わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

猫、始めました

2018-07-29 | 犬と猫、たまに人間の息子
 我家のデカ猫、エリーさんは今まで、箱には一切、興味を示しませんでした。豹や虎ですら、箱に入って満足げな写真を見たことあるのに、彼は、その辺りに丁度いい大きさの箱が開いていても無視。猫らしからぬのは、子猫時代から犬と育ったからかと思っても、ネズミや蛇を狩ってきたり、木に登ったり、高い所に飛び乗ったり、十分に猫っぽいところはある。LAにいるクロさんは、矢張り小さい頃から犬と育ったけど、箱大好きで何にでも入りたがる。今まで不思議でしたが、最近、急に箱に目覚めたかも?但し、このオレンジのスーツケースに限る、なのです。

このみっしり感である


お母さん、猫が変なこと始めたよ~


 これは、先日、上息子がオハイオに来た時に持ってきたもの。帰りは荷物が増えて、この手荷物サイズのスーツケースでは入りきらず、替りに私の大きなスーツケースを持ち帰りました。以来、息子が開けっ放しで放置したスーツケースに収まっているエリーさんが見られるように。なんか気に入ってるようなので、片付けずに置きっぱなしにしてあります。もしかして、上息子のにおい(←匂いというより臭い)がするのかしら?でも、エリーさんは、そんなに上息子に懐いてたかしら??猫って不思議…


この恨み…みたいな顔してますけど…

アイスランド映画 RAMS(ひつじ村の兄弟)

2018-07-28 | 映画・ドラマ・本
 アイスランド熱、未だ冷めやらず、図書館でアイスランド映画を借りてきました。邦題は、ひつじ村の兄弟(公式ページ)。2015年のカンヌ国際映画祭「ある視点部門」受賞作だそうです。カテゴリーはコメディーになっていますが、
アイスランドの人里離れた村で羊を育てる老兄弟グミー(シグルヅル・シグルヨンソン)とキディー(テオドール・ユーリウソン)は隣同士に住んでいるが、40年間話をしたことがない。兄弟の羊は国内随一の優良種だったが、ある日、キディーの羊が疫病に侵されてしまう。感染の恐れがある地域の全ての羊が殺処分されることになったが、兄弟は自分たちの羊を諦めることができず、協力し合うことにする。

という、実にシビアな内容。だって、これって、ある日突然、地区の住民は全員失業の上、こよなく愛するペットも殺処分と宣言されたようなものよね。

 吹雪の中、凍えて気を失った弟を、兄が雪穴を掘り、人肌で温めながら、「大丈夫、きっとみんなうまくいく」と呟いて、いきなり暗転、というラストシーンは、多くの感想や評価でも語られています。雪山で遭難、裸で温める、って場面は、昔の漫画では鉄壁のドキドキえっちシーンでしたが、こちらは爺さん二人。それよか、羊と犬はどうなった??の方が気になる。

 私の個人的な好みでは、兄の家に飾ってあった、二人の子供の頃の、一頭の馬に兄が前、弟が後ろで相乗りの二人の写真同様に、二人が一台のスノーモビールに相乗りで、羊を追い立てて山を走っていくシーン、ちょうど下の画像のシーン辺りで終わっといたら、爽快だったのに。この後の吹雪に見舞われ、闇の中、羊も犬も見失ってしまい、弟は気を失っているというラストシーンは蛇足と思ったのですが、DVDのおまけを見たら、監督さん的には、これこそが見せたかった重要な場面だったのかなぁ、と。




 DVDには、先述の同監督による短編「レスリング」が入っていますが、これもまた、そこで終わるか?!なところで、急にブッちぎられるので、これは、この監督の芸風なんでしょうかね?後はご想像におまかせしますってのは、ヨーロッパの映画じゃ、よくあると思うけど、ハリウッド映画に毒されてるんで、余韻とかいらん!ちゃんと決着付けてくれ!ってモヤモヤしちゃう。

