2月24日 くもり 28℃
旧正月の休暇から帰ってきてみると、相変わらず霧に覆われた視界のないくもり空ながら気温は、ずっと30℃前の日が続く予報
毎日が霧と湿気であふれていてもこのくらいの気温になると、ちじんだ心と体がおおらかになり、気持ちの良い日だねとの挨拶ができるようになる
今回の休暇で訪れたのは、フィリピンセブ島というべたなリゾート地ではあったが、ハノイにないあおい空、きれいな空気、そして透明な海と白い砂
きりりとした輝く日差し、おどる光と漆黒の影の世界、それを彩るとりどりの緑いろの重なり、非日常がそこにはあった
海辺で過しているとその土地で使われている船のかたちに興味がわく、セブ島では、漁船も観光船も、船体の両脇にやじろべえみたいな足がついている
おそらく、バランスをとるためだと思うけれど、私たちがあめんぼうみたいと呼ぶ、こんな小さな船で漁にでている
整備されたリゾートから外にでるには、何重もの厳しいゲートチェックを受けなければならないが、あえてでてみると
市街は貧困にあふれていて、大人も子供も、暗い表情で座り込んでいる人が多いのに驚く
人々の移動は、ワンボックスカーを改良してベンチをつけた12人乗りの簡易バスか、側車付きのバイクでベトナムで定番のバイクは少ない
ということは、それを買うこともできないのだと思われる
このバイク、窓のない箱の中に2人、外の座席、バイクの後部座席、横と座れるところであればどこにでも乗せ人を運んでいる
バスの中がいっぱいの時は、出入り口に両手をかけぶら下がるようにして立っている人も見かけ、危険は自己責任で回避するということなのか
街にあふれる瓦礫、ごみ、バラックのような家、タクシーに乗ると、運転手がしきりにドアのロックをチェックする、窓は手動であけることができない
運転手から危機感を感じ、すこし緊張する
ハノイにもどり、鉛筆のような家並みが美しく思え、人の表情も明るいのに安堵し、バイクの所持率の高さに豊かさを感じることができた
ハノイとフィリピン、駐在地の住みにくさの度合いは同じレベルとされているらしいが、そうかしら…
たまに外からハノイを見てみると、ああ、この地に暮らせてよかったと、ないものねだりの旅行から、逆に新しい発見ができた