わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

Penguins of Madagascar  ペンギンズ・オブ・マダガスカル

2014-11-30 | 映画・ドラマ・本
 今週は木曜日が感謝祭(Thanksgiving Day)で4連休。実によく寝た4日間でしたが、こう毎日何もせずにグータラしてんのも勿体無いかと、連休最終日の今日は隣町へ映画を見に行きました。評判の良い「ベイマックス(Big Hero 6)」か、これかで、かなーり悩んだのですが、「マダガスカル3」の3Dの評判が良かったので、同シリーズのスピン・オフ、「Penguins of Madagascar」を3Dで観ることにしました。未だ、日本では公式サイトもできていないのですが、紹介記事はこちらに。ちゃんと日本で劇場公開されるかなぁ… 

 私はこのペンギンたちのファンなのですが、中でも特にリコが好き。「マダガスカル」のシリーズ一作目DVDのオマケの短編「A Christmas Caper」で、机の上で指の間にナイフ突き立ててたり、「ボカーン?」以外のセリフが無かったりと、爆発狂で破壊魔なリコにべた惚れ。サイコなところが魅力なので、少しづつキャラが変わって、TVのお子様番組向けなのか、マイルドになってきたのは残念です。この映画でも、あんまりサイコさんしてなかった…

 所詮はスピンオフ映画とは言え、旬のベネディクト・カンバーバッチに、怪優ジョン・マルコビッチのビッチバッチ・コンビが声を当てる豪華さですよ。ペンギンたちの雛時代や、怪物化しちゃった姿も見られてペンギン・ファンにはお得な一作。ドラゴン化したリコもかわいい。ぬいぐるみ欲しい。でも、3Dは期待したほどじゃなかったな。「マダガスカル3」のサーカスシーンは、劇場で見損なったのが未だに悔やまれるのですが、今回は、ふつーの3D効果なCGでした。そこがやっぱ、スピンオフの悲しさなのか?もっと飛び出て欲しかった。あたし、飛び出す映画が好きなの。手を出した触れそうなものがフワフワ降ってくるのとか、目前にググっと迫ってくるのが好きなの。でも、これは「フツー」に奥行きはあるけど、それだけだったんで、2Dでも別に良かったと思う。

 ベネディクト・カンバーバッチは、狼のクラシファイド。「秘密扱い」という意味です。これ以外にも色々と遊んでる名前が出てきて、クスリと笑わせてくれます。タコのニコラスとか(Nicholas, cage'em!)。クラシファイドは、北極圏のスーパー・スパイ組織「North Wind」のエージェント。North Windは最新機器を操るクールな集団で、一台19億ドルの飛行機とか持ってたり。当然、ペンギンたちに破壊されちゃうんですけどね。しかし一体、どこから資金が出ているんだろう?北極の氷の下に原油田でも隠してるんだろうか?

 対する敵は、タコのデイブ。ジョン・マルコビッチが楽しく演じてる雰囲気が伝わってくるような怪演です。デイブはペンギンの可愛らしさと人気を妬んで、世界中の動物園の人気者ペンギンたちを怪物化しようと企むんだけど、手下の部下タコ達はキモ可愛いぞ。ペンギンたちに乗せられて集団で踊っちゃったところで、私は完全ノックアウトされました。ところで、日本だと、タコといえば突き出たひょっとこ口なんだけど、この映画のタコ達は親玉のデイブ以外は口がない。妙に思って、Googleで「タコ」を画像検索して確かめてみると、実物のタコには確かに、突き出た口なんかない。うーん、うーん…

 タコのデイブはなんとなしマルコビッチに似ていますが、クラシファイドはカンバーバッチに似ていない。カンバーバッチはヒラメ顔なのに、クラシファイドは顔が真ん中に寄ってる。「ホビット」の竜は本人に似てるから意識しちゃうけど、顔を見たら胡散臭いカンバーバッチ(←褒めてます)が、声だけだと爽やかイケメンなのだと気付いてしまったわ。

 それにしても、せっかく単独映画化なったことだし、ペンギンたちのぬいぐるみやマスコットを売り出して~!劇中に出てくる、ペンギン・モチーフの世界のスノーボウル、特にニュー・オリンズのバトン・ルージュのわにとペンギンのは、すっごく欲しい!マダガスカルの映画一作目の頃からずーっと、こんなの欲しいなって思ってた、ポンと頭を叩いたら「カブーン?」と聞いてくれる首振リコ人形とか、タコのゼンマイ人形とか、クリスマスに向けてタイアップ商品をがめつく作って、売りつけてください。わたしゃホイホイ踊らされちゃいますよ。

