ハノイ便り

久しぶりの海外転勤、日々の記録として書き綴ります。

イエンフー亭

2014-02-25 19:36:13 | Weblog

2月24日 くもり 20℃

毎日毎日続く霧雨に、ちょっとうんざりしているし、しかも、湿度は90%を超えているのでどうにも気持ちが晴れない。

旧正月の松の内にあたる14日、この日はお寺の日なので、ベトナムの人たちはおおぜいお参りにでかける。

わたしのベトナム語の先生は、お正月にはたくさんのお寺にお参りに行くとよいとわたしに進め、彼女はもう9つのお寺に出かけたそうだ。

そんなに行ったらご利益がなくなりそうだと思うが、ベトナムの人はお寺が好きなようだ。

このイエンフー亭は、私がよく通った湖に向かって打つゴルフ練習所のお隣にある、大きくてりっぱなお寺だ。

屋根の彫刻に割れた陶器などを使っているので、おそらくグエン朝時代に建てられたものだと思う。

お寺の内部は旧正月ということもあってか、掃除が丁寧にされていて、すがすがしく、心が洗われようであった。

            きれいな傘 

いろいろきれいなものがぶら下がっていて、いつもつるし雛のようと懐かしく思うわたしの好きなもの…

ここにはいろいろな彫刻が施されているが、なかに「ふどう」があり、お寺ではじめてみるもの 

グエン朝にはフランスのものがたくさん入ってきているので、ぶどうも西洋からきた新しい文化のものではないか…なんて

                       壁に並べられた楽器

お祭りのとき、この楽器が実際に演奏されるのでは…?いろいろな形があって、漆が施されていて、ちょっと素敵だった。

                     祭壇のお供え物

おとうふ、ブン、ソーセージ…よーくみるとエビ、たにし、ざりがに、これは前に広がるタイ湖の産物では… 神様に感謝のしるし…

              ザボンの花 あと一息で花が咲く、どこか可憐でかわいらしい。

お寺の裏では、畑が作られ、果物の木がたくさん植えられていて、きっと自給自足できるようになっているのではないかと思う。

平日に行くどこか埃っぽいお寺と違い、旧正月ということもあってか、タイ湖に面しているので静かなのか、お寺らしい美しいたたずまいは、いってよかったな、と思えるいいお寺だった。

 

 

 


バインチュオーイ

2014-02-17 11:01:50 | Weblog

2月17日 雨 15℃

バインチュオーイは、揚げバナナのことだった。

2週続きの大雪で日本は大変だったようで、甲府近辺に住む我が家の長男から写真が送ってきた。

          手前のもっこりしているのはおそらく車では…

雪かき、交通の不便さ、買い物にいっても物がないのではないかと、みなさまの御苦労は大変なここと推察する。

日本が寒いとここハノイも気温があがらない。

今週から20℃を超える予想だったが、今日も雨模様で冷えているが先週はずっと寒かった。

そんなとき、一緒にバインチュオーイを作って食べようよ、とハーさんから電話をもらい、ちょっと楽しみにしていった。

ベトナム人の家は暖房がないので、外と変わらない気温の家は寒い、ハーさんもコートを着たまま、わたしもコートは脱げずに台所にゆく。

台所に置かれた黒くなったバナナをみて、なんだ、揚げバナナなことかと納得。      

バナナをつぶして、水溶きの小麦粉をからめて油で揚げるというシンプルなもので、サツマイモのてんぷらに通じるという感想。

ハーさんはこれが好きで、ベトナム人は寒いときこれを作って食べてあったまるのだそうだ。

揚げバナナをいただきながら、二人でよもやま話を片言の英語とベトナム語でするのだが、

私的には、もう少し衣にお砂糖をきかせてブランデーで香りをつけ、泡立てたクリームをそえたらりっぱなおやつになるけど、なんだか中途半端であじけないなあ…とか思っても、なかなか言葉が通じず提案できない。

そんなことよりも、家の中でコートを着たまま食事の用意をし、いただくという文化になかなかなじめなく違和感をもつ。

家の中ではコートを脱いでも平気、そんな生活をみんなができる、小さな豊かさがはやくくることを願っている。

 

 


