「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

暗雲、空港は連日のダイバート、議会答弁は搭乗率保証見直しトーンダウン

2009-07-24 23:50:00 | 静岡空港
昨日、今日と連日のダイバート(到着地変更)で静岡空港に戻ってこれず、その影響で明日も1時間以上の出発遅延が2便に出るなど、就航したばかりのFDAも散々だ。

そのFDA、静岡新聞の取材には「チェックインなど手続き上の目立ったトラブルはなかった」と応えていたが、離陸直前に左右を間違えて機体をバックさせ予定とは違う誘導路から滑走路に進入していたことや、搭乗チケットのQRコードの読み取りが少なくとも十数件できず搭乗の流れがそのつど止まるなどのトラブルがあった事実が読売新聞の取材で明らかになっており、県と同じ隠蔽体質も初日で垣間見れた。
こういう企業体質が不幸な事態につながらなければいいのだが、・・・
さて、そのような状況の中、県議会で代表質問が始まった。
注目の搭乗率保証については与党の民主党系会派「平成21」が早期見直しに慎重な姿勢を示したこともあって、川勝知事も今は需要喚起に務める時だと、トーンダウン。
やはり、というところだ。
今日はもう遅いので続きは明日にするが、今後このブログでは役立たずの意味を込め、川勝ならぬ「ダメ勝」とでも呼ばせてもらおうか。

FDA就航初日から静岡に戻れず、フジダイバートエアライン?!

2009-07-23 22:08:00 | 日記
空港本体同様、天気(天の時)にも恵まれず、ご愁傷様です。
フジダイブエアラインにならなかっただけで良しとャWティブに考えて努力して、県(県民)の負担を減らしていってください。
JAL撤退が待ち遠しいでしょうが、それまで持つといいですね。

税金で後押し、FDA明日就航

2009-07-22 21:40:00 | 静岡空港
石川県政時代の「FDAの集客や送客を支援する」http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/311.htmlとの明言を引き継ぐ形で川勝県政はFDA就航先3県でテレビCMやャXターで支援。
テレビCMが約1500万円、ャXターが約140万円、すべて県民の税金である。
それだけではない。開港初日の23日は初便就航記念式典が各県で開かれるため各県の訪問団が行き交い搭乗率に貢献。すでにほぼ満席のようである。
わが県の川勝知事ら訪問団御一行も1日で小松に行って静岡に帰り鹿児島に行って静岡に戻るという貢献ぶり。これらももちろん税金が投入されている。
とはいえ、初日のご祝儀。鈴与にはこの日くらいはせいぜい税金支援のありがたみを噛みしめてもらいたいものだ。

とんぼ返りの旅行といえば、原資のはっきりしない面白いツアーが日本航空と県の協力の下、だいいちテレビで企画されている。
「JAL羽田空港施設見学ツアー」というものだが、小学4~6年生を対象に8月26日から27日にかけて10組20名を無料ご招待(応募は7月24日まで)とか。
羽田にチャーター便?かと思えば、静岡発福岡経由羽田行き・羽田発福岡経由静岡帰りだという。
羽田空港の整備工場などの見学に加え飛行機に4回も乗れちゃうというのも売りのようだが、こんな形で搭乗率を上げるのが本来の望むべき姿なのか。

経済的効果無視の「搭乗率」という数字のための本末転盗Uりは、かつての社会保険庁の「徴収率」至上主義の下で年金記録を改ざんしていたのと類似した志向だ。

何はともあれ、実相を欠いた「1円たりとも無駄にしない」の川勝公約がむなしく響く庶民知らずの学者先生の御施政だ。

日和る川勝、搭乗率保証早期見直しトーンダウン。税金1700万円消失。

2009-07-21 19:37:00 | 静岡空港
衆議院解散の最中に行われた新知事川勝の所信表明演説。
まるで講義を聞いているよう、とのある県議の指摘どおりほとんど中身のない建前論に終始。
彼の人間性とマッチしているようだ。
注目の一つ搭乗率保証にあっては、「一刻を争う」とか「廃止を含めての見直し」といった熱意は消え去り、「見直すが、全庁あげて搭乗率向上に努めている」との切迫感のない空虚なお言葉。
空港推進で野党の自民党県連幹事長からも、トーンダウンしているのではと皮肉を込めてか苦言をもらう始末。口先だけの日和見と既に見透かされたようだ。

