わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

仮の住まい

2017-05-29 | 日記
 昨日は、午前中に来るはずの引越し屋さんが現れなくて焦りましたが、今朝、無事に(ムリヤリ)朝一番に来てもらいました。正直、昨日の夜は、何も無い所で寝袋に寝なきゃならんかと思っていたし、引越し会社のオーナーによると、大幅に料金を割引してくれるそうなので、内心ラッキーなのですが、当然ながら、大家さんは怒るし、引っ越せなかったらどうしようって不安で、昨日は泣いちゃったわ、などとうそぶく、あつかましいオバハンなわたくし。


空っぽになった


 全ての荷物を運び出し、一所懸命お掃除した後は、一ヶ月分の生活に必要なものと犬猫を乗せて、タイヤは磨り減り、LAのアパートの地下駐車場で柱にぶっつけた傷にダックテープを貼り付けたまま3年以上の愛車、Rav4で、東を目指しました。この車がこんなに重かったのは、LAからオハイオまで運んできて以来です。あん時は、LAの日本食料品店で買い込んだ、日本のビールが重かったんだなwww

 高速で目の前に高層ビル群が現れた時は、自然とニヤついちゃいました。金曜日までお世話になっていた会社は、とても居心地がよく、いい人ばかりで、イートンを出る時は未練たっぷりで寂しかったのですが、ビルを見るだけで嬉しくなるとは、私は自分が思う以上に、都会好きだったようです。これから一ヶ月お世話になる社宅は、ペットフレンドリーな家具付きマンションです。なんと目の前が大きなショッピングモールで、信号を渡るとトレーダー・ジョーズがあるぞ。

外観


中庭と駐車場。日本のマンションみたい?


さっそく超くつろぐ犬猫。流石は我がペット達、図太い順応性が高い


ベッドのみならずソファも征服


そのころ飼い主は自撮りで記念撮影


 部屋は二階なので、車一杯に詰め込んだ荷物を運ぶため、何度も往復しなければなりませんでした。土地はたっぷりな田舎の平屋に住んで、階段の昇り降りなんて滅多にしなかったので、荷物を抱えての行ったり来たりは、正直、堪えた!


階段を何度も往復した。明日は絶対、筋肉痛

断捨離

2017-05-21 | 田舎暮らし
 引越し日が決まりました。日曜の朝にトラックに来てもらい、荷物を運び出た後は、今のお家を大掃除。引越して最初の一ヶ月は、住む場所を探しながら、社宅に住まわせてもらうので、一ヶ月間分の必要最小限の荷物と植物を乗せて、祭日の月曜日に犬猫と車で移動します。そして、火曜日から新しい勤め先に初出勤。

 その前に、引越しだけではなく、自分の電話を確保したり(今は会社の支給品)、獣医さんのオフィスから犬猫の記録を貰ってきたり、寄付するものは寄付し、まぁ色々と雑用もあって落ち着きません。

 ここのところは毎日、その気はなくとも、断捨離の最中。ここにこしてきて3年間で、一度も使わなかったものは、未練があっても、いつもお世話になってるGoodwillにキッパリと寄付します。駐在の奥様方に人気のあるFireKingのカップ&ソーサーやお皿は、お家に貰われていきました。大物は、机、ダイニングチェアx4を含む椅子を、地元のHabitatに取りに来てもらう。タオルやシーツは、愛護団体ASPCAへ。

 数えてみたら、これで米国に来てから20回目の引越しでした(@_@)LAから、こちらに来る時に、相当量の持物を減らしましたが、まだまだ多すぎ。中でも一番かさばってる本は、LAでは本好きな方に貰ってもらったり、図書館に寄付したり、BookOffに売ったり出来ましたが、ここじゃ図書館に持っていっても迷惑がられるだけで困っていましたが、会社の方に引き取って頂けて一安心。

 本って何故か捨てられない。雑誌は、普通に資源ごみに出せちゃうのにね。今後はできるだけ、電子書籍に移行していくつもりです。紙媒体の方が好きだけど、老眼の今は字の大きさが変えられるのは、書き込みの多い漫画を読む時に嬉しい。そして何といってもコンパクトに収まるのは魅力です。

 慌ただしく引っ越す度に、いつもの日常が唐突に終わり、それまでの普通が、もう二度と取り返すことのできない過去になってしまう。世界中には、同じ場所に何十年も留まる人、のほうが多いでしょうに、なぜ自分は根無し草のようにゴロゴロ転がってばかりなのか。今、住んでいるエリアには、生まれたときから同じ街に住み、地元の学校を卒業して、市内で働いて一生を終える人も多い。一生涯、州内から出ない人すらいるのに、私と来たら、難民の如く動き回り、色んな物を捨ててきました。いい加減、一箇所に留まりたい気もするのですが、それが出来ないのは、持って生まれた運命ってものなのかしら?