   
雛時代のペンギンたちと変装の達人(達鳥?)、中華と和風がごっちゃになったこけしペンギン達

   
ダイブと手下のタコ達、セリフがなくてクレージーだけど可愛いのは、リコとお仲間かしら?
そして、狼、白熊、ごまあざらしにスノー・オウル(梟)の、North Windのエージェント達

 いまどきのスマートなCGアニメを期待したら物足りないかもしれません。ベタなネタが多く、目新しさもないし。でも私は、そのベタなギャグが一々ツボにはまって笑えたし、ペンギンたちは可愛いし、お祭り騒ぎなドタバタ展開が好きなので大満足でした!

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寒すぎる

2014-11-20 | 田舎暮らし
 いきなり寒波到来で、日曜の夕方から雪が降り始め、火曜日には今年一番の冷え込みとなりました。思わず、今日のお天気チャンネル・サイトの写真撮っちゃったわよ。まだ11月だというのに、一番寒いらしい1、2月になったら一体どうすればいいの?って、今から途方に暮れちゃいますよ。何しろ平面で、元とうもろこし畑の広い空き地の先の林が白銀の雪に包まれている光景はとても綺麗で、屋内から見る限りでは素敵ですが、外にでるのは超辛い!さすがの愛犬、モカですら、外に出たがらず、裏庭に出たところ直ぐの場所で慌ててコトを済ますと、全速力で帰ってきます。彼女は元々が、LAのA girl from the hoodだから、寒さには弱いのかなw でも、かくいう私だって寒冷地仕様には出来ておりませぬ だって、元々が比較的温暖な瀬戸内の阪神間出身なんだもん。

   
火曜日の気温と夜明け時の裏庭

 つい数週間前の同じ我が家の裏庭が下の写真なのですが、この時は、ガンガン落ちる葉っぱに手こずっていました。落ち葉書きしても、翌日にはまた真っ黄色。まるで落ち葉テロ。いっそ、早く全部落ちてくれないかしらと思っていましたが、あっという間にこれ()ですからねぇ…

    

 今週末には温度が上がり、でも雨になる予報。すっかり雪が溶けて、しかも流れてくれますように。雪よりも更に面倒なのは、凍った路面なのよおっ!

インターステラー

2014-11-16 | 映画・ドラマ・本
 (おたくな)仲間うちでずいぶんと評判が良いので、私も隣町に見に行きました。4Kバージョンでしたが、何ぶん、スクリーンの小さな劇場なので、ありがたみは感じられなかった。IMAXなんて一時間車で走らないとないさ…

 この作品の売りの一つは、CGを使わず、カメラで撮影した宇宙映像。折角だから、もっと大きな画面で見たかった。

 ネット等で見ても、この映画の評価は賛否両論ですが、確かにはまり込める人と、冷めた目で見てしまう人が両極端に分かれてしまいそう。私は後者かな。サントラはいいし、主役のマシュー・マコナヒーは、私は特に好きな役者さんではないのですが、上手いな!ッて思ったし、アン・ハザウェイも可愛かった。3時間近くの長丁場で、途中で少しだれちゃったけど、最後の30分はドキドキしたし、思わず泣いてしまった。でも、この169分間に数作分の映画の内容を詰め込んだ感じで、もっとテーマとか焦点を絞ってくれたほうが見易かったのにって思う。SFなんだろうけど、エンディングはファンタジー、夢物語のよう。実際に物理学者が製作に関わっているので、理論上では「科学的に正しい」のかもしれないけど、そういった知識のない私には、ワームホールの話や5次元のコンセプト、巨大ブラックホール、ジャイギャンティアが出たら、そこでラッキーチャンスのハッピーエンドってのがご都合主義っぽく思え、むしろ荒唐無稽な話に思えてしまいました。
  


