1月31日曇り
ベトナムの元旦(テト)は2月3日、新年を迎えるため、みんながあいさつ回り、買い物等、わさわさと忙しく動きまわっていて、ものの値段は上がるし、あわただしくて、日本の師走と変わらない光景が繰り広げられている。
日本はすでに卯年になっているが、来年のベトナムの干支は、「ねこ」。
日本と同じ中国文化圏のベトナムなのに、どうして…?
ベトナム語のウサギの発音がMAO(マ~オ)、ねこがMEO(メーオ)で、発音がよく似ているので間違いやすいのと、ねこは農業国のベトナムでは作物を荒らすネズミの天敵でよく飼われている身近な動物だが、ウサギはあまりいなかったようで、身近なねこが干支にはいったという説があるらしい。
これはホーチミン、ドンコイ通りの豪華な干支飾りのねこ。
ハノイでは、郊外に向かって、田舎で新年を迎えるためお土産をたくさん抱えて家族のところに帰るバイクが道路いっぱい連なっている。
工場で働いている工員さんたちが故郷に帰るためバス停に列を作っていて、休暇前の浮き立つ気分が足元の荷物から伝わってくる。
田舎に帰れる、とわくわくしている人たちの中に、親元に帰ってみると、工場の仕事が嫌になって休暇が明けても工場にもどってこない人が数パーセントにもなり、工場経営者にとっては頭の痛い問題だそうであるが、気持は分からないでもない。
ハノイでお正月を迎える人も忙しい。
女性は家の清掃、お正月料理の準備、正月飾りのきんかんバイクや桃バイクが街を走りまわっている。
花市場やきんかん畑、桃畑が近くにあるわたしのアパートのまわりは、売り手と買い物客の車とバイクの渋滞でおちおち道路を歩いていられない状態になってきた。
メインの道路から一歩入った住宅街は、路上のゴミはどこかにやられ掃き清められていて、清潔で、空気もきれいで、やればできるじゃん、という感じ。
日本企業の工場も日曜日(29日)ごろから休業になり、単身者は日本の家族のもとに帰り、家族持ちの人は暖かいところで休暇を過ごすためでかけてしまったので、アパートが静かになり、わたしはのんびりと時間を過ごしている。