ハノイ便り

久しぶりの海外転勤、日々の記録として書き綴ります。

バッチャン焼き

2007-12-24 11:53:27 | Weblog
12月24日ちょっと肌寒いです
クリスマスイブですねー。私はなんの予定も無し、ケーキも無しです。

ハノイの近くに有名な焼き物の里があるので買い揃えばいいと、最低の食器しかそろえてきませんでしたし、備え付けの食器も、つまらないと返してしまってから、お客様をした時、どうも、うまくいかなかったので、今後の予定もあることだしと、思い立って、ハノイから30分くらいの、陶器で有名なバッチャン村に行ってきました。

たった、30分そこいらというのに、紅河というおおきい川沿いの土手のような、とりあえず舗装した道を行くのですが、牛やロバが路肩で草を食べえているし、馬車は通るし、バスも通るというでこぼこ道を通って行く、アヒルが放し飼いにしてある、のどかな村でした。

結果は、残念でした。

東南アジアということで、和食に合う食器があると思っていたけど、いまいち使えそうな形が見つかりません。100円ショップの印象が強く、それっぽくないものを探すけど、ピンときませんでした。
でも、目の前に迫っているので、買うしかないので、物色します。すべてが手書きらしいですが、持ってみると、ひとつひとつが重い。。九谷焼きみたいな色使いのとか、250年前のとか、昔のものも置いてあるのに、どうして、同じものばかりで進歩がないんだろう。変わりばえがしないし、個性が無いと、私は不満をもちます。要するに、単純に生活に必需なものでしかないんですね。

現在ベトナムの人口が8000万人を超えていて、そのうち30代以下が6割強います。新しい家庭を作って、子供を育ててなんてしていると食器は使えればよい状態、おまけに、路上で食事をすませるし。

皇室ご用達みたいなものは無いの?というと、オットは歴史を考えてごらん、ズーっと戦争のあった国の王朝なんて廃れてしまっているでしょう。李朝なんて、何百年前の話だ?そうか、日本みたいな歴史はないんだ、と納得して、最低必要な、食器を2包み、30ドル(3500円位)もしなくて、やっぱり安いねといって帰りまた。

福岡でいろいろな焼き物をみてきているし、せっかくなら、気に入ったものを持ちたかったです。

ひとりゴルフ

2007-12-22 10:59:25 | Weblog
12月22日
ハノイはこのところ、くもりの日ばかりで、先輩達が、青空が見たーいとかいっているのがわかるようです。家の前の湖は、朝必ず霧がかかって向こう岸が見えない日が続いています。

そんなに寒くもないのだけど、くもり空のしたで、寒そうにジャケットをはおったバイク姿をみると、雰囲気的に、12月なんだって感じです。15日から、ヘルメット着用が法令化され、なんと100%近くが着用しています。一台のバイクに3つ、4つ、5つ、とヘルメットが並んでいる様子は、かわいらしいものです。

心配で前の晩、あまり良く眠れなかった一日がやっと終わりました。、前にも話した、ゴルフレッスンの振り替えが入ったので、8時半から9時半までベトナム語のレッスン、10時から12時までテニス、1時半からゴルフという移動時間のみの過密スケジュールです。
テニスのラケットとゴルフバッグを持った私の姿に運転手さんはぎょっとしたことと思います。
で、やっと、今日でレッスンも終わり、と思っていたら、次回は……とかいわれて、ハアー、まだ続けてやれってこと…
今日はラウンドするんだ、と受付でいうと、お姉さんたちがそれは良かったとかいってくれたけど、こんなところまで、レッスンだけにくるなんて、とあきれられているのが見え見えの、こんな日がまた続くわけですか。

そんな気持ちを切り替えて、ひとりゴルフデビューです。どうも、私のことは、暗い人とか話題になっているのか、スタッフさんたちが、天気もコンデションも最高、後は、とかいいながら、送りだしてくれました。
最初のショットはチョロ、キャディーさんがボールを置き、もう一回、セイムッ、マッいいか、みたいな雰囲気で、それから長ーいキャディーさんとの二人旅がはじまりました。
人影も無く、一球、一球、グリップ、ショット、アプローチ等々指示されながら、何回も何球も、プラクティスとかいわれ、打たせてもらえるのは贅沢ともいえます。
最初はちゃんと数えておくから大丈夫、とかいい、1ホールは、そうだったけど、あとはなんかそれどころで無いらしく、もう書かないとかいいながら、教えることに専念してくれました。