 この短編、まさかのおっさんずラブのお話です。トンネル掘りの仕事をしながら老いた母の面倒を見ている、レスリングのナショナルチャンピオンのお腹出たおっさんと、レスリングのパートナーで、妻子有りの酪農業の渋いおっさんは、密かに愛し合っており…っていうお話。「ひつじ村」の受賞したカンヌの「ある視点」賞の視点って、まさかソッチの方の視点なのですか?超こじらせた兄弟間の… だから、あのラストシーンなのでしょうか?まぁ、深く考えないことにします。

 映画の中の荒涼としたアイスランドの風景と、羊だけに愛を注ぎ、隣同士に住んでいながら口もきかない、一人暮らしの頑固爺二人… 一人でクリスマスを祝う弟、酔払って喚き散らかした挙げ句、酩酊してブルドーザーで街の病院に運ばれる兄。その、画面から伝わる寒々とした孤独感は、短編の中でも活かされており、独特の画風をもった監督さんではないかと思いました。ちなみに爺様たちのお家も、壁紙とかが、人気の北欧インテリアっぽい感じ。

 DVDにはまた、短い監督のインタビューが入っています。インタビューでは、実在した、40年間、いがみ合って互いに口を利いてない兄弟をモデルにしたと言ってましたが、その他の部分はとこはフィクションだよね。この作品作りで、監督が一番苦労したのは、羊のキャスティングで、大人しくて、よく指示に従い、しかも美しい羊たちを集めるのは大変だったとか。

 映画では、お利口な犬と可愛い羊たち、そして、登場人物達の着ているセーターが素敵だった。爺様たちが死守しようとしたアイスランド原種の羊は、軽くて柔らかな内毛と、太く長く水を弾く外毛のダブルコートで、この二種類の羊毛を紡ぐのではなく、手で引っ張ってロープ状にした糸(ロピー)で編んだのが、アイスランド・ロピーセーター。羊の毛の色そのままで、首周りに幾何学的な模様が編み込まれているのが特徴です。

 アイスランド人は皆、これを着ているらしい。上息子がレイキャビクを歩いていると、何度か道を尋ねられたそうで、俺の何処がアイスランド人に見えるかね?と不思議がってましたが、もしかして、母に買わせた(←根に持っている)いかにもー!伝統的なタイプのロピーセーター着てたからじゃない?

航空会社の「台湾」表示にJALとANAの挟持を見た

2018-07-27 | 時の話題
 毎度おなじみ、Yahoo! Japanで見た記事:中国の民用航空局(民航局)は、全世界の航空会社44社に対し、台湾を中国の一部とする「一つの中国」原則に反する表記を、7月25日までに改めなければ、中国市場へのアクセスを制限する等の脅しをかけてきたのに対し、殆どの航空会社が、「台湾(Taiwan)」から「中国台湾(Taiwan, China)」へ変更した中、”JALとANAは、中国、韓国、台湾を「東アジア」という地域でひとくくりにし、その中で都市名のみを表記する方式を採用(原文より引用)”したそうです。一方で、アメリカの、アメリカン、デルタ、ユナイテッド、ハワイアン各社は、「台北(Taipei)」や「高雄(Kaohsiung)」など、国名の「台湾(Taiwan)」を外して都市名のみに変更。

 日本の二社は意地を見せた、と、思ったのですが、実は、”中国と香港向けのサイトのみ、表記を「中国台湾」に変更”したそうで、台湾を中国の一部とは認めたくない、でも、中国の軋轢も受けたくない、ってか、国益のためにも派手に逆らうのもダメと、さぞや苦肉の策だったんだろうなぁ、と…(元は東洋経済のサイトからに掲載された記事ですが、Yahoo!のこちらから読みました。)

 台湾は、多くの日本人にはとっては、親しみのある国ではないかと思います。台北出身の私の元義妹に、元義弟の横須賀駐留に先立って、日本では、はっきり台湾人だって言った方がいいよとアドバイスしたことがあります。その元義妹、つい数年前、京都の老舗の漆塗りのお店を訪ねた時、随分と存在な扱いを受けたそうなのですが、「私は台湾から来たので、李登輝総統も京大留学時代に訪れたという、このお店に来てみたかった」と言った途端、店主は相好を崩して、随分と上等な漆の夫婦箸をおまけにつけてくれたそうです。

