ハノイ便り

久しぶりの海外転勤、日々の記録として書き綴ります。

夏休み

2008-07-27 13:43:21 | Weblog

7月27日

6月半ばから、インタースクールに通っていた家族が帰国、日本人学校組が終業式と同時に帰国、小さなお子さんもちの家族がそろそろ帰国しはじめ、わたしの住むアパートは静かで、朝食時の食堂などは閑散としています。

わたしは、帰国の予定はないので、通常どおりに暮らしてゆこうと決めていたけど、少し考えを変えました。

まずテニスのレッスン。一人でレッスンを受けるのはつらいのでお休み。

ベトナム語は、週2回、なかなか頭に入らないのに加えて、予習復習もしなくなり使う機械も少ないので、どんどん忘れてゆく。

先日、ベトナム人のおじいさんと話すのに、英語では疲れるのか、ベトナム語で話してくれ、といわれ、さて何をと思い、「何歳ですか?」と聞くつもりが、でてきた言葉は、「いくらですか?」、いっしょにいた友達が、「このおじいさん買うつもり?」

6ヶ月も勉強してきた結果がこれで、わたしも少しがっかり。

これじゃあいけない、少し頭を冷やそうと、前回のレッスンで自主休校、9月から再開、ということにしてもらいました。

トールペイントは、11月のバザーの作品づくりも頑張らずに、できたものだけの出品にするつもり。

ゴルフに関しては、この夏を越したらなんとか一皮むけるかもと期待があるので、これだけは機会をのがさず、どんどん挑戦してみる。

ハノイは8月くらいから過ごしやすくなり、逆に日本のほうが暑いらしい。

この頃、気温は35℃は越えていても、日陰にはいるとさわやかな風を感じたり、空の色が青く澄んで、刷毛ではいたような薄い雲がひろがっていたりして、いままでとは少し違うぞという気がします。

なんでもないと思っていたけど、少々わたしの体も休息が必要になってきたようです。

というわけで、夏休みとしょうし、もう一度生活を見つめなおしてみようときめました。


Le Van Lan 教授

2008-07-21 21:37:30 | Weblog

7月21日

 私はヘリテイジという街歩きの会の日本人グループに所属しています。

実は、夏休み明け、9月にハンザ市場周辺のツアーのガイドをやるはめになり、先輩方が、夏休みで居なくなるとか、一時帰国するとかもろもろの事情で、というか、わたしのガイドでは心配でたまらない、というのが本音なのだけど、その準備が結構忙しい。

ハノイの歴史の生き字引みたいな先生の研究室につれて行かれ、一緒に朝フォーを食べる機会がありました。

この先生、本宅は別にあると思うけど、研究室がハンザ市場のすぐそばにあり、まずは研究室訪問から。

本人の説明によると、6㎡の広さ。

研究室と寝室(ベッドの幅60cm)窓なし、エアコンなし、台所、トイレなし。

ここに住む理由は多々あると思いますが、こんなところで、人間は暮らしてゆけるのか、本当に驚きました。

しかも、テレビにもでるので、みんなが名前を知っている有名人なのにですよ。

このお住まいは、元は牧師館で、ベトナムが,1955年、社会主義国になって、個人の財産が没収されたとき、住んだ人勝ちみたいで以来50年以上、現在17家族がすんでいます。

この牧師館、築80年は経っていると思われます。ここの鎧戸のストッパーがとてもかわいい。  

おそらく海外から来た牧師の夫人の趣味か、彼女の寂しさをまぎらわすため、人々が気遣ってこんな、かわいいものをつけたのか、フランス統治時代の建築ではありながら、先生もどこのものかは、わからないようでした。

