わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

イヤーブックの悲劇

2013-05-31 | アメリカの高校
 ここ数日は暑い日が続いています。来週初めにはまた気温が下がるとの予報ですが、現在ロサンゼルスの山間部で大規模な発電所火災が発生しているので、鎮火のためにも早く気温が下がって欲しい所。暑い時には夕涼みで海辺が気持ちいいので、夕暮れ時には海岸横の遊歩道を犬連れて散歩が最高だと、私は信じて疑っておりません。海に沈む夕日は、何度見ても美しくて、同じようなサンセット写真が私のPC内には一杯入っているのですが、つい撮っちゃうのです。


 若息子とモカ。逆光は勝利


 さてさて、息子達の通う高校のイヤーブックが全国ニュースになりました。詳細はこちらを見てください。イヤーックの写真に付けられたキャプションで、「Homerun Hitter」が打ち間違えで「Homerun Hitler」になってしまったのです。イヤーブック制作委員たちは、スペルチェックをしなかったのでしょうか??

 レドンド・ユニオン高校のイヤーブックが、全国に名を轟かせた(?)のは、この3年間で二回目です。2年前には全米の高校イヤーブックの中で、優秀賞を得ました。その反動なのか、前年に負けてはならぬと気負い過ぎたのか、昨年のイヤーブックは、派手にスベった出来で、学生間でも悪評でした。中で紹介されている、生徒たちのエピソードやプロフィールにはとてもいい記事も多かったのですが、タイプミスが多く、しかも、その年のカリフォルニア州チャンピオンであるマーチングバンドの存在をきっぱり忘れて、学内のクラブ活動のページに掲載しなかったのです。酷いよね。そして、今年はとうとう悪評を全国的に轟かせちゃったわけで…orz ホームラン・ヒトラーにされちゃった卒業生、可哀想過ぎる。

 ヒトラーといえば、つい先日、ロサンゼルス市のお隣カルバー・シティ―の市長が、スーパーマーケット・チェーンのターゲットの広告に出ているヤカンがニトラーに似ているからと、その広告を撤去させてニュースになったばかり。言いがかりもいいとこだって気もするけど、その結果、かえってそのヤカンが大人気で売り切れっていうんだから、おいおい市長、まさか裏でヤカン会社と繋がりがあるってんじゃないだろ―な?と、疑って掛かるのは、ギャング映画の見過ぎかしら?カルバー・シティはSONY スタジオ所在地で、芸能関係者も多く住んでいます。そそて、アメリカの芸能関係者といえば、今年のアカデミー賞で熊のテッドがネタにしていたくらい、ユダヤ系が牛耳じっている。だから、「ヒトラー」には敏感なのかもしれません。だったら、そのカルバー・シティーからもすぐ近くなのに、ホームラン・ヒトラーとやっちまった息子達の学校は…orz



この家族は刷り直しを要求してもいいんじゃない?

奴らを地球から滅亡させろ!

2013-05-30 | 時の話題
 今日は一日中忙しくて、買い物に行き損なった!月に一度の29(肉)の日なのにーっ!しかも、日本との電話通訳が、予定時間直前でドタキャン。キャンセルされても基本料金は払ってもらえるけど、せっかく夜中まで起きてたのにな(´A`) で、とぼとぼとベッドに行ってウトウトしていたら、耳元で、あの嫌な「ぶーん」という音が。一体全体、コヤツが地球上に存在している理由は何なのか?病原菌を運ぶという負の功績はあれど、何の役にも立っていない、生態系の邪魔者でしか無い、その存在。幼虫が他の水棲生物の餌になるとはいえ、自然界に存在する他生物でいくらでも代替できるんで決して必須な存在ではない。地球の邪魔者、汝の名は 

 世界中に70億の人間が住んでいても、この中で、自分は蚊が好きだと明言できる人物は実に少ないに違いない。実際の所、現代のみならず、長い人言の歴史を通じて、私は蚊を愛してやまないという人間がたった一人足りとも存在していたかどうかすら疑わしい。正に無用の長物、地球上のお荷物、人類の敵!種が絶滅しても、歓声を上げる人はいても、悲しむ人などいまい。緑豆、海犬、そしてPETAの連中ですら、保護を訴えるかどうか疑わしい(彼らの思考は私の想像力の限界を超越しているので、完全に「訴えない」とは言い切る自信ないけど)。マラリア対策に大きく貢献しているビルとメリンダ・ゲイツ夫妻さん、もー、抜本的解決で蚊の絶滅を図っちゃってください!