 李登輝塾長元総統は、日本でも本国でも人気ありますね。私がコーネル大学に留学していた昔々、やけに台湾からの留学生が多いなと思ったら、李元総統が博士号を取得した学校だから、台湾ではコーネルの博士号が大変に高く評価されているのだと聞きました。御年95歳、永生きしていただきたいものです。

 また話が逸れましたが、ホワイトハウスは米国航空各社に対し、この中国からの脅しには屈するなと声明を出したものの、言ったきりで何ら行動は起こさなかった。ここんとこ、中国に対して番長風を吹かしているトランプ政権ですが、この件に関しては、ただの口だけだったようです。折角なので、これをネタに、調子のんな!と、一気に「一つの中国」原則とやらを、ひっくり返してくれれば、トランプもたまには良い事するなぁって感心したのに。

 日本政府も、だんまりを決め込んでいますが、下手に口出しすると超面倒臭い事態になるので、これでよかったのでしょう。苦肉の策とはいえ、中国・香港以外では、中国台湾表記を避けた日本の両航空会社には、称賛を送りたい気持ちです。

アイスランドのアメリカ

2018-07-16 | 旅行
 アイスランドでは90%以上の国民が英語を話すそうですが、観光客の訪れるような場所では、誰もが問題なく、流暢に英語を話します。英語の無料情報ペーパーやマガジンも豊富ですし、パンフや商品、看板も英語表記なので、英語である程度の会話ができれば、不便を感じることは全くありません。逆に、英語が通じすぎて、異国情緒に欠ける…なんて思っちゃったのは贅沢?



コカコーラは世界中どこでも人気


交通標識も英語


アメリカン・バー


カリフォルニア風サンドイッチ


アイスランド国旗のアイシングでも、アメリカの派手で激甘なドーナツだ!


 観光大国だけに、ツアーや交通手段は実に効率よく整備されており、レイキャビック市内には各ブロック毎にあるんじゃないかと思うほど、そこら中に観光案内所があります。ホテルでテレビを付けたら、ほとんどのチャンネルが英語でした。治安もよいし、安心して行ける観光地だと思いました。いつか、オーロラの季節に行ってみたいなぁ…

北欧っぽい

2018-07-15 | 旅行
 北欧風インテリアとか、北欧風雑貨とか、「北欧」って人気がありますよね。私は、キナリノやLocari等の暮らしのヒント的なサイトが好きで、よく見るのですが、「北欧」風って、シンプルでナチュラルで、色使いは抑えた落ち着いた感じってイメージがあります。でも、アイスランドのレイキャビックで感じたのは、例えばコンクリート打ちっぱなしの壁、アメリカのシェーカーに伝わったような直線的なフォルムの家具、そして、長い冬のモノトーンを吹き飛ばそうかとするようなカラフルさでした。

 以下、私的に「北欧」を感じたものたちコレクションです。


国会議事堂と観光客カップル。夏でも、こんな服装でないと寒い


子供たちは皆、カラフルな帽子や頭巾。かわいい


国立博物館のカフェで


レイキャビクねこ歩き


ホテルの向かいのレコード屋さん


フードコートで。W杯イングランド-クロアチア戦を観戦中
イギリスからの観光客が盛り上がってて、楽しかったよ


市の観光案内所サインすらお洒落


バイキング船のオブジェ

アイスランドのお土産

2018-07-14 | 旅行
 北欧グッズは日本でも人気があり、フィンランドのマリメッコ、イッタラ、そしてムーミンは、よく知られたブランドでしょう。でも、その他のスカンジナビア諸国はというと?私なんか、スウェーデンと言えば、スウェディッシュ・ビキニ・チームが頭に浮かんでしまう世代。

 アイスランドの名物(?)は、ウールのセーターと乳製品。バターもアイスクリームも凄く美味しい!寒い~、でもアイス美味し~と、震えながら、ツアーの先々やレイキャビクで色々な味を試しましたが、ハズレ無しだった!ツアーバスのガイドさんのお勧めは、チーズ(ヨーグルト菌が含まれていない)のスキール(Skyr)。プレーン・ヨーグルトに似た味だけど、もっとまったりした感じ。ホテルの朝食に出てるスキールに少しだけジャムやマーマレードを足すのが気に入りました。タンパク質が豊富で、ギリシャ風ヨーグルトの定着したアメリカでも受けそう、って、思ったら、既にWhole Foodsで買えるらしい。今度、行ったら買ってみよう…