73歳のご高齢にもかかわらず、英語を喋り、記憶はしっかりしているし、知りたいことは、どんどん教えてくれる。

しかしいかんせん部屋が狭い。で、朝ご飯を食べに、近所で評判というフォーボー(牛)屋さんへ。

残念ながら、ダシを牛の骨でとっているので、私には少し厳しいお味でした。

その後、カフェへ。そこでわたしは、このところはまっている、スワチュアカフェ(ヨーグルトコーヒー)、先生は、ベトナムコーヒー。

よくよくみると、ソーサーにお湯が張っている。

こうすると、さめないでしょうとの説明。

ローカルではコーヒーはこの状態ででてくるよと、友達はいいますがわたしにとっては、始めてのものでした。

エツと、時々想像できないものが、まだここには残っているようです。


かたつむり

2008-07-20 22:17:15 | Weblog

7月20日

まだまだ暑いです。おまけに、夕方から夜にかけて雷と稲妻と大雨が毎日続きます。

瞬間的に大量の雨なので、道路の冠水は日常茶飯事、先日友達の乗っていた車が水溜りに突っ込み、動かなくなって、大変困ったということでした。

わたしは、暑さにめげず予定をこなしているけど、さすがに少々ばて気味で、ペースダウンを考えているところです。

で、この一週間少しサボって、司馬遼太郎の本を読みあさったり、友達に借りた、韓国ドラマの、「わたしの名前はキムサムスン」なんかをみていました。

ところで、これ、かたつむりです。

最初にみたのは、雨上がり、湖の散歩中。

湖のタニシが陸に上がってきて、遊歩道を歩いていたと友達に話すと、それは、かたつむりだよ、歩いたあとが銀色に光っていたでしょう、といいます。

そっか、と納得したものの、半信半疑。

次に、レジデンスの庭で、見つけ、テニスのレッスンにもって行くと、コーチが、かたつむりだね、食べると美味しいよ、といいます。

なんか、子供図鑑の、世界のかたつむりコーナーにこんなのがあったような気がする、という友達もいます。

ところ変われば、というものの、かたつむり、ひとつでもちょっとしたカルチャーショックがありました。


夏の朝

2008-07-13 23:29:55 | Weblog

7月13日

ハノイは6月位から夏休みが続いていますが、聞くところによると、近頃こちらの大学入試が終わったばかりで、結果待ちの時でもあるようです。

そういうわけではないだろうけど、高校生くらいの年齢の子供達が、毎朝サッカーをしています。

ゴールは、ココナッツの実です。ボールもとても古く汚れているけど、表情はとても明るく、楽しそうです。

湖の遊歩道に沿ってあるはすの花畑では、花摘みの小船による終盤の作業が続いています。

反対側では、湖で獲れた小魚やエビを売り買いする姿もあります。

タニシ料理はこの湖の名物となっています。タニシとりの女性は肩まで浸かり、足で探りながら漁をしています。

おそらくこの湖は、美しい、豊饒の湖であったと思われます。

この湖の豊かさとともに、湖畔の人々はくらしていたと思われますが、このところ、水質汚染が心配されているようです。

人々は、夏の日中は暑すぎて行動が制限されるのか、早朝に時間を惜しんでに戸外にでているように思われます。


ちょっとローカル

2008-07-07 11:19:02 | Weblog

7月7日

七夕ですね。日本の天気はどうだろう?

ベトナム語の先生は、七夕伝説は知っているけど、こちらではなにもしないといっていました。ちょっと寂しい。

昨日、大事なお友達が、帰国してしまいました。

先日、ハノイ名物のチャーカーをまだたべたことが無いというので、私も便乗させてもらいました。

このチャーカー、雷魚をターメリック、米麹など調味料に漬け込んで、卓上で油で揚げ焼きにし、たっぷりのディルを混ぜて煮、米麺のブンの上に鍋の中身をのせ、香草とピーナッツを加え、唐辛子入りのヌクマムをたらして食べます。

ハノイの1軒の店から有名になった伝統料理で、その店のある通りは「チャーカー」通りと正式に改名されたそうです。

メニューはこれだけで、すわればそれがでてくるというお店です。

 100年前からこの通りに店を開いているので古くて、あまりきれいでない。エアコンもついていないだろうと、辞退した友達もいます。

エアコンはついていたし、外国人のお客もいました。

私の想像ですが、ハノイの人達にとって、カレー味は画期的な味で、日本人のカレーライスみたいに嗜好にあった料理となったのではないか、その土地に住む、その人たちの好むもの、という感想です。