わたしはうるさいから、嫌う人もいるけど、マダム(こっちでは私達は、マダムと呼ばれます)は楽しそうでいい、とか言われ、こっちだって本音はうるさいなーとか思うけど、そこまでいわれると、そんなことないよ、親切に教えてくれて嬉しいとかいわないといけないわけです
だんだん暗くなるし、他のキャディーさんたちの帰るのを横目でみながら、はやく終わって欲しいと思うと、サンドにはいったりして、はい、プラクティスとかいって、どんどん砂の中にボールを投げ入れてくるのです。もうへとへと、運転手さんも、暗闇を運転するのも嫌だろうと、着替えもせずに急いで帰ってきたけど、たどり着いた家の中は、真っ暗でした。

オットに顛末を話すと、いい忘れていたけど、テニスをして、ゴルフはグリップが甘くなるので、難しい、この次は、ゴルフをして、テニスをするにかえたほうがいいよ、だって、モーッ、そんなことできません。

週一のお約束ごと

2007-12-19 00:49:02 | Weblog

12月18日気温26度 今日の残念。ゴルフの最後のレッスンがキャンセルになったこと。 やっと、6回コースのレッスンの最終日だったのに、コーチの都合で、キャンセルになりました。30分のレッスンのために、片道1時間半もかけ、おまけに、ボートにまで乗るのです。桟橋に着くと、キャディーさんが、ワッと寄ってきて、見知った私の顔を見て、練習場しか使わない人と、そっぽをむかれながら、すごすご、一人練習にむかうのも今日が最後と張り切っていたのに。 それに、プレーする人を見ながら、練習場だけで、帰るのもしゃくだから、きょうは、レッスンが終わって、キャディーさんについてもらい、一人だけで、コースを廻るというのも、少し孤独ですが、やらないよりましとその気になっていたのに、残念です。 今日のラッキー。 単身で暮らしている会社の人の奥様とお嬢様が、遊びにいらしているので、車だけをお貸しする予定を変更して、私もご一緒させていただきました。ガイドブックにでているお店でランチのあと、ネイルにいきたいとの希望があり、友達に聞いた、私にとって、始めてのお店に行ってきました。このお店がヒット。 わたしのひそかな約束ごとは、週1回ネイルに行くこと。 価格設定、サービスの違い等々のあるお店の中で、どこへ行くかはその時次第。とはいいながら、まだ数店しか知らない私にとっても、新しいお店は冒険です。手と足の両方で、240万ドン(1680円)は、少しお高いけど、丁寧だし、技術が高いように思われ、気に入りました。 実は、今週のネイルとかいって、公開したく、カメラにおさめているけど、いまいち、きれいに写らないので、ボツ、ただいま、デジカメの研究中です。

 今週の土曜日、会社のパーティーがあるので、それまで大事に、家事をしないでおこうとか話ながら、帰りました。こんな、一日もあってもいいでしょう?


おはぐろ?

2007-12-15 10:26:05 | Weblog
12月15日暑いような、少し涼しいような  アッ田植えしているのをみかけました。

昨日、歴史研究会の遠足に参加し、イラン元妃とかいう李朝の有名な皇妃が祭っている、1115年建立のお寺に行きました。ハノイから、車で30分程の、まだロバの荷馬車が活躍しているような郊外です。

お寺自体は、さすがに歴史の重みと風格、静けさがただよい、よい雰囲気でした。たった、少しの郊外で、こんな静けさがあるのに、ハノイ市中のお寺の猥雑さは、なんだろうということだけど、旧市街の人口密度が、4万5千人ならば、お寺でも、どこでも、空間さえあれば、まずは、生きている人間が一番、生活の場になってしまうはず、という感想をもちました。

お世話をしてくれる、70代位の女性の口元が黒いので、あれは、鉄漿かしら、ときくと、そのようなものといいます。
ビンロウジュの実とキンマーという葉っぱと石灰を一緒に口に入れ、ガムみたいに、くちゃくちゃ噛むと、口の中が、真っ赤になり、一種の覚醒作用が生まれ、しゃきっと元気になったように思えるそうです。。それが歯について黒くなり、虫歯予防にもなるようです。年配の方達には、この風習が一部残っているそうです。

