わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

月曜大工

2014-05-26 | 田舎暮らし
 今日はアメリカの祭日で、私の務める会社もおやすみです。評判のいいらしい「X-Men:フューチャー&パスト」(タイトル、長っ!)とも思ったのですが、昨日も出かけたし、今日はお庭の手入れと決めました。まずは、買ったまま、ずっと組み立てていなかったコンポスト・ビンの組み立て。通販で買う時に、「簡単な組み立てが必要」と注意書きがあったので、簡単な組み立てなら私にも出来るだろうと思ったのですが、実物が届いてみれば、組み立てそのものは確かに単純・簡単だけど、部品が多くて、とっても面倒。しかも、途中で間違えに気づいて、もう一度分解してから組み直さねばならなくなったのは、私的お約束…orz

 実は昨日、電動ドリル&ドライバーを買ったばかり。実に60箇所を超えるねじを止めねばならない今日の作業に大活躍でした。暫く前にベッドを組み立てていて、やっぱ電導でガガッ!と一気にスクリューをねじ込んでくれるといいでしょうね…と、しみじみ思ったので(実に疲れた)、ウォルマートに行って、ブラック&デッカーの一番軽いタイプを購入しました。これで、家具の組立や壁に絵を掛けるための釘を打つのも、ずいぶんと楽になるはず!先週は本棚も組み立てたし、今週のプロジェクトは、このコンポスト・ビン。来週は、居間の大きな窓にカーテンを吊リたいと思っています。

 コンポスト・ビンを作った後は、中に入れる物を準備。庭の片隅にたまっている落ち葉を拾い上げ、雑草だか何だか判らない謎植物の繁る花壇から、エンヤコラサと草を引き抜いて、簡易畑を作りました。謎植物さん達には、せっかく健気に育っているのに抜いてしまってごめんなさい(成仏して堆肥になってください)、なのですが、日当たりの良い一等地は、有効に使いたい。トマトにおくら、春菊に加え、ベイジルにキャットミントといったハーブを植えました。他にも、コンテナでミントと紫蘇、大葉を育てています。これらは、あっという間に増殖して庭中ミントになるので要注意。実は、ワシントンD.C.で住んでた借家の庭がミントに占領されており、ミント屋敷となっていました。通りすがりに、「いい香りですね。少し貰ってもいい?」なんて人がいれば、「少しと言わず大量にっ!」なんて(←完全に本心)。だって、取ってもとってもキリがないほど生えてくるんですもの。

 その後も、少しだけスッキリした家でのんびり。家の裏庭には大きなポプラの木が3本あり、気持ちのよい日陰を作ってくれます。木陰にキャンピング用の折りたたみ椅子を持ち出して、冷えた缶ビールを一本。犬はリスを追いかけて庭駆けまわり、わには木陰でトグロ巻く… ささやかな幸せ

Dayton Art Institute

2014-05-25 | Museumsとイベント
 今週末はメモリアル・デー(戦没者追悼記念日)で3連休です。折角の長い週末なので、ちょっとお出かけしたくて、一番近い都会(?)であるデイトン市にある美術館へ行ってみました。実は、大好きで日参している写真エッセーのブログで、おなじみの美術館です。実際に尋ねることが出来るなんて、夢にも思っていませんでしたから、実際に、その門前に立った時は、なんとも感慨深い思いでした。


メディチ家のヴィラを模した瀟洒な外観

 元々は美術学校だったそうですが、今は学校の方は閉鎖し、美術館として市民に公開されています。総合美術館としては規模は大きくありませんし、目玉となるような超有名作品が飾ってあるわけではありませんが、幅広いテーマで良品を揃えたなんとも居心地のいい美術館でした。美術館というのは、大抵が居心地のいい空間なのですが、その中でも、ここは、のんびりと寛げるタイプの美術館。気取らす、気張らず、少し前の流行り言葉、「癒しの空間」というフレーズがぴったり当てはまる感じ。