そのあと、ちょっと、お茶しようと近くのカフェへ。

ここで、カフェスワチュア、なるものを初体験。

ヨーグルト入りアイスコーヒーです。

ヨーグルトの甘ずっぱさとコーヒーの苦味が合うような、合わないような、この不思議な感じにやみつきになる人もいるらしい。

微妙だけど、もしかして、私好きになるかもという予感がしました。

私たちは、あちこち食べ歩きをしているようですが、なかなか地元の人達とは同じになれない。少し勇気が必要です。

でも、少し冒険してみるのも、楽しいかもしれません。


また田植えの季節?

2008-07-04 23:01:48 | Weblog

7月4日

 昨日は、ハノイゴルフで第2回レディースコンペが開催されました。

日本人以外の参加者も含めて、総勢23人の参加。

インターナショナルスクールは、先月から夏休みなので、帰国している人が多いのと、暑いので、参加者が少ないのではとの心配も杞憂だったようです。

このところ、調子が悪いので、期待はしていなかったけど、コンペというのと、グループのメンバーに恵まれ、あきらめない、切れないといいきかせ、切れそうになると、友達が声をかけてくれたりして、なんとか自己コースレコード達成ということで、グループの人にビールをおごることができました。

前回このゴルフ場でプレーをしたのは、6月12日。

その時は、稲刈りの最中で、刈り取った稲が道路までにも干されて、みんな忙しげにしていました。

そして、昨日、あれからひと月も経っていないのに、村の様子が様変わりし、もう田植えが、始まっていました。

日本的な感覚で、なんでこの時期に?とは思うし、この前稲刈りを終えたばかりじゃないかと不思議ですが、これがベトナムの農家の生活なのでしょう。

もっと、南に行くと、米は一年に3回つくられるようですが、ハノイ近辺は2回のようです。

ゴルフ場へはこの村を抜けていかなければなりません。

車がやっと通れるくらいの狭い、村人の道です。

人だけでなく、鶏やアヒル、牛までもが歩いています。

子牛につながれたロープが道をふさぎ、バイクも車も立ち往生しました。

のどかで、やさしい村が、ハノイから1時間もしないところに広がっています。


友達が来た!

2008-07-02 22:32:17 | Weblog

7月2日

先週木曜日から遊びに来てくれた友達が、昨日の深夜便でかえりました。

ハノイで迎える、始めてのお友達です。

来る前は、いろいろ計画をたてたけど、なかなかこの暑さと、時間が思うようにならず、充分案内ができたとは思えません。

でもまあ、ハノイの雰囲気と、私の生活ぶりを見てもらえて、よかったかな、と思っています。

すごい、駆け足でしたが、買い物好きな彼女と市内、バチャン、シルク村と一通り案内しました。

帰りの荷物は、体重計とにらめっこで、あっちにいれたり、こっちを出したり、たいへんでした。

ベトナムの物価は、このところ25%アップ、工場ではストがあったりして、なかなか生活するのは大変ですが、まだまだ、日本からみると値ごろ感があるようでした。

今回、たまたま日曜日、オットがいないといったら、私も、私もと友達が増え、では、おうちご飯しよう、ということになり、料理好きなこの友達を連れて、市場へ買出しにいきました。

たった、3日なのに、なぜかなじんでくれて、この野菜で、あれをとか、こうしてとかどんどん買い物をして、支払いも自分でしました。

こんなお友達がここにいてくれたら、もっと生活が楽しくなるかも知れないとおもったけど、残念です。

本人も、つれまわされるし、私のこちらでの友達にご飯を作り飲み会とか、すごく疲れただろうに、楽しかったといってくれたのは、本当に嬉しかったです。

私も、少し疲れてできないかと心配したゴルフも、37℃にもかかわらず、ちゃんと回れたし、翌日はテニスにランチ、その後、エステに行き、ネイルもやってくるというスケジュールもこなせました。

だんだんマンネリ化してきた、ハノイ生活も友達という、変化で楽しいものとなり、大事にしようと気持が変わってきました。

ありがとう、またきてくださいね。