彼が初登庁してから2週間経ったが、彼の無為無策により、さらに約1700万円が失われた計算(福岡便搭乗率60%程度として14日分の保証料)となる。

はっきりいって中身(実践的戦略・戦術)がないため、抽象的な言葉と派手で無意味な行動だけは威勢が良いが、成果に結びつくようなものは皆無である。

先週金曜日に行われた静岡空港の利活用を図る「富士山静岡空港利活用戦略本部」(本部長・川勝知事)の第1回会議でも、〈1〉案内所のスタッフが県内の情報を熟知していない〈2〉到着客に見せるべき富士山の壁画が出発口にある〈3〉物産紹介コーナーの商品が売店で売っていないなどとこれまでの空港行政を厳しく批判した(読売新聞2009.7.18)というが、問題の本質が見えていないから木を見て森を見ず、まさに空回りの独り相撲だ。

公約の業務見直し行革もコンサルにまる投げの様相。
マスコミは未だ「未知数」との慎重な見方を崩していないが、早晩、見鰍ッ唐オの実態が見えてくるだろう。
今や、期待よりも麻生の支持率急落ぶりを超えるかの方が注目だ。

追記)午後の記者会見では一転、再び廃止もと言ったようであるが、どこまで信用していいのか。この人は言葉ではなく行動でしか見てはいけないタイプのようだ。

見える県政、情報公開全国1位?

2009-07-17 23:42:00 | 川勝知事公約寸評
「静岡県の情報公開度を4年以内に全国1位にします。」
これは、マニュフェストの「見える県政を実現します」という中の具体策の一つとして公約されているものだ。

ところが今日付けの静岡県広報(第2105号)で発表された監査委員監査に対する県の措置状況(回答)は、

【改善または検討を要する事項】(←監査委員指摘事項)
6 県民に対する情報公開と説明責任について
県は、訴訟への影響等を考慮したため公表が困難だったと釈明しているが、空港建設の重要性や開港延期の影響の大きさなどを考慮すれば、より早く、十分な情報を公開し、県民に対する説明責任を果たすべきであった。

【改善状況または検討結果】(←県知事部局回答)
地権者との話し合いによる解決を優先するとした判断は、当時としては、やむを得ないものであったが、現行の情報公開条例の下で、個人情報の保護と県民への情報公開を踏まえ、より一層、迅速、かつ、的確な情報提供、説明に努めます。

と、何ら説明責任も果たされていない。
恐るべき欺瞞である。
回答はこのほか、測量ミスの原因となった航空レーザー測量の問題などについての改善始め5項目にわたり行われているが、いずれも木で鼻をくくったような回答である。

さすがに同じ県の組織とはいえここまで小ばかにされては立つ瀬がない代表監査委員は読売新聞の取材に「『地権者との交渉方法は間違っていない』と相変わらず主張しており、反省していない。『特殊な条件下であれば情報公開しない』という姿勢も理解できない。全然体質は変わっていない」(読売新聞2009.7.17)などと反発。

一方で県は「地権者との交渉が最優先され、交渉で解決されると判断した場合などは今後も公表しない」(同)とする岩崎富夫空港部長代理を今日付けで部長に昇格させるなど川勝新体制でも石川流の詭弁と隠蔽の体質を全面支持。

これほど言ってることとやってることが違う言行不一致は、親分石川嘉延をも凌駕するかもしれない。恐るべし川勝平太。
かくして、今日も搭乗率保証でJALに支払われる額が百数十万円増え、出血は止まらずじまい。俺の金じゃない、静岡県民の税金だろ、という、いずれ長野に帰る川勝の内心の声がもれ聞こえるようだ。