わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

わんこシッター

2013-08-31 | 日記
 今週末は、労働者の日(レイバー・デー)で、長い週末なので、お友達が旅行に行っている間、彼女の二匹のわんこ達の面倒を見ています。お世話と言っても、一日二回、ご飯をあげて散歩するだけなんですけど。仔犬の頃から知っている二匹は、今では大きな犬になりましたが、まだ一歳なので、仕草や表情に仔犬っぽさが残っており、わにおばさんはメロメロ。熱烈歓迎してくれるのでつい、は~い、わにおばさんが来ましたよ~、なんて、妙に高い声が出る。今日は、うちの犬も一緒に、3匹を連れてドッグパークへ行きました。


喜びすぎて変な顔で走り回る、うちの犬、モカと、いきなり背後から大きな顔が出てペロッされて驚く若息子


上息子(赤シャツ)とグンちゃん(♂ 茶色い方)はすっかりバディー


 面白いのは、この二匹の半分以下のサイズなのに、モカのほうが「私がお姉さんだから!」と、なんかエラソーな態度なんです。アロちゃん(♀ 黒い方)にしつこくつきまとう大きなラブに、「ちょっとアンタ!いい加減にしなさいよ!」とばかり、二匹の間に入って、ラブにガウガウ言って追っ払っちゃったり。アンタ、自分の大きさ分かってる?張り切り過ぎたか、うちの犬は今夜はよく寝てるわw



フットボール第一戦

2013-08-30 | アメリカの高校
 新学年が始まったばかりだというのに、というか、隣の学校区はまだ始まってもいないのに、高校のフットボール・シーズンは既に始まりました。レドンドユニオン高校の第一戦はホームゲームで、相手はトーランス・ノース高校。ここ数日は暑い日が続いているので、海辺に近いスタジアムでのフットボール観戦は、潮風が気持ちよくて夕涼み気分。試合はレドンドが圧勝して、幸先の良いシーズン開幕戦でした。

   
タッチダウンの瞬間と、追加得点が決まる直前(ボール、判る?)

   
可愛い子揃いのダンスガードとチアリーダーたち


 マーチングバンドによる、ハーフタイムショー「カルメン」は、4楽部のうち、まだ最初の1部分だけしか完成していないし、ダンスガードの振付が終わっていないのでダンス部分もなく、「えっ?もう終わり?」状態でしたが、シーズンが進むにつれて、少しづつショーも増えていくのも、また楽しみです。4つのパートを、兵士、闘牛士、そしてナレーターの役割で、3人の異なるドラム・メージャー(楽隊長)が指揮するという斬新な演出も面白く、全編のパフォーマンスがとっても楽しみ。いくらカルメンだからって、えらい早いテンポで演奏するのね、って、思ってたら、初舞台の楽隊長がテンパって早くなっちゃったらしい。息子らが後で「おいコラ、ちょっと落ち着け、って思った」と言ってましたw おなじみのタンタカ、タカタカ、タンタカ、タカタカ、ターン♪が、超高速だった。

 開幕戦とあって、ホームチーム側のスタンドはほぼ満員。アメリカの地元高校フットボールチームへの入れ込みようは、ドラマ「フライデイ・ナイト・ライト」でもお馴染みですが、別にフットボール・ファンでもない私でも、プレイに一喜一憂、わーわーきゃーきゃー騒いで、良いストレス解消になります。今年からは、若息子の親友が、フットボールの選手なので、その子の活躍に注目という楽しみも増えました。オタクっぽく、ひょろんとした若息子と、ぐわーっと大きく、いかにもスポーツ選手風のその子の凸凹コンビは、一見すると、かなり面白いんですけどw

 なんで仲良し?と、思うような二人組ですが、共通点は実は同じゲームが好きな事。兄貴の方は、一年生の時から、ガールフレンドと何時間も電話で喋っていましたが、その兄を見てきた弟は「Girlfriends are too much work.(彼女なんて面倒くさすぎ)」だそうで、夜中まで、ムキムキ・フットボール選手の友人と、オンランゲームしながらスカイプで喋ってキャッキャウフフ。母的には、どっちも、どっちだねぇ…orz



