ハノイ便り

久しぶりの海外転勤、日々の記録として書き綴ります。

ハイフォンにいってきた

2014-10-26 07:02:15 | Weblog

10月26日 くもり 28℃

ハイフォンは空気がきれい…

ベトナムで夜空に満天の星をみることができるなんて、思ってもみなかったので、何度も窓辺にいっては空をみあげていた

突然休暇がとれたので、日、月でどこかへ行こうよ…

というオットの言葉にのり、では1泊2日、2ラウンドのハイフォンゴルフツアーに行こう、ということになったのが先週のこと

ハイフォンは、ハノイの東100㌔にある、、サイゴン港と並ぶ国際的なハイフォン港をもつ、北部ではハノイにつぐ大きな港湾都市である

港に近いということで工業団地がたくさんでき、日本企業もかなり進出しているので、ハイフォンに住む日本人も増えている

ということで、2008年にドーソンシーサイドゴルフリゾートがオープン、

        ドーソンビーチの曲線に沿ったコースは海風がやさしくほほをなでてゆく

2012年にソンザーゴルフリゾートがオープン、

      ザー河に沿って広がるコースはいつも川がそばにあり、川の景観を楽しむことができる

そして、ハイフォンといえば、ハイフォン名物のバイン・ダー・クア、    

ハイフォンでしかみかけることのできない、バイン・ダー・ドーと呼ばれる米粉にサトウキビ汁を加えて練りこんだ茶色い麺に

田んぼなどに生息する小さなカニをすりつぶしてとっただし汁をかけた汁麺のこと

ハノイにもブンジウという、同じカニでだしをとった麺料理があるが、麺はブンを使っている

バイン・ダー・クアに使われる茶色い乾燥麺は、プルプルとした生めんとは違う食感で、歯ごたえがあり、麺はきしめんみたいに幅広なので、カニのうまみをしっかりと抱え込むようになっている、とはガイドブックの記事

なにがなんでもバインダークアを食べなくてはと、シャワーも浴びずにゴルフウエアーのままで飛び出していったのは、在住13年のかたのお勧めの店

期待に胸が膨らんでいたが、うーんなんだかなーという感じ

おだしの味が薄かったので、フォーみたいに唐辛子とかライムとかを入れていただきたかったけど、初めての挑戦なので、そのままで

夕食は、ハイフォン在住16年の方のお勧めのレストランで、巻貝     

イカのグリル      しゃこ   

10月20日は、ベトナム婦人の日で、女性に花を贈る日である、  

そのためか、レストランも家族連れや女性客で大賑わいだったし、この花の前では写真を撮る人が並んでいた

ハイフォンは空気がきれいな分、朝から青空が広がり、日差しは10月末といえ、さすように痛い…が

ドーソンの海風やソンザーの川の流れに気持ちがいやされ、ハノイに比べて人口が少ない分、街がおっとりのんびりしていて私は好きだなあ…

午後、ハイフォンからハノイに向かうと、あおい空がだんだん色彩がなくなり、日差しもかすみはじめグレーっぽくなってゆく

その向こうの目指すハノイの上空は黒に近い灰色で、ハノイの汚れた空気の現実をあじわい、切実な気持ちになった


今年の展示はこれ…

2014-10-21 08:28:20 | Weblog

10月21日 はれ 32℃

いよいよ今週の木曜日、この秋最初のチャリティーバザーが予定されている。

わたしのグループが一年かけて製作したしたものを、ほかのグループの人たちと一緒にみなさんにみていただくことができる…

で、今年のハノイガイドカバーは…こんな感じ

     

あとは、今年も引き続きどんぐり…… 今年の新作は、

       まねきねこ、残念ながらこれは友達作のもの、私は時間切れで製作できそうにない

       マトリューシカどんぐり

        ウエディングとその横は、日本を意識して、こけしどんぐり

そしてもれなく、サンタどんぐり、雪だるまどんぐり、お家どんぐり、ツリーどんぐりと定番がならぶ

みんなでこの一年、なんだかんだと楽しく過ごしてきたペイントの時間だが、それでもああでもないこうでもないと議論もしたかな…

みなさまにみていただくことで、この一年の苦労が吹き飛ぶ瞬間になればいいと、仲間ではなしている

どうぞたくさんの人がきてくださいますように、そして、少しでも、ベトナムの恵まれない子供たちのお役にたちますように、と願っている

 


