ハノイ便り

久しぶりの海外転勤、日々の記録として書き綴ります。

トイレ事情

2010-01-28 23:35:08 | Weblog

1月28日

ハノイを訪ねてきてくださる方を案内するにあたって、一番気をつかうのが、食事とトイレである。

 日曜日、ホーチミン廟、チョホム、洋服のオーダー、昼食、買い物と観光案内の予定。

 ホーチミン廟の観光をすませて、布市場のチョホムにいく前に、トイレを使っておきたい。

 日本の清潔なトイレに慣れている私達はホテルとかレストランとかのを使うし、あぶないなと思う場所に行く時は、極力水を控える努力をするが、今回そんな時間のゆとりはない。

 このあたりは、少し危ないぞ、以前、ホーチミン博物館のトイレを覗いてカルテャーショックを受け、入り口から飛びでてきたことがあるけど、市場のトイレを使うことを考えると、なんとしてでも探さなくてはならない。

これは、WCと表示された看板まであるので大丈夫だろう。

ところがそこは、はなしにはきいたことのある、いわゆるニーハオトイレとよばれるものであった。

 壁にそって溝が掘られ、腰までの高さのしきりはあるが、個室でなく、ドアもない。

 たちあがった時にお隣の様子が見え、ニーハオと挨拶せざるをえないことからの呼び名であるらしい。

 壁に向かってレンガがハの字におかれている。

 レンガの上に足をのせるのだと想像はつくが、壁にむかうのか、壁を背中にするのか、議論の結果、壁を背中にするのが、レンガのむきから考えて正解だろうということになったが、結局トイレを使うことはできなかった。

今回の滞在中、トイレ事情で話題がつきなかったのも、旅の思い出となってくれたかも。

 その日の観光案内の一部の一柱寺。

伝説によると、1049年、皇帝リー・タイ・トンが正方形の湖に浮かぶ蓮の上に座る観音菩薩の夢をみた後、子供を授かったことから感謝の念をこめてたてられたといわれている。

儀式用の花輪と材料。

この花輪はすべて菊の生花でできている。茎から切り取った花に串をつけて、土台にさして花輪をつくってゆくという手間のかかるものであるが、横を通ると菊のよい香りが流れていてなんとも贅沢なものだと感じた。


久しぶりの街歩きとローカル食

2010-01-19 21:39:34 | Weblog

1月19日

昨日今日と24℃くらいまで気温が上がり、真夏の姿で街歩きをしている欧米人の観光客を多く見かけた。

今日はヘリテージのランオン(漢方通り)ツアーのリハーサル、わたしにとっては久しぶりの街歩きの日となった。

漢方薬通りがメインなのに今日のわたしは、ブン(フォーと違うタイプの米麺)にばかり目がいってしまったようだ。

漢方薬屋さんの前でブンを売っている人。

昼時の路上でみかけたブンダウ売り。

その場で揚げたあつあつの豆腐とブンをマムトムというエビのペーストで食べる汁無しで、安くておいしく健康的というが、わたしは残念ながら食べたことがない。

私のお昼はブンタン。

あっさりした塩味のスープの中にブンと鶏肉と錦糸卵が浮かんでいて、そこにライムや唐辛子、チリソースなど各自で味付けをしていただく。

ブンチャーというつけ麺でしかブンを食べたことがなかったが、麺がしこしこしておいしく、お値段は2万ドン(100円)。

 「なんだか、お素麺みたい」というと、友達は家で買ってきたブンを素麺だしにしょうがとおねぎを入れて実際素麺感覚でいただいているというが、それもいいかも。

デザートはチェー屋さんへとはしごした。

 ここはすごくシンプルで、暖かい小豆のチェーとバインチャイ、氷を入れた蓮の実のチェーのみである。

ベトナムの小豆は煮ても固くて歯ごたえがあってあまり好きではないけど、ここのは柔らかくてやさしい甘さで美味しい。

バインチャイは緑豆の餡を包んだ白玉団子に暖かいしょうが味のお汁をかけているので、からだがほかほかとしてくるし、団子がごろりと大きくて食べ応えがある。

小豆のチェーが8千ドン(40円)バインチャイが1万ドン(50円)じつをいうと両方とも完食したので、今日のランチは合計3万8千ドン(190円)と安あがりだった。

このところ街にでることがほとんどなく、なにかが無い限り街歩きなどをしなくなってしまったし、お腹が心配なのでローカルで食事するなんていうことは皆無であったが、どうも大丈夫そうだし、避けて通らずにまだまだやりのこしたことを経験してみるのも楽しいかもしれない。