看板を回せ

2013-08-29 | アメリカのニュース
 カリフォルニアの道を走っていると、交差点などで看板を回している人に気付きます。テキサスやコロラドでは見かけたことがなかったので、LA周辺独特の宣伝法なのかと思っていたら、南カリフォルニアに始まって、徐々に全国進出しつつある広告法なんだって。看板回しのコンテストも開かれ、上級者ともなると、時給20ドル以上ってんだから、なかなか侮れない。

 いまどきのカリフォルニアで、時給20ドルのバイトなんて、滅多にありませんよ。全米の大都市の何箇所かで、ファーストフ0ド店に働く人たちが、時給を15ドルにしろ!と、デモの最中ですが、カリフォルニア州の最低賃金は時給8ドル。時給15ドルというのは、小売店の店員さんや事務員さんでも高給取りな一部の人しか稼げない金額です。フルタイムで働いていても、家賃も物価も高いカリフォルニアの都市部で、生活していくのは大変です。1秒で8ドル以上稼ぐ人も沢山いるし、彼らが最低賃金で働いている人より大変な仕事をしているかといえば、必ずしもそうではない。本当に不公平です。

 話を元に戻すと、看板をグルグル回したり、空中に放り上げたりで、肝心の看板に書いてある文字が読めないんで、注目は浴びても、宣伝効果はいかなるものか?と、観るたびに思っていたのですが、実は宣伝効果もバッチリなんだそうですよ。運転中に目を引かれて、つい矢印の方向へ向かっちゃう?お、バーゲンか、と、入っちゃう?ともあれ、何の話をしているかを見て頂くには、看板回し屋さん(Sign Spinner)の「パフォーマンス」のクリップを見ていただくのが一番かも。ディズニーのアニメ版は、下の画像をクリックして観てください。因みに、このサイトから観られる「Tokyo Meter」も面白いよv

画像クリックでディズニーのサイトへ


 こういった看板回し屋さんは、お店が直接に雇ってるんじゃなくて、1時間30ドルほどで専門の会社が派遣しているのだそう。こんな会社の一つ、ノース・ハリウッドを本拠地とする、AArow Advertising社は、今年の世界中のチェーンの総合年収予想額が400~450万ドル、支店は南アフリカのヨハネスブルグ、シドニー、パリ、そしてクロアティアのザグレブにあるそうですから、結構な国際企業です。この会社では、看板回しのトレーニングもしますが、300以上の動きに、ちゃんと名前が付いていて、会社に登録されてるんだって。しかも、従業員は毎週、練習に参加しなければならない。本職は、ミュージシャンや歌手(の卵)が多いそうです。何時間も街角に立っていられる、テンションが高く、注目を浴びるのが好き!な人向けな仕事だけに、ね。

 こういった、マーケティングの新しいトレンドは、南カリフォルニアが発祥地であることが多いのだそうです。マーケティングには、エンターテイメントの要素が重要だから、なんとなく納得ですね。看板回してる人と同じくらい、LA周辺でよく見かけるのは、ゴリラのマスクをかぶってたり、自由の女神の扮装をした人が看板持ってる路上広告。つまり、ゴリラや自由の女神が看板を回してたら最強?!

 今日の記事の参考は、NPRのマーケット・プレイス、元の記事はここです。でも、私はこんな看板見てお店に行った事ってないな

子猫の声が

2013-08-28 | 日記
 今朝は早朝から犬に起こされ、無理矢理、外へ連れ出されるはめになりました。近くで小猫の鳴き声がして、犬が大興奮しちゃったからなのですが、声はするけど姿は見えない。一日中、鳴き声がして、外に出て探すんだけど、人の気配を警戒して鳴き止んでしまうので、どこにいるのか判らない。やっと、夜になってから姿を見ましたが、慌てて木の影に入ってしまいました。一瞬しか見なかったけど、鯖っぽい感じだった。母猫がいるならいいけど、一日中、鳴いていたし、一匹だけのようで、とても気になります。一応、猫缶を置いてきたのですが、子猫はまだフードが食べられるようなサイズには見えなかったし、親猫が迎えに来た時に食べてくれればいいんだけど…

 子猫といえば、暫く前によく見かけた親子、姿を見ないと思っていたら、また母猫だけ近所で出会うようになりました。子猫たち、保護されたのかなぁ… こちらも気になっています。母猫(シャムちゃん)は、相変わらず、出会うと缶々ご飯を上げて手なづけようと企んでいるところ。避妊しないと、また来春には子猫を産んじゃうだろうし。日本では野良猫を拾ったなんてよくある話だし、実家の母も家の床下で生まれた子猫の一匹を託児されて、溺愛しているけど、アメリカじゃ野良猫なんて見かけないなと思っていたら、在米4半世紀目にして野良猫との遭遇ですよ。気になって困る…