 あまり人が居なかったのも、のんびり出来た一因でしょうが、むしろ今までに私が住んだ街で何度も足しげく通った大型美術館、ニューヨークのメトロポリタンやMOMA、ワシントンDCの国立美術館やフィリップス、LAのLACMAやゲティーのように、名だたる巨匠の作品がどん!どん!どどーん!と、さりげ無く、されど綺羅星のごとく鎮座しているのではないのが、むしろ、気の張らない友人のような、「フレンドリー」な取っ付き易さの秘密かも。巨匠の名作は、なんとも言えない迫力が滲み出ているもので、観る側も心構えっていうか、その気迫を迎え撃つ心意気が必要な気がする。たとえモネやルノアールなど表面は優しげな印象派でもそうなので、ピカソ(ゴゴゴゴゴ!)、ルーベンス(ズシーン!)、ゴッホ(芸術は爆発だ)、フェルメール(心臓一突き)、ゴヤ(鬱だ、死のう…)、そして勿論、レオナルドォォォ!!!(DCに一枚あるけど、通りすがりに目が合っただけで、思わずひれ伏しそうになる)と、油断は大敵。メトロポリタンなんて、一周りすると、精魂果ててたりしました。教科書でお馴染みのあの絵(物)がこんな間近に!も、美術館、博物館の魅力ですが、ここに来なければ出逢うことはなかったという物に出会うのも醍醐味。

 何度も同じことばかり書いていますが、私的な絵の評価法の一つは:
(1)寝室に飾って、毎日眺めていたい!目が覚めた時、一日の最初に見たい、寝る前に見たい!彫刻の場合だと、撫で回したい!
(2)家の壁にかけて、日常風景の中に取り入れたい。
(3)タダなら貰って、玄関先にでも掛けておいてもいい。
(4)タダなら貰って物置に入れておく。
(5)お金をもらっても欲しくない。
の、5段階評価。ここは、(2)の日常風景の中に取り入れたいような絵や彫刻が多く、それもまた、ここの心地よさのせいだと思います。メロメロってほどじゃないけど、好きな感じの絵や彫刻。

 さて、美術館では、作品中に「犬探し」をするのが、私の趣味。なぜか鹿はたくさんいたけど、犬の姿は少なかった。でも、少ないながらも秀逸なわんこ達に出会えました。

 
奈良美智氏の「空飛ぶ仔犬王(FLYING PUP KING)」は、青森美術館のマスターピースだったような?
右の絵のタイトルは「I Bet He'ii Get It. (彼は絶対捕まえるよ!)」 ほのぼのとした素敵な絵


宴のご馳走のテーブルの下で、ちゃっかりオコボレに預かる犬達。右の犬は大きな骨をかじっています。
左の子はなにか落ちてこないかな?と期待の表情


右は小さな日本の美術紹介コーナーにあったユーモラスな作品。表情や動き、いくら見ていても飽きない。
こういった、いつまでも見ていたいような小品が多いのも、この美術館の特徴かも


 日本人補習校で中学生の歴史を教えているので、各時代の文化を紹介する機会も多く、昨日も授業の最中にタブレットで、元禄時代のハデハデ装飾品や、天平文化の代表的な作品などを紹介したのですが、ここにも見に来てほしいな。小さく限られた点数ではありますが、選りすぐりの日本の歴史的美術工芸品が展示されています。この美術館には、中庭を取り囲むクロイスターもあります。ニューヨークに住んでいた時、マンハッタンの北端にあるメトロポリタンの分館、クロイスター美術館は私がニューヨークで一番好きな場所でした。また行きたいなぁ…

 はてさて、美術んに行くと必ず、そこの付属のカフェやレストラン、そしてギフトショップをチェックするのも私のジャスティス!カフェは雰囲気は良かったけど、お料理の方は平均点。キッシュを注文しましたが、少し乾いてたし、一緒についてきたスープは味が薄かった。美術館のギフトショップはセンスの良い小物が揃っていることが多いのですが、ここも例外ではありませんでした。また散財した…orz

GODZILLA ゴジラ(注:ネタバレしまくり)

2014-05-18 | 映画・ドラマ・本
 さすがゴジラさん、パねえっす!!

 と、いう映画でした。もう、これからは呼び捨てなんてできません。さん付けです。ゴジラさん萌え~!


 昔のゴジラさんはティラノザウルス・レックスだったように思うのですが、実は背中にギザギザがついてるし、ステゴサウルスだったのでしょうか?身体に比べて頭が小さく、なんかふっくら体型なのも、ティラノというよりステゴザウルスさんが進化して(?)二本足歩行を始めたから?でも、顔がアップになると、さりげにゴリラ顔で、ゴジラさんのコンセプトへの敬意が感じられました。

 ケン・ワタナビー演じるドクター・セリザワは、オリジナルの芹沢博士というより山根博士の役割だと思った。ゴジラさんを倒す役ではなく、一体あなたはゴジラさん教信者ですかってくらい、ゴジラさんに入れ込んでて、あんまり科学者っぽくありません。でも、訳もなく空母内の作戦中核部を徘徊しているようでも(アメリカ海軍のセキュリティーって?)、存在感は十分あります。ドクター・セリザワの活躍は次回作以降に期待?

