりパート3

2012-03-28 07:12:53 | Weblog

3月28日 はれ

週末の土曜日、雨の羽田を飛び立ち到着した福岡は快晴だったが、風が強くて冷たい。

レンタカーを借りて、実家の北九州に向かう途中、菜の花が黄色に輝く畑や、草原をおおうクローバーにわくわくする。

今回の帰福は、義姉の法事とお墓参りのためで、2泊3日の駆け足の日程となる。

わたしの母は花木が大好きで、庭にいろいろな木を植えている。

梅は花を落としてしまっていたが、あんずはいっぱいに咲いている。

     

五輪の花びら仲間のあんずって、梅より大きく、さくらよりピンクが濃く、山梨でみた桃より小ぶりで、ふあっとまあるく鞠みたいでしかも華やかでかわいい。

私の父のお墓は子供のころ遊び場にしていた里山の中腹にあるので、行くたびになつかしい思いでいっぱいになり、父には申し訳ないけど、ピクニック気分になってしまう。

里山の入り口の民家の軒先にさく春の花 

つくしを見つけて歓声を上げるが、まず目的をすませてからと帰りに寄ることにする。

 摘んで帰ったつくしは、翌朝卵とじにしていただいた。

残念なのは、芽吹いたばかりのよもぎの葉もたくさん摘んで帰ったら、母が洗って茹でていてくれたのに、冷蔵庫に忘れて帰って来てしまったこと。

家に帰って、あんこを作ってよもぎ餅を作ろうと楽しみにしていたのに、とがっかり。

子供のころお花見にいっていた桜の梢は山陰のため、まだまだ気配もみせてくれない。

    

東京に帰ると、梅の花の話題でいっぱい、福岡で一足早い春を感じられ、浦安で続きの春を満喫できるという幸せ気分は、お得感も味わえる。

 

 

 


春分の日に 花だよりパート2

2012-03-22 15:43:01 | Weblog

3月22日 くもり

今日からすごく暖かくなるとの予報だったのに、少しもそんなことはない、かえって、20日の春分の日のほうが風は冷たかったけれど、テニスコートはお日様の光が暖かく包んでくれていた。

テニスコート内の桜のこずえ   

まだまだ固いねえと見上げてると、先のほうがほんのりピンクに染まっているような…で、なんだか嬉しくなってきた。

どうしてこんなに桜の開花が待ち遠しいのだろうと、ベンチではなしたが、暖かくなって軽やか、気持が前向きになってくるとき、ピンクの桜の花が気持を盛り上げてくれるからなのかしら。

他の人もみいんな同じ気持なのか、花見の予定で話が盛り上がる。

そんななか、「あかひれ」の卵が孵化して子供が100匹以上も生まれたけど、隣の保育園で飼育してくれないだろうか、という話がでてきて…

「私、育ててみたいな」   すると

「あんた寂しいんだね」、と声がかかり、おもわず、

「うん」と、肯いてしまった。

家の中でなにか動くものと一緒にいたい、そんな気がこのところしていた。

ハノイで、日本に帰る友達から預かった、グッピーを殺してしまったことがあるので、自信がないのだが

「大丈夫」といって、持ってきてくれた。    

3歳になった成魚は見るだけ、隣が1cmにも満たない透明なわたしの子供達。

えさの与え方と水のかえ方を教わり、ビンを割らないように自転車のカゴにそっと入れて持ち帰った。

3ヶ月もたつと大きくなると教えてくれたが、その時何匹になっているか

飼育3日目、まだ元気だが、少しどきどきしている。

 