一人佇むシャムちゃん



アメリカの高校のイヤーブック

2013-08-27 | アメリカの高校
 なんだか急に暑いです。8月も末のこの期に及んで、水道から出てくる水が温湯温度なんだもん、笑っちゃうよ。冷房かけて寝ているせいか、なんだか身体がダルくて、疲れが取れない感じ。でも、窓開けても風も入らないし、お家がサウナ状態だし、汗かいてデトックスな気分だけど、寝る時はさすがに快適にしたいし… 前のアパートにはクーラーなんて無かったけど、扇風機だけでなんとか生き延びてたのに、今の部屋はクーラーがついてるのでつい頼っちゃう。人間、甘やかされたら直ぐになまるものですね。人間だけじゃなくて、犬や猫までもが、お腹出して伸びてますよ。しっかし、こんなにクーラー使ってちゃ、電気代がコワイですよ…orz

犬も伸びてます

 はてさて、息子たちは今日から新学期です。上息子は高校の最上級生で、今夜は早速、イヤーブックに載せる個人写真の撮影がありました。女の子はドレス、男の子はタキシードにちゃんと着替えて撮影します。よく、スターの『あの頃の写真!』として、晒されてるのが、この、高校のイヤーブックに掲載されている写真。高校生の頃からハンサム、美人だったらいいけど、とんでもないイモねえちゃんだったり、今の顔とは似ても似つかない整形前だったりと、なかなかに有名人にとっては鬼門の存在です。

 日本の卒業アルバムとの違いは、卒業生だけじゃなくて、全学年が参加するところ。卒業生(最上級生)の写真が多くなりがちなではありますが、生徒全員お個人写真が載るし、その一年の学校行事全体がテーマです。だから、毎年買ってると、高校卒業時には、かなりの量になる。うちは、小学校と中学校では、最上級生の都市だけ購入し、高校では毎年、療法の息子たちに一冊づつ買っていますが、一冊80ドルと、結構なお値段なんだよね~。その分、どーん!と分厚いし、記念として何年も保存できるように神も上質なものが使われています。学年の終わりには、余白ページに友達同士でメッセージを書き込んだります。私も、c小学校、中学校の頃のサイン帳、実家にとってあるわ。でも、重さ1キロ以上あるようなイヤーブックを、メッセージを書き込むために、教室移動のたびに持ち歩いてるのって大変そうw

 今にイヤーブックも電子ブック化されて、メッセージはソーシャルメディア経由、内容もいろんなオプションが付くようになったりするのかも?そしたら、本箱の一番下の棚にデカいイヤーブックが鎮座なさるって状況からは脱出できるね。近い将来のうちに、教科書も電子書籍になって、鞄の中にはタブレット・コンピューターだけが入っていればいいという時代になるのでしょうが、それを先取りして、全生徒にiPadを配布している学校区も出てきました。お隣のマンハッタン・ビーチ市も、そんな試みの最中ですが、ここはお金持ちエリアだから、なんか納得。

 でも、新聞によりますと、ロサンゼルス総合学校区も、2つの小学校がテストケースとして選ばれ、全生徒にiPadが配られました。WiFiもなければ、PCが数台あるだけの学校が、いきなり最先端テクノロジーの学校になっちゃった。面白い試みだとは思うけど、とんでもない予算不足問題を抱えて、先生の数や課外授業を切り詰め、老朽化した施設の修復や、付属品にも困窮してる学校区が何をやってんだ?まずは教員数でも増やせよ、って気がしないでもない…

夏休みが終わった

2013-08-26 | 日記
 レドンド学校区は明日から新学期。やーっと、長すぎる夏休みが終わりました。アメリカでは、学校のことは各地方自治体が仕切っているので、全国的に7月20日から夏休みが始まって、9月1日に新学期の日本とは違い、学校区によってスケジュールがバラバラです。私の済む近辺だけでも、ロスアンゼルス学校区は先週から始まっているし、息子たちのいるレドンド学校区は明日から、そして、お隣のトーランス市学校区は来週からといった具合。

