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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

ガード下の新世界 吉祥寺『串かつ髙橋』

2022年03月09日 | 居酒屋・バー
年に数度の割合で通っている、東大和市駅近くの串カツ店『串寅』さん。
店名の由来でもある、寅年オープンのこちらは、明日3月10日で12周年を迎えるそうだ。おめでとうございます!


上記は最近食べたもので、左から「紅ショウガ」、「チクワチーズ」、「バームクーヘン」。
バームクーヘンにはシロップがかかっており、あまりのウマさにお替りしてしまった。
以前紹介した際、東京で通っている串カツ店は2軒しかないと述べた。
そのうちの1軒がここ串寅さんで、もう1軒が、今回紹介する吉祥寺の『串かつジャンジャン』であった。

こちらの開業は、串寅さんよりも早い2008年11月。私が通い始めたのは2010年頃だったかな。
お店の場所は、吉祥寺駅を出て西荻窪方面へ、中央線のガード沿いに歩いていくと見つかる。
この道を10年以上歩いているが、途中の飲食店が、何度も入れ替わっているのを目にしてきた。
ジャンジャンさんはさらにその奥、繁華街から離れた立地にありながら、13年以上も営業を続けている実力店だ。
外観はこちら。毎度のごとくダメな画像でわかりづらいだろうが、吉祥寺らしからぬレトロな雰囲気の建物である。

※中央上の赤い光は、走行中の中央線

屋号の「ジャンジャン」は、串カツの本場・大阪新世界のジャンジャン横丁が由来だろう。
数年前、商標の都合により、『三代目七宝 串かつ髙橋』に店名を変更。
以降では、お店の名前は髙橋、あるいは髙橋さんと、略称で呼ばせていただく。
偶然にも、前回に続き『高橋』屋号のお店となったが、こちらは「髙」、いわゆるハシゴだかである。
なお、今回のブログタイトルには、旧店名から発想した「新世界」の名称を含ませてもらった。

お店を営むのは、「テルさん」の愛称で親しまれている髙橋店主。私は「マスター」と呼んでいる。
立派なガタイで一見コワモテの店主だが、話してみると、気さくでマジメな方だったりする。
とはいえ、無礼な客にはそれ相当の対応をするらしく、生意気な若者3人が来店したときは…以下自主規制。
以前どこかで書いたけど、吉祥寺はイメージに反し、ガラの悪い人間も結構多いのだが、
こちらのお店では、髙橋店主がそのような輩を寄せ付けないので、気分よく飲み喰いができる。
若い頃はニューヨークに留学していた、人生経験豊富な店主との会話も、楽しみのひとつである。

そんな店主が提供する、お店自慢の串カツ類の画像を掲載しよう。
下記は、1年ちょい前に撮影したもので、左から「たまねぎ」「鳥モモ肉のハサミチーズ」「とり」「串かつ」…のはず。


一般的な串カツ店と比べると、サイズが大きめなのにお気付きだろうか。
ここで中身の画像を掲載。かじったあとなので、少々(だいぶ)見苦しいかもしれないが許してほしい。


左が鳥モモ肉のハサミチーズ、右が串かつ(牛肉)。ご覧のとおり、大きめの理由はコロモの分厚さにあった。
その秘密は、具材につけるバッター液(別名:どろ)にある。一般的にはトロトロの液体を使用するが、
髙橋さんのバッター液は、たっぷりの山芋を含んでいるため、粘りがあって固体のよう。
ただし、コロモになると、山芋由来のフワフワ食感により、もたれることなく、むしろソースを吸収しやすく食べやすい。
しかも、分厚いコロモが具材の風味と温度を長時間保つため、テイクアウトなどでも味が変わらないそうだ。
確かに、ネコ舌の私は熱々なのが苦手で、数本は少し時間を置いてから食べるが、ここの揚げ物は冷めてもおいしい。
店主は開業前に、関西の有名店をいくつも食べ歩き、研究を重ねた結果、
この店独自の【冷めてもおいしい、分厚いけど食べやすいコロモ】を完成させたらしい。
過去には、「関西のとは違う!」「こんなの串カツじゃない!」と怒る客もいたそうだが、
店主曰く「“串カツはこうあるべき”というルールはないし、味には自信があるので、そんな抗議は気にしない」と仰ってた。
そもそも、「餃子は皮を食べる料理」であるのと同様、「串カツはコロモを味わう料理」だと聞いたこともあるし、 ※諸説あり
たとえ見た目は違っていても、味さえよければいいじゃねえか、と思うけどね。
私自身は、アメリカンドッグが大好きなため、分厚いコロモの髙橋流串カツは大歓迎である。

ここで、卓上にある串かつ類のメニュー表を掲載。下記以外にも、店内壁や黒板に多くの商品が掲示されている。


新たなコロモを生み出した店主だが、後述する、他店にはないオリジナル具材も多い。
ただし、本場関西から受け継いだ伝統もある。それが、「串かつ1本100円」の価格だ。
「串カツにルールはないけど、やっぱり基本メニューの串かつ1本100円という値段は守りたい」と語っており、
数年前、やむなく外税になった(ので現在は110円)ときは、「申しわけないです…」と謝罪され、恐縮したよ。
今、東京で一番有名な某チェーン店のメニューを調べたら、「串カツ牛」は150円だって。
バカそうなアンちゃんが、テキトーに揚げている(※数年前に入った立川店の感想)くせに割高だ。 
髙橋さんは他の具材も比較的安く、限定メニューを含めても、一番高い揚げ物は300円(税別、以下同)かな。