日曜日のおくりもの

2014-10-17 15:19:46 | Weblog

10月17日 くもり 28℃

ハノイに秋がやってきた

果物やさんの店先で、バナナと並んで置かれている緑の葉っぱと稲の穂、この葉っぱの下にコムが入っている

コムを買うと丁寧に蓮の葉っぱにくるんでくれ、細い稲の穂で結んでくれる

               

コムというのは、淡い緑色のときにもち米を刈りとり、鍋で丁寧に炒ったもの

これが街中にでまわるのは、この季節ならではのもので、ハノイの風物詩ともいえる

コムはアイスやチェーなどに使われているが、一番有名なのが、コムを練りこんだ緑色の餅で緑豆あんを包んだお菓子で、

結納の贈り物や先祖へのお供え物としてベトナムの人々の生活に普通に入り込んでいるが、コム本来を丸ごと味わえるのは秋だけである

コムをバナナに付けていただくのが、ハノイの人の秋の楽しみのようで、これを街中でみかけるようになると秋がきたと感じるようになる

100g、3万ドン(160円)、ほかのものに比べてお高く感じるのは、作るのに手間がかかるからだろう、

ほのかにやさしい甘さが後をひき、スプーンですくっていくらでもいただける

その日もう一つのコムとの出会いは、ハム屋さんでのこと

散歩の途中で偶然、これからローカルのハムを買いに行くという、料理教室をやっている友達に出会い、同行させていただいた。

       これがおいしいよと言われるがまま買った、ベトナム風ハム   

マヨネーズに唐辛子を混ぜたものをつけると、ビールのおつまみにとても合うと教えてくれた

その時、前に並んでいるベトナム人が大量買いをしているのをみて、きっとおいしいんだよということで、ためしに買ってみたのが、 

   チャーコム、コムを練りこんださつま揚げで、もちもち感とコムの風味がすこししておいしい

小ぶりのハム2包みとチャーコム1個で198000ドン(1000円)、意外とお高いのには驚いたが、昔からあるお店で、ハノイの人の大事なお味なのだろう

この日はゴルフも無いのんびりした日曜日の朝で、フォーを食べに行くついでにぶらぶら歩きをしたのだが、

ホアンキエム湖のゴミ拾いをしている、日本人のおじさまボランティアグループにもであった

日頃バリバリお仕事している方たちが、目立つのは嫌だからとこっそり始めた運動が続いていて、

以前よりずっときれいになったと嬉しそうにお話ししてくださった、

その影響なのか、アイスクリーム屋さんの前にゴミ箱が置かれていたこと、

ごみをわざわざそこに入れにいっているベトナム人の姿、始めてみる光景に新鮮な思いがした

この日は、よい出会いにめぐり合えた、心温まる散歩となった


10月10日 解放記念日

2014-10-11 18:44:01 | Weblog

10月11日 はれ 30℃

そう、これは花火、家のベランダからのもの、これは、おそらくホアンキエム湖で打ち上げられたもの、

9時からきっかり15分間、レーザー光線はオペラハウス前からでている

花火は、市内4か所から打ち上げられたそうで、時間も順番もすべて同時、たしかにこの花火の奥に打ち上げられている花火が、小さく見えた

昨日の10月10日は、「解放記念日」、祝日ではないが、今年はずいぶん前から準備が始まっていた。

「解放記念日」とは、ハノイがフランスの植民地から解放されたことを記念する日である

1954年5月7日、ベトナム軍がディエンビエンフーの戦いでフランスに勝利し、7月21日のジュネーブ協定締結で、フランス軍が撤退

10月10日、ベトナム軍がハノイに凱旋、これで80年にも及ぶフランスの支配が終わることとなる

9月末のホアンキエム湖に作られたもの   すべて生花

日中道路で忙しく作業していたのは、 飾りの電飾

そして、住宅街には、 国旗が並ぶ

この国旗を見たとき、運転手に「なんのお祝い?」ときくと、「解放記念日だから」との答え、

それはわかっているけど、「ではどこから解放されたの?」と聞くと

「うーん、アメリカからかな?」、ですって、それを友達に言うと

日本語のレッスンを受けているベトナム人生徒も、この日の意味を知らなかったと、友達もびっくりしたらしい

まあ、私の運転手は25才だし、学生はもっと若い、

ベトナム戦争もその前のフランスからの独立戦争のことも、生まれる前のお話しなので、仕方がないかなっと…

別の友達によると、今年はいつになく、街に掲げられる国旗の数が多いそうだ

南シナ海の中国との領土問題で、民族意識が高揚しているからとの見解である

今年の初めからこの日のために街中はいろいろプロパガンダであふれていた、ハノイにとって記念すべき年ではあるのだが、

私にとって、なんとも居心地の悪い年というか、自分の年齢を強制的に知らしめさせられる年で、どこでも、1954年、60年

ハノイのみなさま、ありがとうございます、今年は私の記念の年でもあります、ハノイ中でお祝いをしていただいているような気分になっているが

こんなことにお金をかけるより、もっと、地方で苦しい生活をしている人たちがいる、そんな人々のために有効にお金を使っていただきたいと、思う

 