東京はきれい

2014-02-12 18:47:40 | Weblog

2月12日 くもり 12℃

このところのあいさつは寒いね…気温があがらない、ハノイにもどってきたあの日の天候はいったいどこへいったのだろう…

話はかわり…

日本滞在中、東京駅で友達とランチ、もし時間があるならと誘われたのが、三菱一号館美術館で行われている「ザ・ビューティフル」

イギリスの耽美主義の作家たちの作品展だった。

東京駅から丸の内へ、この界隈は美しい、冬の午後、しまった空気、傾きがちのお日様による影が長くのび、すべてがひっそりとたたずんでいる。

            美術館からみた中庭

展示はウイリアム・モリスの色合いに代表される、優しいビクトリア調のもので、懐かしくこころ穏やかにときを過ごすことができた。

美術館に併設されるカフェでお茶を飲んでしばらくおしゃべりを楽しんだが…

今現在のハノイのアパートの外の喧騒や夜の騒音とは全く違い、日本の美しさと文化の高さに改めて驚いた。

 

 


日本にて

2014-02-09 09:00:01 | Weblog

2月9日 くもり 19℃

ハノイにもどってきてから、ソチオリンピックのテレビ中継ばかりみている。

NHK衛星テレビはオリンピックは流していないので、民放の番組を探してはチャンネルを回している。

昨晩はフィギア団体予選、今日は上村愛子のモーグル。

若い人たちが、周りのプレッシャーやいろいろなことを一人でうけとめながら、つぶされそうになったこともあったと思うが、

それでも続けている気力、姿をみて、彼らから与えてもらえる元気を、いっぱいにテレビの画面から享受している。

もうそこまで頑張らなくてもいいのよ、と心のなかで声を上げながらドキドキしながら画面にくぎ付けの私がいる。

話はかわって、昨日の関東地方の積雪は大変だったようで、交通の乱れも尋常でなかったようだ。

その影響はここハノイでもあり、昨晩の深夜便で日本に戻る予定の人がフライト情報も電話がいっぱいでつながらず、途方にくれていた。

日本からの飛行機が飛んできてくれないと帰れない…

家に帰って、PCで調べてみると3時間の遅れで出発しているが、出張者はこの飛行機にのったのか、延泊したのかは確認していない。

わたしにとっては、大雪の前の日本滞在ではあったが、それでも雪は降った。

           帰った当初、散歩中に見かけた水仙にはるを感じ、

               穏やかで、美しい蒼い空を堪能できたが   

                      急に気温が下がり、雪の一日  

そんな季節のおくりものを、一喜一憂して楽しむことができた。

ハノイは昨日今日と小雨交じりのどんよりしたくらい日となっているので、その差が際立っている。

 


かきパーティー

2014-02-08 11:09:01 | Weblog

2月8日 くもり 20℃

今日の関東地方は大雪情報、私は昨日、日本から帰ってきた。

雪景色が見られないのが残念なのか、予定通り帰れてラッキーだったのか…

テト休暇中の日本は今週に入って寒さが厳しくなり、足元から上ってくる冷たい空気にかなり苦しんだが、だんだん慣れてきた。

さて明日はハノイという日、ハノイの気温を調べると、28℃でちょっとびっくり、昨日も機内で28℃と案内があり、気持ちの切り替えが難しかった。

休暇中、日本で何をしてきたかというと…

私の実家のある海で育てられた大粒の牡蠣をみんなでいただく   牡蠣パーティー…

このパーティーのいいところは、友達ひとりに声をかけると、勝手に連絡してくれ、しかもみんなが定番のお料理を持ち寄ってくれるので、考えなくてもいいのが楽でいい。                

家主からのお誘いがなかったけど、まっいいか…、できちゃった…なんてね

今回は、千葉に転勤が決まった長男夫婦がたまたまアパート探しにきていたので、かなりにぎやかなものとなった。

しかし、息子に言わせるといつものことで、みんながなじんでいて、誰が親なのかわからないくらいと、お嫁さんがびっくりするらしい。

私の料理は、かきフライ、なま牡蠣、焼き牡蠣

小麦粉の春巻きの皮を使った春巻き、ハノイでこれが食べられないのが寂しく思っていたので。

ハノイで作って失敗しためんたい卵焼き

前日行ったお寿司屋さんでだし巻卵のきれいな作り方を教えてもらったので、それを試してみたら、成功。

牡蠣が食べれないから、ローストビーフがいいとの声にこたえて作ったローストビーフ…くらいかな…

あとはみんなが、飲み物持参、毎回お釜持参の友達の炊き込みご飯、もう定番になったね、とオットも喜んでいる。

友達の御嬢さんはお腹空いたと急いで食べて、今から飲み会に行ってきまーすと出かけてゆく。

お皿洗いもみんな手慣れたもので、片づけもアットいう間にやってくれる。

牡蠣は一回で食べきるのがいい。

なので、みんなでわいわいと騒いで、おいしく食べきってしまい、ごちそうさまで、また来年…

そんなことができたことに感謝、みんなありがとう…