 海産国なので、干し魚もよく売ってました。コンビニで一袋買って食べてみたけど、干し鱈そのものだった。お土産にしようかと思ったけど、結構お高い割に見た目も味も日本の干し鱈と同じなんで、わざわざ買って帰る程でもないかと。すっごく買って帰りたかったのは、チューブ入りたらこ。でも、歯磨き粉サイズのしか売ってなくて、手荷物では飛行機に持ち込めません。残念無念。これ、日本でも絶対売れると思う。


いかにも~、な商品が並ぶお土産屋さん


カラフルな機械編みウール製品‥ってか、カラフルすぎで手が出ん


 人気のモチーフは、パフィン、クジラにバイキング。なんか、お手頃価格のお土産品か、お高いアートっぽい置物や手編みのウール製品かで、大切な人へのお土産にしたい、アイスランドっぽくて、ちょっと洒落てて、喜んで使ってもらえそうなものを見付けられなかったのは残念でした。ツアーでパフィンを見に行った後、パフィンのぬいぐるみがかなり欲しくなったけど、ぬいぐるみ持って帰ってどうするつもりだー!?!と、正気に返って我慢したよ。


ブルー・ラグーンの売店にて。お値段はざっと4500円。高っ!
ぴったりな絵柄だけど、ムーミンはフィンランドでしょ…


ウールフェルトの小物もありました
なんだか日本っぽいデザイン


おちゃめな小人の爺さんたち


 お土産の王道は、アイスランディッシュ・シープの羊毛で編んだウールセーター。白、黒、グレーにベージュ系(羊の色)の幾何模様が主流です。ロピーセーターっていうんだって。温かいだけではなく、防水性もあり、丸く筒状に編んでいくので、首周りに模様があります。でも最近は、羊毛を染色したカラフルなものも人気だそうで、伝統的な生成りタイプと同じくらい、カラフルなセーターも見かけました。

 様々なセーターを見ましたが、あるお店で前がジッパーでフード付きの、トラディショナルなニットを気に入った息子、俺これ欲しい!と言い出す。手編みではなくて機械編みなので、そこまでは高くないけど、それでも2万円弱します。じゃ、母は、今月誕生日を迎える若息子への誕生日プレゼントとお土産を兼ねて、色違いを奮発するわ、と、お財布出したけど、上息子は財布出さない。自分で買うんちゃうんか、ヲイ!と、言えば、そんなにお金持ってない~、だと。最初から母に買わせるつもりだったらしい。オノレは…orz

 私は、アイスランドの夏を甘く見て、帽子を持っていかなかったので、街で最初にお土産屋に飛び込んで、大量生産型、そこらじゅうで同じのを売ってる帽子を2000円ほどで買い、ずーっとかぶってました。一番下の画像でかぶってるのが、それ。本当にウールかどうか、実はMade in Chinaかどうかも判らないけど、防水性もあり、暖かくて役に立ちました。本音は、手編みのアイスランド製欲しかったけどね~


屋台で自作の手編みセーターを売る女性


母に買わせたカーデガン着て得意な息子


お土産物屋の前で幸せな私

パフィンを見に行く

2018-07-13 | 旅行
 アイスランド観光客初心者として、基本は抑えたものの、あと一つ、やり残したことがある!それは、パフィンを見に行くことです。南極にペンギンあらば、北にはパフィンあり。パフィンとは、
ニシツノメドリまたはパフィン(西角目鳥、学名 Fratercula arctica)は、チドリ目ウミスズメ科に分類される鳥類。北大西洋と北極海に分布する派手な外見の鳥である。
とは、毎度おなじみWiki先生