 近未来の砂嵐に覆われた地球、作物がとれなくなり、最後の頼みの綱であるとうもろこしも数年後には絶滅し、人間の肺は砂に侵されている。この映画には、人間以外の動物が全く出てこない。人類は滅亡に直面している。かつてNASA最高のテスト・パイロットだった主人公のクーパーは、過去の記憶に悩まれつつも、義理の父、息子と娘の4人でトウモロコシを作って暮らしている。オクラや小麦など他の作物は全て全滅、最後の頼みの綱のトウモロコシも後数年で死に絶えるという状況の中では、農業が最重要であり、アポロの月到着は嘘というのが常識になっている地球。

 でも、ここの政治形態やアメリカ以外の国はどういう状況なのかは全く説明されない。トウモロコシがなければ、米を食べればいいじゃない、とか、日本人としては言いたくなっちゃうんだけどな。人類の未来としての宇宙はありだけど、国外はアウト・オブ眼中なのか?砂嵐がすごすぎてコミュニケーションが取れないのか、アメリカ以外は全滅したのか、なにか説明があっても聞き逃したのかもしれないけど、かなり気になるところ。

 ともあれ、そんな状況では、宇宙開発なんてのは無駄とみなされているので、NASAは地下に潜って活動しています。こっそり宇宙航行できるロケットとか作ってるし、既に一般には気付かれずに移住できる可能性がある星を探しに宇宙飛行士を送ってるし、大した秘密組織っぷりです。移民計画を率いるのは、ノーラン映画の常連、マイケル・ケイン。主人公のお舅さんがジョン・リスゴーなんで、この二人の絡む場面があったら良かったのになぁ、って、思った。

 その秘密地下組織、NASAをあっさり見つけた(誘導された?)クーパー父娘。あっさり宇宙に移住できる星探しに行くんで宇宙船、運転してってよと頼まれる。神業パイロットらしいが、いきなり前にテスト飛行で事故って、その後は何年もトウモロコシ作ってたオヤジに任せていいのか?と、思うんだけど、それだけ人材不足なんでしょう。ほんとに運転(操縦って言えよ!)上手いの。マイケル・ケインが大事な一人娘を乗せた船を任せるくらいですから。主人公チートってんですか?

 で、最初の惑星に着いたら、これは水の惑星。ソラリスかと思ったら、単なる津波の惑星で、ここで一人死亡。ブラックホールに近いんで時間の流れが遅く、母船エンデュアランスに帰ったら23年経ってた。ここで、一人で待ってた黒人さんの精神力、すごすぎ。それなのに、次の惑星であっさり爆死。ひどい。この惑星じゃ、先発隊として飛び立った科学者が冷凍睡眠で生きてたんですが、これが白髪交じりのマット・デイモンで、一目で「こいつは悪者だな」って感じなの。案の定、人類の住めそうにもない星から、救援されようと捏造データを送り続けていたのだな。で、普通に他の連中と協力すりゃいいのに、自分だけ地球に帰ろうとして、止めろっつてんのに無理やり母船にドッキングしようとして爆死。だから、ただ、やめろって叫ぶだけじゃなくて、爆発するから止めろってちゃんと説明してやれよと思った。

 その後、主人公は人類史上初のブラックホールへ突入を果たすことになるのですが、なんとブラックホールの中は、自宅の娘の部屋の本棚の裏だったですよ!この作品には、重力に関しては著名な物理学者がしており、科学的に検証された理論を基にしているって聴いていたので、これはかなり驚きでした。ここまで城跡通りに来たお話が、いきなり驚きの展開ですよ。娘の本棚を通じてメッセージを送っていたのは、未来のお父さんだっという、実は未来から身内(若しくは恋人)だったというネタは何ら珍しくないけど。ブラックホールの中が本棚の裏ってのがびっくりですよ?

 父と娘の絆が人類を救ったというお話で、父娘の感動の物語でもあるんだけど、息子の存在が蔑ろにされ過ぎてて、なんか泣ける。自分に似て科学に興味があり、パパ大好きの娘が可愛いのはわかるけど、イマイチできの良くない農業向けの息子だって我が子なら同様に可愛いと思うんだけど、それまで自分をおいてしまった父が許せず、宇宙通信にも表れなかった娘が、自分と同年齢になってしまったと通信してくるようになってからは、息子のことなんかどっか行っちゃってるようなのは、お父さん、それはないよ…って思ったし、医者なんか信じらんねぇーと、すっかり田舎のオッサンになってる息子の扱いが可哀想過ぎる。ちなみに、この娘のBFらしき医者は、ここんとこすっかり落ち目のブランドン・フレーザー。

