ハノイ便り

久しぶりの海外転勤、日々の記録として書き綴ります。

風呂椅子デビュー でも テーブル付き

2013-04-26 07:29:52 | Weblog

4月26日 くもり 30℃ 2013

ローカル探検の続きになるが…

美容院の帰り、ランチに「ブンチャー」を食べようということになり連れられて…

ブンチャーは好きで機会があれば食べたいベトめしの一つ、なので、すこしわくわく…どこだろう…どこだろう…

カイカウとゴンレストランのある通りを歩くが、そんな高くてまずいところはいかないと、カイカウの前の路地に並べられたお風呂椅子に座る。

「ブンチャー」のブンはフォーと違うが、同じく米からつくられた麺のこと。

もともとは北部発祥の麺だが、いまではベトナムのいたるところでつくられ食べられている。

日本のそうめんくらいの太さでツルツルとして口当たりがよく、主張しないので、どんな味の料理にも合わせやすい。

炊かないとたべられないご飯にたいして市場で買ってくるだけの手軽さが人気の原因かとある。

あま酸っぱいタレに、網で焼かれた肉団子とあげ春巻きをつけてブンと一緒にたべる、ベトナム人の定番ランチとハーさんはいう。

このお店はランチタイムだけしか開いていないし、ブンチャーだけ、隣は、フォーだけのお店、と教えてもらいながら待つことすぐに、運ばれてきた、

      ブンチャー      あげ春巻きは二人分だけど太い、山盛りブンは一人前。

やっと半分ほどのブンはたべることができたが、これで、25000ドン(120円) 

ベトナム語レッスンがおわったら、わたしが「ソイガー(おこわ)」をつくってあげるというので、夕方ハーさんのところに出直す。

アパート裏の路上市場で、鳥もも肉を買い、もち米といっしょにガオネップというお豆みたいなものを炊き込み、蒸した鳥もも肉を裂いて上にのせいただく。

                

お昼のブンチャーがまだおなかに残っていて、一気にいただくわけにはいかないので、残りは冷凍保存中。

料理の待ち時間に自分で作ったという塩ピーナッツとバナナを一緒に食べるようにとすすめられる。

エッ脂肪分と脂肪分じゃん、と少し引き気味になるが、塩辛いものと甘いものをいっしょにたべるのは理論的にOKで、たしかにバナナの甘味が引き立つ。

今日も午後アパートに来るようにとのメールをもらう。

ベトナムの連休中に小さなパーティーを開きたいという目論見があるようで、今日はその打ち合わせをしたいらしい。

おこわなんていらないから、「フォーサオ(炒めフォー)」の作り方を教えてもらってよ、というのがオットの言い分だが、今日はどんなことになるやら…


ローカル探検 美容院

2013-04-24 08:54:09 | Weblog

4月24日 晴れ 33℃ 2013

アパート経営者ハーさんが、「あなたのアパートを見せて」、とやってきて、お茶をのんでいる時、「弟のやっている美容院に髪を切りに行こう」と突然の誘い。

たしかに、「そろそろ髪を切りに行きたい」、とは思っていた。

しかし、これは、ハノイで日本人の経営するお店にいくことで、ベトナム人のお店にいくことは考えていない。

「うーん、午後からベトナム語のレッスンがあるから」と断ってみるが、「ノープロブレン、すぐそこだし、その前に終わるから大丈夫」。

「お財布に500000ドン(2300円)しかはいっていないよ」、というと、「200000ドン(850円)だから大丈夫」。

仕方がない、行くか…              お店は思っていたよりきれいで少し安心。

店内には椅子が2客、男性と女性のお客が座っている。       

女性の髪をきるのは一人だけで、手前のハーさんの弟(どうもハトコくらいの血縁と想像する)が担当。

この姿、美容師さんらしくなく、短パン、ビーサンのただのおじさんなので、いいのかなあと、少し心配になる。

日本でくれぐれもと、カット、カラー、に関して注意を受けていたにもかかわらず、だいたい同じ髪型で、2㌢ほど切って、というのが精いっぱい。

カラーはどうするかときかれ、切っただけでは白髪のケアーができないと迷ったすえ、「OK、やって」、ということに。

「ええいままよ、髪はすぐ伸びる」、と自分に言い聞かせながらも、カラーで肌を痛めたら嫌だな、とかいろいろな心配が頭をよぎる。

で、「あれっ少し短かすぎたかな?」、結局、カット200000ドン、カラー600000ドン、500000ドンで足りない分はハーさんに借りる。

レジはポケット、それぞれの美容師がポケットの中にお金を入れたり、おつりをだしたり、すごくアバウト。

オットとの会話の一つに、「この国の人は、税金を払っていないのではないか」、だって、「お金のやりとりの記録がないので、過小所得ですませられるもんね」、と話しているが、本当のところはどうなんだろう。