 この映画も近頃はやりの三部作の予定らしいので、最終的にはゴジラさんと共倒れの運命が待ち受けているのでしょうか?そして、放射能を食料とする怪獣たちを核ミサイルでおびき出して破壊しようとするアメリカ軍を、広島に落とされた原爆を思い起こさせて止めようとするのは、やはり日本人でなきゃならないのかも。お父さんの持ち物だったという、広島原爆投下の時間で停まったままの懐中時計を大事にしているのですが、父が祖父から受け継ぎ、それを自分が託されたってのでもないと、博士が生まれて直ぐにお父さんが原爆で亡くなったとしても、70歳手前。これは無理があると思う。

 一方で、日本の原子力発電所の幹部や主要科学者がアメリカ人ばかりなのが、ご都合主義で白けました。そして、役に立たないといえば、アメリカ軍。派手にカッコ良く戦闘を展開するんだけど、ゴジラさんのお供で太平洋を渡る他は、MUTO(Massive Unidentified Terrestrial Organism:巨大未確認地球生物)に全く歯が立たなくて、ひたすらやられっぱなし。それもゴジラさんシリーズのお約束の一つだから?そして、狂言回しである主人公の兄ちゃん(スタンフォードで博士号を取ったエリートらしい)は、それなりに頑張ってはいるんだけど、彼の設定がありきたりすぎるのと、俳優さんに十分なカリスマがないせいか、共感できないのも人間ドラマが邪魔に感じる一因でしょう。


MUTOの♂は、これそっくり


 ここで唐突に、公開日の昨日に見に行った上息子の感想:
Okay. Godzilla. THAT WAS AMAZING. Though, unfortunately, I did not hear anyone scream "EETS GOZEERA!!" which mildly disappointed me. And there was too much human time. Nobody cares about some stupid dude. I WANNA SEE GODZILLA SLAUGHTERING STUFF. And I was NOT disappointed. Dude, the first what, 3/4 of the movie was kinda slow, but DAYUM. Those monsters. Dem tings. Those were amazing. Then GODZILLA. MY GOD. SASSIEST DUDE EVER. He was like NO. IM DONE WITH YOUR SHIT. DIE. Okay thank you. I'm tired now. Graphics. AWESOME. Monsters. AWESOME. Humans. Who gives half a shit about humans in Godzilla. Fights. AWESOME. UUUUUUUUUGH. Yes.

オーケイ、ゴジラだ。すごかった!でも、あいにく誰も「うわー、ゴジラだ~!!」と叫ばなかったのには、少しがっかりした。そして、人間ドラマが長過ぎる。だれも、どっかのアホなにーちゃんのことなんぞ気にしてない。オレはゴジラが大暴れしてるとこが観たいんだよ!でも、失望はしなかった。最初の、そうだな、3分の4はちょっとダレでた。ところが、だ!怪獣!すごかった。そして、ゴジラ。史上最高にクールな奴。お前らのおふざけはもう十分だ、死ね、って感じ。グラフィックは驚異的。怪獣たちも超素晴らしい。そして人間たち。誰がゴジラの映画で人間なんか気にすんだよ?バトルは凄い、とにかく凄い!


 そうなの、その通りなの!ゴジラさんの出番が少ないの!!ストーリーのほとんどが、アメリカ人主人公とリア充(リア獣か?)なMUTOさんご夫妻の家族愛に占められていて、「ゴジラ」ってタイトルの映画を観に来たのに、右往左往するアメリカ軍と、ありがちすぎて薄笑いしか出ないような主人公の兄ちゃんの話、そして実は兄ちゃんこそがMUTOマグネットなのか、それとも♂MUTOは兄ちゃんのストーカーか、ってくらい、彼の居る場所に必ず都合よく現れるMUTOさんで大部分が終わってしまう。ビキニ島実験は、実はゴジラとMUTOを倒すためだったという説明を含めたオープニングは出来はいいけど、キノコ雲もくもくはちょっと嫌な感じ。私、父が長崎で被曝してるし。ちなみに、ビキニ島実験に参加した元軍関係者の皆さんのその後の真実は、アメリカでも少しづ明かされてきているようです。