こちらに来たころ、オットが、キャディーさんが、木の実を見つけて、お婆ちゃんがこれを食べたら元気になると喜ぶ、といってもって帰ったけど何だろうといっていたけど、そういうことだったんだ。市場でもセットにして売られているそうです。

ベトナムは歴史のある国ですし、仏教国ですから、お寺とかに行くと、日本と通じるものがあって、ああ繋がっていると気持ちが楽になります。柳川の「さげもん」、ベトナム流みたいなのもあって、懐かしく思いました。

この国もきれい、便利になるようにと、どんどん変わっていっているようです。どこの国も、おなじような姿になってしまって、つまらない、とは思うけど、快適に暮らしたいとみんなが思うのが普通で、私達が変わらないでというのもおこがましいですよね。

盛りだくさんな一日

2007-12-12 01:20:05 | Weblog
12月12日暑いなと思っていたら、なんと28度、信じられない。

今週は、私にとって、歴史ウィークです。

日本人会のなかに、「ヘリテイジ」という、街歩きしながらハノイの歴史を知るというものと、「ハノイ歴史研究会」というグループがあります。

せっかくハノイに暮らしている限り、この街のことを、しりたいと、これらのグループに興味がありました。たまたま今週両方のイベントがあったので申し込み、今日は街歩きの会です。

旧市街に唯一残っている、城壁にあった門からスタートする2時間コース、一人で歩くのには勇気がいる、地元の人たちの生活ぶりをのぞかせてもらいました。それから…

じつをいうと、このところズーっと夏服ばかりで手持ちのにあきてきたし、ブラウスが欲しいと思っていたので洋服のオーダーをする気になりました。

2時半位からしかお店が動き始めないというので、ブラブラ時間をつぶしながら、「チョホム」と駐在妻の間で人気の、布地ばかりを扱っている市場に行きました。なぜ2時半からと、事情が飲み込めませんでした。

途中の旧市街の商店が、店番を残してはいるけど、店の電気を消しているのが不思議で聞くと、お昼休みだからお店もお休みしているの、ということです。エッそんなことこありと、驚きましたが、すぐに納得することができました。

ここでも縫い子さん3人が、作業場のタイルのうえに敷物をひいて、店の奥でお昼ね中でした。そろそろ起きるよと見守っていると、おもむろに起きだし、敷物をしまって、普通に挨拶をし、作業が開始となります。

ベトナムの人は器用なので、これと同じのを作ってというと、ほぼ思い通りのものが仕上がると聞いています。友達からブラウスを借りて注文し、もう一枚別のもお願いしました。

以前に比べると値段が高くなったとはいうものの、生地と仕立て代2枚分をあわせて、37万ドン(2600円)、もしこれでうまく仕上がればラッキーですが、確立は半々だそうで、失敗した時はしばらく、足が遠のくらしいです。

さあて、私のはどちらで仕上がってくるか楽しみです。22日仕上がりとなります。

かけひき

2007-12-09 16:00:23 | Weblog
12月9日なんだかだんだん暑くなってきました。 先日、サンダルを買いにいきました。着いた翌日にサンダルが必要とホテルの人に場所を聞いて買ったサンダルが、やばいなとは思っていたけど、数週間でこわれてしまいました。あの時、安いのか、高いのかわからず、紙に書かれた数字のままに支払いをしました。 今回、気合をいれて、丈夫そうなのを安く手にいれようと、意気込みは満点。旧市街の靴専門街に友達とでかけました。 まあ、これかなというのを見つけ、値段交渉に入ります。やり手のおばさんみたいな人が、ガムをかみながら椅子に座ってにらみをきかせているのが、不気味です。若い子の言い値の、26万ドン(1820円)からスタート、電卓の数字を押し直しながら、彼女がどうしても20万ドン(1400円)から下げないので、仕方なくそれで、手を打ちましたが、これでまた、ひと月ももたなかったら、頭にきてしまいそうです。でも可愛いから、マッいいか。 買わないといっていた友達は、まったく違うものだけど、交渉で8万ドン(620円)で買いました。 この時、ベトナムのドンの桁が大きくて、電卓にゼロの列を作るのに、ゼロ二つのキーを押してああ便利と思いました。家に帰って、オットに「ベトナムの電卓はゼロ二つのボタンがあるよ。数字が大きいからだね、大発見」といったら、「日本のにも付いているよ」で、調べたら、我が家のにもありました。そっか、私が気がつかないだけだったんだ。 先日バラを買いました。20本で、1万ドンでした。すぐにお金を払ったわたしに、どうして、安くしてもらわないのと、オットがいいますが、いいのと支払いました。その前、20本で、2万ドン(140円)とかいわれ、がんばっても、1万5千ドン(105円)までしかだめ、その代わり、もう20本つけて、あわせて3万でどうだなんて、ちっとも安くなってないじゃん、と20本を1万5千で買った記憶があるので、1万だったら、もう気力を使いたくないと思ってしまったからです。 一生懸命頑張って、安くしてもらったとおもっても、日本円に換算すると、なんだ、5千ドンは35円かとか思ってしまいます。しかしベトナムの人にとっては、この差額は大きいですよね。この前、青梗菜を1束、1000ドン(7円)で買いました。もちろん言い値です。 値札が付いている訳ではないし、適正価格がわからないので、もしかして、値切りすぎてるのではないかとか、ボラれているのではないかとか、いつも気を使い疑心案偽でいます。本当のことをいうと、物価の安さに、何もここまでしなくてもとおもうけど、交渉をしなければならない文化を持つ国なので、それに敬意を払って、その国の文化に従うようにと、オットからいわれるからです。値札のついたものを買う安心感と、疑いもせずに支払いをしていたことが、よかったのか、わるかったのか、少し考えさせられます。                     

