ときどりの鳴く 喫茶店

時や地を巡っての感想を、ひねもす庄次郎は考えつぶやく。歴史や車が好きで、古跡を尋ね、うつつを抜かす。茶店の店主は庄次郎。

「代山」 地名考・

2017-10-12 00:04:48 | 神社・仏閣

「代山」 地名考・

地名の由来を尋ねて、調べるのが好きなのです・・

その昔・・・

 鷺山は、江戸時代ぐらいから鷺の生息地であった。

記録が残るのが江戸時代からであり、それより昔のことは定かではないが、
恐らく周囲の環境が大いに変化したという痕跡もないことから、
かなりの昔から鷺がこの地に生息していたことが窺い知れる。
鷺山の両側は、見沼の沼、そして綾瀬川の氾濫原の河原と湿地帯とであり、
そこが豊富な餌場を提供しているのだ。
鷺は、川や水田などを餌場とし、魚や両生類、爬虫類、更には哺乳類や鳥類までも捕食する。
かなり旺盛な肉食の鳥で、稲刈り時には剥き出しになった稲田のカエルなどを狙ってる姿も珍しくない。
それに鷺山は、外敵から身を隠す豊かな森に恵まれている。

さて、鷺山の「さぎやま公園」口から、道は、「天久保坂」の坂を登り詰める。
ここからが、地図の地帯で、・・

埼玉の高校野球の強豪「浦和学院」の敷地がある。
埼玉の高校野球の強豪は、おそらく、ここを含めて、「春日部共栄」「花咲徳栄」などであるが、
今年の夏の甲子園優勝校の「花咲徳栄」などは、どちらかといえば「新参」に近い。
この「浦和学院」がある地区が「代山」で、隣が「寺山」といい、ここに「浦和東」という高校が存在する。
「浦和東」は、日本代表のゴールキーパー・川島永嗣の母校。

「代山」の特徴は、神社である。
脇付近を通る道路は、日光脇街道(日光御成街道)で、大門宿から岩槻宿の中間地点であり、
この街道に面して「正八幡神社」があり、北の方向に「厳島神社」が、
さらに北の隣接地の寺山地区に、「天満宮」と「足立神社」が鎮座している。

およそ「神社」というものは、崇めるにも管理維持するにも「氏子」が必要であり、
貧しければ、氏子を多くして護ものである。
あるいは、「別当」といって管理・維持する資産家が氏子替わりをする場合もある。
檀家の多い資産のある寺が「神社」の面倒を見る場合もあるが、
明治維新の時、廃仏毀釈の機運が起こり、旧弊の神社と寺院の関係は途絶えた。

「浦和学院」の学校紹介
---・学校法人明星学園浦和学院高等学校は野田鷺山の東で、その昔太田道潅の武将小久保縫殿助の居城跡(城山)の南に当たる由緒深いところ、浦和市代山172番地(現さいたま市)に開校。・---とあります。
判物・書状から探る太田資正
---・の中にある文書からの比定のようですが、年代を精査すると多少荒っぽい結論のようです。つまり、太田道灌は1432年生まれ、大田資正は1522年生まれで道灌の曾孫に当たります。小久保縫殿助は大田資正の家臣で記載されており、小久保家が大田家の道灌以来の家臣だったかどうかは定かではありません。

浦和学院という高校は、湿地帯を埋めて造成し、また下方の幾つかのグラウンドは、沼地を埋めて作ったようです。

 
グラウンドの脇に鎮座する「厳島神社」は、もともと沼地に鳥居を持ち、北鬼門に位置していたので、北の護りの意味があったのでしょうか。現在の「厳島神社」は多少ずらして移動したようです。


「正八幡神社」は、城郭の門跡に当たるのではないかと思います。

 
岩付城(=岩槻城)の大田家は、源氏流の家系だったようです。八幡社は、それゆえかも知れません。
つまり、太田道灌(=法名)は、源朝臣大田左衛門少尉資長が公式名称とか。

湿地帯と沼地(浦和学園校舎とグラウンド)の南側は、小高い丘陵になっており、ここが城跡と思われます。


ここの丘陵を指して、城山(=代山)と呼び,
湿地帯と沼地は久保(窪)であり、坂の上部の方角であったので天久保の名が付いたのではないかと・・、
そして、この地を領有していた領主が「小久保」??

沼に隣接する北側も、小高い丘陵であり、ここに天神社<浦和市寺山1112(寺山字本村)>


寺山の地名は、かつてそこに極楽寺という伽藍があったことにちなむ---この辺りは太田氏の領地であったため、極楽寺は天正18年(1590)の岩槻城の落城の際、兵火のために灰燼に帰し、-----寺山の鎮守である当社は、岩槻落城後の村の開発に伴い、江戸時代の初期に創建されたものと推測される。---(「埼玉の神社」より)

 
 ・どうも、この書き方だと「極楽寺」は「小久保家」のゆかりより「大田家」ゆかりのといえそうか。
 
足立神社

 
---・無格社足立神社(寺山)。埼玉県武蔵国北足立郡野田村大字寺山字本村。無格社足立神社。一祭神猿田彦命。・---
こちらは、詳らかならず・でも案外安らぐ。


彼岸花

2017-10-04 22:37:12 | 草・木・花 風に吹かれて

彼岸花

彼岸花は、曼殊沙華ともいいます/

・山口百恵は、「まんじゅしゃか」と歌いました
・秋口の彼岸の頃・・咲く花、開花時期に葉を伴いません
・仏教・経典に載る花ですが・・仏教では「赤」ではなくて「白」だそうです。