 ともあれ、昨夜は喰われまくって痒くてよく眠れなかったので、今朝はお店が開くのを待つ勢いで、蚊よけグッズを買いに行きました。でも、欲しかったベープノーマットや、金鳥虫コナーズ、その他の日本じゃおなじみの蚊よけグッズは全く置いてない!仕方ないので蚊取り線香を買ってきたけど、リキッドタイプの蚊よけグッズとかは、もしかして輸入できないのかも… 去年までは日本から数年前に持ってきたアースノーマットを愛用してたのですが、去年の秋を前に使えなくなってしまい、7月には日本に行っていたのに、こんなことなら新しいのを一つ買って帰ればよかったと、後から後悔するのはお約束。ブタの形の「蚊取り豚」を買おうかとかな~り悩んだんだけど、一つあったら十分だと買わなかったのです。ああ、もう、買っときゃ良かった、あの蚊取り豚っ!!



痒い、痒い、痒いっ!

地上に残る最後の植民地単位系

2013-05-28 | 英語
 翻訳業をしていると言うと、どうやって翻訳家になったのか?と、尋ねられることがあります。私の場合、「翻訳家」という何か高尚な響きのある専門家というより、翻訳業者って感じなのですが、どうやってなったか、と、言うより、なんか知らんがなってた、という方が正しいように思います。取り敢えず、翻訳を取扱うエージェント会社に申し込んでみて、トライアル試験を受け、その会社の求める翻訳のスタイルに合えば依頼が来る。翻訳でお金を貰えば、これであなたもプロの翻訳家、ってか?

 ただし、文芸翻訳の方は未だ徒弟制度が蔓延っているそうですので、コネがないとなかなか難しいようです。技術翻訳の場合、元々、翻訳を志していたのではなく、特定分野の専門知識を持っていたり、その分野の会社に務めていて、「あ、外国語出来るの?だったら、これ訳しといて」が募って翻訳のほうが本業になっちゃった、というケースも多いのではないでしょうか。私はこれでした。技術翻訳では、実際に訳してるより、フォーマットしてる時間のほうが実は長いんじゃないかと思うことがあります。同じく翻訳をしているお友達といつもボヤきあうのですが、フォーマットするのがめんどい。とにかく面倒くさい。日本のエージェントの場合だと、納品した翻訳をエージェント側でフォーマットしてくれる会社もあるようですが、アメリカの会社だとそうはいきません。また、フォーマットの料金も翻訳料に含まれていると見なされる場合が多いので、フォーマットはしなくていいよって会社は、翻訳料が安かったりするので、それも要注意です。

 フォーマットではありませんが、数字の換算もまた面倒な作業です。平方フィートを平方メートルに直し、それをまた坪に換算なんてやってると、本当にこれでいいのかなぁと不安になります。世界中がS.I.国際単位系に転換しても、大英帝国単位系のヤード・ポンド法を使い続けているアメリカに「おまいら、いい加減にせぇ!」と、喝を入れたくなります。そんなにイギリスの植民地だった頃が懐かしいのか、懐かしいんか、ゴルァ!と、机叩きながら問い詰めること小一時間… 今時、当のイギリスでも使ってないヤードだのポンドだのマイルだのガロンだの華氏だのって、時代錯誤にも程がある。クックパッドやレンジページのレシピを真似しようとすると、毎回、アメリカ式に換算するのが面倒だっつーの!(結局、それか)

 この件に関しては、なんでも最近ホワイトハウスから、メートル法に切り替えましょうという請願に対する正式回答が出されたそうです。曰く「アンタの好きなようにしてください」だって。好きなようにしろと言われても、そうはいかないんですけど。勝手にメートル法で、時速60マイル制限の道路を時速60キロで走ってたら追突されそうじゃありませんか。カリフォルニアでは、ノロノロ運転し過ぎると、クピード違反の切符切られちゃうし。

 ところで、ベネズエラの首都・カラカスの高級ストリップクラブで銃撃事件が発生し、米国大使館職員2人が巻き込まれて怪我したってニュースを聴きました。ほぉ、軍人が風俗店に行くのは禁止なのに、外交官はいいんですか(ニヤニヤ



しっかし暑いわ。週末はもっと暑いらしい。

人間に限界はあるのかっ?