でも、こんなに無造作でいいのかしらん、と日本から来たわたしは考える。

午後のベトナム語レッスンで、先生がいちはやく、「アッ髪きったね」、「短くなっちゃった」、「大丈夫、あと一週間したら普通になるから、ベトナム人は暑いので、短くきるけど、髪はすぐのびるから」と慰めてくれる。

カットの値段は我が家の近所は街中だから少し値段が高いらしい、先生のところは150000ドン(650円)だそうだ。

どっちにしても早く伸びてくれないかなあ、オットや友達は短くなって可愛くなったといってくれるけど、年齢的に可愛いのはそんなにいただけないんだけどなー…

でもまあ、こんなことも、ハーさんがいてくれるから経験できるので、ありがたいとしよう。


バインクオン ローカル探検記続き

2013-04-23 20:19:33 | Weblog

4月23日 晴れ 30℃ 2013

日曜日の早朝散歩につづく今回の朝食は、バインクオン 

米粉(フォーのもと)を水で溶き、1枚1枚、クレープ状に丁寧に蒸しあげ、  

クレープ状になった生地の中に、ひき肉、きくらげなどのみじん切りにした具をたっぷりのせて、手でくるくると巻き、とんとんと一口大に切ってくれる。

それを、ヌックマムベースの甘酸っぱいタレにつけていただく。

つるんつるんの口触りのあと、しこしこした具の触感が口いっぱいに広がる。

香菜でお口をすっきりし、またバインクオンを口にいれるもよし、香菜と一緒に口にいれるもよし。

店内はいっぱいの人でお持ち帰りの人の分も含めて、店先で女性がもくもくと手早く蒸し揚げている姿はみていてあきない。

軽くお口よごしで、このあと、フォーボーも食べる気むんむんのオットも、きょうはこれでおしまいだね、というほど、結構おなかにたまり、一皿30000ドン(130円)。

このバインクオン、また行ってみたくなる、そんなやさしさと、しっかりさを感じた。


ベナムフルーツ ヴースア

2013-04-16 17:53:43 | Weblog

4月16日 くもり 28℃ 2013

先日、本帰国される会社関係の人との食事を我が家でしたとき…

デザートはベトナムの思い出のフルーツにしようと、果物やさんをのぞいてみると、ブースアをみつけた。

             

「スターアップル」、とか、「ミルクアップル」とか、「ミルクの乳房」、日本人からは「おっぱいフルーツ」と呼ばれる。

スターアップルといわれる所以は、中心にある放射状の星形模様。

ミルクアップルといわれる所以は、果肉に牛乳のように白濁したジュースが含まれていること。

そしてベトナム語で、ヴーが「おっぱい」という意味で、スアがミルクという意味、短刀直入で分かりやすい名前でしょう。

味は想像通り甘いミルクの味がして、おそらく日本では味わえない南の濃厚な味の果物である。

おまけに、このヴースア、食べる前に両手でやさしくもみほぐすと甘味がますということで、断然男性に人気がある。

1k、5個で65000ドン、1個、60円くらい。

ホーチミンとハノイの事務所を兼務していた彼は、ホーチミンでの朝食で必ず食べていたが、この旬はもうすぐ終わるといっていた。

ヴースアはハノイでは栽培されていないので送りの果物になる、しかもインドネシアからハノイに来た人がいっていたが、インドネシアでもみたことがない、ベトナムの南にのみ育つ果物みたいだ。

