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「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

知事の退職金ゼロ

2009-07-16 21:23:00 | 川勝知事公約寸評
全国知事会が消費税の増税を提言する中、大阪府の橋下知事は「知事会は税金で飯を食べる ことに慣れすぎている」と指摘、「公務員は解雇されないスーパーアドバンテージがある。天下りの全廃とか退職金のカットなどの行革を打ち出さないのに国民に負担だけ求めていいのか」と反対意見を述べたという。
もっともな意見。これが国民目線というものだろう。
知事会は「住民への説明責任を果たす」として国の直轄事業負担金について、国から経費の明細や算出根拠を出させ応じない場合は支出を拒否することとなったが、これもこれまでの無駄遣いを改めるよい機会である。
わが県の川勝のように「国と争うのは百害あって一利なし」などと国の理不尽な負担金の請求と戦っている全国の知事の前で言ってしまうような御用学者のままの意識では国民・県民目線での改革はできないだろう。
その川勝が対立候補の職員の賃金カットに対抗するように打ち出した公約が、
「知事の退職金はゼロにします。」というもの。
彼が就任してから垂れ流されている搭乗率保証金に及ぶべくもないだろうが、責任の意味からも必ず行ってもらいたいものだ。

ただし、これを行うには議会の同意が必要。
恒久的なものを出せば恐らく否決されるだろう。
問題はその否決を持って、かつて親分石川嘉延が住民投票条例否決時に言い逃れしたように議会が否決したから仕方ないと言って引っ込めるのか、自身の公約なのだから4年後の1度に限る案を提案するのかだ。

今日は空港の立木問題で隠蔽し続けたことを監査委員が問題ありと指摘していた件について川勝新体制での回答の行方が注目されていたが、結局「問題なし」「仕方なかった」との役人の回答が撤回されず追認された。
既に争いを好まない八方美人の性格が見透かされ本人は主導権を持っていると勘違いしているようだが役人のシナリオどおりにはしゃぐ道化者だ。

まもなく県議会。
親分石川のときのような議会との茶番劇は御免蒙りたい。

川勝平太に節操なし

2009-07-14 22:29:00 | 川勝知事公約寸評
先週8日に行われた川勝平太殿の県幹部職員向け訓示。
その中に注目の一節があった。
「こういうャXトがありますと。そこに能力のある方は応募されればいいという形で、決して天下り禁止といっても、それが杓子定規にということではなくて、誰もが誤解を持たない形でやっていこうということに尽きます。」
何のことはない。
やはり始めから容認の意向だったのだ。http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/424.html
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/427.html
県民には「県庁OBの外郭団体への天下りをなくす」(選挙管理委員会選挙公報)とのみ明記し、あたかも天下りがなくなるかのように言いながら、いざ県幹部職員の前に出ては表向き「誰もが誤解を持たない形」、すなわち公募という儀式を経てこれまでどおり天下りしてください、と言っているのだ。
八方美人というより節操のない御仁だ。

空港問題に関しても親分石川と同じ発想。
「県内外の専門家や文化人に、搭乗率保証も含めた空港問題を検討してもらう諮問会議」を設ける考え(毎日新聞2009.7.14)とのこと。
住民投票に代わる御用委員を集めた静岡空港専門会委員会で自らの責任回避を仕組んだ石川そっくりだ。まさに歴史は繰り返す。

8日の初登庁からはや一週間。
未だ日々の搭乗率を県民には明らかにせず、一日130万から140万円程度、1週間で1千万円程度が搭乗率保証放置のおかげで、空席補填としてJALに垂れ流されている。
彼は1円たりともと県民には言ったが、1千万円も1円も彼のお金ではないから同じで、税金というものに不感症なのだろう。

今日の全国知事会では道路直轄事業負担金などで国、すなわち官僚と戦っている橋下ら知事に向かって「国とは争うべきではない」「和を持って尊し」などと異論を述べたとのことだが、さすが国土審議会委員や国交省圏域部会委員などの御用委員を歴任してきただけあって官僚の味方である。橋下知事の言うところの国の「ぼったくりバーの請求書」にもニコニコ顔で支払いに応じるのだろうか。しょせん自分の金ではないということか。