2013-05-27 | 時の話題
 フリーランスの私には、政定祝日も土・日も何の関係もないのですが、今日は勝手に自分で休日と決定。特に出掛ける場所もなければ、片付けねばならない雑事もない。普通通りに仕事すれば、その分の賃金は入るので、ビンボー人としては働くべきなのは百も承知なんだけど、なんかもー、気分的にお休みしたい。で、初心を貫徹して(ヲイ!)、朝は寝坊して、起きたら寝ぼけ眼のまま、だら~っとネットサーフィンしながら朝昼兼用の食事して、昼寝もした。ああ、贅沢、贅沢。息子達は招待されて、ドジャー・スタジアムへ野球を見に行きました。野球好きでも、ドジャーズファンでもないけど、ボックススイート席でドジャーズ対エンジェルス戦を観戦。豪勢やね~、羨まし~わ~(母、羨望の眼差し)

 息子s in the Box Suite うが~!


 こんな怠惰中年の私は、80歳でエベレスト登頂に成功した三浦雄一郎さんなんて、心から感服しちゃいます。下山の際に途中からヘリコプターを利用したことについて議論になっているそうですが、登頂後2日間は自力で歩いて下山し、標高6500メートルのキャンプ2で夜を明かしたら、三浦さんご自身の疲労に加え、天候不慮やアイスフォール崩落の危険があることから、標高5300メートルのベースキャンプまでヘリで下りたというのですから、全く自力で下りなかったわけでもない。実際、難関の2000メートルは自分で下山した。ここで危険を鑑みて無理をせず、ヘリの救援を要請したのは、プロの登山家としての正しく勇気ある判断だと思うな。

 三浦さんの記録にチャレンジしちゃうよ!と予定していた81歳のネパール人登山家ミン・バハドゥール・シェルチャンさんも、自分の体調とアイスバーン崩壊の危険性を考慮して登頂を取りやめましたが、これもまた勇気ある判断ではないでしょうか。失敗して遭難すれば、多大な迷惑がかかります。形や名誉よりも、冷静に状況を判断して最善の方法を選ぶのも、プロとしての責任だと思う。米軍の偉い人たち、ここんとこ、この二人の翁を見習うように。

 三浦さんも、今回は断念したとはいえ75歳で登頂に成功したシェルチャンさんも、人間って、ここまで出来るもんなんか!って、世界中に勇気を与えたと思うな。人類の可能性が拡がった。いやー、人間って、どこまでいけちゃうんでしょうね?!



浜辺から道路までの坂道で息切れしてる私って…orz

色々とお腹いっぱい

2013-05-26 | 時の話題
 何だか知らんが肉食いてぇ!という真摯な願望が一致して、家族揃って焼肉の牛角へ行きました。4人で「お肉大好き3人前(Meat Lovers for Three)」と、付け合せに野菜を少しだけ注文したのですが、3人分なのに十分お腹一杯。満足。世の中にはベジタリアンとかビーガンの人だって存在するのに、同じ人間でありながら我々の肉に対する欲望は如何にもし難し。いやー、しかし鳥も豚も牛も美味しくて幸せでした。ちなみに私はバッファローもエルクもラムもムースも大好きですが、カリフォルニアじゃあまり食べないね。国連では昆虫が次世代栄養源として話題になっていますが、単に概念の問題なので、何十年後かには虫は食べ物って皆が普通に認めるようになっちゃうのかも。

 で、肉の話繋がりで(繋げるなよ!)、先週金曜日の海軍士官学校の卒業式では、オバマ大統領がスピーチ内で軍隊内での性犯罪について述べる一幕がありました。
“It only takes the misconduct of a few to further erode people’s trust in their government. Those who commit sexual assault, are not only committing a crime, they threaten the trust and discipline that makes our military strong.”
ほんの数人の起こした不祥事でも、国民の政府に対する信頼を失わせるには十分だ。性的暴行は犯罪であるだけではなく、軍を強くしている信頼と規律をキケンに晒しているのだ。

 アナポリス海軍士官学校は、ウェストポイント士官学校、コロラドスプリング空軍士官学校と並ぶ、軍隊エリート育成機関で、卒業生の殆どが海軍または海兵隊の士官として従軍します。今年のアナポリス卒業生は男子学生841名、女子学生206名と、卒業生のほぼ2割が女性。軍隊における女性の進出を裏付けていますが、一方で、最近のペンタゴンの報告によると、一年間に報告された性的暴行は3,374件とはいえ、実際の件数は2万6千件と推定されているのだとか。毎日約72件の性的暴行が行われているって、いくらなんでも異常じゃないでしょうか?

