ハノイ便り

久しぶりの海外転勤、日々の記録として書き綴ります。

映画 「沈黙の春を生きて」

2011-07-30 14:18:00 | Weblog

7月30日くもり30℃

坂田雅子さんの映画「沈黙の春を生きて」の試写会に行ってきた。

50年前に出版された、レイチェルカールソンの著書「沈黙の春」は、農薬の危険性を予言し、アメリカで、DDTが禁止されるきっかけとなった。

その一方、ベトナムでは米軍による枯葉剤散布がはじまり、農薬と同じ成分を持つ枯葉剤が、人体や自然環境に大きな影響を及ぼしてきた。

この映画は前回、NHKで放映されたものをもとに、レイチェルカールソンの著書をベースにして、劇場用につくり直されたものである。

ナレーションは加藤登紀子、、9月24日から10月21日まで、岩波ホールでの上映が予定されている。

会場で坂田さんと偶然にお会いして、8月中旬の枯葉剤の世界大会に出席するため、ハノイに行く予定と伺った、いつも精力的な素敵な方で嬉しい。

みなさん、お時間と興味のある方はぜひ、岩波ホールにお出かけください。

はなしは変わり、色づいたほおずきとミニトマト。

 

映画をみたあとでは、ささやかなこんな光景が幸せに感じる。

 

 

 

 

 

 

 


メロンな一日

2011-07-26 08:38:41 | Weblog

7月26日晴れ31℃

我が家の朝顔は生育不足で小さいのに養子先の朝顔が咲いたという連絡をもらい、昨日写真を撮りにいってきた。

帰り際に、秋田からメロンが送ってきたので私と友達とで分けるようにと、2種類貰って帰った。

自転車の籠に入れて、がたがたしないように注意しながら走っていると、電話。

「メロンが北海道から送ってきたので、いまからそっちに持って行くから」

「私はあなたの家に預かったメロンを運んでいる途中、とりあえずそっちに行くから」

実は我が家の冷蔵庫には、週末泊まりにきた息子に食べさせるために買ったメロンが手付かずで入っている。

私は一人だしもうすぐハノイに行くしと、内心食べきれるだろうかと、不安いっぱい。

送られてきたどちらのメロンも、本来地域限定品で、秋田も北海道も県外、道外にだしてはいけないことになっているらしい。

おそらく、未完熟のが流通途中で完熟したら、おいしさが勝負のブランド価値が低下してしまうのがこわいからじゃないかなあ。

そのため、今日届いたばかりだけど、今日中に食べないといけないと忙しくて、すぐご相伴にあずかるが、とろりとして甘くて、イメージどおりのメロンのお味。

北海道富良野出身の友達のお母様は、北海道はもともとあお肉が主流だったのに、夕張メロンのあか肉が日持ちがするから流通にのせられ北海道メロンのイメージになったけど、わたしは、あお肉が好き、とおっしゃる。

別の友達に取りにきてというと、うちはメロンを食べないという、お隣もそうだし、意外と、メロンが嫌いな人が多いのね、私は大好きなのに。

そうはいいながら無理やり持たせるのに、あお肉がいいというので調べてみると、秋田の「たかみ」も「アムス」もあお肉、だから県外不出なのね。

 (手前は富良野のメロン)

小学生で出席した従兄弟の結婚式のデザートでおいしいと感激したが、隣の弟はもっと食べたいと泣き出した…それがわたしのはじめてのメロンの思い出。

その時のメロンはもちろんあおかったが、いつの間にかあかいメロンが全盛になってきたというからくりが今日少しわかったような気がする。

 