テトまで秒読み…

2010-01-18 21:17:43 | Weblog

1月18日

今日は気温24℃、暖かくやさしい日差しがふりそそぎ、なんだか気持もやさしくなってくる。

ベトナム航空ではあるが、福岡直行便ができたので、この週末も福岡からオットの大学の後輩がツアーで遊びに来てくれるし、わたしの友達も3月に遊びにきてくれるという嬉しいお手紙があった。

で、今週末のツアーはすべてフリーなので、どこを案内しようかと思案中、この時期は一番寒くて、雨が降る最悪の季節なので、思い出作りのいいお手伝いができるよい気候になるようにと祈っている。

 さて、ベトナムではテトと呼ばれる、わたしにとっては3回目となる旧正月が来月15日に迫ってきた。

 いつもは午前中しか散歩しないのに、この週末、夕方散歩にでてみると、朝とはまた違った風景が広がる。

 ゆとりがあるので、いつもと違った道を歩いてみると、湖の岸辺に植えられたテト用の桃の花の開花がみられた。  

そういえば、テト飾りのきんかんもいつの間にか色づいていて、すでに準備万端。  

よおく見ると、予約者のタグがぶら下がっているものもある。

わたしの住んでいるところは、ハノイ郊外と呼ばれているところなので、少し前までは農地が広がっていたところだと思うが、いまは、宅地の間の空き地がテト用の桃の花の栽培地であったり、きんかんの栽培地であったりしている。

残りひと月、これからテト商戦が始まる。 日本同様、物価はまずお菓子の値段から上昇してき始めているらしい。

 わたしの住む地域は花のテントが多数でる、これがはじまると道路の渋滞が始まり、時間が読めなくなってくる。

 日本では、お鏡餅や玄関のしめ縄飾りが簡易的になってきたように、いつか、ベトナムのテト飾りの桃やきんかんの重い鉢はすたれてくるのではないかと思うが、現在、まだまだこの伝統が続いている。

 日本同様、年末の大掃除みたいなこともやっているし、新しい年を迎える気持はどこの国も同じであるようだ。


jazzコンサート

2010-01-15 11:01:53 | Weblog

1月15日

火曜日、オペラハウスでのジャズコンサートのチケットをいただいたのでいってきた。

 どのような経緯でこのコンサートが開かれることになったのかしらないし、こちら方面の知識は皆無だけど、面白そうというのりである。

「オペラハウスでジャズ?」というとここしか音響のいいところはないでしょう、といわれてしまった。

ハノイナンバーワンといわれるローカルのジャズクラブのオーナーさんの息子がサックスを吹いていて、オーナーの演奏もあった。

 以前行ったクラシックのカルテットの時と同じで、アップテンポの曲をガンガン演奏するけどスローな曲は演奏しない、深いところのこなしができていないという印象が残った。

オーナーのサックスはラジオを聴きながら音をひろっての独学だそうである。

息子さんはアメリカにわたって学んできたらしい。

 海外にでることが難しいこの国でここまでよくやっていると感動したし、もっともっと海外にでる人たちが増えれば洋楽の幅も広がってゆくことだろう。

舞台でのスーツ姿が様になっていてかっこ好くて、こんな人にあこがれて、ベトナム人も変わってゆくのだろうなあとか思うと楽しくなってくる。

逆に、この国には民族楽器の素晴らしいのがあるのに、それを保存するとかいうのがないのが寂しいとの声もあるが、日本のことを思っても紆余曲折を経て、自分の国の文化とか伝統を守るということににめがむいてゆくのはこれからで、時間がかかりそうだ。

はなしが変わるが、エアコンは暖房に切り替わらないようでオペラハウスは寒かった。

 このところハノイの気温は10℃とか14℃とかでかなり冷え込む、しかも夜だし、おまけに昼間寒い中今年はじめてのゴルフのラウンドをして体が冷え切っていたのか、だんだん腰が痛くなり、車の乗降が「アイタタッ」の繰り返し。