 アメリカ人も「夏休みが長すぎ」なのが、他国に比べて教育で後れを取っている一因となっていることを理解しながらも、予算等の都合上、何十年経っても変えることが出来ないシステムの一つです。夏休み期間は、農業国だった時代に、子どもたちが忙しい夏の作業を手伝えるようにという配慮から長く取られましたが、今じゃ全く意味を為していないし、二ヶ月以上にも及ぶ休みの間に勉強したことを忘れちゃったなんてこともザラ。今週末には、夏休みの宿題を終えるために必死な子どもたちも日本にはいるでしょうが、アメリカは9月が新学期なので、宿題もないし、夏の間、子供を色々なキャンプに行かせたり出来る余裕のある家庭はいいけど、そうでなければ、本当に二ヶ月半の間、家でテレビ見たり、ゲームしてたら夏が終わってた、になりかねない。うちの息子達も、ほぼこれ…orz

 ところで、ここで話は全く変わるんだけど、息子がプレッツェルの大袋を買ってきて、母は危機に陥っております。プレッツェルといえば、小ブッシュを暗殺しかけた危険なブツであることは百も承知だったのに、なぜ、こんな危険物を我が家に持ち込むことを許してしまったのか!食べだすと本当に止まりません。カーボと塩分の塊なのに…ギギギ…
  
   危険なブツ



ザ・ワールズエンド また、ねたバレ!

2013-08-25 | 映画・ドラマ・本
 サイモン・ペッグとニック・フロストのコンビ最新作、「ザ・ワールズ・エンド(The World's End)」観てきたよ!実は私自身は全く、この映画をチェックしてなかったんだけど、若息子がこのコンビの映画が大好きで、『ショーン・オブ・ザ・デッド』、『ホット・ファズ-俺たちスーパーポリスメン!-』、『宇宙人ポール』はしつこく何度も観ており、この映画も楽しみにしていたよう。でも、飲酒、麻薬、暴力シーンに、性的描写と下品な言葉と、見事なまでにR指定(「Restricted」の略で、17歳以下は大人と一緒じゃなきゃダメよ、って映画)の条件を兼備えているだけに、保護者として同伴しました。いやー、ほんとに全部揃ってて、母と息子が並んで観るのは、やや気不味いものが…

 事前チェックしてなかったのが幸いして、えーっ?こうなるのー?!っと、意外な展開に驚きっぱなしでした。今や中年となった高校時代の仲良し5人組が、高校卒業の夜に達成できなかった12軒のパブはしご酒に再チャレンジすべく、故郷のニュートン・ヘブンに集合。12軒目のパブ、「The World's End」目指し、ビールを飲みまくる、ってお話なんだけど、これは、ペッグ―フロストのコンビ+エドガー・ライト監督のパロディー・コメディー三部作、Three Flavours Cornetto trilogy(または血とアイスクリーム三部作)の三作目だけあって、一筋縄ではいきません。ゾンビ映画、ポリス・アクション映画に次いで、今作はSF映画をもじっています。中年男たちは世界を救うためにビールを飲むのだ。以下、わにブログ恒例の白抜きで大々的ネタバレ!:
 前知識の全く無しの私にとっては、まさかの「ボディー・スナッチャー」展開でした。密かに異星人に侵略された街で、一人、また一人と肉体を乗っ取られ、別の何者かに変貌してしまうという、過去に何度も映画化されたジャック・フィニイ作「盗まれた街」を原作とする映画です。『宇宙からの遊体X』も、このモチーフですね。正統派としては、2007年の『インベージョン』が、リメイク最新作ですが、1956年に制作された『ボディー・スナッチャー・恐怖の街』は、マッカーシーの赤狩り時代に制作されただけあり、フィニーの原作に込められたパラノイアに対する揶揄して批判する作品として観ることも出来ます。フィニーは、リリカルなタイムトラベル物のほうが知られていると思うんだけど、こういったSFも書いていたんですね。

 この映画では、乗っ取られた人間がなってしまう「謎の何か」はロボット。それが判明するシーンでは「What's going on?!?(一体どうなってんの?!)」と超混乱しちゃったよ。くたびれたおっさん五人がビール飲んでノスタルジーに浸る映画を見てたら、いきなりロボットだもん。この三人組の作品なので、このまま成就を懐かしむおっさんの話では終わらないだろうとは思ってたんだけど、タイトルが似てるから「宇宙の果てのレストラン」辺りが来るかと思い始めてたとこで、頭を取ったら青い血(?)がダラダラのロボット。衝撃でした。

