ハノイ便り

久しぶりの海外転勤、日々の記録として書き綴ります。

フェルメール、「真珠の耳飾りの少女」にあいに行って

2012-07-27 15:27:52 | Weblog

7月27日 晴れ 土用丑の日、猛暑日

閉館前が一番いいんだって人が少なくて…もしかして一対一になれるかも…

そんなことがあったらいいねえ、と東京都美術館、「マウリッツハイス美術館展」にいってきた。

昨日は、4年に一度企画される1泊2日で行われる、大学の同窓会の幹事4人が新橋に集った。

それが予定外に早く終わったといっても、おしゃべりが多いので夕方近くになったが、上野に行って、フェルメールを見に行くという友達についてみんなでいってきた。

東京の美術展はいつもすごい人で行くのをためらってしまうが、気になっていたものが見られるチャンス。

帰る人の波にさからい、わくわくしながらたどり着いたが、思ったより人が多く、すこしがっかり。

マウリッツハイスはオランダの美術館、フランダースの犬のネロもみたという、ルーベンスやレンブラントの絵は透明感、輝き、精密さ、体のなかに光があふれ幸せな気持になれたが、人ごみの中では気持も半減する。

さあいよいよ、少女に会える、15分待ちだけど、我慢しよう…とはいえ、わくわくする気持が抑えられず、真珠の話、少女の話、ブルーの話としていたら、係りの人に喋るなと注意されるは、やっと会えた絵のまえで話題になったことを確認していたら、歩きながらみるようにだって。

パンダの見学じゃああるまいし、止まってみたらいけないなんて悲しすぎると愚痴をこぼしてもあとのまつり。

最後の絵を見終わって、これで終わり?引き返せないの?なんか悲しいといっていたら、出口にもう一度ご覧になりたい方用の通路があり、やっぱもう一度みて帰ろうということに。

5時を過ぎているとはいえ、今度は5分待ちでみることができた。

神秘的なお顔といわれているけど、モナリザと同じ、眉がない、眉がなかったら神秘的なお顔になれるのだろうか?だけど、平安貴族も眉がなかったよ、あれって決して神秘的でないよ、じゃあどうしてこんなお顔になれるのだろう?とか…はなしはつきない。

ターバンの青は、ラピスラズリが使われているそうな、とっても高価な顔料だそうだけど、北京紫禁城の瓦にも使われていたと思いだし、あの瓦も高価なんだ。

少女の着ている洋服は、着物風という説もあるらしいが、再現されたものはこれ。

         

耳飾の真珠は3センチを越すらしく、会場に田崎真珠がイメージの作品を展示している。

        

これ大き過ぎ、しかもダイヤモンド多すぎ…

あれやこれや、わたしってゲスだなあと反省していたが、興味のあることはみんな同じなのだと少し安心する。


北京 紫禁城

2012-07-24 08:38:26 | Weblog

7月24日 くもり 蒸し暑い

7月15日から18日までの北京への旅は、食事中突然の、北京に北京ダックを食べに行こう、というオットの言葉で始まった。

で、北京に行ってなにをする?……北京ダックと

世界遺産の万里の長城と紫禁城に行く、毛沢東さんの冷凍保存とパンダに会いにいく…くらいつしか思いつかない。

北京で働いている友達のお嬢さんに御願いして、万里の長城と北京動物園にはガイドと車を手配してもらい、あとは自力でなんとかなるでしょう…

地図上では、紫禁城はホテルから地下鉄で数駅、楽勝…と思ったが…

地下鉄にはじまり、天安門広場のまわりは人、ひと、ヒト、しかも暑い、観光案内所もない。

仕方がないので、わたしの得意なジェスチャーで、衛兵さんに紫禁城に行きたいと聞く。

「ああ、あの人ごみに入ればいのね」、とは思うが不安、チケットを買うのにあたふたし、なんとか中に入れたと思っても、場所の確認をするゆとりもなく、人に流されてゆく。

どうも一方通行で、戻ることができないと出口あたりで気がつき、「わたしは紫禁城の建物と人をみに来たのではない、陶磁器館で、焼き物が見たかったのに」、とだだをこねたがあとの祭り、人ごみに押し流され、門をでてしまった。

帰国の日、毛沢東さんに会いにいったついでに、リベンジと紫禁城に行き、今度はあたりをつけてまっしぐらに陶磁器館をめざした。

エアコンも効いていない、暗い展示室のなかには、

 

紀元前2000年から2400年に作られた赤陶器の壷たち

    

思わず息をのんでしまった、清朝の桃の絵付けの大皿、ほかにも透明感あふれる涼しげな金魚の壷があったりして、出直してきてよかったと心から思うことができた。

中国といえばあんまりいい印象を持たない私にとって、これらの陶器に出会えただけで、この国に息づく長い歴史や文化の底知れない深さに驚き、敬意を表してしまった。

そうなると単純な私は、紫禁城を囲む赤い塀からのぞく、赤みがかった青い(浅田次郎はこの色を瑠璃色と表現している)屋根の色にもため息のでるような美しさを感じてしまう。

            

とはいえ、門を出たところで店開きしている果物屋さんにアジアらしさを感じ、ほっと笑えた。

        

       

 