テニスレッスン打ち上げ

2011-07-24 20:59:48 | Weblog

7月24日 はれ 30℃

昨日は2週に1回の春季(?)テニスレッスン最終日。

とはいいながら、8月13日から(夏季だって)、再開するんだけど、とりあえず夜は打ち上げ。

5月中旬、私が帰国する前から友達が申し込んでいてくれたテニスレッスンの初日は、航空便も届いていない状態で、友達のラケットを借りての参加であった。

4回のレッスンが終わってみれば、浦安になじんで昔からいるように思っていても、まだ、たった2ヶ月しかたっていないんだと少し驚く。

私が参加している団地のテニスクラブはメンバーの入れ替えがほとんどないので、皆さんとは顔なじみで昔のままだが、確実に年齢はあがっている。

しかし、お顔も気持も変わることがなく、みんな知り合ったときのまま。

昔から色が大好きな人のウエアーは、靴とカラーコーディネートができている。

「携帯しかないけどバックスタイル撮らせて…」、心よく承知してくれて、いざ構えると、後ろからボールが飛んでくる。

   こんなおちゃめなところも変わらない。

打ち上げの会費は500円、会場は団地の集会所。

こんな時は男性がお買い物、セッティング、片付けと率先してやってくれる。

メンバーを見渡すと、コーチの色の黒さは格別、だけど、周りも半端なく黒い。

「ちょっとその黒い腕を撮らせて」と声をかけると、そんなにいらないよ、というほどの腕が集ってくるし、ちゃっかりしみを教えてくれたりする。

女性は一応長袖を着て日焼け対策をしているので、うーん、約1名黒いのもあるから白い腕が女性限定という訳ではないような…。

その後こっそり連れて行かれたのは、隣の「老人の家」、老人クラブ会員もいるので普通かもしれないけど、私には未知の世界。

ここには、掘りごたつやカラオケ、囲碁のセットも備えられている。

「いいねえ…」、と私が感心すると、「みんな足が悪いからね」、週2回おばちゃまたちがおこたに入ってビールを飲みながらカラオケをやっているという。

なんだか楽しそう、いいお年をみなさん重ねていらっしゃるようで、まだまだわたしの知らない世界が残っている。


いつものことだけど…

2011-07-21 18:39:18 | Weblog

7月21日 くもり 25℃ 涼しい

おそらく今日は台風一過、ゴルフは大丈夫できるだろうと、準備万端で朝を迎えたが、速度の遅い台風は想定外、交通情報は東京湾アクアラインが強風のため通高止めといっている。

川崎からくる友達がこられないので、今日はキャンセル。

それだったらと、気分を切り替えて、トールの作品の仕上げをし、完成。

数日前から、日本に帰る前からプレゼントすると約束していた古屋加江子さんのお節句の作品を仕上げてハノイの友達にもって行きたいと、とりかかっていた。

「台所完成ランチ会」当日、今日で仕上げると、午前中なんとか頑張って…集中して…、やっと仕上がったと組み立てたら、なんだか変…

額縁仕立てになっている額縁の裏に絵を描いてしまった。(しかもこの写真もきちんとしていないけど…)

あちゃーまたやってしまった、なんで最後まで気がつかなかったんだろう、ちょっと変だなと思った時もあったのに、とショックでしばらく放心状態になる。

こんなことを何度も経験していて、気をつける訓練が身についてきたと思っていたのに…、どうしよう、もう一度描きなおしかなあ…

で、ランチの時、またやってしまったとみんなに見せてもだれも残念がってくれない、いつものことだよという顔。

しかしその後、なにも描きなおすことはない、額縁との間に奥行きがでればいいんだから厚みの部分に色をつけて、兜の部分は裏からはってしまおう、とアドバイスをもらった。

色を塗ったら私がきちんと貼り付けてあげるからといってくれたのは、インテリアコーディネーターの友達、どうも私では心もとないらしい。

彼女は「リペアー講習」なるものを受講申請しているそうだ。

内装のとき、壁のよごれや傷や凹みを前面改装するまでもないものは、部分的な修復の技術があったら活かせるかな、というのが目的らしい。

だから私の作品も大丈夫やってあげるといってくれたけど、これってたしかにリペアー、内装と同列になっちゃった。

持つべきは友達というが、「その前にいい加減学習しなさい」と、きっとみんながいいたいことは、その一言だったと思う。

午後、台風も通過し、東京湾は明るくなり、たくさんの船がみえるようになった。


折れない心

2011-07-19 18:03:45 | Weblog

7月19日 台風 蒸し暑い

昨日の朝からずっと興奮状態。 

後半からでいいだろう、と思っていたのに、ちょうど3時半に目が覚め、いままで時間通りに起きれたことはないのにもしかして今日は…、と負のゲンかつぎをしてしまったが、起きてテレビの前に座る。

「これまで」と何度も思いながら、「よーし」と一人手をたたく瞬間が増え、安堵し、「早起きしてよかった」と外をみれば、夜はすっかり明けている。

終日あきずにテレビを見る、しかも夜の再放送までみている時、延長戦の後半、沢の同点ゴールがもうすぐという時にオットから電話があり、ゴールを見たくて気もそぞろで、早く終わらないかなあという気持になってごめんなさい。

なでしこジャパンを表した新聞記事の「折れない心」、それが私達を興奮させ、元気にしてくれた、こんな幸せな嬉しい時間を作ってくれて、ありがとう。

今朝は、雨音で目が覚め、嬉しい久しぶりの雨だと窓を開ける。

ベランダではじめての雨粒をのせていきいきとしている野菜たちだが、この雨は台風の影響、明日とあさっては大雨警報が出ている。

今日、震災でめちゃめちゃになった台所がきれいになったからと、ランチのご招待。

マンションの上層階の地震のこと、なでしこジャパンのことで話は大盛り上がりだが、ベランダ菜園も話題になる。

この家で育てたバジルを使ったトマトとモッツアレラでなくお豆腐のヘルシーバジルソースかけ。

ベランダに緑のカーテンを作っている友達持参のゴーヤは、30cmもあり姿も美しい。

子育て仲間がベランダ菜園仲間となり、自作の自慢話にと話題の変化はあるけれど、折れずに、切れずにつながってこられたことは、わたしの大事な宝になっている。

 

