「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

県民誘導?

2007-05-13 21:56:53 | 日記
インターネットの普及で情報はただ受けるだけのものから流すものに変わりつつある。
とはいえ、世論の大勢を動かすのはマスメディアであることは動かしがたい現実である。

以下は、5月9日の日本航空の決算を報じた新聞の大見出しである。
朝日新聞:「JAL、2年連続の当期赤字と正式発表」
読売新聞:「日本航空、162億円の赤字に」
毎日新聞:「<JAL>最終損益、162億円の赤字」
日本経済新聞:「日航の前期、2期連続最終赤字」
とANAと相反した日本航空の厳しい状況を伝えている。

これに対し、静岡新聞は、
静岡新聞:「日航 営業黒字229億円」
ときた。

私も気づかなかったが、メールで情報をもらって調べて見たら本当だった。
もちろん、中見出しで「純損益は連続赤字」と記載し記事内でも具体的事実を伝えているが、大見出しの印象が与える大きさを実感する相違だ。

日本航空といえば静岡空港への就航を、収支均衡を条件に県と約束している航空会社だ。
うがった見方かもしれないが、開港前にマイナス要素となる情報を隠し日航を良く見せようとの意図がなかったかと思ってしまう。

一方、見出しでなく記事内での良心ともいえる事例もある。
これも読者からの情報によるものであるが、4月20日の職員動員訓練を報じた記事内で、他紙が抜き打ち訓練と報じていた中で朝日新聞のみが「抜き打ちとされる訓練」と報じていた。事実としては朝日のほうが正しいことはすでにブログ内で述べたとおりであり、大本営発表をそのまま使う姿勢も上記見出し事例と同じく県民誘導というものだと思う。
一つの情報で物事を判断するのは要注意だ。自分自身の努力で真実を追究していくしかないのか。