川勝の無作為によって億単位の保証金を支払うことになったとき、期待は完全に失望に変わるだろう。なぜあの時手を打たなかったのかと。


1期4年

2009-07-13 23:08:00 | 川勝知事公約寸評
川勝平太氏が知事選出馬を表明したのが6月5日。
彼は先に「まったく出馬する意思はありません。100%ですね。お断りの文書をしたためたい。」と明言したことについて、(学長職)任命権者の知事(=大学の理事)から出馬を命じられることはないという趣旨だったなどという親分石川君譲りの訳の分からない説明を行った上で、「1期4年でできないことは8年でもできない」(静岡新聞2009.6.6)として、2期8年を明言していた海野候補とのスピード(実行力)の違いを強調し、選挙期間中も同じ訴えを繰り返した。
また、この考えからマニュフェストにも4年以内や4年間の文字が躍る。
この、4年1期についてはテレビで当選後の経済界のコメントとして鈴木修社長が(たぶん皮肉を込めてだろうが)よい覚悟と褒めていたが、選挙においても少なからず影響があった公約である。
というのも、静岡新聞(2009.6.29)による世論調査で「知事に求められる資質は」との問いに2位の「バランス感覚」10.6%を大きく凌いで「実行力」が42.2%とダントツだったからだ。
県民は、「言って実行しない」(有言不実行)、あるいは「言ったこととやったことが違う」(詭弁)というこれまでの行政に不満を持っていたということであり、新知事に期待されているのは、「有言実行」の誠実な行政なのである。

残念ながら彼はその期待には応えられない。
野党が多数を占める現実を見ずに大風呂敷を広げすぎた。

国政では麻生が権力の魔力に取り付かれ自身の能力に対する冷静な見方を失っている。
川勝も4年後にはその魔力に取り付かれ官僚体質にどっぷり浸かって惰性の2期目を口に出すようになるだろう。
親分石川が「まだやり残したことがある」「まだお役に立てる」としたように。


政権交代へ

2009-07-12 23:58:00 | 日記
最も愚かな選択(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/257.html)のつけが今日の東京都議選ではっきり現出した。
自民党は変われなかった。
では、民主党で大丈夫なのか?
地方の民主党と異なり、期待できる要素は十分ある。
それにはスピードが大事だ。
幸いに大勝利を収めたなら、大胆かつ迅速な権力構造の転換を行えばよい。

大阪府の橋下知事も圧涛I多数得票で当選したがために大胆かつ迅速な行動で自分のペースを作ることに成功した。
この強力なリーダーシップがさらなる信頼を生んでいる。
やることなすこと裏目に出る麻生内閣とは逆だ。

私がかねてから期待しているのが道州制だ。
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/302.html
単なる行政区割り変更ではない起爆剤になる。
本県民にとっても有意義であることはこれまでも幾度となく述べてきた。
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/290.html
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/304.htmlほか

川勝というチェンジを掲げた知事が当選したといっても、得票率は歴代知事選で史上最低で4割にも見たず、絶対得票率では25%をも下回る。
その一方で議会は依然として旧与党が圧涛I多数だ。
期待は自由だが、冷徹に彼の性格と能力、情勢を分析すれば、間違いなくその期待は裏切られると断言できる。
結局彼はその軽さから蝙蝠で終わる。

いよいよ、総選挙。
予想どおりの任期満了直前(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/192.html)だが、交代カードを無意味に使いすぎた。
もはや政権交代は確実。
地方を巻き込む形での目に見える変革を期待する。

最優先事項?空港トップセールス

2009-07-10 23:24:00 | 川勝知事公約寸評
川勝新知事、就任早々最優先で動いたのが空港トップセールス。
日帰りが売りのはずの路線にもかかわらず、今日明日と二日がかりで福岡に出かけた。

マニュフェストでも
「知事のトップセールスによって、日本の表玄関として富士山静岡空港の利用率を高めます。」
と公約しており、いわば公約の履行とも言えなくもない。
しかし、成果(利用率向上)がなければ単なる無駄遣い。
「税金は1円たりとも無駄にしません」との公約が泣く。
まして、トップセールスとは無関係の税金ばらまきでの搭乗率向上ではなにをかいわんや。
県は税金で補助している富士山静岡空港利用促進協議会によるイベントでの航空チケット豪華抽選会によるばら撒きに加え、空港予算(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/415.html)外の商工会議所への補助金を通じ、商店街振興のキャンペーンで50組100名様の静岡空港発ペア旅行券の景品をばら撒くなど、もはや何でもありの状態だ。

今日は午前中に県議会議長を訪ね、搭乗率保証見直しに釘を刺されたようだが、「次の選挙(県議選)までに、知事をこちらに取り込まないと、大変なことになる。」(静岡新聞2009.7.9)との自民党県議の言葉どおり、腰の据わらない知事を見透かした動きは活発化しそうだ。

川勝新知事にあっては、明日帰る予定のようだが、明後日のサンプロでも見て県政の問題を見つめなおしてもらいたいものである。