8月31日
道路脇に月餅屋さんが並びはじめ、またこの季節がめぐってきたことを感じさせてくれる。
陰暦8月15日は中秋節、日本でいうお月見の日で今年は10月3日にあたる。
中国やベトナム南部はこの時期月餅をもってご挨拶に行くという風習が残っているそうだが、ハノイにはないようである。
中秋節はベトナムでは子供のお祭りの日で、子供たちは月餅をたべ、提灯パレードとかあってにぎやかな夜を過ごす。
今日、ソフィテルメトロポールのケーキ屋にいったところ、今日から売り出しはじめた月餅がたくさん並んでいた。
焼いたのと白いのとあって、お店の人に聞くと、白いのはトラディッショナルのものですごく美味しいというが、どれも1個9万ドン(540円)。
バインコムというベトナムのお祝いの日に食べるお餅がローカルで買うと3500ドン(21円)なのに比べると高いが、ソフィテルのものだし、去年気になっていても口にする機会がなかったので、今年こそはとさっそく買ってみた。
聞いていたとおり、中は塩味の黄身、
これこれと思いながら口に近づけると、わたしの苦手な香りがして、食欲減退。
この香りはバインコムにも使われていて、これもトラディッショナルのひとつに入ると納得はした。
香りについて我が家のハウスキーパーに聞いてみると、ブオイというベトナムのざぼんの花の香りを使っているそうである。
彼女はすぐわたしに値段を聞いてくるが、びっくりして、そもそもホテルで買うのが間違っているとさとされてしまった。
こうなったら10月3日までにわたしのお気に入りの月餅を探してみようと、エネルギーが湧いてきた。