 

 


久しぶりの今回は、これ…

2014-10-10 15:07:02 | Weblog

10月10日 くもり 32℃

秋はバザーやお祭りのシーズンで、各イベントの打ち合わせに走り回っているこのごろだが、

久しぶりにお客様、でも時間がとれない…、そこで苦肉の策のメニューは、数日にわけて調理した作りおきのきくものオンパレード

れんこん、大根の煮物、切り干し大根、煮豆、もれなくカレー、当日は、サラダと、大根おろしと、たまご焼きと豚カツ、

買い物にも行けないので、宅配野菜と冷蔵庫と食糧庫のそうざらえメニューは      

からだにやさしいお味と歯にやさしいものばかり

私たちと同年代の男性には懐かしのプリンをたべていただきたいとオットがいうので、ミーティングの合間に買いに走った

そこで、友達がおいしかったといったのを思い出して買ったのは…       コナッツゼリー

まるまるココナッツの中に、ココナッツジュースとココナッツミルクが二層になって入っていて、

見た目も涼しげで、ぷるるんとした食感がさわやかな常夏のイメージと重なる、1個 3万5000ドン(180円)、

昨日もランチの飲み物はココナッツジュースだったなあ、インドネシア人の友達が、肝臓にいいと勧めてくれたから…

このゼリー、わたしにはハノイのサプライズとテンションが上がったし、おいしいと思っているのだが、

どうも男性は保守的で、プリンはおいしいというが、ゼリーは難しいお顔で口にして、コメントなしは、ちょっと残念だった

まだまだ、知らないものがたくさんで、びっくり箱のハノイ生活が続いてゆく

 


誕生日

2014-10-01 17:14:16 | Weblog

10月1日 晴れ 34℃ 

赤の日コンペのことは以前お知らせしたけど、あの時はちょっと勇み足でもう少し日にちと気持ちにゆとりがあったが、今日は本物の記念日

そうはいってもトールのレッスンは通常通り、でも途中、みんなが集まってハッピバースデーを歌ってくれ、プレゼントをいただくというサプライズがあった

思いもしなかったことに、かなり驚いた。    いただいたプレゼントは、 これ、   

ハノイ定番おみやげのくまのぬいぐるみ、自分のために買うのはいまさら感がありもう買うことはないだろうと思っていたので、本当に嬉しかった

しかもこの日のためにオーダーまでしてくださるという手の込んだもので、みんなの気持ちが伝わってくる

レッスンのあとは定番のランチ、今日は新しくできたロッテタワーの36階の飲茶やさんにいく。

ここのエレベーターが先週、63階から35階までフリーホール状態で落下し、けが人がでたとすぐ情報が流れたのでみんなおっかなびっくり

こわい、けど行ってみたい、香港のおいしい飲茶食べたーい、とだだをこねたのはわたし、いやだとすねたのは友達

でも、今日は私の誕生日、みんなで行けば怖くない、みんなで乗れば怖くない、ということで……

クリスチャンのキャンディーは乗るとすぐお祈りを始める、エレベーターは揺れるけど高速で、お祈りの間にもう到着、私たちはいまも無事

飲茶はおいしかったけど、また来るかといえば、もういいかな…、ほかのレストランに行くことになるだろう…ということで、誕生日の思い出となった。

わたしの赤いワンピースはこんな日のためにとハノイでオーダーしたもので、結構役にたってくれるている   

まえにも書いたけど、ちょっとブルーな気持ちになっていたこの記念の年を、こんなにみんなが祝ってくれるなんて思いもしなかった

ハノイには家族も親戚もいるわけでなく、いるのは友達だけ

そんな友達みんなの気持ちがありがたく、これを書いていても胸がいっぱいになり、涙が出てくるほど嬉しい

このあとのベトナム語のレッスンで先生からカーネーションとオットからバラの花のプレゼント  

本当に最高の年で、いい思い出がまた一つできました、みんなありがとう