 こんな実情で、橋下徹大阪市長が「日本にはフーゾクがあるんやから、一般人襲ったり、迷惑かけるんやったら、そっち使うてんか」と言ったら、海兵隊の司令官が「凍り付いたように苦笑いになって」話を打ち切った、というのは、あまりに建前重視過ぎる。橋下市長は結局、この発言を撤回しましたが、性衝動を抑えきれずに同僚を襲う兵士や犯罪の存在を認めつつも、クリスチャン的潔癖さに従って風俗店は立入禁止とは、滑稽にすら思えます。私は、風俗店使用を勧めることよりもむしろ、同僚女性兵士を危険に晒す可能性に目を瞑っていることのほうが女性を蔑ろにしていると思う。過去、ベトナム戦争時にタイの首都・バンコクが米兵の一大娯楽地となりゴーゴーパーラー等の風俗店は大いに繁盛しました。フィリピンでも、駐留米兵相手の風俗産業が発展しています。この事実からは目を逸らして、でも日本の風俗店はオフリミットね、というのは違和感があります。

 かつての軍隊は男性だけの組織でした。血気盛んな若者がアドレナリン出まくりの状態で束になってるんだから、いつの時代でも性欲処理は大きな問題だったはずです。第二次世界大戦時には、ナチスドイツの将校が見目の良いユダヤ人収容者を愛人にしていたとか、ロシア人兵が強姦・略奪の限りを尽くしたとかと言われていますが、戦傷者・解放者とである米兵は、勝てば官軍で正義の味方扱いとはいえ、実際には性に飢えた若い男たちの集団で、ノルマンディーでは若い女性は隠れねばならなかったと今更、研究発表されていますが、そんなの知る人ぞ知る事実として、色んな所で語られているし。

本の慰安婦問題にしても、一般人に迷惑をかけずに、若い男性の性欲を解消する手段として慰安婦制度を置いたこと自体は、カッコ悪いし恥ずかしいけど、現実的で正しい判断だと思います。論点となるのは、本当に元慰安婦の生存者が主張するような強制連行や詐欺によるものだったのか、今では数少なくなった第二次世界対戦に実際に兵士として参加した人を含めた人々が主張する通り、彼らが自発的に職業として慰安婦となったのか、です。この問題を曖昧なまま、次世代に丸投げしては決してならないと思います。当時を知る人が生きて証言できる間に、全力を上げて真相を解明すべきだと思うのですが、むしろ、時間を稼いで日本に不利な方に持って行きたい声が大きいようで困る。

 本当に強制連行があったなら、それもきっちり明らかにして反省し、繰り返さないように今後の鐵とすべし。実際には強制連行ではなく、自主的な参加が多かったのならば、なぜ、このような嘘がまかり通るようになったのかを解明すべきだと思う。実際には、強制連行や詐欺まがいもあっただろうし、お金目当てや愛国心で内容を知りながら参加しつつも後から「無理矢理だった、騙された」と主張しているケースもあるのではないでしょうか。そのような多様なケースも含め、ただ事実を解明し明白にすることが重要だと思います。

 朝日新聞に代表される、自虐的日本論は、もうお腹いっぱいです!日本を貶めようとする勢力も、建前重視でカッコ付けて性犯罪を無視する米軍も、このままで良い方向に向かうはずはない。それを手をこまねいて見ているだけの政府は、日本国を護るという最大の義務を怠ってると思う。そして、カッコつけて「アメリカの清く正しい軍隊は風俗なんて汚らわしいものには触れません」と威張る米軍のお偉いさんは、更に汚らわしい性犯罪を扶助していると言ってもいいと思う。即刻に対応が必要です。だって、ほら、蒼ざめた馬がこっちに向かって走ってきてるのが見えませんか?時は迫っている。私はそう思います。

And I looked, and behold a pale horse: and his name that sat on him was Death, and Hell followed with him.