 犬は今まで私と、何度か引越しを経験し、アメリカ大陸を横断しちゃったから心配ないけど、環境が変わることで、猫がストレスを感じないか心配です。今度は、自由に闊歩できる庭もないでしょうし、内猫にならざるをえないでしょうし。でも、母親や兄弟猫と離れて、エリオットさんちのガレージからウチに来たその日から平気で馴染んでたから、案外大丈夫かな…?


しかし大きくなったねぇ…

引越します

2017-05-13 | アメリカのニュース
またかよ…orz

 タンブルウィードのごとく、ゴロゴロ転がってばかりの私ですが、またしても定住に至らず、今月末に移動することになりました。ただし今回は大陸横断ではなく、同じオハイオ州内での移動です。ど田舎のここから少し東へ、オハイオ随一の都会、コロンバスに移ります。

 で、またもや急な引越しで、荷物の箱詰めに勤しむわたくし。素晴らしいお天気の週末だけど、お出かけの余裕なんて無~い!犬とメトロパーク行きた~い!「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー2」観に行きた~い!でも、そんな余裕な~い!!

 少なくとも前回までは、息子達やわにおの助けがあったけど、今回は私一人で何とかしなきゃなりません。最終的にはプロにお願いしますが、自分で出来るものは詰めておかないと、プロは物凄い量の梱包材を使うので(その方が儲かるもんね)、その処分だけでも大変だし、要らない物を予め処分しておかないと、ゴミまで一緒に引越しちゃうのは、過去の経験で学習済み。

 前回の引越し以来、なるたけ持物は増やさないように心掛け、むしろ減らす方向で3年間がんばってきたけど、いざ引越しとなると、物の多さにボーゼンとなる。大統領がレーガンだった頃、サムソナイトのスーツケース一つでニューヨークに降り立って以来ほぼ30年、アメリカ中をゴロゴロ転がって、所有物も増えたり減ったりでした。

 今の家は3寝室で地下もあるので広々としており、今日のようにお天気の良い日は、広い裏庭で犬猫を遊ばせながら、木陰でビールなんぞを頂く贅沢を堪能していますが、思えば、こんなことができるのも一年のうちホンの数週間で、残りは芝刈りの心配をしているか、雑草と戦っているか、雪に埋もれておる。

 引越しは面倒だけど、新生活も楽しみだなv

こたつからの光景

5日物語 3つの王国と3人の女

2017-05-06 | 映画・ドラマ・本
 このあたりで劇場公開していた覚えはないのですが、図書館にあったのでDVDを借りてきました。やや冗長な気もしましたが、豪華絢爛な衣装、美しい光景、そしてエグい内容で、十分に楽しかったです。

 イタリアの昔話「5日物語」の3つのお話を元に、跡継ぎを求める女王、若さを求める老女、外の世界に出たいと願う若い王女の3人(+老女の妹)のエピソードが並行に進んでいきます。それぞれの望みは叶うのですが、それ故の苦い結末を迎えます。



 隠者の言葉に従って、海の魔物の心臓を食べて、望み通りに息子を得るけれど、引換えに優しい夫を失い(あんまり気にしてないようだったけどw)、溺愛する息子の心は離れてしまう女王はセルマ・ハヤック。50歳だそうですが、相変わらず美しく、女王の威厳も十分に身にまとい、豪華絢爛な衣装や宝石を着こなす姿は、五十路女性の憧れだわ。

 世継ぎを身ごもるには、処女が一人で調理した海の魔物の心臓を食べねばならないのですが、料理の際の煙を浴びた下女も処女懐妊。生まれた息子と王子は瓜二つ。この二人を演じるのはアルビノの双子。この世ならぬ者の神秘性がありました。なんで女王様が、息子と、そっくりな友人を引き離そうとするのか判らなかった。

 美しい歌声で好色な王の気を惹いたものの、実は皺くちゃの老婆、闇に紛れて王ベッドに潜り込むのに成功したけど、正体がバレて窓から放り出され、なぜか気が付いたら「皮が入れ替わって」ピチピチの美女になっており、しっかり女王の座に収まります。それまで共に慎ましく暮らしてきた妹は、自分も若返りたいと、生皮を剥いでもらいますが…

 結局、あの妹はどうなったんでしょうね?女王になった姉の方は、いつまでも魔法が続くわけもなく、老女に逆戻りなのですが、一時でも美しくなって、女王の暮らしができたんだから羨ましーわー、とか、思う私。美しいままで居ても、どうせ王様はすぐに浮気して、また放り出されるに違いないし。宝石や衣装は取っといて換金し、どこか他所の国でひっそり暮らしたいわ。