 今までの作品は、ペッグが冷静で常識のある役、フロストがボケ役でしたが、今回は逆で、キれてるのはペッグのゲイリーで、落着いてるのがフロストのアンドリュー。でも主題が二人の友情なのは同じ。でも、フロストは今までのどんくさいデブ役からは意外なm武闘派ぶり、企業顧問弁護士という役柄に見合って、知性が滲み出る感じで、これまた驚きました。

 高校時代は仲間の中心だったゲイリーが、それぞれに成功して安定した生活を送っている4人を集めて、バカげた梯子酒をしようというプロットは、この頃、ハリウッド映画でよく見る、かつての悪童仲間が再集合して、バカして、仲間割れして、最後には友情を確かめ合うという同窓会ものフォーマットを踏んでいるのかと思いきや、ここにも、それだけでは収まらないシリアスなテーマが潜んでいます。

 街で一番クールな若者として人生を謳歌していたゲリーは今やアル中。もう一度、仲間と、あの高校時代最後の夜、人生最高の一夜を再び取り戻したい。The World's End、「世界の終わり」への到達だけが、今の彼にとっての生きる証。友人達のように責任ある仕事もなければ、家族もいない彼の、人生における唯一重要なことなのです。高校時代に乗り回した古い愛車「ビースト(野獣)」に乗り込み、故郷の街に向かう際のBGMは、20数年前のお気に入りの曲のカセットテープ。今どき、カセットテープ?しかも、車のカセットに入ってた??その謎も、後から明かされます。直接セリフで説明すること無しに、背景を語るのは脚本の妙でしょう。

 毎度ながら、作中には色々なSF映画のネタが盛り込まれてており、オタクな私は自分の分かる範囲で楽しみましたが、それ無しでも十分に面白い。最後に、マッドマックス化してるだけでも「こう来たか!」なのに、更に予想を裏切る愉快な展開。ロボットになっちゃった人達は、ロボットのまんま前とあんまり変わらない暮らしをしてるのは、ゾンビになっても実は元の生活の戻っただけって『ショーン』のオチと同じ?思えば、『ホット・ファズ』でも、大騒ぎの果てに、街は以前と変わらない平安を取り戻してましたね。何があっても、人間なんて変わらないさってのも、三部作のテーマなのかな?

 観終わった後の後味がいいのも、ペッグ+フロスト映画の特徴ですね。私的には、身がつまされる部分もあったのですが、若息子は今までの『ショーン』、『ホット・ファズ』、『ポール』を含めた4作でも一番気に入ったんだって。現役高校生の彼は、高校時代を頂点に、堕ちていくばかりだったという男を描いた映画に、何を思ったのか…??


 三部作は完結したし、ペッグもフロストも単独出演作が増え、世界的な知名度も上がったけど、まだまだ、このコンビのホロリとするバディー・コメディーを観たい。今後も面白い作品を撮り続けていって欲しいな。日本での公開は来年になるそうですが、なーんで、そんなに時間差があるのかなぁ??


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早起きしたら午前中が長かった

2013-08-24 | アメリカの高校
 今朝は早起きした!朝の5時に起きた!これは私的には、ビックリマークをたくさん付けていい快挙なのです。夜明けだ、そろそろ寝るか…って日は頻繁にあるけど、夜明け前に起き出すなんて、年に数回あるかなしかって生活してるだけに、起きてから何時間も経っても、まだ昼頃という事実に随分と得した気になっちゃいました。おー、一日とはかくも長いのか!なんて。いや、自分でも、これはいかんとは思ってるんですけど。

 早起きの理由は、今週中ずっと細々と準備してきた、バンドの資金集めのためのヤードセールです。朝から小型トラックで街中を回って目ぼしいものを買い込み、メキシコへ運びこんで売る、プロの「ヤードセルス・バイヤー」達は、朝一番に大物を買いに来るので、関係者は6時集合。途中のマクドナルドでブレックファースト・サンドイッチとコーヒーを買い込み、朝マックなんて超久しぶり~、と、エッグ・マクマフィンを味わいました。たまに食べると美味しいね。普段、朝マック出来る時間に出掛けることなんて無いから~(やっぱ、人間として自分は何か間違ってるような気が、ひしひしとしてきた)


家具、電化製品、衣類、本等々、なんでもあり

  
商品の性能を確かめるため(?)実際に遊んでみたり座り心地をチェック(??)