Hnoi International Women‘s Club

2007-12-06 23:12:52 | Weblog
12月6日
以前から気になっていた、ハノイインターナショナルウイメンズクラブに入会しました。
今日はクリスマスランチョンということで、誘い合っていってきました。公用語は英語ですから、私達にとっては、敷居が高いのだけど、せっかく海外で暮らしているのだから、居心地の良いアパートの外の世界も体験してみようとの冒険心です。

前にもバザーで体験済みではありますが、いろんな国の人が、異国にくらすもの同士楽しく、居心地よくと思うのは共通です。そのこともあってか、お互い思いやりを持って接しあっているように感じました。

絶対に日本人以外の知り合いはいないと思っていたけど、同じフロアーに住む、スイス人のエスタ、ゴルフ場であった、香港人のカッツも出席していました。エスタは、ベトナム語が同じ先生です。お互いベトナム語に悩んでいます。カッツとは、ゴルフはもちろん、テニスもしようよということになりました。みんな、出会いを求めているような気がしました。

もう一人、同じアパートに住んでいる、始めてあったベトナム人の女性、彼女は、ベトナム戦争で、国外に脱出した人たちの一人です。ずっとアメリカで生活し、数年前、アメリカ人の夫と共にハノイへ帰ってきたそうです。私達には遠い存在の戦争を、同世代で実際に経験した人がいるのも、海外の所以かと思いました。

水上人形劇

2007-12-02 14:54:26 | Weblog
12月1日最高気温25度とあったけど、肌寒く感じます。

ハノイが本場の伝統芸能である、水上人形劇を見にいってきました。

劇場は街の中心にある、ホアンキエム湖のほとりにあります。観光客に人気が高く、いつも満席で席をとるのが難しいと聞いていたので、最初から、旅行社に切符の手配を頼んでいたら、一番前の席で、ラッキーという感じでした。

この水上人形劇は、結構古いベトナムの歴史の中、1010年、タンロン(現在のハノイ)に李朝が起こった頃と同じ時代か、それ以前、北部にある紅河デルタ地帯の水田で、農民たちが、農閑期の遊びとしておこなっていたものが、はじまりのようです。

水上人形劇の故郷であるハノイ周辺は、土地のほとんどが川や池、水田という地域で、そのため、人形を動かす仕組みを水の中に隠して行うという、工夫が生まれたそうです。

伝統楽器の演奏、人形操作は、舞台芸能大学の卒業生が多数の劇団員で構成され、運営されています。英語で、ウオーターパペットとよばれてる、あやつり人形ではありますが、人形操者は、腰まで水につかり、御簾の後ろから人形を操り、音楽と歌に合わせた動きは細やかで、とても見所がありました。カメラを忘れたのが残念でならないのですが、操られている人形は、伝統工芸の漆を使ってコーティングされ、色鮮やかでとても美しく、楽しい公演となっていました。

楽しみを作り出すための、人間の創意工夫に感嘆し、伝統に感謝しました。