 そして、結婚して城の外に出たいと願う愛らしい王女様は、決して誰にも解けないであろう質問に答えた男が王女と結婚するなんて、アホな条件を父の王様が出したおかげで、醜い山男に山頂の洞窟に連れて行かれる羽目にハマります。旅芸人一家に助けられて楽しくお城に戻る途中で、死んだはずの山男に襲われ、一家全滅。しかし、お姫様は山男を殺して首を掻っ切ります。

 山男は正当にお姫様を得たし、彼なりに大事にしていたと思うんだけど、裏切られてかわいそうだし、とばっちりを受けた旅芸人一家がとっても不運。そのお姫様が、王座を父親から譲られ、その戴冠式に、アルビノの王子、好色王と元老女の女王が揃った場面で大団円です。この3国の中で一番これから栄えそうなのは、この国で一択だねぇ。

 Be careful what you wish for(望みごとには気をつけろ)とは、お伽噺ではよくある教訓。3つのお願いが、元の木阿弥になってしまうのは、日本でも、西洋でも、多分他の地域でも定番かも、と思うのですが、この場合は、一人で3つじゃなくて、3人の3つの願いが、やっぱり思ったようには行かなかった。

 この映画は「5日物語」の中の3話だけを基にしているので、他のお話をベースに、また、こんな映画を作って欲しいなと思います。豪華な衣装や宝石と、それに負けないゴージャスな女優さん、きれいな風景は大好物よv  

新保険改革案もウソばっか

2017-05-05 | アメリカのニュース
 このブログの中でよく読まれている記事のトップ10情報が、編集サイトから見られるのですが、判るのは、読まれているのは映画の感想記事ばかりってこと。だから、アメリカの政治に関して、ここで私がギャーギャー喚いているのは自己満足なのですが、ストレスの解消のために書かずにはいられない!のです。

 一度は惨敗した、オバマケア改廃法案ですが、昨日、下院で可決されました。上院でも通るかどうかは微妙ですが、金持ち優待、貧乏人は勝手に死んでろ的な内容で、ある意味、トランプ政権は全くぶれてない。でも、トランプの公約とは異なっており、嘘を押し通すってトコでもぶれてない。ワシントン・ポスト紙がまとめた「ここんとこ、言ってたことと違う」リストでは:

 皆のための保険って言ってたのに、議会の予算局によると、元の案だったら、2026年には2400万人が保険カバーなしになるって計算。

 控除免責額が下がるって言ってたのに、議会予算局は計画費用を決めるための実価が変わるんで逆に上がるって。  

 保険がずっと安くなるって言ってたのに、保険の掛け金が上がる。

 保険料が払えない患者でも、保険でカバーされるって言ってたのに、政府からの保険掛金支払への補助金が減るし、共和党議会はメディケイド(低所得者向け公的保険制度)の予算を減らすので、何百万人もが保険を買えなくてカバーされなくなってしまう。

 新ポリシーは「ずーっと良くて」、国民は「すんばらしいヘルスケアを」享受できるって言ってたのに、救急医療とかガン等の基本的医療給付提供や、既往症のある人の加入拒否の禁止は、各州が決められることになったんで、結果として保険プランの質が落ちる。で、オバマケアのパッケージを引続き採択するよってのは、西海岸やNYなんかのトランプに入れなかった民主党支持州で、トランプに投票した州が保険会社をもっと儲からせようってなるのは目に見えてるよね。


 先週には、「Will have much lower premiums & deductibles while at the same time taking care of pre-existing conditions!(掛け金や控除はずっと安くなるし、既存症のある人もちゃんと面倒見るからね!」ってツイートしておきながら、新案では、既存性のある人たちの掛け金が大幅に上がると予測されています。


 まぁ、金持ちが優遇され、貧乏人は勝手に死んでろ、なのも、平気で嘘を押し通して平然としているトコも、一貫性があり、始めから全くぶれてないのは確かですが。しかし、嫌な一貫性だな

春の嵐で冬が舞い戻った

2017-05-02 | 田舎暮らし
 金曜の夜から土曜日にかけては嵐でした。日曜日は28℃まで気温が上がり、暑くてクーラーつけようかと思ったくらいなのに、日曜の夜に再び雷雨になり、月曜から、また寒くなってしまいました。予報では、今週中ずっと、ぐずついたお天気で、0℃近くまで気温が下がるそうな。まだまだ、コタツが仕舞えません

 しかも、今朝起きたら、こんなんなってた~

この木、どんどん低くなっていく…

 5月なのに、こんなに寒いなんて許せない気温だ!責任者出てこい!!

おまけ

お分かりいただけるだろうか