以下で、私が食べてきた商品を紹介したいのだが、いかんせんコロモのせいで、中身がわかりづらい。
かといって、かじって撮影した写真は、どうにも下品である。
以下は左から、「チーズ豚しそ」200円、「豚ガリ」200円、「にんにく」150円である。クリックすれば大きくなるが…。
      

チーズ豚しそは名前のとおり、豚ガリも生姜のガリを豚肉で巻いたもので、例のたっぷりコロモと好相性。
にんにくはご覧のように、粒がゴロゴロと入っており、1本で元気モリモリである。


こちらは、外観からもわかる「たこ焼き」100円。小ぶりサイズ2個を串に刺し、コロモを付けて揚げている。


揚げ物以外にも、お新香、塩辛、マカロニサラダなど、すぐに出てくるおツマミがいろいろあるが、
忘れてはならないのが、串カツ店でおなじみの「どてやき」300円。こちらは煮込みタイプで提供される。


甘口の味噌で、牛スジ肉がトロトロに煮込まれた絶品。付属のキャベツを付けてもウマい。
このどてやきで瓶ビール550円が進んでしまい、揚げ物が来る前に1本空いてしまうこともある。
ついでにドリンクメニューを掲載。この他にも日本酒や焼酎各種、「ジョッキワイン」などもある。


お手頃価格ゆえ、普通の方なら腹いっぱい食べて飲んでも、3千円台で済むはず。
 
先日、久々に吉祥寺に行き、髙橋さんで飲んだ。
近年は、下記メニュー表に客がチェックして提出する形式になった。小さくて見づらいだろうがカンベンしてくれ。


ここまで紹介していなかったが、揚げ物を頼んだ客には、最初にソースと無料のキャベツが提供される。

※初めて見た、ネコのイラストが描かれたお皿がかわいい

瓶ビールを飲んで待っていると、コロモをまとった全5種が登場。


右の巨大な物体から時計回りに、「舞茸爆弾」300円、串かつ、そして「広島産カキ」、「ハンバーグ」、「餃子」各200円。
この日はかじらず、ハシでコロモをはぎ取り、中身を見せることに。どっちにしても見栄えはよくないが。
最初に串かつをパクり…と思ったらカキで、チュルンと飲み込んでしまったたため、画像はナシ。
こちらはハンバーグ。初めて食べたが、中のハンバーグがイマイチに感じた。


続いて、私の大好きな餃子。餃子2個にコロモを付けて揚げる、斬新なメニューだ。


ハンバーグも餃子も、お店自家製ではないと思うが、この餃子は意外とウマかった。
串かつを食べ終え、いよいよ大ボス(?)の舞茸爆弾に挑戦。おしぼりと同じくらいデカい。


丸ごと揚げられた舞茸は、爆弾のネーミングどおり扱いづらく、ソースに浸すのもひと苦労。


そういえば以前は、舞茸は塩で食べていたのを忘れていた。卓上に塩はないが、店主にお願いすれば用意してくれる。
無論、お店自慢のソースも、独特のコクと旨味があり、どちらで食べても満足できるはずだ。

何を食べてもウマい髙橋さんだが、個人的ベスト5を挙げると、5位舞茸爆弾 4位どてやき 3位串かつ 2位豚ガリとなる。
そして1位は、最初の方でチラッと紹介した「鳥モモ肉のハサミチーズ」!

※画像再掲。左から2本目、チーズがはみ出ているのが鳥モモ肉のハサミチーズ250円

この商品と串かつ、つまり1位と3位の商品は毎回必ず頼んでおり、先日も当然、追加注文。
要するに、焼鳥の「ねぎま」のネギをチーズに変えたものを揚げるのだが、
鶏肉とチーズの他、胡椒やガーリックなどいろんな調味料も使用しており(たぶん)、
それらの香りと旨味のすべてが、例のコロモに閉じ込められ、さらにソースに浸すのだから、ウマいに決まっている。
一応、ハシでコロモを剥がしてみたが…撮影に失敗し、よろしくない見た目に。


実物は本当に美味しいので、ぜひ皆さんにも召し上がっていただきたい。

ここまで書いてきたら、またまた髙橋さんの串カツが食べたくなってしまった。近日中の再訪決定!
あと、もう4年間訪れていない、大阪・新世界の串カツ・どて焼きが恋しい。
今年の夏こそ関西に遊びに行きたいので、母校野球部にはなんとしても、甲子園に出てもらいたいね。



三代目七宝(しちほう) 串かつ髙橋
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-38-1
JR吉祥寺駅アトレ口から徒歩約7分
営業時間 以前は18時半~翌2時 現在は17時~21時
定休日 月曜、年末年始
※詳細はお店のツイッターで確認を→https://twitter.com/jyan2
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