 本日の売上は、3,000ドルを超えました。うち、570ドルは、隣の駐車場での洗車サービスの儲けです。これは今日ボランティア参加した生徒たちに分割されて、毎年、春休み中に行われるグループ旅行の資金へと積み立てられます。去年のセールの売上は2,000ドルちょっとでしたから、今年は、この売上だけでも去年を上回りました。こちらは、楽器の購入や修理のために使われます。保護者の金銭的負担を少しでも減らしていくと同時に、生徒たちには働くことの重要さを教える機会を提供しようってココロ。私が高校生の頃は、甲子園球場で売り子のバイトなんかしてたけど、息子たちはバンド活動が忙しくて、なかなかバイトは出来ません。だから、こういう機会を通じて、お金の大事さを分かってくれたらいいなと思います。お金を儲けるのって、とっても大変なんだぞ―!!



オブリビオン

2013-08-23 | 映画・ドラマ・本
 今日は地元の海岸でバンドの親睦会がありました。学校からビーチまで、歩いて5分だかんね。私の通った高校も海辺で校舎の敷地と校庭の間に防波堤があるし、父親のわにおの高校も海辺で、不思議な因縁です。何時間も砂浜にいた上息子は、背中や肩が真っ赤。茹でタコか、はたまたロブスターかって感じ。背中バッチン!とやったら怒られた(爆笑) 日焼け止め塗らないからでしょ、って言ったら、だって日焼けしたかったんだもん、だって。そりゃ自業自得だ。

 バンドでは、部員同士の親睦を図るため… と、いうより、理由を付けてつるむため、年に数回、ビーチや部員の家(広~い邸宅に住んでる子がいるんだよね)で集まりますが、今回は特に、新学期前に新入部員と上級生の親睦という立派な名目付き。ハイスクール・デビューは緊張するらしいですが、息子達は新学年初日に既にバンドの先輩を知っていたので安心だったよう。むしろ若息子は、なぜか顔の広い兄のせいで学校中で声をかけられ、どこに行っても名前呼ばれる~とボヤいてたほどw

 その若息子は「砂が嫌い」なので、家でDVD鑑賞。映画の人気は、DVD発売から何日で図書館で借りられるかでも測ることが出来ると思います。人気作品は、貸出予約をする人が多く、なかなか棚に並びません。例えば、「ジャンゴ・繋がれざる者」は未だに借りられない一作。予約(HOLD)には手数料75セントが必要なので、Red Boxより安いけど、待てばタダで借りられるものは、たとえ75セントでも払いたくない私は使わないシステムなのwww

 因みに、Red Boxというのは、1ドル(+税金)で翌日の夜11時まで最新DVDが借りられる、全米展開の貸DVD自販機。写真の右に写ってる赤い箱がそれで、その左は作品一覧のポスターです。映画DVDの他に、ゲームディスクも借りられます。自販機が珍しいアメリカで、高価なDVDやゲームディスクの自販機は矛盾に思えますが、この自販機はクレジットカードかキャッシュカードしか使えず、スーパーの店内や24時間営業のコンビニ前にしか設置されてません。自販機荒らしの目的は現金だし、常時監視下にあって襲われにくい。利便性第一の日本の自販機とは、根本的に違うように思います。

 ともあれ、鳴り物入りで公開したのに、早々に図書館の貸出用の棚に並んでいる作品… 要するに予約する人すらいない作品もあり、今日見た「オブリビオン」も、そんな作品だったようです… って、やっと本題に入った。月が破壊されて荒れ地となった地球の風景がとても美しく、未来的な屋内インテリアがすてきでした。飛行艇のデザインも面白くって、飛行シーンは爽快。これ操縦して空を飛びたい!って思った。しかも、美しい景色はぜ~んぶCGかと思ったら、多くの場面は、アイスランドの未開の地にわざわざ道を作ってセットを組立てて撮影したそうです。流石にお金かかってる!(←でも環境保護的にはどうなの?)

