ハノイ便り

久しぶりの海外転勤、日々の記録として書き綴ります。

チャリティーバザー終了、みんなありがとう

2013-10-27 12:59:05 | Weblog

10月27日 はれ 23℃ 湿度55%

チャリティーバザー、販売予定額達成、みんなありがとうございます。

大勢の人たちがバザーに足を運んでくださったのも嬉しい 

私が、売上は600ドル目標と言い続けていて、はてその600ドルってなんのためかも忘れてしまうほど、金額が先行していた。

この金額は、新たに盲学校に通い始めた子供たち5人分の1年間の食費代である。

障害をもっている子供の親は障害をもっていることが多く、どうしても現金収入が少なく、子供が学齢期に達しても学校に通わせることができない。

そんな子供たちをなんとか援助して…といわれても、私たちは駐在者の帯同家族である限り、目立ったことはできない。

しかし、自分できることはやってみたい…ということで、私の作品でお手伝いができたら…、と思ってしまった。

どんぐり大作戦とは以前にも書いた、どんぐり(材料費は拾うだけなので、無料)を使った作品は、人混みの中でどう存在感をもたせるか…

5個一袋で値段をつけるけど、目立たないのをなんとかするため、写真を飾り、かわいい値札を作ってくれた友達がいる。

           

前日の夜自発的に作って、もってきてくれた名刺大の値札はわかりやすく、かわいく目立って、わたしにはサプライズで嬉しかった。

売上達成できなかったときのために、かぶととお雛様のボードを描いてみたけど、売りたくないんでしょう?…できたら…

という会話の後、大丈夫、小物が売れるとこれは売らなくてもすむからと心遣いをしてくれ、法外な値段をつけて、売れないようにしてくれた友達。

キャンディーはフェイスブックに掲載し、友達にくるように呼びかけてくれ、しかも自分で作った写真立てが売れたと大喜びしてくれる。

楽しい、楽しいといってくれながらみんな雑用を引き受けてくれた、わたしの我がままのために…

ほんとうにみんなありがとう、どんぐりは完売、その他の作品もほぼなくなり、大成功!

一番奥のブースでどうだろうと思っていたけど、お買いものをする人たちがじっくり選ぶことができたので、これもよかったと、

わたしのコーナーはデパートのバーゲン会場の模様から少し人がまばらで、ちょっと人気がないかなと心配していたわたしに、元気をくれた友達。

作品をつくるのも、作品を買ってくださるのも、どちらもチャリティーで、お互いの思いが通じたと感じられる、いい出会いだったと感謝している。

 

 

 

 


テニスレッスン

2013-10-21 07:11:12 | Weblog

10月21日 はれ 22℃

テニスのレッスンをうけ始めた、週1回。

今月になって、浦安の友達から何通かのメールをいただいた。

11月の市の団体戦のメンバーが1人足りないので帰ってきて、団体戦のメンバーになってほしいということ。

本来は無理なはなしだけど、たまたま、その日は健康診断で帰国中、しかも健康診断は福岡で受ける予定なのに、団体戦当日は、浦安の家に戻っているという絶妙のタイミングなので、断るわけにもいかない。

老齢化した団地のテニスクラブは、新規会員がはいらないので、一年に一回、この団体戦になるとメンバーを集めるのに苦労している。

30年連続参加を終わらせてしまうのがつらいということで、毎年役員さんは苦労する。

それを知っているし、出たり入ったりの生活で役員もしたことがないわたしは、できることはできるだけ協力したい。

ということで、今回はOKのお返事をだしたが、問題は、ハノイでテニスをやっていないということ。

このところ体力不足で、どちらかをとるとなると、ゴルフになっている、しかも、週1のみ。

団体戦にメンバー登録してもいいと返事をだしたということは、メンバーがぎりぎりなので、必ず試合に出なくてはならない。

試合でたっているだけでもとはいってくれるが、せめて少しはボールを返せなくては、ペアの方に申し訳ないということで、急きょ友達に、わたしもレッスンにいれてとお願いした。

なつかしいテニスコートで、懐かしいビエットのレッスンはボールボーイ付き、球拾いの必要がない。

       まあ、ハノイではボールボーイはいつもいるのだけど…        

しかし、ボールがボロボロではねない、、こんなボールじゃあ練習にならない、とかぶつぶつ愚痴がでるけど、ここはハノイ、とにかくボールを返球することに慣れなくては…

ビエットとはテニスのレッスンコーチで、以前の駐在中にもレッスンを受けていた。

若くて、かわいかった彼も、少しおじさんになり、日本語の単語を使ってレッスンをしている姿に年月を感じる。

日本に一時帰国前の数回しかレッスンはうけられないけど、これは気持ちの問題なので、とりあえず、頑張ってみることにした。

 


