6月13日 くもり
先週末から関東地方はいよいよ梅雨となった。
梅雨はじめじめしていて、一般的には嫌いだが、一年中梅雨みたいなハノイを経験しているわたしにとっては、そこまで嫌いになる理由もない。
しかも、昨日今日は、梅雨寒というか、気温が20℃にもいかず肌寒いし、きりっとした空気が気持ちよく思える。
ぼんやりと暮らしているわたしは、植え込みや街路樹から季節を感じることが多い。
アレッ、あじさいのつぼみが顔をだしている、といううちに、もう色づいてと思ったら、途端に梅雨入り宣言、なんだかあじさいに季節を教えられた気がした。
散歩途中の桜の並木も、かわいいたくさんのさくらんぼで、気分を盛り上げてくる
赤い実は、濃いチェリー色に変わる。
あんまり可愛くておいしそうなので、一粒口にいれてみると、最初はアメリカンチェリーの味がし、一瞬、食べられるのかなあと思ったが、すぐに口中に苦さが広がり我慢できなくなりはき出してしまった。
やっぱり、鳥たちのものだと反省する。
街の緑が草一本、木一本、それぞれ微妙に違った表情で、目にやさしいし、気持も落ち着く。
梅雨もそんなにすてたものではないのかもしれない。