 

 


昨日は満月

2011-07-16 17:36:00 | Weblog

7月16日はれ34℃

朝のみずやりの時、ほおずきの花が咲いているのをみつけた。

みたことのあるような、と思っていたら、ほおずきはなす科の多年草、花は淡い黄色、可憐な小さな花がかわいらしい。

夜、友達の息子さんの会社のセールにでかけた。

これからの生活はシンプルに、物を少なくと、引越し荷物も開けずに押し入れにしまいこんでいるのに、セールとなるとなぜか俄然モードに入ってしまい、冬服を持っていないからと両手に抱えきれず、一旦会計を済ませた後、また買いに走るという行動を取るわたしがいる。

浦安に戻り、スペイン人のシェフの料理屋さんで遅い夕食をとったが、みんながつがつしていると大笑い、でもついそうなってしまうくらいここのお料理はおいしい。

これはイカ墨のパエリア、お米に少し芯が残っていて、それが歯ごたえとうまみになってくる。

その後少し寄り道をしたあと、ひとりで自転車に乗って家に帰ってきたことは、みんなには内緒。

お酒を飲んでの自転車の自爆事故をみんなが経験しているので注意するように、とは言われているが、翌日取りに行くのも面倒なので、ついつい…ね。

ところがなかなか思うように進んでくれず時間がかかるし、ころびはしなかったが、からだのあちこちにすり傷や打ち身ができている、そうか、みんながいっていることはこういうことなのね。

昨日は満月

 

しんとして心にしみこんでくるかがやきを感じていたのに、その後の私の行動もしっかり見られていたと、少し反省している。


ほおずき市

2011-07-11 20:10:38 | Weblog

7月11日晴れ33℃

7月9,10日は浅草寺の「ほおずき市」だったらしい。

月曜日が東京で仕事なので、日曜日泊めてほしいと長男からメール。

当然、甲府からくるものと思っていた私に、ほおずき市で買ってきたというほおずきの鉢をお土産にもってきた。

       

私には東京のお祭りは縁がないので、少し調べてみた。

観音様の信仰は、「仏様と特別なご縁のある日」という意味の「縁日」に参拝すると、大きな功徳があるとされているらしい。

特に7月10日は、4万6千日分の参拝効果があるとされていて、江戸時代から参拝が盛んになっていった。

……、ふーん、4万6千日って、毎日お参りして100年以上分、だったら、一生に一回この日におまいりするだけで充分というお得な日なんだ。

で、こんなおおきな縁日には必ず参拝客目当ての市がたち、ほおずき市もそのひとつだった。

もともとほおずきは、薬草として愛宕神社の縁日で売られていたもの、これを煎じて飲むと、子供のかんの虫や女性の癪によくきくといわれ、お土産として持ち帰っていたが、これが浅草寺に普及し、愛宕神社をしのぐようになったのが、いまのほおずき市といわれている。

ちょうど梅雨の終わり頃で、鉢につけられた風鈴が涼しげに鳴ることから、江戸の夏の風物詩といわれるようになった。

今年、東京の梅雨明けは7月9日で夏本番、ほおずき市はものすごい人出だったと、息子は顔を真っ赤にして帰ってきた。

みずみずしい緑色と風鈴に描かれている金魚が、涼しげで夏らしい。

風鈴を取り外して風の通り道に下げてみたら、忘れた頃にちょっとおまぬけな音をだすくらいで、ちょうどよい塩梅。

ほおずきってお盆のお仏壇にお供えするくらいしか記憶にない。

この頃、スーパーにお盆のお供えを売っているのを見かけるが、九州は来月が旧盆、関東はひと月はやいのね。

「日本は小さな国なのに、各地で風習が違うね」、とは長男の言葉だが、まさしくそう、だからこそ、いろんなところで住むのは、それに気づかされて面白いともいえる。

今朝、ゴーヤの一番花がさいた、これが実になってくれるのかなあ?