川島町長楽・都幾川堤防に咲く・・




浦和・上野田:見沼代用水:用水渕に咲く・・


R・6116 病窓から・story Ⅵ・-----「エピローグ」にかえて

2017-10-03 01:14:39 | 日記

R・6116 病窓から・story Ⅵ・-----「エピローグ」に変えて

story Ⅵ :病気との付き合い

・今回で、・story」とか・view」とかのの経験の話を終わりにします。

私の場合が特異な例なのかどうか知りませんが、
・どうも「唾液」に関係しているようです。
・前述で、少しだけ、「唾液」の効用を述べましたが、
    「転移」の可能性が低い場合は、
        「抗がん剤」治療よりも「唾液の分泌を促進」が効果があるみたいです。
        
◇:口腔症状の治療
・唾液の分泌を促進する・不足している唾液を人工唾液で補充する
・う蝕予防や真菌感染予防・口腔内の衛生環境を整える
---・
がん治療を開始する前に歯科で口のケアを受け、合併症を予防しようとすることが一般的になっています。 ... また細菌の感染に限らず、カンジダ(真菌:カビの一種)やヘルペスウイルスなどの特別な感染症も起こりやすくなります。 ...... また口や喉のがん、食道のがんなどでは、手術前に口のケアを行い細菌を減らしておくことによって、手術後の傷の感染や肺炎などの ...

・手術後の診断は、まず手術後の患部・傷跡の目視の診断がされます。
・その後、ほとんど首周りを触ります。
・この病名の場合は、血液の「腫瘍マーカー」よりも、首周りの「腫れ」「シコリ」の方が発見が早く、
・兆候があれば、針を指して、疑惑患部を採取して検査する方法が確実性があるそうです。

       ◆スポンジ歯ブラシ:画


・口腔内治癒では、合併症防止で、口腔内衛生環境の清潔が求められます。
・傷口を痛める可能性のある歯ブラシは禁止で、スポンジ歯ブラシが奨励されます。
・多少血が出ても、汚れ除きの方が優先されるようです。
・スポンジ歯ブラシととに「アズノール」といううがい薬の処方を指示されます。

◇:上記は、私の場合の”治療例”です。
 :一般的か、特殊例は分かりませんが、想像するに、軽い症例の治療風景ではないかと思います。
 :これに、前章の「三種の儀式」の検査結果の数値変化により、
      各種治療が加味されていくのではないか、と思ったりもします。
      
◇:手術を終えた「病院生活」で、やや時間ができると・・・「考える」時間が増えます。
 :今までの人生「来し方」を振り返り、「生末」を慮る・・という作業
 そういえば、家内が”同じ病気”になって退院してから、
     しきりに「神社」とか「寺院」とかへ行きたいというようになりました。
     
 :----- ある日、
            ◆三峯神社:画


          奥秩父:三峯神社に行きました。
  
  三峯神社は荒川源流の山奥、秩父湖を迂回してさらに上っていきます。
  建立の起源・経緯は詳しくないのですが、神社の正面方向は甲府を向いているそうです。
  秩父の神社の眷属は、狛犬ではなくて、オオカミが多いことで有名です。
  ・狼は、姿の「恐ろしさ」に反して滅多に人間を攻撃しないそうです。
  ・それどころか、山村の生活の糧の「農作物」を荒らす・猪や鹿の天敵だそうです。
  ・おそらく・山村の生活の敵「猪・鹿」の敵が狼で、敵の敵は味方という理由かと、思われます。

  ・自然界の「生態系のバランス」です。神が演じている、としか思えない「調和」の世界です。
  
  家内は、境内の杉木立前でしばらく動かなくなりました。
  杉の木の、生命の呼吸が聞こえるというのです。
  耳を澄ましたって、僕には聞こえるわけではありません。
  実際は、聞こえるのではなくて感じているだけかもしれません。
  感じているのなら、「そんな馬鹿な!」などという否定の言葉は必要ありません。

  「そうなんだ」と共感してやればいいのかもしれません。
  
  :-----また、ある日、
          ◆正法寺:大銀杏:画


      東松山・正法寺・岩殿観音・・境内の銀杏の巨木


  ここの銀杏の見ごろは、下界付近の銀杏が落葉する頃より1,2週間遅れます。
  ここの銀杏・巨古木はかなりの年輪を感じさせます。
  敷き詰められた、銀杏落ち葉の絨毯は、それはそれは見事なんですが・・
  それとともに、家内はこの古木にも生命の息吹を感じるらしくて、・・
  毎年の、アッシイ君の務めでありまして、欠かしておりません。
  
  特に信心深い・人生を送ってきたわけでもありませんが・
  秩父巡礼:札所三十四ヵ所巡りを希望したときも車でですが付き合いまして、
  
  同じ立場に立ってみて、改めて思うのは、
     信心深くなったとは思わないが、「神社・仏閣」の域は、妙に落ち着くものだと感じる。

以上・・エピローグにかえて・