 アイスランドを発つのは夜の便なので、ホテルをチェックアウトした後も、せっせと観光します。午前中は、アイスランド国立博物館を見学、午後、変なトリ(失礼な!)に興味ないわ、という上息子とは別行動で、船からパフィンを見に行く短いツアーに参加しました。陸のツアーもありますが、ボートでコロニーのある島に近づくツアーはは、1時間の特急コース。望遠に限度のある私のカメラでは、まともな写真は取れないと諦めて、写真はあまり取らなかったけど、たくさんの愛らしいパフィンを見られて感動したよ!旅行するたびに、やっぱ、いいレンズ欲しい~、って物欲がムクムクしちゃいます。

 2011年に完成した、コンサートホール&会議センター「ハルパ」。全面ガラス張りの斬新な美しいデザインに目を奪われます。一階のギフトショップは、他のお土産屋さんでは見なかった洒落た物も沢山あり、見て回るだけでも、とってもr=楽しい!地階では、観光ガイド的なフィルムが上映されていますが、無料で利用できる清潔なお手洗いもあって便利。


外から


中から


ギフトショップにて。アイスランドと言えば羊


 フェリーのパフィンツアーでは、湾側からレイキャビクの街を見られるのも魅力。一日に6回のツアーが出ています。ガイドさんは、知識はもちろん、英語は見事なクイーンズ・イングリッシュで、私はイギリス人ですかって聞いちゃったくらい。しかも、北欧のお嬢さん方の例に漏れず別嬪さん!


レイキャビクの街


お判り頂けるだろうか?(私のニコンの限界)


鷹はパフィンを狙うけど、水中に潜られちゃうんで大抵失敗するらしい


 パフィンのご夫婦は生涯、同じ伴侶で連れ添うそうです。もし、女房が病気等で卵を産めなくなったら、オスは新しい伴侶を求めますが、元の妻が回復したら?オスは新しいメスを追出して、元のヨリに戻るんだって!それに、パフィンは清潔好きで、土を掘って穴の中に巣を作る時、住処ともう一つ、隣にトイレ用の穴を掘るらしい。水中も空もスイスイのパフィンだけど、着地する時って、空中で羽ばたき止めて、ドサッ!って、降りるというより落ちる感じ。そこも可愛かったよ~

日本人ならアイスランドでも温泉だ

2018-07-12 | 旅行
 アイスランドは、日本と同じく火山国。電力の3割以上を、地熱を利用しての発電で賄っているそうです。観光バスの窓からも、黙々と白い水蒸気を上げる、地熱発電所が見えました。発電に使われている機械には、日本製のものも多いのだそうで、日本でももっと地熱を利用できるよう、法規制等を整備できればいいのに、と、思いました。なんか地熱発電のせいで火山爆発のパニック小説があったけど、不安な原子力発電より、海流とか地熱発電の方がマシじゃないのかな、って素人考え?

 その、地熱発電で出た地下熱水の排水を利用したのが、アイスランド観光の目玉、世界最大の露天風呂、ブルー・ラグーンです。その名の通りのきれいな青色は、天然のシリコンによるもので、入浴者は無料で、このシリコンのパックを利用できます。ブースに行って、スプーンでボコンと、緩く溶いた片栗粉の塊のようなシリコンをもらい、これを顔に塗り塗り、15分ほどしたら、そのままお湯で洗い流します。楽しい。シリコン塗る、流す、底に貯まる、シリコン集める。永久機関だ。

 昼に、溶岩トンネルを見学し、私達親子が参加したのは、夜9時から施設利用のツアー。夜と言っても、昼間と同じ位に明るく、実感がありません。ホテル近くのバス停からの往復付きです。貸しタオルは有料と聞いていたので、自前で持参したのですが、今は入場料金に含まれたらしく、全員がロッカーの鍵を兼ねるリストバンドと一緒にバスタオルを受取るので無用でした。

 このリストバンドは他にも、浴場内のバーや、他のサービスの支払に使います。お湯に浸かりながら、お酒飲めるのですが、例によって高い!アイスランドのお水は美味しいので、私はペットボトルに飲料水詰めたの持参で、満足、満足。お湯の温度は場所次第で、日本人的には木枠で囲まれた温水器(?)付近、地面が暖かい浴場の縁エリアが水温高めで心地よい。いや~、この世の極楽でした~


