「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

早くも天下り容認へ布石

2009-07-09 21:50:00 | 川勝知事公約寸評
今日は昨日の初会見での知事発言について検証したい。

3日前http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/424.htmlに論じた
「天下りは徹底的に禁止します」との見出しの下、
①「県庁OBによる県内57の外郭団体(県からの出資比率15%以上)へのあっせんによる天下りの現状を洗い出し、県庁からの天下りを禁止します。」
についてであるが、
初の会見でこのことについて、
「公募だから能力のある人なら県の方でも市でも応募されるのはいい。ある事業について指定席であるというのとは違う。斡旋は一切しない。」
と述べ、「天下りを禁止」の公約を、「天下り斡旋を禁止」に事実上変更した。
公約どおりなら、あっせんの現状を洗い出した後、天下り自体を禁止するものと読むのが一般であるが、
実態は、あっせんによる現状を洗い出し、あっせんではない天下りを実施する意向のようだ。
具体的には、「○○君、××財団の理事の席が空くから応募してみてはどうかね。」と斡旋ではなくアドバイスし、「優秀な○○君が応募するからよろしく。」と斡旋ではなく評価するだけで、今までどおりの構造が有力だ。
とはいえ、結果は来年に出るが、それまで知事への期待が持続するかの方が問題かもしれない。

もう一つ。
会見で記者から「新しい歴史教科書をつくる会」にかかわっていましたか」との質問に、
「誤解を解きたい。「新しい歴史教科書をつくる会」のメンバーには一度もなったことはない。あの方々とは一線も二線も画している。」
と釈明した件であるが、なんだそれは、と言いたい。
確かに、会のメンバーである普通会員、正会員、賛助会員、法人会員のどれにもなっていない。しかし、少なくとも平成15年当時から(平成15年出版「新しい歴史教科書をつくる会が問う日本のビジョン」中の平成15年3月31日現在279名の名簿に掲載されている)、彼は会の賛同者に名を連ねている。
一線も二線も画しているなどというのは笑止。情けない。
こんな詭弁の人間に教育を語ってもらいたくはない。

今日もまた搭乗率保証に伴う税金の垂れ流しで100万円以上の税金が無駄に消えた。
その一方で石川時代から改善されない事務所のハイカウンター越しの来客対応の現状は改善されないままだ。http://www2.ocn.ne.jp/~sizuoka1/qu5.html
保証の一日分でお釣りがくることもできないで「現場の役に立つような仕事をしたい」などと言ってはもらいたくない。
有言不実行は無言不実行よりたちが悪い。
特に、中身がないとき、とかく言葉で飾りたてようするものだ。
子曰く、「之を為すこと難し。之を言うことしのぶ無きを得んや。」
あれこれ言う前に、まずは行動で誠を示されたい。