花だより、パート1

2012-03-20 07:43:13 | Weblog

3月20日 晴れ

お日様のひかりに誘われ、外にでてみると、以外と風がつめたいが、底冷えというほどでもないところが、もう春の訪れの時期なのだと思う。

今日は「春分の日」、年末にハノイから帰ってきたオットは、はじめて迎える平日の祝日で、嬉しい、得した気分と自転車仲間を誘い、ルンルンで出かけた。

スカイツリーまでいってくるとメールがきたが、無事で帰ってきてくれることを願っている。

わたしはもう少ししたらテニスコートをのぞいてみる予定。

さっき、フランスのモンサンミッシェルにいっている友達から写真が送ってきたが、心配した寒さはなく、暖かいそうで、花はないけど、さすがに春ですねー。

我が家のチューリップもここまで成長して、花芽が顔をだすのが楽しみ。

          

昨日山梨の息子から、近所の路地の桃の花が咲いたと写真が送られてきた。

         

はやっと少しあせってくる、来月22日に再訪の予定なのに、その時まで花は残っていてくれたらいいのだけど。

みいんな、寒かった冬を乗り越えて、やっとと、敏感に春を感じているようだ。


春の日差しに浮かれて

2012-03-14 15:47:50 | Weblog

3月14日 はれ

外の明るさに驚いて、あわてて起き、時計をみて、なあんだと思うこの頃、随分朝が早くくる。

その上、カーテンのむこうが晴れていると、拾いものをした幸せ気分になれる。

昨日、今日とよく晴れ上がり、まぶしい日差しに浮かれて外に出てみるが、風は冷たい。

空を見上げると、桜のかたい梢がごつごつと目にはいる、くっきりと。

もう色づいてもよさそうな季節なのに気配さえない。

天気予報は今日が底値で、これからは気温があがってくるというが、ほんとうかなあ。

そうはいっても、こんな日は嬉しい、プランターの影もきっぱり

朝の空      

なんか元気になってくるでしょう…


3月11日…あれから一年、この日に

2012-03-12 09:38:26 | Weblog

3月12日 はれ

東日本大震災から一年後の昨日、2時46分、被災地でもある浦安は市民全員で黙祷をささげた。

昨日のその時、私は公民館でボランティアで時を過ごしていた。

社会福祉協議会と民生委員を掛け持ちの友達の依頼で、ふれあいサロンで袋を作っていただくという講師にいってきた。

友達と少し前から準備に入り、ああでもないこうでもないと試作をし、これでいこうと一気に下準備。

            

当日は、きらきらのビーズをつけて、マニュキアでデコレーションして仕上げ、「きらきらバッグ」と名づける。

 

出席者は女性ばかりで、「男性はいないの?」と聞くと、ご主人は亡くなられてお一人暮らしをしていらっしゃる方達、総勢20人くらい。

最初の挨拶で、昨年の地震のこととともに、70年近く前の3月10日の東京大空襲の話にふれると、うなずかれる方が何人もいらして、年齢層の高いのに驚かされた。

いろいろなことを乗り越えて暮らしていらっしゃる方達はみなさん明るくて元気でいらっしゃる。

最年長の96歳のかた。     

カメラをか構えると、ポーズをとってくださる方達。

      

友達からのメールで、足が悪くて外にでるのがおっくうだけど、たまにでると楽しいことがあるのね、といって帰ってくださった方もいらしたらしく、今回の企画は成功で一安心。

日本では日付がかわったけど、プエルトリコでは3月11日の今日、喪章を付けた石川遼君が最終日、PGAツアーで優勝に絡む試合をみせてくれ、2位に終わったけど、最後のねばりと気迫にドキドキしながらテレビに釘付けになった。

インタビュアーから震災のことを聞かれ、プレーでみなさんに元気になってもらいたいと最後に答えていた。

一人になってもきちんと生きていらっしゃる方達、世界で活躍している若い人たち、場所は違えど、過去のことをしっかり胸に抱きながら生きている人たちがいる、ということに元気をもらい、くよくよなんかしていられないと思った。

 


山梨花物語…早春編

2012-03-07 06:58:06 | Weblog

3月7日 くもり 14℃

新聞記事の「日本一早いお花見を」で、桃のハウス栽培の観光農園のことを知った。

山梨、桃源郷、桃、と連想ゲームのように頭にインプットされている私の憧れは、ハウスでもいいから花をみたい。

25℃に設定されたハウスにはいると、ほんわり暖かく、花や草と肥料のかおりが混じる春のかおりに包まれる。

よかった、桃の花に会えた、それも満開。

             

