ハノイ便り

久しぶりの海外転勤、日々の記録として書き綴ります。

香港旅行 樹木編

2008-10-08 08:23:59 | Weblog

10月8日

香港編、最後になります。

前回もお話した、夜景のきれいな丘に登ったときのこと。

山の上に、道路を作ったり、高層の建物を建てたりしているため、残った部分は、山の土が流れないように、コンクリートで土留めがしてある。

というか、木の根の周りだけ残して、あとは、山全体をコンクリートでおおっている。

ここは、亜熱帯気候の土地柄である。

この気候に生きる樹木は、旺盛な生命力を持っているため、コンクリートから、根がはみだして、逆にコンクリートをおおってしまうかたちとなっている。

香港を歩く間、土を見かけなかった気がする。

ぎりぎりまで、コンクリートで土をおおっているのは、自然災害から、生活環境を守るために必要なことだったのであろう。

熱帯地方の木の生命力は特別に旺盛なので、この地方特有の厚くて濃い葉っぱにおおわれたどっしりした木が、したたかに根っこをはって、コンクリートや岩をおおっている姿は、わたしのほうが、昔からここにいるのだから、と主張しているようで、壮観であった。

 ハノイから、同じような木にな慣れたわたしが、香港で特に、ひかれた木がある。

公園を散歩した時、その木に名前がぶら下がっていた。

ホーステールツリーとある。

細長い、針のような葉っぱから高い空が透かして見える。

わたしが、松の木の親戚かしら、松ぼっくりのようなものが着いている、というと、オットは、葉っぱの感じが違うので、親戚でないだろうという。

わたしの好みは、全体的に、すっきり、ふわふわ、シンプルであること。

このところ、熱帯環境に生活しているため、なかなか、これ好きっていうものがなく、今回この木に会い、なんだか嬉しくなりました。