浴場。広い。青い。お湯はまったり柔らかい
味は塩っぱい(←試すバカ)


施設横の遊歩道。遅い日没の光の中、夢みたいな光景


 ここは超観光客向け、地元の人達は、同じく地熱で暖められた温水プールが街には沢山あるので、そちらの方が好きなんだって。でも、アイスランドに来たなら、絶対に訪れる価値あり!と、私は思います。


 実は私、もう一つ、別の温泉にも行きました。ゴールデンサークル・ツアーにくっついてくるフォンタナ温泉です。こちらは硫黄泉で、隣接する湖の冷水を混ぜて温度調整。32℃から38℃のプールに分かれています。サウナも有り、温まったら、隣の冷たい湖に飛び込むという、TVでよく見る光景そのもの。但し飛び込んでたのは、イギリスから来た中学生団体の男の子たちだけだった。私なんか、指先浸けてみただけで退散した冷たさでしたよ(^^;)


Cold! Cold!と、大騒ぎw


地熱利用のパン作り実演中

   
ブルーラグーンとフォンタナの湯の違い
   

コロンバス植物園

2018-07-08 | アメリカの街の暮し
 息子が来てからというもの、遊び回っています。コロンバス周辺の一般的観光地はしっかり抑え、アイスランドに行って、また遊ぶ!今まで引越しが多かったせいか、いる間にその場を楽しんでおく!が、身に染み付いているような気がします。

 冬が長くて、夏の間に多くの催しがひしめくオハイオですが、同じ週末にイベントが重なっていたり、一方でこれと行ったイベントのない週末もあり… 週末イベント好きとしては悩ましいところ。でも、今週末は、月初めの日曜日で、フランクリン郡住民は、フランクリン公園内にあるコロンバス植物園入場料無料日。行ってみたいとは思いつつ、入場料18ドルって、随分とお高くない?って思っていたので、この日を待っていました。私は無料、息子分だけ払って、一人9ドル。これでも、ちょっと高いかな~、というのが、訪問してみての本音。全米でも評価の高いコロンバス動物園の通常大人料金が$21.99で、一日中いても、まだ足りないほど見所があるのに、ここは写真撮りながらゆっくり楽しんでも2時間程度で周れちゃったし…

 コロンバスって、博物館も美術館も高いよね~。ワシントンD.C.生活で、入場料全て無料のスミソニアン博物館郡に甘やかされたことを差し引いても、今まで住んできた、NY、MA、DC、TX、CO、CA各州の、世界的に有名な大美術館や博物館から、地方のちっこいのを含む、様々なMuseumsを訪れた経験からも、コロンバスの自然博物館とか「まじですか~?!」って驚くほど、入場料高いと思う。コロンバス美術館も、規模小さいのに12ドルもするし。何故なんだろう…?


外観も素敵です。しかし、暑かった~

   
園内はガラスのオブジェがいっぱい


売店にも素敵なガラス製品いっぱい


中央に巨大なオブジェがあるバタフライ・ガーデン
南米の色とりどりの帳が飛び回り、これが楽園か!って感じ


温室の棕櫚の木の話「アッタレーア・プリンケプス」を思い出した…


 園内には、ガラスのショップもあって、随時、デモをしているばかりではなく、月に何度かワークショップもあって、花瓶やクリスマス・オーナメントを作ることができます。ちょっと惹かれるわ…

アイスランド旅行

2018-07-06 | 旅行
クリーブランドからの直行便開始を祝って、レイキャビックへの飛行機が安い!ならば、行ってみなならんでしょう。

 アイスランド!クリーブランド初の往復便が税込みで300ドルちょっと。息子のロサンゼルスーコロンバス往復便よりずっと安い。東京ー大阪間の新幹線往復よりも安い。

 一度は行ってみたいものだと思っていた国ですが、この機会を逃す手はないので、Expediaでエイっ!っと飛行機とホテルを予約しちまいました。私は100ドル(または1万円)以上のお買い物をする時にはドキドキする貧乏な小心者などで、こういうの、勢いが大事。

