ハノイ便り

久しぶりの海外転勤、日々の記録として書き綴ります。

講演会

2008-02-26 11:45:03 | Weblog

2月26日気温は25℃とかあって湿気を感じます。

 毎朝続く霧雨の中、ハノイの赤ひげ先生とも呼ばれている、眼科医である、服部匡志先生の「ベトナムでのボランティア活動について」という講演会にいってきました。

2002年、患者の治療と眼科医の指導を懇願され渡越、以来渡航費、滞在費、報酬等一切受け取らず、自腹を切って器具を買うというボランティアの費用をまかなうため、定期的に帰国してスポット勤務医として資金を工面するという二重生活をしながら、ベトナムで貧しい人々に対し無償で治療を行うとともに、ベトナム人医師の技術向上にむけて努力を続けておられる方だそうです。

そんな方と同じ空気の中で生活していることに感謝すると同時に、心に残った言葉があります。

 感謝するということ。してあげているという気持をもつな。自分の姿の後ろに、人は日本という国をみている。それと、育てるということ。これは、今回の帰国の際、オットの後輩でその世界で日本でトップクラスといわれる医師が、自分の使命は、技術の伝達をして、後輩を育てることであるとオットに話したことと同じです。

そんなこんなで、我々の世代は、後ろ姿を見られていると自覚しながら日々の生活をするしかないかななんて、思ったりします。

ところで、講演会の会場は、ソフィテルメトロポールハノイ、ハノイで一番の老舗ホテルです。ここにかざられている花と、レストランがおしゃれなので、そこにいられるだけで幸せで楽しい時間が過ごせました。

                                                   


もどってきました

2008-02-22 22:58:02 | Weblog

2月22日気温22℃ テトが終わると、春が来ると期待していたのに、期待はずれの気候が続き、沈んだ気持でいたら、昨日あたりからお日様が顔をのぞかせ、暖かく気持が浮き立つ感じです。しかし、この国の人は、また寒さはぶり返すといいます。まあ、日本でも三寒四温といいますから、おなじようなものでしょう。

ハノイにもどった翌日、友達からシルク村に行きたいとの誘いの電話があり、ついでにチョホムに行き、日本の友達に頼まれたブラウスをオーダーしてこようということになりました。 通称シルク村はハノイの南西、車で30分くらいのところにあり、シルク織りの村として有名で、人口1000人のうち、9割以上の人々が織物関係の仕事に従事しているようです。数台しかない織り機を使った家内工業の工房からは、ガタン、ガタンという音が聞こえてきて思わず、足を踏み入れてしまいました。ハノイ市内より品揃えは劣るけど、価格は安いとのことで、友達はポンチョが欲しいと12ドルのお買い物をしました。

まだ季節が変わっていないので夏用の生地があるかと心配しながらいったチョホムでも、コットンや麻の生地を見つけることができ、次回の帰国の際、持ち帰るようにと頼まれたものは、お店に持ち込むことができました。今月末に仕上がるらしく、どんなものになっているか楽しみです。残念ながら、テト前に御願いしていた私の洋服は、まだみんなテトで寝ているからと、仕上がっていませんでした。

 新聞記事に、諸物価が20%近く値上がりしているとありました。確かに生地も仕立て代も値上がりしているとの声をきいています。おまけに、ベトナム語の先生は、私の行き着けのテラーは高いと言います。それでも、日本に比べると割安感があります。

私が日本を発つ朝、テレビでベトナムの特集がありました。これだけ外国資本が入ってくれば、経済も変わってくるのだろうなと、漠然と感じました。

シルク村

                                                   機織機


テト準備、続きます

2008-02-05 00:53:36 | Weblog

2月4日 寒さは幾分やわらいできたように思えますが、まだまだ寒いです。

 テニスレッスンで、コーチが、大分に留学しているお嬢さんを空港まで車で迎えに行くところから、ソニーのビデオカメラに撮影した様子を見せてくれました。ボールボーイのブンちゃんに、可愛いの?と聞いたら、返事がなかったけど、コーチは目じりが下がりぱなしです。しかし、留学?車?彼は、お金持ちだたんだ。

 この様子からも想像できるように、テトは、家族みんなが家にもどり、再開を喜び、仲よく新年を祝うしきたりらしいです。

年が明けると、元旦は父方の親戚、2日は母方の親戚、3日は血縁以外の人々を訪問してお年賀の挨拶をするそうです。いろいろ準備があるのか、コーチも午後から忙しいとあわてて帰っていきました。

 昨日の街歩きで、ホアンキエム湖のほとりに1月13日から設置された、1010年に、タンロン(竜が昇ったとされるという意味があるらしい)とよばれた頃から始まり、ここハノイに都ができてから、2010年で1000年になるのを盛大に祝おうと、1000日前からのカウントダウンのための掲示板をみてきました。3年も前からお祝いするなんて、とか、あの掲示板が3年も持ちこたえることができるだろうか?とかの憶測があり、倒れるかもしれない前に一度みてみたかったのです。