留守のあいだに…

2013-10-18 07:10:00 | Weblog

10月18日 雨 20℃

            若い人の感性って、大好き          

バザーを来週に控えたトールの作業日、新たに仲間が増え、にぎやかになった。

にもかかわらず、わたしはテニス友達のキャロルのバースデーパーティーに行くと約束してしまい、ランチの間1時間だけぬけさせて…と、家の鍵をおいて、飛び出していった。

会場はキャロルのお友達の家、どんな人たちが招待されているのか全くわからず、私たちテニス組4人で伺うと、

もうカラオケは始まっているし、いろんな国籍の人たちがいて、ちょっとインターナショナルの雰囲気

               

家の主人はアフリカに住んでいたことがあると、インテリアもアフリカングッズがさりげなく飾られていて、いい感じ

私たちはプレゼントだけだったけど、ポットラックでもあったのか、いろんな国籍の料理が並んでいて、お料理を見たりなにをたべようかと迷うのも嬉しい

カラオケが再開し始めたころをみはからい、みんなが待っていると後ろ髪をひかれながら、急いで家に帰ってくると…

途中までで仕上げをまっていたどんぐりたちが完成している、いままでとなにか違う存在感、楽しい~が伝わってくる。

わたしは色を付けたりするのはすきだけど、キラキラしたものやお飾りするのはどうも得意でなく、でもやらなくてはの使命感でやっているのが作品にみえみえでいけないなあ、と思っていた。

居残り組の、楽しかった~という声を聞いて、やっぱりね、好きな人がやると作品が活き活きしてくる。

いま、

わたしの手を離れたどんぐりたちは、どのような方法でバザーの人混みのなかで目立たせるかというセールストークの段階

ああでもない、こうでもない、こうしたら、ああしたら、と話が弾む様子を横でみるのも、活気があっていい。

みんなで作業をして、自我自賛しあうこんな時間が大好き…と改めて思う。

 


平和の鐘

2013-10-14 22:05:25 | Weblog

10月14日 はれ 32℃

バクニン省(ハノイの北東約30k)のバクニン博物館で展示されている、日越国交樹立40周年の式典で鳴らされた鐘のことを、平和の鐘とよんでいる。

                

この鐘は、1977年、銀座の古美術店で見つかったもので、高さ1メートルほどのおおきさ。

この鐘は、1828年にバクニン省の五戸寺でつくられた。

山賊によって寺から奪われた鐘の代のかわりに、住民約300人が青銅銭をもちよって作ったのがこの鐘と鐘に記されている。

なぜその鐘が日本で見つかったかというと、進駐していた日本軍が持ち帰っていたから。

「それならば返さねば」ということで、日本で返還運動がおこり、1978年に返還されたが、五戸寺はフランスとの戦争で焼失していたので、近くのお寺に運ばれた。

その後、鐘の行方が再びわからなくなり探しまわった結果、2002年バクニン省の博物館の倉庫で見つけることができた。

返還(1978年)直後のベトナムは、中国やカンボジアとの紛争が続いていた時代で、国が混乱していたので、盗難をさけて保管されていたということ。

返還からおよそ30年たって、やっと博物館に展示されることになったという歴史をもっている。

今回の日越国交樹立40周年の式典には、日本から返還運動にかかわったお寺の住職さんのお孫さんの住職もお見えになり、

      五戸寺の住職(尼さん)と一緒にお経を読んだ。         

この尼さん、鐘を見たとき涙ぐんでいたが、読経中でも携帯が鳴ると話だすし、日本のお坊さんの読経の最中には携帯で写真を撮っているという、日本の常識では考えられないお坊さんでいろいろ忙しく、みているほうは面白かった。

式典が終わって、五戸寺も訪問したが  このお寺には鐘の写真が飾られているだけで寂しい。

ベトナム語がわかる人によると、式典の最中にも鐘を返してほしいとずっといっていたので、博物館の館長は逃げ出してしまったそうだ。

お寺と博物館、お互い立場の違いはあるが、

およそ200年もの間に続いた何度もの大きな戦争を潜り抜けて、なお存在しているということへの思いは一緒。

こんどこそ、この地でずっと鐘を鳴らしてほしいと願っている。


今年はこれ…

2013-10-12 19:02:11 | Weblog

10月12日 はれ 31℃ 湿度51%

ハンドクラフトのチャリティーバザーまで、あと10日ほどとなった、いまは、追い込みの最中。

今年で7回目となるこのバザーに最初から参加し、2回ぬけた後今回の参加で、久々気分だが、わたしのコーナーはテーブル一つ分。

それでも広すぎるように思え、いまひそかに苦しんでいるところだが…

        今年の主役はこれ   どんぐりシリーズの今年バージョンはおうち

去年、浦安での朝の散歩で、大きなどんぐりをみつけたのがはじまり。

あまりのおおきさと可愛さに、なにか作品にならないかとつくり始めたどんぐりのサンタクロース。

子供たちに見せると好評で、銀行員の息子は取引先に小さなプレゼントとかいって、2個だけ袋にいれてもって帰ってくれたし、新婚の息子もパーティーの小さなおみやげ、とかいって2個セットの袋をたくさんもって帰ってくれた。