我が家での最後の食事はこの果物で盛り上がることができ、少し嬉しかった。


ハノイローカル探検記 バインチョーイ

2013-04-12 17:23:29 | Weblog

4月12日 くもり 24℃ 2013

今日は旧暦の3月3日、寒食節。

寒食節とは、ちょうど冬至の翌日からかぞえて105日目にあたり、中国では寒食を「百五」といっていたそうだ。

ベトナムでは旧暦の3月3日が寒食節で、中国の故事にのっとり、この日は火を使わずに事前に作っておいた冷たい食べ物を食べる、ということが受け継がれているようだ。

ホム市場にエビを買いに行ったら、見慣れないものがおいてある。   

寒食節のお団子だー、とお団子好きのわたしはおもわず嬉しくなってくる。

お持ち帰りできるように、汁のない、バインチョーイを買う、一皿2万ドン(90円)。

右側のシロップに浮かんでいるのがバインチャーイ。

バインチョーイは、黒砂糖を包んだお団子だが、今日のは蓮の実の砂糖菓子がはいっていて、トッピングに白ゴマがかかっている。

バインチャーイは緑豆の餡が入った団子をザボンの香りのついたシロップと一緒に食べる。

どちらもほんのりと甘く、素朴なお味は昔を思いだし、懐かしさを感じることができる。

今日買ったのは、この人が隣の台で作ったもの、ありがとう    


ハノイローカル探検記3 フォーガー Mai Ain

2013-04-08 09:24:52 | Weblog

4月8日 くもり 23℃ 2013

週末の早朝散歩、少し足をのばしたらエネルギー切れで元気がでない。

フォーガー(鳥肉入りの米粉からできた蒸し麺)で有名な「Mai Ain」が近所なので、そこに行こうということになり、少しわくわく。

座ればフォーガーがでてくる、といわれたとおりでてきました。  

揚げパンももれなくついてきて、50000ドン(220円)。

路上のフォー屋さんで、みんなが食べている揚げパン、食べてみたいなあと思っていたので、うれしい。

だけどなんだか、スープがおいしくない、きっと味の素がたくさんはいっているのだろう、口の中にずっと残っていた。

オットも同じみたい、先週のフォーのほうがおいしかったという結論になった。

どうもハノイの人は、味付けに味の素を大量に使うようだ。

ハーさんも料理に入れていたし、街中のフォー屋さんが山盛りの味の素を使っているのもみかけたことがある。

私たちの子供のころに使われていて、いつのまにか日本から消えてしまったものをみつけると、少し前の日本が残っていると懐かしさも感じる。

以前住んでいた郊外のアパートから、今回は街中のアパートにしてみたが、以前はすべて車を使わないと行けなかったことが、今回は身近で、こんなこともできると、新しい発見が続く。

 

 


ハノイローカル探検記 その2

2013-04-06 07:40:50 | Weblog

4月6日 くもり 28℃ 2013

ハーさんから、マッサージに行こうとのメールを受け、昨日の午後MOMIJIアパートに歩いていく。

             アパートの前の青いのが、ハーさんの車。

マッサージは近いけど今日は暑い(気温34℃)から車で行こうとのお誘い、平日だけどハーさんの運転大丈夫かなあ…

助手席にのり、シートベルトをかけると、「ゆっくり走るから窮屈なことはしなくてもよい、わたしもやらないから」という…

それはいけません、ベトナムも運転手と助手席はシートベルト着用となっています。

マッサージは、通常の足裏マッサージ同様薬湯に足を浸すことからはじまるが、薬草を温めた枕を腰にあて、体位を変えるたび置き場所を変えるが、いつまでたっても枕が熱い。

そのため血行がよくなるのか、汗がふき出してくる。

料金は薬草の枕をいれて、1時間150000ドン(600円)、ここもいいけど、予約はベトナム語のみなので、一人ではいけないかなー。

ちなみに路駐するにも駐車料をとられるらしく、30000ドン(120円)を払った。

帰りにスアチュアネップカムを食べるかときかれたので、はい、と答えると、交通に逆行して走りカフェの前に止まる。

車の中から大声で注文すると、お店の人がお持ち帰り用にして持ってきてくれる(1杯11000ドン、50円)。

待ち時間の間に、カフェの前の路上花屋さんで、車の中からわたしがほしいというバラを買う、一束40000ドン(160円)                   

 

 

これって、ベトナム版ドライブスルー?