 冒頭部分の変な日本の描写はお約束だから、むしろ正しい日本すぎると、かえって私はがっかりしたかも。だけど、いきなり地震で原発事故が起こったり、政府や会社が隠蔽工作してたり、ハワイでは怪獣の上陸にともなって津波が起こるシーンがある。主人公は、勝手に1人でモノレールに乗り込んだバカ日本人少年を守るんだけど、この子も親も一言も礼を言わずに去っていくセグメントがあったり(日本人はもっと礼儀正しいぞ!)、一体、ゴジラを産んだ日本に敬意を払って現代日本の問題を織り込んでみたんだか、むしろ日本人の癇に障ることを片っ端から盛り込んでムカつかせるのが目的なんだかが謎。日本での公開が遅らされたのは、こういったトラウマを突っつくような内容や映像が先行情報で伝わって、いきなり前知識なしに見て激怒したり、落ち込んだりしないようにじゃないか、なんて勘ぐったりする。実際に津波のシーンはリアルで、トラウマになっている人が見たら、相当にきついと思います。

 そして、ゴジラさんへの畏敬はあるかもしれないけど、肝心な反核のメッセージは全くなし。核ミサイルの一つが至近距離で爆発しても、「あ、眩しい!」で終わってしまう。冷蔵庫に入っていれば、グラウンド・ゼロ付近にいても大丈夫らしかったインディアナ・ジョーンズや、爆風が収まったら外に出ても平気な「ウルバリン・サムライ」と同様、ハリウッド映画に原爆症や放射能症といった概念は存在していないらしい。いきなり掌を返して、ゴジラさんが「わが町を救ったヒーロー」とか「モンスターの王(Kaijuじゃないのは、去年の「パシフィック・リム」への配慮?)って新聞の大見出しになっているのにも違和感。ゴジラさんってのは、こう、もっと、殺伐としていてほしい。ドヤ顔で咆哮一声、海に帰還っていくゴジラさんと、温かい眼差しで見送る人々って、なんか違う。

   
この映画におけるゴジラさんのイメージ:気さくでクールなDude


 ゴジラさん的には、自分の大敵であるMUTOを倒しただけなのに、勝手に人間が「自分たちを助けてくれたんだ!」と、盛り上がっちゃたならいいけど、人類の救世主になったりしたら、それはゴジラさんじゃないでしょう、と思う。環境破壊への警告らしきものが少し出てくるので、結局、ゴジラさんは地球の守護者であり、人類こそが地球を汚染していると判断したゴジラさんが人類征伐に乗り出し、ドクター・セリザワがゴジラさんと相打ち、とかって方向に持っていくのかな?まぁ、勝手に色々と想像してしまいますが、次は兎に角、もっとゴジラさんの勇姿をたっぷり見せて欲しいです。MUTOとガチンコ対決のゴジラさんも良かったけど、やっぱ尻尾でビルをなぎ倒し、新幹線を掴んでは投げ、高速道路を蹴っ飛ばし、東京タワーを踏み潰してこそのゴジラさん。あと、雄叫びが似て非なるものなのも気になった。もっと金属的に吠えてほしい。


こういうのを期待してたのに…


 ところで、地震での原発メルトダウン以来、15年間閉鎖された街の様子が、東京幻想さんの描いたイラストかと思ったw

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発音記号とアクセント

2014-05-17 | 英語
 地元の日本人補習校、先週は幼稚園担当でしたが、今週からは中学の社会と高校の英語を教えます。「教える」なんて行っても、所詮、私は全くの素人なので、一緒にお勉強、って感じなのですが。社会は教科書と指導書にそって授業をしますが、工夫が必要なのは高校英語です。何しろ、生徒さん達はもう何年も、現地校に通っているバイリンガル。読み物だけのページは口頭で訳してもらうけど、会話の練習のページは流すだけ。日本での受験に備えた文法が主な授業内容になります。だから、ぶっちゃけて言えば、日本風のテスト問題に正解でき、点数を上げるのが主な目的。

 うちのこ達は日本の学校に通ったことはないので、大学生の頃に塾の先生をした時以来、何十年ぶり高校の英語の教科書を見たのですが、ゆとり教育を経て、ずいぶんと内容が優しくなっているというのが第一印象でした。私達が中学の頃に習った某胴体と受動態、助動詞、現在完了形なんかを高校で習うようになっているし、単語もレベルが下がってると思う。私達の頃にはなかった、会話のページがあるのは、昨今の事情を反映してでしょう。でも、一番驚いたのは、未だに発音記号なんかが載ってること!

