牡丹の寺・総持院
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総持院 別名牡丹寺
住所:さいたま市緑区南部領辻2944
宗派:真言宗智山派、山号: 阿日山宝袋寺
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これは、シャクナゲ!?
○風月の 財も離よ 深見艸 ・・芭蕉
この場合の”財”は、財産ではなく、才能や才覚のことと読めるが、世渡りの才覚としたい。
”艸”は草のことだが、山に似ているところから、さしずめ山草のことか。
そういえば、牡丹は、薬草とも聞いたことがあるが、・・・
この句を詠むと、つい思うのは、小笠原長棟と中島明延。
長棟は、武田信玄と対峙した時、さっさと嫡子長時に家督を譲り、寺に隠棲して、白牡丹を育てたという。
長棟の重臣、中島明延も、時を遅らせて、武士を止めて小笠原家を去り、京都で、将軍や公家らと”茶”を楽しんだという。
・・・京都呉服屋の豪商・茶屋四郎次郎家の祖。
二人とも、風流の道を選んだというが、本音は信玄が怖かったのではないか、と・・・
長棟が、育てた白牡丹は、子の長時が府中(=松本)を去る時、武田に荒らされるのを恐れて、ある寺に隠したという。
今は松本城に戻っているというが、もう咲いているのだろうか。