 木曜にゴルフのレッスンを入れていたのでどうしようと心配で、腰を暖めたりマッサージにいったりと翌日はケアーに走り、なんとか回復してレッスンを受けることができた。

 とまあ、最後はしまらない話になってしまった。


窓辺の風景

2010-01-12 20:07:10 | Weblog

1月12日

 ハノイの今の季節は最悪と思っている。

まず寒い、今日の最高気温も14℃とかだし、太陽は顔を出さず、その代わり一日のうちにかならず小雨が降り、うっとうしいし、この雨が寒さを助長することにもなる。

日本から帰ってくるとき、この時期のことを思うと、少しブルーな気持になっていた。

日曜日、オットは会社に出かけ私はお留守番で、うちの中で作業をしていた。

午後フッと外をみると、朝は雲って寒かったのに、午後になってお日様がでているではないか。

やわらかい日差しとこの街の緑はとても相性がいい。

ベランダからの風景。

手前の土がみえているところが蓮畑で、いまは水を抜いて肥料をまいてと蓮の花をさかせるための準備中である。

寝室から見える風景。

下に見えるのは地元の子の通うプライベートスクールを取り囲む木立である。

休み時間になると元気な子供の声が聞こえるが日曜日は静かに木立に囲まれている。

こんな瞬間に出会えたときまんざらでもなく、今年もいいことがありそうなそんな気になってくる。


遅ればせながら、あけましておめでとうございます

2010-01-10 12:06:43 | Weblog

1月10日

5日無事ハノイ到着、それから今日まですこしバタバタしていて、こちらモードにになるまで時間がかかってしまいました。

 帰国した翌日から、恒例となっている福岡の友達とギャラリーを借りての7回目の展示会、これにはお花の先生の組花も出品されます。

 今年の参加者は15人、そのお友達がたくさんきてくださり、今回もみんなのお陰でうまくいき、ありがとう。

私達の年齢になると、親を看取ったり、介護したり、孫が生まれたり、いろいろなことがあるけど、そんなことおくびにもださずに、福岡でなにくれとなく準備をしてくださったり、見守ってくださる友達に感謝です。

終わるとすぐに東京に飛び、息子の結婚式の会場、ディズニーランド、ホテルミラコスタでの式の打ち合わせに参加させてもらったけど、ここでは口をはさまず神妙にしていたので、息子からは上出来とほめられてしまった。

 息子と別れて、その晩は浦安の友達が集ってくれ、忘年会と称して飲み会。

 福岡にもどり、パッチワーク教室を主宰している友達の展示会で、以前渡された布に描いたわたしの作品に、彼女の作品のなかで出会うことができちょっと感激。 

 友達の経営している居酒屋で、そこに来る常連さんたちとゴルフの約束をしてしまい、後悔しながら雪の舞う寒ーい中でゴルフをしてしまった。

 ハノイでのゴルフしか知らない、防寒具をもたない私の寒さ対策は、合計6枚の重ね着にお腹と背中にカイロを貼り付けたこと、結局最後まで寒くて一枚も脱げなかった。

今回帰国のメインとなった結納も無事済ませることができひと安心。

 あちらこちら走りまわるので、30年近く無事故無違反だったのに、とうとう22㌔オーバーで罰金を払うはめになり、がっかり。

 我が家の息子はみんなバラバラに住んでいるので、家族全員が揃うのは去年のお正月以来、しかも31日夕方にやっと集合し、早い子は2日には帰ってしまうというあわただしさである。

 31日は、私と母で朝からおせちの準備にとりかかり、オットと息子達は博多の台所、柳橋連合会という市場の知り合いの魚屋さんにぶりを買いに行き、その後お酒の調達に走る。

市場ではぶらぶらしながら、食べたい食材を買ってくるのが恒例で、今年は特別にふぐの白子があった。

 大晦日の晩はできたてのおせちを並べ、自分の選んだお酒の講釈をのべながらの大宴会がはじまる。  

居酒屋になりはてた我が家でわたしに残ったものは体をおおう贅肉のみ、悲しい結幕のおはなしになってしまいましたが、皆さま今年もよろしくおねがいします。