 現地校に通う日本人の生徒さん達が「一番苦手!」と顔をしかめるのは、意外にも、この発音記号とアクセントの質問なのです。以下の中で発音が違うのはどれでしょう?なんて選択問題を、声に出してみてもいいよ、と、言って答えてもらったのですが、互いに顔を見合わせて、言葉を発音してみて、これ!なんて回答してもらったら、いくつかはハズレという結果に。生徒さんたちのアクセントは、普通のアメリカ人並みで鉛も少ないにもかかわらず、です。日本人の苦手な「L」と「R」の違いなんかは完璧に聞き取れても、曖昧な母音なんかは特に相当に混乱するみたい。発音記号の横にある、口内断面図を見ながら、「舌を歯の裏に当てて、シュ…って、あれっ?何かヘン?」なんて困惑しています。

 発音だけではなく、単語のどこにアクセントがあるでしょう、というのも、苦戦する問題。普通にペラペラと英語で喋れる子たちが、インディペンデント?インディペンデント?はたまた、インディペンデント??うわー、混乱してきたー!と七転八倒している。これらの母音の発音の違いやアクセントの位置の問題、完全にネイティブで、しかも東海岸から南部、西部へと移り住み、母親が英語ネイティブではないので外国語訛りも聞き慣れた、うちの息子達がどこまで答えられるか試してみたいwww

 息子達が、確か小学校の頃に、発音記号というものが有りますと、その存在を教わっていた覚えはありますが、実際にどの発音記号はどんな音なんてことは勉強していません。こちらの英英辞書にも、古いものには発音記号を見かけることがありますが、コンピューターやAV機器でいくらでも正しい発音を耳から覚えることの出来るご時世ですから、実際に英語圏であるアメリカでは発音記号は過去の産物。これぞ当に、日本人が英会話ができない理由じゃないでしょうか?

 妙に、単語一つ一つの「正しい発音」や「正しいアクセント」にこだわるあまりに、スムーズに会話ができない。単語ごとに聞き分けようとするから、リスニングも苦手。文法を基礎からしっかり学ぶことは、日本の英語教育の素晴らしい点だと思うのですが、CDやコンピューターを通して、いくらでも「正しい」発音約セントに触れることの出来る現代において、発音記号を覚えて、それを基に英語の単語を発音する意味は本当にあるのでしょうか?

 本当に、日本人の英語力を伸ばしたいと思っているのなら、今まで通りに文法やスペルをしっかりと教えてくと同時に、会話や発音に関する教育法は抜本的に買えなければならないと思います。教科書に会話練習のページアがあるのはいいけど、発音記号をまる覚えして、それを基に発音してたんじゃ、実践的な会話力とやらは、身につかないと思う。

口の中の舌の位置を気に留めて発音すると、通じる英語が喋れる?ない、ない!

 アメリカやイギリスの子供は、耳で覚えて英語をしゃべる。日本の子供達も、日本語を耳で覚えて、日本語をしゃべる。会話力も、美しい英語(または日本語でも同じだけけど)を話すには、理論ではなく、実際に聴いて、真似して言ってみるのがいいんじゃないかな、と、思う、在米20年以上、未だに「L」と「R」が聞き分けられない私なのでありました。コレクト?集めんの?直すの??(collectとcorrect、ね)

私がゴルフ??

2014-05-14 | 田舎暮らし
 アメリカに来ると、週末や仕事の後にゴルフを楽しむ元気な日本人は多いですが、私が働く会社の、日本からの駐在員の方々も例外ではないようです。毎日、日本との時差の関係もあって遅くまで働き、週末に出社も珍しくはないのに、ほんと元気だなぁと感心します。私なんて毎日、定時に出社して、定時に退社しても、週末になるち、ああ、疲れた~、なんぞとほざきつつ、一日中ゴロゴロしてるというのに。しかも、若い人達よりもむしろ、私と同年代にゴルフ好きが多いようです。日本人おじさんの体力恐るべし。流石は24時間働けますか、を、乗り越えてきた企業戦士さんたちで御座いますm(__)m