 クライマックス後に主人公が宇宙ステーションで目覚めた時は、正直、「ラスト・サムライ」でトム・クルーズだけが何故か生き残っていた時と同じ脱力感を味わいました。でも、怒涛のクライマックスから年老いた娘との再会、そして再び宇宙へのラスト30分は泣けましたが。音楽も良かったし、四角いロボットたち、TARS、CASE、KIPP達は萌えキャラ。何かの頭文字かしらね?アナライザー、R2PO、マーヴィン、メカ沢くんと、今までのロボットは丸かったけど、この子らは角い。角いけど早い!しかも、正直度やユーモアのセンスが設定できる。データくんにも、その機能つけてあげたい。

 科学を研究するよりお化粧やファションを研究してる時間の長そうなイケメン、美女が天才科学者とか、その分野の第一人者って約をしている映画の多い中、宇宙へ飛び立つアメリア・ブランド博士のアン・ハサウェイ、クーパーの娘マーフ(マーフィー)のジェシカ・チャスティン、そしてマン博士のマット・デイモンと、ちゃんと、頭良さそうな見た目の人達なのが良かったです。ショートカットに黒のセーターとパンツのアン・ハサウェイ、シュッとしてかっこいい。オードリー・ヘプバーン風ですよ。最後は、クーパーさんが宇宙船かっぱらって、アマンダさんが一人でオプションB(もー、地球の人間は諦めて、凍結受精卵を他の惑星で孵化させ、種を保存すること)やってるエドモンドの惑星へ向かってめでたし、めでたし。

それにしても、アメリカ人以外の人類はどうなったんでしょうねぇ…?


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オハイオにも都会はあった?!

2014-11-02 | 田舎暮らし
 えらい失礼なタイトル付けてますが、いやホント、普段あんまりひなびた田舎町に住んでるもので、この州にもちゃんとした街があること忘れてました。

 実は今日、会社の方に誘われて、オハイオ州の首都、コロンバス郊外にある日本食スーパーに連れていって頂きました。さすがにコロンバスは都会で、高層ビルが建っていました(うちの近所で高い構造物は給水塔だけ)。そして、日本風のパンを売るベーカリーもあれば、なんちゃってではない和食レストランもあり、日本の食材を売るスーパーもあったですよ!かなり感動しました…って、つい9ヶ月前には、車で10分以内に日系スーパー5軒、ラーメン、蕎麦、カレーに焼き肉、定食屋さんに和風中華と、なんでも選り取りみどりな街に住んでたんですけどねぇ… 今どきの季節でもTシャツに短パンでビーチを散歩できた地域に住んでたんですけどねぇ… 昨日の朝なんて、水が凍って、前の晩に降った雪が残ってたさ…(遠い目)


 ところで、会社の携帯を支給されました。でも、自分で契約した携帯を途中で解約すると結構な額のペナルティーを支払わねばならないし、LAへの長距離電話も遠慮無く自由にかけたいので、今まで使っていたアンドロイドを手放す事もできません。携帯電話を2つ持ち歩かねばならないのも面倒だけど、配給されたのがiPhone6。何かを買うときの選択方法が「安い方」な私にとっては、初のiPhoneさ。使い方、全くわからないさ…(ただ、ただ、遠い目)

 息子に(アンドロイドで)、iPhineの使い方をたずねたら、「折り曲げたらダメらしいよ」という返事だった…orz いまどきの若いモンのくせに、iPhoneの使い方も知らないのかー?!と、ムカつく母であったが、そういや、息子たちは意固地な反アップル派。理由は「高いから」なので、この親にして、この子達あり。

 でも、iPhoneって、音楽聞いたり、写真撮るのに良いって聞くから、MP3とコンデジ替りに活用しようかと思っています。今使ってるアンドロイドは、音悪いし、画像もいまいちだから。猫に小判、わににiPhone、豚に真珠で、ごめんなさいm(__)m

 ちなみに、猫に小判の英語版は「Pearls before swine」といいますが、これと同名の新聞4コマ漫画があります。主なキャラクターは自意識過剰なネズミのRat、心優しいけど間抜けな豚のPigですが、このまんがにおける悪者はアホなわにの一家(The Crocodile Family)と、やっぱりアホなわにの大学生たち。うーむ…
   
漫画のメインキャラクターとアホわに達