うてん通の可笑白草紙

江戸時代。日本語にはこんな素敵な表現が合った。知らなかった言葉や切ない思いが満載の時代小説です。

チュウは忠臣蔵のチュウ

2016年05月14日 | ほか作家、アンソロジーなど
田中啓文


 2011年4月発行

赤穂浪士の討ち入りは本当に義挙だったのか? エピソードの大半が講談「赤穂義士伝」と史実との入り混じりなのだ。斬新な視点で「忠臣蔵」を読み替えたユーモア時代小説。

第一日
第二日
第三日
第四日
第五日
第六日
千秋楽 長編

 浅野内匠頭の刃傷から始まる、「忠臣蔵」。忠義の義士の美談として伝わるが、元禄でも平成でも、人は人。案外、現実はこうだったかも知れないと思える人間描写が実にユニーク。
 まあ、有り得ない出来過ぎのシーンはあるが。
 大石内蔵助率いる赤穂浪士達が向かった討ち入り先とは…。

 とにかく面白い。吉良贔屓の自分にとっては、「良くぞ書いてくれました」。の一冊。 

主要登場人物
 浅野内匠頭長矩…播磨赤穂藩・第3代藩主
 吉良上野介義央…高家肝煎
 大石内蔵助良雄…播磨赤穂藩・筆頭家老
 阿久里(壽昌院>瑤泉院)…浅野内匠頭長矩の正室、初代備後国三次藩主の浅野長治の三女
 柳沢吉保…江戸幕府大老格、甲斐甲府藩主
 徳川綱吉…江戸幕府第5代将軍
 徳川光圀…常陸水戸藩・第2代藩主

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