子供の頃庭に咲く桃の花は背が高くて、花のピンクしか思い出せない。

思ったよりおおぶりで派手な色合いだなあとか思いながらまじまじみていると、ミツバチの羽音が聞こえてくる。

      

ここのハウスの桃は、5月か6月ごろには実になっているそうで、受粉のためのミツバチの巣箱もおいてあり、かおりと羽音は春爛漫の気配である。

幸せ春気分のまま外にでると、「さむっ」、途端に現実にもどってしまった。

しかし、土手や道端には早春の花、

おおいぬのふぐり    

ほとけのざ     

まだまだ寒いので、これらの花たちは、地面にはりつくようにして咲いている。

もう少し暖かくなると、葉っぱも茎もぐんと背伸びをし、お日様に向かってこれ見よがしにさきほこり、目に付くようになる。

「春に三日の日よりなし」、昨日やっと午後明るくなったと嬉しいのもつかの間、今朝はくもり、そんな雨の日がおおきく春をそだててくれると思うと、寒い暗いも我慢することができる。

 


不思議の山梨…パート2 駅名が山梨市?

2012-03-06 06:31:27 | Weblog

3月6日 雨 気温18℃

週末は山梨県、「フルーツパーク富士屋ホテル」に宿泊、最寄の駅は中央線、山梨市駅。

新日本三大夜景といわれるホテルからの夜景                                  

なんで駅名に市がついているの?山梨駅ではいけないの?と、わたしの不思議が始まる。

山梨県の県庁所在地は甲府、それに対して県名の駅名ではまずいだろうと、オットは答える。

だからって市までつけるくらいなら他の駅名にしたらよいのにややこしい、とはわたし。

ドライブ中に、「春日井町駅こちら」の看板を見つける。

今度は町がついているというと、「カスガイチョウエキ」と読み山梨市駅の隣の駅。

市町村合併以前、このあたりの地域の名まえが春日井で合併後山梨市になった、とわかったが、駅名に市や町をつける理由はわからないまま。

中央本線(JR東海)に、土岐市駅(岐阜県)、というのがあるらしく、山梨県に限らないとは理解できた。

不思議その2……海がないのに、特産品が「煮貝」

                

あわびが有名だが、あさり、ほたて、つぶ貝、その他貝の仲間の煮たものがお土産やさんに並び、なんで?

信玄さんが海産物が大好きで、静岡から船で運んできたと、ゆりさんが教えてくれた。

「煮貝」とは、もともとはアワビを煮て醤油漬けにしたものらしい。

江戸時代、駿河の海で捕れた新鮮なあわびを甲州に送るため醤油漬けにしたものが、馬に揺られ甲府につくころおいしくなるといわれていて、海産物の輸送手段の工夫から産まれたものかなあ。

山梨にはすし屋が多いとゆりさんがいうように、広い駐車場をもつ回転すし屋がたくさん並んでいる。

海のない山梨の人は海産物が大好きで、すし屋ときくと華やぎとおいしいとで気持が浮きたってくるそうだ。

不思議その3……B級グルメがお好き?

NHKで放送された「青春の味トマト焼そば」の試食も今回のテーマ。

キャベツ焼そばの上にミートソースがかかっているもので、あんまり期待はしていなかったけど、微妙、ミートソースは完熟トマトたっぷりでおいしかったがやっぱりスパゲッティーのほうがいいかなあ。

メニューにあった「うま丼」はオットがオーダー、ばさばさで味がしないと辛口コメント。

             

いろいろ話題の尽きない山梨にご縁ができこれからが楽しみだが、フルーツ王国も今の時期は枯れ枝ばかりの茶色の世界で味気ない。

結納はせっかくなので、桃源郷とよばれる花の季節にしてくださいと懇願して、息子に調整してもらっている。