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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

漁港の街で出会った巨大プリン 焼津『カントリーロード』

2021年09月14日 | 喫茶店
9月に入り、秋の訪れを感じさせる、今日この頃。
今年の夏も、とうとう旅行できなかった。そもそも、一番遠くに出かけた場所が、都内の水道橋だし。

東京ドームで高校野球観戦…ただし途中退場

一時期はほぼ毎年、夏シーズンには関西方面へ遊びに行っていた。
最大目的は甲子園球場での高校野球観戦だが、大阪の安ウマ飲食店を巡るのも楽しかった。
そんな関西への交通手段として、私がよく利用しているのが、青春18きっぷ&鈍行列車
時間はかかるが、飛行機や新幹線より断然安く、高速バスの狭い座席よりは快適。
乗り降り自由だから、途中下車できるのも嬉しい。「青春18きっぷ」の魅力については、改めて語りたいね。

過去には、京都、浜松、大垣などで下車し、観光や食事を楽しんだことがある。
大垣の『朝日屋』さんで食べた、珍しい見た目の「カツ丼」は、こちらで紹介済み。


そして、静岡県の焼津で食べたのが、今回タイトルの「巨大プリン」である。

ガキの頃に抱いた、デカいプリンを食べてみたいという大いなる野望を、実現させたのは4年前の夏。
「プリン 巨大」でネット検索し、『カントリーロード』というお店で提供していることを知る。
最寄りの焼津駅は、東海道線が通っていたので、関西旅行の途中で下車し、立ち寄ってみた。

焼津といえば漁業が盛んで、焼津港はカツオの水揚げ量が、当時も今も日本一で、マグロの漁獲量も多いそうだ。
町の名物は当然、新鮮な魚介類。専門店も多いようで、駅から出てすぐの場所、
東京なら立ち食いソバやファストフードの店が入る位置に、鉄火丼を出す店舗があった。さすがだね。
そんな魚介自慢の焼津市で、プリンだけ食べてすぐに立ち去った私は、相当珍しいのではないか。
焼津出身の方に、「何を召し上がりましたか?」とたずねられて、プリンと答えたら殴られそうだ(苦笑)。

さて、カントリーロードの場所は、焼津駅からまっすぐ進んだ先、普通に歩けば20分ほどで着くはず。


看板どおり、「昔なつかしい喫茶店」というビジュアルの建物である。
ここ数年、更新していないようだが、お店のHPによると、開店時間は10時。
到着したのは11時少し前くらいで、営業中の札は出ていたが、店内に人の気配がない。
ドアを開けて「すいませーん」と声をかけたら、奥から男性店員があわてて出てきた。この人が店主?
まだ開店準備の途中だったのか、「今、冷房付けますね」だって。そういえば、店内が異様に暑い。
午前中とはいえ、真夏の東海地区。駅から歩いてきて冷房ナシはしんどかった!
ウッディな内装は、店名どおりカントリー風(←テキトー)で、壁には、いろんなメニューの写真があったが、


私の注文は最初から決まっていた。「スーパープリン2色アイスアラモード」2000円である。
要するに、巨大プリンにアイスなどが添えられたもので、アイスは抹茶、ストロベリーなどから2種が選べる。
私はオーソドックスな「バニラ」と、甘さで飽きないよう、苦さを含む「チョコ」を選択。
普通サイズ(一般的には大きめ)の「プリン」は800円、アイスなしの「スーパープリン」単品は1600円。
提供に時間がかかると思いきや、すぐに登場。これこそ、私がガキの頃から望んでいた、
巨大プリン(スーパープリン2色アイスアラモード)である!


毎度のごとく、写真がヘタで、大きさが伝わっていないかもしれないが、
一緒に映っているポッキーとの比較で、デカさを判断してほしい。
バケツみたいな容器に作っているのだろうが、どうやって取り出すんだろう。プッチンプリン方式?
プリンの総重量は約1キロとのこと。ここで裏側のアングルも掲載。


撮影を終えたらいよいよ、静岡の象徴・富士山のようにそびえ立つ、スーパープリンに挑む。

表面にブツブツがあるのでおわかりだろうが、食感はけっこう硬め。硬くしないと固まらないからね。
個人的には、杏仁豆腐はとろけるタイプが好きだが、プリンは硬いタイプの方が懐かしくていいね。
ほどよい甘さのプリンと、ほろ苦いカラメル。幼少期に連れて行ってもらった、レストランで食べたヤツだ(涙)。
感動しつつ食べていき、5分経過したのが下記の状態。ちょっと汚い画像でゴメン。


このあと、急にスプーンが止まる。理由はカラメルの予想以上の苦さであった。
実は私、プリンは黄色い部分だけでいいと考えている、カラメル否定派である。
大量のほろ苦カラメルのせいで、愛しのプリン本体まで苦くなってきたのは誤算だった。
先述した、甘さを抑えるためのチョコアイスも失敗。苦み対策にストロベリーアイスを選ぶべきであった。
それでも、バニラアイスや生クリームの力も借り、1キロのスーパープリンは無事完食。
激闘の直後(?)ゆえ、冷水をいただき、少し休憩させていただいてからお会計。

退店後、店舗から少し離れた場所で、メニューサンプルを掲示しているのを発見。


入店後、すぐに例のプリンを注文したから、メニューブックみたいのを見せてもらえなかったが、
デザート以外にも、スパゲティやカレー、トーストなどの洋風メニューも豊富なようだ。
ただ、あとで調べたら「はちみつ」や「チョコレート」など、奇妙なスパゲティもあったらしい。
ペヤングじゃあるまいし…とはいえマニアとしては、喰っておくべきだったか。 ※奇妙なペヤングはこちら

あれから4年、コロナ禍により全国の飲食店が苦境に立たされるとは、当時は想像もできなかった。
さっき書いた、焼津駅で鉄火丼を出していた店。今調べたら、そちらは居酒屋だったらしく、
あの日はたまたま、ランチで鉄火丼を出していたようだが、つい最近廃業したとのこと。
カントリーロードさんもやはり苦戦中で、今年1月には、クラウドファンディングで資金を募った様子。
建物の老朽化(改装費用?)などを理由に、1500万円募集したが、1万円しか集まらなかったみたい(出資者もひとりだけ)。
焼津市や静岡県の皆さん、もうちょっと協力してあげなさいよ(笑)。え、ならばお前がやれって?
私は、クラウドファンディングには悪い印象しかない(原因:キングコング西野)ので、出資は絶対にしない。
仮に出資するとしても、まずはウチの近所にある、行きつけのお店からでしょ。

カントリーロードさん、そんなに危機なのかなあ。ネット検索したら、店主は某番組に出演したとき、
「プリンで1億円儲けた」って語っていたらしいし。
こんな時期なので、再訪は難しいけど、次回はスーパープリンはお持ち帰りを購入し、
お店では、怪しいスパゲティメニューを試したい、と思っている。店主さん、それまでどうかお元気で!



カントリーロード
静岡県焼津市西小川1丁目3-3
JR焼津駅から徒歩約18分
営業時間 HPでは10時~22時半だが、現在は11時~21時?
定休日 水曜? 不定休あり
※営業時間や定休日は、お店に直接問い合わせてください
※持ち帰りスーパープリンは、容器代+100円で計1700円
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