 大晦日にイベントが予定されているのか、ステージの設営準備が始まっていました。ホアンキエム湖の中に建つ玉山祠というお寺も、テト用のお花が供えられていました。湖の上空には、アドバルーンも浮かんでその時を待っているようです。

 街には観光客の姿も少なく、扉を閉めたお店もあったりして、新年をふるさとで迎えるために帰省したひとも多いのか静かでした。こころなしか街は清潔で、静かに新年を迎える空気が漂っているようにかんじました。

お寺のお飾り

                        金柑バイクと桃バイク

                                           


あともう少しでテト(旧正月)です

2008-02-04 00:24:48 | Weblog

2月3日

北部の山岳地帯で寒さのために、牛が何十頭も死んだとか、稲が霜でやられたとかいう寒さも、昨日から少しやわらいできたようです。

 しかし、金曜日は寒かった。頭や耳が痛くなるほど冷えるというのに、やめると言い出す人もなくテニスはやりました。が、寒い、とにかく暖房が入っているレストランで食事をしよう、どこに行けばよいか、話し合いの結果、やっぱり日本食でしょう、となって行ったのに、暖房が無い。コートも脱げずに食事をしました。

私の住むアパートはエアコンで暖房に切り替わるので、これが普通と思っていたけど、どうもそうではないらしい。普通は冷房のみらしいです。地元の人が住むアパートに暮らしている人の話では、家の中も外も、気温が変わらないので、ダウンジャケットが離せず、お炊事する時も寝る前も着ていたそうです。

そんな寒さからやっと開放された週末、巷はテト準備に大わらわ。花市場がある通りの両側に、ずらっと花や苗木屋が並び、客引きと買い物客で道路は大渋滞、アパートに帰るのにいつもの倍以上の時間がかかりました。 もちろん、花市場も営業時間を終日に切り替えて大盛況です。。南からきていると思われるコンテナトラックがずらりと並び、氷をかき出しながら積荷の花を運びだしています。納品の人、買出しの人、お店の人、食べ物屋を開く人、ここにきていっきの人手は先日までの雨と寒さの反動のようにも思えます。明日あたりからは、主婦はお台所仕事が始まり、ズーと料理している状態になるそうです。

 私達は部外者ですが、オットは、お正月が2回きたみたいと、街歩きを楽しんでいます。そうはいっても、私達も、お正月で街の機能がすべてストップするそうなので、5日から日本に帰ります。なんでまた寒い日本に行くのといわれるけど、シャワーで震える生活から逃れて、お風呂でゆっくり体を温めてきます。

桃の花

                         

花市場

自転車の花売りさん

                                             


12年ぶりですって

2008-02-01 00:15:33 | Weblog

1月31日雨気温8℃

 今日も寒くておまけに雨です。

 通常、賑やかに朝の散歩をしているはずのベトナム人を一人も見かけませんでした。テト前で忙しいからかな、とハウスキーパーさんに聞くと、寒いからだろうといいます。

 ベトナムの学校は、気温が低いと休校になるって、本当と聞くと、確かに、気温が10度以下の日は、休校になるそうです。寒さに弱いお国柄とは想像できるけど、今週に入ってずっと休校で来週からテト休みにはいるので、2週間の休みになり、休暇明けは授業時間を埋めるため、過密授業となるだろう。

おまけにこの寒さと雨の多さは、12年振りのことで、去年のテトのころは、暑くて半そでで過ごしたのに。寒さと雨と年末が一緒になって、バイクで濡れて汚れて洗濯物が増えるし、買い物もたくさんあるし、掃除もあるし、忙しいのにうっとうしいとこぼしていました。

 昨日は、タオといって、かまどの神様を祭る日だったようです。生きた鯉に願いを託して、湖に放流すると、鯉が天に上って願いをかなえてくれるそうです。そういえば、先日スリップして倒れたバイクの散乱した積荷が生きた小魚だったのは、このためなんだ。湖ではいつも、大勢が釣りをしています。最終的には人の口にはいってしまうのかなあとか思ったりしています。

 金柑の鉢植えをバイクで運ぶ姿も、風物詩のようです。これはテトのお飾りになるらしいです。門松か、クリスマスツリーみたいなものでしょうか。ホテルの入り口やロビー、お寺とか、いたるところでみかけます。金色の実が富や幸せの象徴かなあと想像します。で、その金柑の木はおわったらどうするのと聞くと、枯れないで残ったものは、植木屋さんが回収して、来年のために育てて販売するらしいです。 わたしにとって、珍しいものだらけで、キョロキョロと街歩きをしています。