 レイキャビック行きの便は、深夜12時5分発で、現地に朝着く、英語では「Red-Eye Flight(赤目便)」。初めての場所には明るいうちに着きたかったので、何時間も前に空港に到着してしまいましたが、ちょうど空港近くの町で独立記念日の華城があり、ちょっと遠かったけど、空港から2時間近くもの花火を楽しめました。

 この便、徹底的に低価格なんで、機内では水一杯すらタダではもらえません。飛行機ではなかなか眠れず、のどが渇きやすい私は、マイ・ボトルに飲料水を詰め込んで挑みました。若い頃はいつでもどこでも、すぐ爆睡でしたが。この頃は横にならないと眠れなくなってしまった。前の席の人が窓を開けて、明るくなったので目を覚まして自分も見て見ると、早速、見たことない光景が!真夜中のはずなのに明るい!さすが北極超えの便だ!なに、ここどこ?と、思っていたら、次はものすごい厚い雲!テンション上がって写真撮りまくるわたし。


一体、何処を飛んでいるのだろう?


雲厚すぎだし


 空港はこじんまりして良い感じ。コンビニもあります。どこでもクレジットカードが使えると旅行案内にはありましたが、念のため、100ドルだけ換金しました。これが実は後で役に立った。もう一つ、アイスランドはとっても環境に気を使うので、ボトル入りの飲料水は感じよくない。自分の水入れを持っていきましょうって案内に従いましたが、街中では何処行ってもボトル入りの飲料水が売ってます。しかも、コンビニで買えるアイスランドの発泡水が美味しくて、水入れ、単なる邪魔でした…orz

 空港からレイキャビク市内へは、小一時間バスに乗ります。バスは随時出ており、WiFi完備、充電用ポート付きで至れり尽くせり。真っ黒な溶岩、濃い苔、鮮やかな紫の花が群生し、その向こうに荒々しい山々。こんな光景見たことない~!と、興奮するわたくし。この旅行中、ずっと見かけたこの紫の花は、緑肥としてロシアから輸入されたルピナスで、在来種のための土地改良に役立つのだとか。数年後には、紫の花の代わりに、アイスランド特有の野花に取って代わられるそうです。濃い紫に覆われた大地が、今、限定の光景だと思うと、一層感慨深く思われます。


道端や草原にいっぱい咲いてます


近くだと、こんな花。とても鮮やかな紫


 レイキャビクにはお昼過ぎに着いたので、荷物をホテルに下ろして、街を探索。エクスペディアで安かったから選んだホテルで、期待していなかったのですが、とても清潔、サービスも良く、豪勢な朝ご飯バッフェ付きで、しかも便利な場所にあり、嬉しい予想外でした。聞けば、最近、新館が出来たばかりで、特別割引中だったみたい。エクスペディアめ、やるな!


市内に数件のチェーンがあるセンター・ホテル。左側が新館


お店の並ぶメインストリート。兎に角カワイイ。超かわいい


どこを撮っても絵になる光景


突き当りは街のランドマーク、ハットグリムス教会


 町並みはどっちを向いても可愛くて、「すてきー!北欧っぽい~!!」と興奮する母に、「北欧っぽいんじゃなくて北欧だろ」と冷たく返す息子という会話を、角を曲がる度に繰り返す、わに親子。メインストリートは、外国人向けお土産屋の間に、洒落たギャラリーやコンビニ、カフェが挟まってる感じ。アイスランドのコーヒーは美味しい!水が良いせいかしら?そして、アイスクリームも美味しい!海産国なのでシーフードも美味しいそうですが、物価が高いので、レストランには全く行かず、コンビニやフードコートで済ませてしまいました。捕鯨国だから、クジラのステーキを出すお店もあると聞いて、かな~り心惹かれたんだけど…

 来る前には予定を立てていなかったので、まずは翌日に、アイスランド観光の基本、ゴールデンサークル+温泉のツアーを予約。深夜を過ぎても明るいのは、知ってはいても、やっぱ不思議。北欧なんだなぁ…と、呟いて、何回言えば気が済むんだ!と、息子にどやされる母であった。