去年の作品展でも好評で、たくさん作るため、どこで拾うどんぐりが作品に適しているか友達といろいろ探して歩いた。

で、ある公園のテニスコートの横の小道のがいい、ということになり、ゴム手袋をし、厚い落ち葉をかき分ける棒を手にした友達がバケツをいっぱいにして持ってきてくれた、嬉しかったなあ…

先日ハノイに遊びにきてくれた同じ友達たちが、今年拾ってくれたどんぐりをたくさんもってきてくれた、しかも、虫よけに煮沸までして…

去年はサンタとツリーだったけど、ぜひ今年作ってみようと思っていた、おうち。

本当はクリスマス用なので、雪景色にしたかったけど、やはり持ってきてくれたビーズをたくさんつけてみると、お菓子のおうちみたいで、なんだか楽しくなってきた。

今年ハノイで、どうしてもボランティアでお金を必要としている子供たちがいて、そのための資金を集めたい。

そのためにこのどんぐりたちが働いてくれると、嬉しいんだけど…

あと10日、目標金額の作品を作るめどはたった、あとはそれを買っていただくための仕上げの準備をはじめる。

どうぞ、はるばる日本からやってきたこのどんぐりたちがハノイの子供たちのお役に立てますように。

 


きょうこの頃

2013-10-07 11:43:53 | Weblog

10月7日 はれ 29℃ 湿度30%

気持ちのよい一日であるが、終日家にこもって作業に充てる日である。

今日は早朝からベトナム語のレッスン、先生は家の花をみていつも喜んでくださる。

この頃の花はゆりと決めている、花持ちがいいし、存在感もでるから。      

ベトナムではカサブランカは高価な花の部類にはいる、日本でもお高いものね、しかも今回は白、ちょと嬉しい。

カサブランカは、値段が一番高いのは白、ピンク、黄色となると少し安くなるとはベトナム語の先生のはなし。

いろいろなところで、ゆりをかってきたが、この頃はダラットフラワーという店舗を構えている店で買うことにしている。

路上や市場で買うと、ほしくもないのにたくさんの束を売りつけられたり、元気がない花を押し付けられたりするのが少し嫌だなあと思っていた。

ダラットフラワーは価格が安定しているし、花の保管もよい、しかし残念なのは、家から少し離れているので歩いていけない。

そこで、そうだ、運転手に買ってきてもらおう…と思いついたわたしは、私の用事の待ち時間に買ってきてもらうようにしている。

そのため、花の種類も、色も選べないけど、何度かわたしの買い物に付き合っている運転手は、ユリというとわかってくれる。

で、いつもはピンクなのだけれど、今回は白だったのでラッキー、しかも値段はいつもと一緒。

どんな花でもそうだけど、そこに花があることで気持ちがなごむ、そしてそれが好きな花であったり、すきな色であったりするといっそう嬉しい。

それからもうひとつ、おぼえたこと…

近所の果物やさんで毎朝の果物を調達しているが、できるだけ季節の果物をと思ってさがす。

今はあんまりなくて、ザボン、ベトナム語でブオイ、を買うことがおおい。

皮が厚くてむきにくいので、マーケットで皮をむいて食べるだけになっているのを買っていたが、あるとき、これ皮をむいてくれない?とお願いするときれいにむいてくれ、しかも一房一房に切れ目をいれて分けやすいようにしてくれる。   

ここまでやってもらえると、あとは、房からとりだすだけなので、不器用なわたしでもそこそこ美しく取り出しだせる。

こんなささいなことに喜びを感じながら、秋の日のさわやかな一日をすごしている。

 


