11月12日
このところ、33℃とか、34℃とかの日が続き、涼しい気候になれた体が悲鳴をあげている。
ホイアンのはなしの続きをきいてください。
ベトナムでの買い物は価格が表示されていないので、表示価格で買い物するのになれている私たちは、正当な価格で買い物ができているのかどうか不安に思いながら買い物をしている。
旅先で絵葉書を買うのを楽しみにしている。
最初のお土産やで、お店の人がなんだかにやりとしたような気がしたが2枚1ドル(90円)で買った。
隣の店で足りない分を買った時、あわてて最初の店の人が、「私は2枚1ドルで売ったからね」、らしきことをいわれた人のよさそうなお姉さんは納得ゆきかねる顔つきでそれでも隣からいわれる値段で商売をした。
その後博物館で、また買ったら、1枚5000ドン(28円)という。
やっぱりやられた、1ドルは1800ドンで換算するので、金額が小さいとはいえなんと8割増しで売りつけられたことになる。
ホイアン3大名物、揚げ春巻き、ホワイトローズ、カオラウ、とバインセオ、ビール小瓶2本と大瓶1本の夕食の代金が、「ビール代が入っているのかなあ」、とオットが心配する程安い16万ドン(900円)。
ホテルに帰る白タクの言い値が、20万ドン(1000円)、わたしの家から空港まで40分で26万ドンなのに、たった15分で20万なんて許せない、まあまあといい値で乗ろうとするオットの横で、強引に15万ドンにしてもらった。
琉球ガラスのお店をみつけた。
琉球ガラスの製作は、重労働を課すため沖縄では近年、後継者不足に悩まされているが、この技術をベトナムの若者に伝えるため、ホイアンで琉球ガラスを作る工房が立ち上げられ、ショップもオープンしたとタウン誌で読んで興味があった。
わたしはガラスは好きだが色のついたのは好みでないので、透明なグラスと器を買ってみた。
このお店は値段を下げてはくれなかったし、反対に下げられない理由を説明された。
ハノイで友達に話すと、その値段は少し高かったわねとはいわれたが、まあ納得済みで買ったものなので、これはよしとしている。
街からかえってホッとしてホテルの部屋で飲んだ、ビールが1本6ドル(550円)、ワインの小瓶が35ドル(3200円)、これは高いけれど、わたしも値段をみて納得済みで飲んだもの。
オットは笑いながら、こんな高いお酒を飲むんだから、絵葉書やタクシー代は怒ること無いだろうというが、気持の問題で、納得できるものなら気持よくお金を支払うことができるのに、いつも外国人だから、高値でふっかけられているのではと疑心暗義での買い物は楽しくない。
ダナンで石のお土産やに行った。
以前から気になっていたベトナムの音楽隊の人形がたくさん陳列してあり、ここが産地だったのかと熱心にみていると店員がついて離れない。
すごくうっとうしいのだが、仕方がないと金額をきくと、55ドル(5000円)という、聞いている値段より格段に高いと思い、値下げ交渉をしたところ、50万ドン(2800円)の声を聞いて、店員の顔がひきつりだしたので、ここまでいったら買うしかないと思い買ったが、店員はありがとうもいわず品物ちつきだしてさっさと帰れみたいな態度をとる。
きっといい買い物をしたんだとひそかに満足して、ハノイの友人に、あの人形、ハノイでいったいいくらで買ったの?ときくと、20万ドンくらいといわれ、またまたやられたとショック。
こんなはなしを昨晩食事を一緒にした駐在員にしたら、「我々は民間ODAなんだから、値切らずにいい値で支払いをしましょう、値切りの交渉のほうがエネルギーがいるでしょう」、とかいうが、それもわかる、でも、なんとなくもやもやとしたものが残る。
ビールは店頭で1ドル(90円)、ワインはだいたい20万ドン(1000円)目安のものを買って飲んでいるわたしが、ホテルでは小ビンのワインを35ドルで飲んだり、うちの運転手が25000ドンのフォーを高いというのにゴルフ場で、10万ドンのしかもまずいフォーをたべたりしている私達が、いえた義理ではないのもわかる。
こんなことを冷静に考えてみると、わたしたちは、とんでもなく金銭的におかしな生活をしているように思える。