「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

データ捏造も問題なし

2007-06-04 23:23:04 | 日記
「ねんりんピック静岡2006」参加者は歯が丈夫。
数日前に一部マスコミで報道された調査結果である。
実施主体は県歯科医師会ということだが、県も大きく関与している調査だ。
しかし、この調査結果は学術的には全く意味がない。
比較対象である厚生労働省の調査は層化無作為抽出による標本抽出。
一方の県歯科医師会の調査は大会参加者のうちの希望者が対象。
かかる標本が母集団である参加者全体を代表するものとは到底いえない代物だ。
昨年行われたこの調査に先立ち、県は某会議の席上、この調査の実施の説明をした。
県から来たお偉いさんいわく、運動している人は歯も健康であると言いうデータがほしい、と。
最初に結論ありきか?
さらに続けて、希望者のみでは、歯に自信のない人は見られたくないので希望しないので統計的に意味がない、データ捏造になる、などと主張するまともな会議出席の歯科医師の意見に対しては、学会に出すようなものでないから良い、などと堂々とのたまう。
あまりにあきれて、しっかりと議事録にやり取りの詳細を載せて供覧に付し県庁にも送付したが、学会は騙せないが県民は騙していいと思ってること以上に、これを堂々と言うことを不思議と思わない組織風土が問題だ。
裏金問題処理で定着した、法令に触れずコンプライアンス上問題なければよいという悪しき風土は容易に覆ることはないだろう。
今は地道に誤りを糺していくしかない。