潮干狩り

2012-07-21 06:12:37 | Weblog

7月21日 雨 涼しい

またまた脅威の一週間を過ごして、反省中。

連休を使って北京に北京ダックを食べに行こうと、3泊4日の小旅行敢行、その話は後日として……

北京は半端なく暑かったけど、日本もその間、関東地方は梅雨明けをしていたらしく、暑い。

帰国翌日、テニスの親睦試合と称して3試合をこなし、そのまま、スイミングレッスンに行くつもりが、行ったらおぼれるという友達の忠告に従い、レッスンはさぼり、ビールを飲みにいく。

夕方、シンガポールから一時帰国している友達に会うためダッシュで日本橋に行く。

翌日、溜まった洗濯物と格闘中、テニス部の漁労長と称する先輩が、昨日三番瀬で採ったというアサリを持ってきてくださったが、今日も行く、というので、私も連れてってと、すべて放りだし、友達の指示に従い水着着用で、付いてゆくことにする。

三番瀬とは、千葉県にある東京湾最奥部最大の面積をもつ干潟、とはいえ、我が家から見える海のことで、自転車で堤防の突端までゆくときれいな干潟が広がっている。

潮のよい日で、いるいる、岸辺で採る人、水の中に入っている人。

友達はなんのちゅうちょもなく、じゃぶじゃぶ水の中にはいり、しゃがんで手で地面をあさり始める。

わたしもそれにならいあさると、指先にごろごろ触るものがあり、いるいると思わず声が上がってしまった。

少しゆとりができて周りを観察していると、自慢の手作り道具を取り出し説明してくれるおじ様たちの姿が可愛らしい。

どれも水中の泥をざるにいれ、水で洗うと貝だけが残るというシンプルなものだが、ざるあり、カゴあり、我が漁労長は扇風機のカバーを使っている。    

採れた貝の保管は腰に下げたネットに入れるのが基本だが、漁労長は、拾った子供用の浮き輪にネットを張って腰につないでいる。

これだったら水に浮くし、アサリもほうり投げれば溜まってゆくという優れもの。       

       

スキーのストックで流されないように固定し、ペットボトルを浮き輪代わりにして保管するという方法もあった。

       

水は気持がいいし、たっぷり採ったおじ様たちは私達のざるにアサリをどんどんいれてくれるので、あっという間にネットが重くなる。

採ったアサリは海水に30分ほどつけて一回めの砂抜きをする。

それから新しい海水をペットボトル等にいれて持ち帰り、家で一晩砂抜きをする、海水を使うということが基本らしい。

で、一回目の砂抜きの時間に岩場で、漁労長が素手でカニを採ってくれ、大きいのは茹でて、小さいのはお味噌汁にしていただくことにする。

      

東京湾は汚いと思っていたが、そうでもなく、岩場は水が澄んでいるし、冷たいし、沖にはお魚が飛んでいるし、気持がよい。

しかも、家の前の海でこんな遊びができるとは、目からうろこ状態。

楽しいことを見つける先輩方に乾杯と、浜辺でビールをいただいた。

 


観劇 オペラ座の怪人

2012-07-12 19:56:46 | Weblog

7月12日 くもり

昨日は汐留で劇団四季の公演する、「オペラ座の怪人」にいってきた。

          

福岡で一度見たことがあるが、その時は学校関係でいったので、天井席から見下ろす舞台に、高さにお尻がもぞもぞして落ち着かなかった。

しかもシャンデリアが目の前にぶら下がっていて、目線がシャンデリアのなかで、なんだか暗い舞台だなあという印象。

今回は前列真ん中で、しみじみゆっくりみることができた。

たまたまテレビで上映された、映画版もみることができ、準備万端でこの日を迎えたが。

週末遊びにきていた長男に、「オペラ座の怪人」を見にいくんだといったら、ストーカーのはなしか、というつれない言葉。

見方、感じ方は個人の問題なので無視することとしたが、強烈な音楽に頭の中は常にメロディーが流れている状態。

家に帰って何度も音楽を聞き返し、心に残る旋律と一途な愛に、他人事とはいえ、女性にとってはなんとも幸福な時間に浸りきってしまった。


しばらくぶりです

2012-07-10 08:57:28 | Weblog

7月10日 梅雨の合間のはれ

いやいや、しばらくPCと離れた生活を送っていました。

引越しをすると、いままでのルーティーンがなかなかつかめず、場所が違って落ち着かないし、気持が乗らないし、片付いていないし、と言い訳は山ほど。

そう、この3週間あまり、何をしていたかというと

引越しの翌日、雨の中、千葉ロッテスタジアムで、阪神ファンに同行して阪神戦の応援、もちろん応援グッズを身につけるとのお約束のもと。

阪神ファンの迫力に少し引き気味な私に、友達のご主人が大阪出張の帰り、551の豚まんと肉まんを運んできてくれ、大阪三昧。       

この日は阪神が勝ち、みんなもほっとして、六甲おろしを歌ったりのお祭りさわぎにお付き合いをさせていただく。

翌日は4年に一度の浦安三社祭りの最終日、お祭りムードいっぱいの旧市街にでかけ、お祭りを堪能する。

お神輿の横を歩くおば様達があまりにかわいいので、写真をとらせていただき、ついでに私も一緒。

 

翌週必要なことは早く済ませてしまおうと、引越し一週間後なのに、工務店依頼の写真撮影のため、とりあえずすべての荷物を箱から出し、納戸に詰め込む。

写真はそのまま信じたらいけませんね、とカメラマンと話しながら、プロのカメラマンの設定の横から写真を撮らせてもらう。

 

そんなこんなの一気の行動はさすがにこたえ、その後はしばしお休みとなったわたしの近況報告はこれでおしまい。