 雲の上の情景も、CGや合成じゃなくて、実際に山上で撮影したフィルムをセットの背後に投影させて撮ったのだそうです。これを応用すれば、壁全体がスクリーンで、プロジェクターを投影して、素敵な景色に囲まれた部屋に住めるようになりそう。この映画みたいな雲の上の部屋に住みたいな。未来の家は、海沿いもアルプスの山中も、景色は思いのまま?

 でも残念ながら、魅力的なのは映像だけで、今作もまたトム・クルーズPVの域を超えていないように思いました。白髪や目尻のシワを隠さずに、年齢そのままで勝負してる「ワールドウォーZ」のピットさんを見たばかりなので、トムクルさんの若作りが苦しい。戦闘シーンやドロイドとのチェイスも、いま一つスピード感がなく単調で迫力に欠けるし、映画に出てた二人以外に地上勤務のクローンはいなかったのか、とか、なんで期間満了のクローン作業員(と、無関係の人間)を無警戒にコントロールシステムの内部に入れちゃうの?とか、ストーリーの穴が気になりました。

 予告でバンバン中身を見せてたのと、トム・クルーズとモーガン・フリーマンという配役のお陰でオチが読めちゃって、「まさか、こんな安易なオチじゃないよね」と思ってたら、そのまんまなんで、逆の意味で驚いた。そして、他のクローンが現れて「夫が返ってきた」ってラストシーンには「奥さん、本当にそれでいいんですか?!」って思っちゃったよ。トム・クルーズは、この作品も一つ前の「アウトロー」も、大した興行成績ではなく、名前だけで人を呼べるスターパワーが衰えてきているような?そろそろ、実際の年齢に沿った映画に切り替えたら?なんて思っちゃいました。



キャンプ終了

2013-08-22 | アメリカの高校
昨日、一昨日はかなり根を詰めて働いていてたので、うっかりブルームーンも逃してしまった…orz

 正午の納期には間に合わせることができたので、少し午睡してから、息子たちの通う高校へ行きました。今日は息子たちのバンドキャンプの最終日。 毎年、新学年が始まる前の3週間、行われるこのキャンプでは、1時から9時まで、びっしりと練習が行われます。キャンプといっても、テントを張って野外生活する方のキャンプじゃなくて、集中特訓の方。なにしろ、学期が始まって直ぐにフットボールのシーズンが始まりますし、バンドはその応援演奏+ハーフタイムショーでの演技に間に合わさなければならないので、この3週間、徹底的に練習するのです。今年が最高学年シニアである上息子にとっては、4年目、最後のキャンプでした。


 父兄理事会メンバー(喋っている、どっかで見たようなおじさんは会長)と足の踏み場もないバンドルーム


 今日はその仕上げとして、フットボール場で行われる練習の様子を公開して、この3週間の成果を見せてくれます見学。今年の演目はカルメン。とてもドラマティックなショーでした。先立っては、主に新郵政の保護者を対象とした父兄説明会がありました。私は、今週土曜日の毎年恒例のバンド資金集めのためのヤードセールの品物整理をお手伝い。今年もいろいろなグッズがバンドルームいっぱいに集まりました。なにしろ、120人いるバンドメンバーの家族が、ここぞとばかり家中の不要品をかき集めて出品するので凄い量になります。やはり一番多いのは衣類。なにしろ、100を超える、育ち盛りを抱えた家庭が出品してますからね。テレビや家具、オリジナルの絵画、自転車といった大物から、アクセサリ等の細々した物、何百ドルもしそうな物から、いくら不要品を寄付とは言ってもこれはないだろう…な、くたびれた衣類や靴まで、実に様々。売上は、新しい楽器の購入や、今ある楽器の修理に使われます。なにしろ開校から100年を超える高校の創立時代から存続してきた歴史のあるバンドですから、「歴史がある」楽器も多く、80年ものなんてアンティークも(でも現役よ)。

 土曜日には、同時に洗車サービスも行います。ヤードセールではいつも、車を停める場所が問題になるので、品物を見て回っている間に車をきれいにして、駐車禁止の切符の心配もなく一石二鳥でしょ?と、お客様にも便利、バンド的には二度儲ける機会というWin-Winな攻略です。このヤードセールでな、毎年侮れない金額を集めることが出来ますし、戦車の方も、先月は実に800ドルを超える収益を上げることが出来たので、かなり期待が持てそうです。土曜は私も、朝5次の準備からお手伝いに行きますよ!起きられるかしら…