 こんなひなびた街だというのに、しっかりそれなりのシェフが腕を振るうカントリークラブも、立派な9ホールのゴルフ場もあるのです。ここは緯度が高いので、今は9時前まで外が明るく、仕事の後にコースを回ることも可能で、初心者向けに無料のレッスンも行っています。この地に長い日本人女性(会社の偉い人)は、大のゴルフ好き。彼女から、わにさんもゴルフしない?と、お誘いを受けた時には、「私はゴルフなんて、そんな健康的なことしませんよ。あひゃひゃ~w」と逃げた私ですが、日本から駐在でみえられているK子さんが、この機会にゴルフを始めてみたいけど、一人でレッスンに行くのはつまらない。ご一緒しませんかと誘われて、二人で行くなら楽しいかも?と、私もレッスンを受けることにしました。

 昨日、ウォルマートでゴルフ用の手袋も買い、ちゃんと今日に備えていたのですが、いきなり雨ですよ それどころか、雷までゴロゴロいっていますよ。当然、今日のレッスンは中止。しかも、来週は言い出しっぺのK子さん、出張でいませんよ。ええ~っ?!@*

私が先生www

2014-05-10 | 田舎暮らし
 こんな小さな街ですが、私が務めている会社も含め、日系企業がパラパラと散らばっているので、まとまった数の駐在員さんのご家族が住んでおられます。そして、お隣の街には、その子供達を対象とした日本人補習校も存在し、日本と同じ教科書で、毎週土曜日に授業を行っています。でも、アメリカが夏休みに入ってしまうと、先生を務める日本人の方の家族との休暇や、近くの大学に留学している日本人の院生の方も留学を終えて帰国なさったりで、先生が足りなくなってしまいます。そこで、何にでも首を突っ込む私登場。生徒が100人以下の小さな組織なので、文部省からの派遣もなく、教員免除がなくても指導ができるそうなので、先生が足りない、夏休み前の数週間、代理教員をすることに。勿論、教員免除は持っていませんし、大学の教職講義も全然取らなかったので、まぁ、何週間もずっと自習よりかは、少なくとも誰か前に立ってるほうがマシってレベル。

 先ず最初の週は、幼稚園のクラスを受け持ち。先週、少し見学に行って、授業の引き継ぎなどをしていただいたのですが、4人の幼稚園クラスの子供達と一緒になって遊んでいただけ。本番の今日は半分がお休みで、おしゃまな女の子2人だけのクラスでした。仲良くなったり、喧嘩したり、一人が急に一方的に怒り出したり、乙女心はとてもフクザツ。でも、たとえケンカしてたって、二人とも日本語の言葉使いがとても丁寧なことに感心しました。サンケイ新聞の日曜漫画「ひなちゃんの日常」を見て、「こんな丁寧語の幼稚園児なぞ居るかぁ~www」と、思っていた私は、激しく間違っておりました。すみませんでした m(_ _;)m

 生徒さんが二人だけ、しかも、お当番で一緒に子供達の面倒を見て下さるお母さんがたくさん助けてくださったので、なんとか一日を乗り越えることが出来ましたが、時には理屈では物事の通らない子供達を何人もまとめる幼稚園の先生や保母さんって凄い!と、しみじみ実感しました。時間を持たせるために、紙芝居を読み聞かせしたのですが、白雪姫はオリジナルのグリム版で、王子様の家来が死んだ白雪姫を入れたお棺を運ぶ途中に躓いてお棺が倒れ、その拍子に喉に詰まっていた毒りんごが飛び出して、白雪姫が生き返るという、いまいちロマンティックさに欠ける設定。死んでてもいいから、お城にお棺をお持ち帰りする王子様の変態っぷりに私はドン引きした。ディズニー版のキスで目を覚ます方がいいよ~



 来週から夏休みまでの5週間は、中高生の社会と高校生の英語の先生です。高校生たちは、既に英語はペラペラ、読み書き、聴く話すはネイティブ並みの、バイリンガルな高校1年生が二人なのですが、関係代名詞とかの、日本のお勉強風に文法をお手伝いします。なんかねー、日本の英語教育のひずみが滲み出てるよねー

