ハノイ便り

久しぶりの海外転勤、日々の記録として書き綴ります。

ニンビン省チャンアン

2008-10-15 10:45:42 | Weblog

10月15日

この週末、ハノイの南、およそ150㎞、車で約2時間のニンビン省(人口90万人)の省都、ニンビンに行ってきた。

ハノイに都がおかれる以前、ここのホアルーという場所に都がおかれていたところでもある。

ハノイに都が移されて、もうすぐ1000年になるので、かなり、昔のことであるが。

なぜ、ハノイに都を移したかというと、このホアルーは石灰岩の石の上に都を作っていたため、夏は石の上が焦げて暑くてたまらない、冬は石が冷たくなって寒くて我慢が出来ないというので、都を移そうということになった、と歴史の先生はいっていた。

たしかに、ここは、岩山と沼ばかりで、すむところは限られそうだ。

 もう一つの名前は、陸のハロン湾、石灰岩の奇岩奇鋒が連なる風光明媚なところといわれている。

友人にすすめられた、チャンアンというところに行ってきた。

このチャンアン、将来観光地としての大きな構想があるらしいが、現在は構想半ばで、道路は施工中のでこぼこ道であったり、途中で切れていたり、かなり、秘境に近く、ベトナム語しか通じず、トイレもレストランもなくて、なかなか苦労した。

9つの洞窟を、手漕ぎのボートでくぐりぬけて回る2時間30分コースは、乗船料6万ドン(420円)。

 日本には、世界にほこる山口県、秋吉台の秋芳洞があり、北九州で育った私には、大変身近な場所なので、鍾乳洞ときいても、そう驚かない。

ただ、ここのは、小船に乗ってゆくもので、どんなものかと思っていた。背をかがめなければ、通れない、しかも、暗いし、バランスをくずすと下は水だし、で結構緊張する。

それで、出口が見えるとほっとしたりして、ゆったり広がる空を見上げたり、ハノイの喧騒なんか忘れてしまいそう。

水辺に建つ家の雰囲気もいいでしょう。

観光地として売り出したいのも理解できるけど、このままにしておきたい。

しかし、ここに住む人達の現金収入を得る道でもある。矛盾を感じながら、帰途についた。