      


きのう、きょう

2011-07-07 18:53:35 | Weblog

7月7日くもり

昨日はテニスの試合、そのあと初心者イミングレッスン初回。

いつものことだけどテニスの日、雨が降らないかなあと期待して起きるのだけど、ピーカン、暑いけど仕方がないと、ラケットと水着を持って家を出てゆく。

昨日は暑かった。     

ベンチと戸外の温度差を感じていただきたくて写真をとってみたけど、わかるかなあ。

私は新しい生活の場所で、新しいことに挑戦することにしているが、今回はスイミング。

大きな声でいえないけど、泳げない。

「めざせ吉永小百合、1年365㎞」、以前吉永小百合が泳ぐテレビの番組をみて、こんなふうに泳げるようになりたいと思っていた。

いくらレッスン初日といえ、テニスの試合をキャンセルするわけにもいかず、2ゲームやったあと、自転車で移動。

汗だくの体に水着がなかなか着られず、もたもたしていたら知らない人が引っ張ってくれ、なんとか着ることができた。

戸外でたっぷりお日様をあびていた体に水が気持ちよく、これならなんとか続けることができそうと期待をもてたが、今後、綱渡りのような行動は慎む予定。

そして今日、通っている整骨院の帰りに友達の家により、養子の茄子の子供をみて飼い犬の「りき」と少し遊ぶ。

  

友達の家に寄ったのは、ディズニーシーの10周年記念の衣装を着たミッキーとミニーがお中元で送ってきたというのをみたかったから。

      

暑苦しい衣装だね、どこが10周年なの?足の裏のがそう、なんだこれだけ。

「7月1日に10周年の記念のダッフィーが売りだされるから買いに行こう」なんてことも話したことがあったけど、暑いし行く気になれなかった。

でももしかしたら新しい発見があるかもしれないので、いってみるのもいいかもしれないと思うようになった。

 


明日は七夕

2011-07-06 04:51:16 | Weblog

7月6日晴れ

日本各地の大雨のニュースが報道されるが、東京地方は雨が降らない、このまま梅雨明けといわれてもおかしくないほどである。

連日の晴天は、ここ何年も気にしなかった七夕の夜、星に願いをかなえるチャンス到来とわくわく感が高まってくる。

月曜日、マンションリフォーム準備のため新宿にある「OZONE」の建築士との相談会に友人のインテリアコーディネーターと行ってきた。

ここのロビーは室温管理と吹き抜けの構造上むっとした空気が溜まっているが、どこからかやさしい音色が流れてくる。 

音に誘われていってみると、たくさんの風鈴と苔球と七夕飾りが、季節感と涼を視聴覚的に感じられるようにしつらえている。

都内の駅や建物は節電で暗い、暑い。

友人は職業柄、「節電を配慮したライティングがもともとされていないので、ただ電気を消しているだけ、暗くって見づらくって仕方ない」、というが、私は、ベトナムのスーパーやデパートの薄暗さと比較して、まだおしゃれでゆるせると思う。

火曜日は舞浜のイクスペアリでランチとセールのお買い物。

ここはイメージ的に外と一体化されているし、ディズニーキャラクターを目立たせるためもともと暗いので、節電を改めて感じさせるものはない。

広場に置かれた七夕飾りはミッキーが見守る中、青空を流れていく。

         

各短冊には、復興に対する願い、家族に対する思いなど、日本の今、がこめられているよう…

わたしの願い事は…書かずに、心の中においておくことにしよう。

今日のトマト、        

養子先からすごく大きくなったから見にくるようにとお誘いを受けた。

ミニトマトなので、もう少しして赤くなったら、いよいよ収穫の時、元気に育ててくれて、ありがとう。

 


散歩で気になること

2011-07-04 05:10:27 | Weblog

7月4日くもり33℃

トマトとなすの養子先の友達の、飼い犬の散歩についてゆくことがある。

そうすると、小学校の校庭や民家の庭先に植えられた野菜たちが気になってしかたがない。

校庭のなすは、生長しているのに収穫されないので、虫の住みかになっている。

ドキドキして、はやく収穫してあげないとかわいそう、と思っても、わたしたちがそれをやると泥棒さんになってしまうので、ぐっと我慢する。

家の前に小さな畑を作っている方の野菜は元気いっっぱい。

トマト 

なす 

きゅうり 

シニアの方が栽培なさっているのか、丹精こめて可愛がられているのが伝わってくる。

こんな野菜におめにかかれると、なんだかわたしも元気をもらえたような気分になる。

我が家のベランダの野菜たちはあんまり元気がないがそれでも、水やりで顔をあわせると丹念に眺め、今日の元気を確認するし、花が咲きそうとか、実を結びそうとか、ついじっと眺めて声をかけてしまう。

公民館の屋上庭園で野菜つくりを学びましょう、という募集があったけど、暑いしなあ、私は頑張れないだろうなあ、と広報誌をみながらあきらめた。

ものを育てるって人間の本能なのかなあ、小さなものをいつくしむとか、私がいなければこの野菜は育たないとか、人間のやさしさのひとつのかたちの表れなのかもしれないとこのごろ思っている。