 社会は、中学生の地理・歴史と高校生の現代社会。歴史の教科書では、とっても早足で日本史を駆け抜けていくにもかかわらず、の文化への貢献とか、の設立、アイヌの権利等が大きく取り上げられているのに違和感を覚えました。地理の方は、指導要領書の冒頭に「持続可能な開発のための教育(Education for the Sustainable Development)」がピックアップされて、日本の社会科教育が、どのようにESDの趣旨にそっているかが説明されており、ESD黎明時に、国際機関やNGO、学術関係者間でのコンセプト確立に関わった1人として感慨深いのですが、この「持続可能な」って概念は、前向きに未来を見据えたもの。歴史だって過去を振り返りつつ、未来を考える、決して後ろ向きな学問だとは思っていない私には、この歴史の教科書はなんか居心地悪いよ…

小さな街の大混乱

2014-05-09 | 田舎暮らし
 私が住んでいるのは、大平野の中の人口8500人程度の小さな街。メインエイリアは歩いて通りすぎていけるほど小さいのですが、そこになんと16もの踏切があります。街の真ん中を、うにゅんと曲がって線路が走り、これでもか!というほど、しっかり全ての主要道を横切っているほどなので、市内に住んでいれば、夜中でも聞こえるディーゼル車に引かれた重い貨物列車が汽笛を鳴らしながら通り過ぎて行く音に慣れればなりません。でも、アメリカ国内を旅していると見かけるような、何マイルも繋がっていそうな延々と長い列車ではないし、踏切りで引っかかっても数分で通り過ぎて行くのですが、昨日は違った!

 よりによって通勤時刻を前にした午後4時頃、これまた、よりによって街のド真ん中を通過中に、貨物の連結が壊れて立ち往生。幸い、怪我人も全くなかったのですが、市内16ヶ所のうち、13ヶ所の踏切を3時間以上「開かずの踏切」にしていまいました。私の働く会社と家の間に踏切はないので自分は関係ないと思っていたら大間違い!家の前を通る裏道が迂回路となるので、ノロノロ運転の車の列に並ぶことになり、目と鼻の先まで20分かかってしまいました。路駐して歩いたほうが早いのですが、いつもは通らない大型トラックも混じっているので、道を狭くしては危険です。やっと家の前に到着して、列を一抜けたする時は、他の車になんだか申し訳ないような気分… その後は家の中から、いつまでも続く車の列を窓から見ていたのでした。


 今日、会社に行ってみれば、昨日は帰るのに普段の倍以上の時間がかかったという人達でいっぱい。LAの渋滞と比べれば、少なくともノロノロでも一応は止まらずに進んでいるのでマシ(?)でしたが、私も「なんだこりゃ~?!」状態でしたので、普段は渋滞なんて全く縁のない快適ドライブ生活の、ここの人達には珍しい経験だったのかも?ともあれ、こういうことは滅多に起きてほしくないものです。その遅れを取り戻すためか、昨夜は一晩中、貨物列車が走っていました。鉄道もですが、トラックの運転手さんたちも、焦ったでしょうね。いやはや、参った…

Herb Festival

2014-05-04 | 田舎暮らし
 今日のお出かけ先は、地元の歴史協会。ハーブ・フェスティバルが開かれるので、イベント時にしか公開されない地元の歴史的遺物コレクションや、19世紀のログハウスの内部が無料で見られるというのです。フェスティバルとはいっても実に小規模なもので、ハーブ愛好会の苗や、手作りの石鹸やラグ、ろうそくを販売するテントがいくつかと、堆肥の作り方やハーブの育て方のレクチャー、近くのバーベキュー・レストランが店を出し、19世紀のコスプレをした人達が当時の手工芸を披露するといった、本当に地元の人々の間のささやかな催しです。でも、私は週にイッ杯しか発行されない地元の新聞で催しのお知らせを見て、楽しみにしていたので、いいお天気に恵まれて嬉しい。だって予報では、すっと今日は雨だったから。

   
ハーブの苗を売るテントと、生後一週間の仔山羊。かわいい!

   
コレクションのお宝・フォードのモデルTと、移植者のお家

 テントで石鹸やろうそくを売っている人が、ペットの仔山羊を連れてきており、私はその愛らしさにメロメロ。犬のように、尻尾振るんですよ~ ペットが山羊って流石はイナカという感じですが、裏庭で飼ったら草を食べてくれて芝刈りいらないし。雌だったら山羊のミルクも絞れるし、雄は中々頼れる番犬ならぬ番山羊として家をも持ってくれるらしい。それなりのスペースさえあれば、実は良いペットかも?かなりヤギ飼いたくなった。