市場はバイクで侵入して、乗ったまま買い物をするが、歩きのわたしにとっては、邪魔だし、ブウブウうるさいし、危ない。

それどころかハーさんは、道路を逆行し駐車するのでわたしはハラハラ、そんな私を見て、「ノープロブレム」、いえいえ、それはプロブレムですぞ。

その後、二人で市場に行って買ってきたフレッシュ卵と豚肉を使って、ティッ・コー・チュン(卵と豚の煮物)を作ってくれ、おもち帰りさせてくれた。

これは、卵と豚肉の甘辛煮で、ごはんととてもよく合う、ベトナムの簡単料理だそうだ。  

ハーさんと一緒だと物の価値がわからなくなってしまう。

わたしは、バラは、1本5000ドンとかいうのを、じゃあ10本とかいう買い方をした。

お肉は市場で買うのは不安で、スーパーとかで凍ったものを買う。

彼女は、夕方4時ごろフレッシュな肉がくる(朝と夕方の2回、トサツ場から運ばれてくるらしい)、ので買い物はその時間帯がいいという。

たしかに、ほかのどこでみるよりプルプルして新鮮そうにみえる。

今回の彼女は、PCの翻訳機能を使って会話力アップをはかってみたが、いまいちで、あんまりうまく通じなかった。

アイパット、スマートフォンは常備、、お鍋も電気圧力鍋を使う(電気の圧力鍋ってあるんだと少しびっくり)、進んでいるなあと感心する。

私たちは安全のため、いろいろな制限、制約の中でくらしている。

いまの生活を変えたいとは思わないし、不自由とも感じないが、ハノイの人の生活ぶりに、興味深々である。


ハノイローカル探検記 その1

2013-04-03 17:06:51 | Weblog

4月3日 くもり 31℃ 2013

サービスアパートの経営者、ハーさんに連れられて…

「スパに行こう」…「どこ?車出せるよー」「、いらないすぐそこ、歩いて行けるから」…ローカルなんだ…

「いいよー」とはいったものの……

スパかー、どんなことするんだろう、ハーさんと一緒にお風呂に入るのも何だなあ、と思いながら行ってみると、エステでした。

二台並んだベッドで、お顔のお手入れ1時間、310000ドン(1300円)、以前通っていたベトナムのエステに値段も質もひけをとらない。

また一緒に行こう…ということで、ずっと通うことになりそうな気配…彼女はもう5年もここに通っているそうだ。

帰りに、ハーさんのお買いものルートを教えてもらい、路上の取れたてフレッシュ卵、でもおそらく生で食べるわけにはいかないと思う。

お花はここ、果物はこのあたりの、カフェはここがおいしいと連れられて、

スワチュアネップカム(赤米の上にヨーグルトをかけたもの)    

甘酸っぱいおはぎみたいかな……結構おいしいです。  

これが先週のお話…で、

この前の日曜日、「朝ごはんにフォーをたべにいくよー」の一声で、集合。

ハーさんは自分の車の助手席をさし、わたしに座れという、オットは後部座席、ハーさんのご主人と会社の若い子2人はタクシーに乗ってくるようにとの指示。

会社の子に「大丈夫かなー」と聞くと、「大丈夫、スピードださないから、運転したがりの彼女にとって日曜日は車が少ないので、ルンルンだから」。

心配しながら乗っているうちに車は混雑した旧市街に入ってゆく……

「よく運転できるねえ」、というと、「バイクと同じ速さでゆっくり走れば大丈夫」と答える、それなら別に車でなくてもいいんだけど、しかも歩いて行けるし…

旧市街のカフェにはいり、フォーを注文、周りのお客は誰もそんなことはしていないのに、そとのお店から運ばせた…

フォーボー    牛肉が柔らかくておいしく、一気にいただく。

彼女は私たちの近所の、フォーボーとフォーガーを一緒にメニューに載せている某有名ベトナム料理店(クアン・コム・フォー)はダメという。

だしが違うのに一緒に作っておいしいわけがない…ですって。

デザートは、スワチュアカフェダー、     

ヨーグルト入りコーヒーだが、ダーというのは、凍ったとの意味、熱いコーヒーの上に凍らせたヨーグルトを入れたもの。

融ける前のコーヒー味のヨーグルトを食すもよし、融けるのを待ってシャーベットとして食すもよしで、二度おいしい。

オットは、カフェーダー(アイスコーヒー)     みんなまとめて支払ったので、お値段は次回に確認してみる。

こんなことを書くと、すごく会話がはずんでいるように思われるが、ハーさんは片言の英語とベトナム語、わたしはベトナム語が少しと片言の英語を使い、身振り、指さし、体を使っての会話と想像していただくしかない。

 

 

 

 


「オペラ夕鶴」 鑑賞

2013-04-01 07:44:29 | Weblog

4月1日 26℃ くもり 2013

日越外交関係樹立40周年記念事業、オペラ「夕鶴」が、3月29日と30日、オペラハウスで上演された

昼間のオペラハウス  オペラ内部

木下順二作、團伊玖磨作曲まではしっていた。

歌手は日本人、衣装デザイン、コシノジュンコ、演出ベトナム人のレフン、音楽ベトナム国立交響楽団の競演。

テーマははっきりしているので、ベトナム人にわかりやすかっただろうけど、「無償の愛」をベトナム人が理解できたか少し心配。

舞台はワンシーンのみ、2時間出ずっぱりの出演者のエネルギーに圧倒されたが、この時間を長いと思わせない演出も面白かった。

日本的に言えば、衣装や髪型がなんだかアジアチックに思えたが、よおくみると鶴の動きを感じさせなおかつ綺麗なので、納得。

カーテンコールには、コシノジュンコもでてきて、この記念行事の心意気を感じた。  

開演は午後8時、勤務帰りのオットの到着を入口で待っていると、近くのレストランやタクシーから着飾った方たちが続々と集まってきて、正面玄関のところで、顔見知りとあいさつをしている様子がみられ、さながらベトナム社交界。

華やかで綺麗、そんな空気をたまに感じられるのも、ここならではのこと…かな…