ハノイ観光

2013-10-04 07:02:12 | Weblog

10月4日はれ 26℃ 

アンコールワットからいよいよハノイ観光、宿泊はヒルトンホテルで2泊、我が家から歩いて数分の距離である。

なんだか、少し嬉しかったのは、私のブログの場所を歩いてみたいといってくれたこと。

残念なのは、ハーさんの義理のお父様がなくなり、お葬式等であうことができなかったこと。

まずは、バチャン村へ

前回写真クラブの撮影会で行った、妊婦窯(妊婦さんのおなかのように見えるカーブが連なっている登り窯)に行ってみる。

ラッキーなことに、以前訪問したことをお店の人が覚えていて、前回と同じように街案内をお願いしたら、こころよくOK。

紅河にそった狭い場所にひしめく工房をのぞいたり、すべてフランスから取り寄せた材料で立てた100年以上も前の家とかを案内してくれる。

      ガラスもバルコニーもフランスからとりよせたもの        

        この天井のお花はどんな絵具で描かれているかわからないので、修復はできないそうだ。

バイクがやっと1台通れるくらいの狭い迷路のような道を抜けると、目の前に紅河がパッと広がる爽快感が忘れられなく何度でも行ってみたくなる。

お昼はハノイにもどり、ゴンレストラン、その後チョホムに行き、圧倒されながらも果物の味見やお買いものをする。

夕食前は私は必ず、水上人形劇をみていただくことにしている。 

久しぶりの水上人形劇は、お人形が新しく、大きくなって鮮やかな色彩が美しいし、内容も動きが派手で楽しいものとなっていた。

しかし、値上がりしている。

以前の値段の倍以上、しかも時間つぶしに行くホアンキエム湖の赤い橋を渡るのに、20000ドン(わたしが来たときは、2000ドンくらいだったのに)、20000ドンは渡るのに勇気が必要となる。

カイカウで食事の後、ぶらぶら歩いてメトロポールに行き、お茶を飲んで帰る。

          ロビーに飾られているお花たち、みんなここが好きといってくれた、嬉しいな…わたし大好き…

翌日はホテルの朝食を捨て、歩いてフォーチンにフォーボーを食べに行く。

日曜日の朝食時間はものすごく混んでいる、ぼーっと席の空くのを待っていると隣のカフェに案内され、ここにいろと言われたのははじめての経験。

すると、お隣からフォーが運ばれてきて、食後に私はカフェスアチュア(ヨーグルトコーヒー)をオーダーしたがフォーだけでもよく、、カフェの人に代金を払うというシステム。

グッドアイデア、相互扶助だね、近隣で助け合ってお仕事しているんだ。

そのまま歩いてニヤトーに行き、お買いもの、引き続きマッサージ、あとは我が家でゆっくりしてというと、時間がないからまたお買いものに戻るという。

また旧市街に戻り、ばらまき土産用の袋を3人で45枚も買うが、それ以前にもたくさん袋は買っているというのに。

最後10分の掛け声のもと、午前中にもいった、ナグとかアジサイとかでお買いもの、これでドンもドルもきれいに使ってしまったとすっきりしたお顔になる。

夕食はビンミンで食べ放題、といってもたかがしれているが、これでハノイの旅はおしまいとなる。

子育て時代から、30年ものお付き合いをしている友達で、言いたい放題、楽しかったな…

でもね、この仲間で毎年やっている作品展を今年は11月末にやると決めた。

これからはお互い、この元気を作品制作のほうにもっていってほしいと、わたしも含めて思っている。

 


アンコールワット

2013-10-02 20:34:36 | Weblog

10月1日 はれ 29℃

カンボジアのアンコールワットに行ったのは数年前のこと、ここ好きだなあとかすかに思っていた。

先週、「アンコールワットとハノイの旅」という旅行社の企画でやってきた日本からの友達と、ノイバイ空港で合流して一緒にいってきた。

カンボジアの気候は雨季、にもかかわらず日本人、中国人、韓国人、いろいろな国籍の人が同乗した満席の飛行機の降り立ったシュムリアップは雨の夜だった、蒸し暑い。

翌日は雨がぱらぱらふったりやんだりの空模様だけど、おおきな雨にもあうことなく、

  静かにたたずむ女神   や、 クメールのほほえみの仏像

        巨木におおいつくされた寺院 

1000年近くもの間密林の中で静かに眠っていた遺跡群

         この中に包み込まれるような空気感がすき 

夜中の猛烈な豪雨だから日の出は絶対に見ることができないとわかっていて、暗闇の石畳の水たまりで足をぬらしながら

      向かったアンコールワットのたたずまい。    

雨季のシーズンにも関わらず、ものすごい観光客であふれていたが、大きな自然と、空につきさすようにそびえる木々たちに人声は飲みこまれ、静寂は広がる。

この静寂はたんに静かというものでなく、圧倒的な年月の積み重ねによってゆるがぬものとなっている世界のもたらすものと思われる。

たくさんの時間をここで過したい、もっとゆっくりと女神たちと向き合いたいと思うが、いかんせん、暑さと、言葉の関係でガイドさんにつれてゆかれるまま、あれやこれやの遺跡と向き合い、なにがなにだかわからなくなってしまう。

帰ってきてもう一度、あの世界に包まれたいと、願う自分がいる。