「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

県債にたかる鈴与の恥知らず

2008-12-11 21:19:47 | 静岡空港
航空会社設立に際しては、採算よりも県民への恩返しなどときれいごとを言っていた鈴与。
そのメッキが早速剥がれた。
鈴与が100%出資の㈱フジドリームエアラインズ(以下FDAと表記)が県に無利子融資の申し出をしていたことが10日の県議会で明らかになったのだ。
仕組みは以下(http://www.furusato-zaidan.or.jp/navi_02/1223364198181.html)のとおり。
総務省OBを理事長にほか3名の官僚OBを理事に据えた天下り団体「財団法人地域総合整備財団」(この財団の資金源がこれまた旧自治省OBが理事長を務める財団法人全国市町村振興協会なる天下り団体というからあきれる)が審査する「ふるさと融資」を使って事業費の20%以内24億円を限度とした額の無利子融資を受けようというもの。
とはいっても、融資するのは財団ではなく静岡県。
県が県債を発行、すなわち借金して、それを無利子で貸付けるというものだ。
県が被る利子の差額であるが、県議会では県が負担することになる利子は交付税措置されるといっていたが、前記HPの財団資料によれば全額ではなく利子の75%までしか措置されないようである。
この年末に資金繰りに困っている中小企業が聞いたら何とも羨ましい話である。

たかりはこれだけではない。
格納庫などの施設整備まで県に要望していることも明らかに。
また、県も県で、FDAの集客や送客を支援するといいだす始末。
完全に税金におんぶに抱っこだ。
一民間企業に、それも優先順位が上位とは思えない航空事業に対するかかる行政支援は異様ですらある。

麻生総理は今日、社会保障と税財政抜本改革の工程表に3年後に消費税増税をお明示するよう指示した。
天下り財団放置の無駄を削らず、むしろこの仕組みこの無駄構造を永続させんが為とも見える。
無駄行政の改革なき救済増税といえる。
これを知って誰が納得しようか。

今日はまた今朝の朝日新聞の空港延期問題に関しての臨時監査の記事内容が夕方のニュースでも大きく報じられた。
このことについてのコメントは明日にするが、一言でいえばアリバイ作りの協同作業の開始に過ぎない。
期待するのは誤りだ。必ず裏切られるだろう。