風俗のプロは凄いと聞く。プロなめたらあかん

フィエスタ・ハモサ

2013-05-25 | 日記
 20年以上、愛用してきた、一人用フレンチプレス・コーヒーメーカーの中軸部の摩耗がひどくて、遂にフィルターを支えきれなくなってしまいました。初めてアメリカに来て、マンハッタンに住んでいた時、当時は珍しかった一人用のコーヒーメーカーを、アッパーマンハッタンのお洒落い店で、ちょっと張り込んで買ったのだな。当時は、1ドルが200円にまで下がったら凄いぞ!って頃で、今のレートからは隔世の感…って、20年なると実際に隔世か?何度かフィルター部分だけは買い換えたけど、20年以上もコーヒーを煎れ続けてきた価値ある一品でした。でも、遂に再起不能になった今、新しいフレンチプレスを買わなくちゃ。

 今や、どのキッチンストアでも置いてるし、アマゾンで買っても、と、思いつつ、その前にちょっと待てよ、と、ご近所のサルベーションアーミーに行ってみたら、ちゃーんとありましたよ。12オンス用、20年使ったのと同じbodum社製のフレンチプレス、新品箱入りが$3.99。週末で全品4割引きなので2ドル40セントでした。流石はサルベーション・アーミー!期待を裏切らないサルベーション・アーミー。スリフトばんざい!でも、一緒に行った上息子が、これまた箱に入ったままの小型BOSSスピーカーを見付けてしまい、つい息子のセールストークに負けて買わされてしまった。狙った通りの掘出し物で節約できるのもスリフトなら、思わぬ衝動買いでお金使っちゃうのもスリフト

 今週末は、月曜日が戦没者を追悼する記念日・メモリアル・デー。靖国問題で諸外国にいちゃもん付けられてる日本人としては、ややフクザツな心境の日です。国を護って亡くなった人を、心置きなく国をあげて偲ぶことの出来るアメリカが羨ましく思えます。メモリアル・デーはまた夏の訪れを意味し、この日を境に衣替えが行われます。だから歳事では、白い靴はメモリアルデーを過ぎたからとされていますが、雨季と乾季しか無いここではあまり意味が無いのが残念です。そんな季節感に欠ける南カリフォルニアでも、メモリアルデーは一年の中のひとつの区切りとして、夏を迎える様々な行事が各地で開かれます。ここ、サウスベイでの大きなイベントは、お隣ハモサビーチ市の、フィエスタ・ハモサ。海岸に近いメイン通りの3ブロックに、色々な食物やアートの屋台が並び、バンドの生演奏や仮設遊園地が、沢山の人出で賑わいます。

 サウスベイに引っ越してきた3年前のフィエスタでは、沢山のサンプルやノベルティーを配っており、歩いているだけで色んなグッズが溜まってしまいましたが、年々そんな大盤振る舞いは小規模化していき、今年は試飲のソーダと広告入りのボールペンだけ。LA Times社主催のブック・フェスティバルでも同じ傾向が見られ、オープンハウスも減ってきています。景気は上昇傾向のはずなのに、逆に企業はケチになっていくようで不思議。今日も、くじで無料グッズが貰えるカジノの宣伝テントには、長~い列ができていましたが、「やすい、貰う、タダ」をこよなく愛する私には、寂しい傾向。でも、今年もご主人と一緒にお祭りに来ている犬が多くて、その点は犬好きの私には今年も満足。もちろん、うちの犬達も散歩がてらに一緒に参加。こちらが犬連れだと、飼い主同志で会話のきっかけになるので、他の犬も撫でやすい。特にモカは、とっても犬種不明なので、あちたこちらで「その子は一体何種なの?」と聞かれるので、会話もしやすくなります。

 里親募集のテントも数カ所出ていましたが、ご主人と一緒に店番してたり、ご主人と一緒に屋台を見て回るサイズも種類も様々だけど、一様な何だか誇らしげな犬達を見てると、自分も犬が飼いたいな、って思っちゃうかも?そんなテントの一つはハスキー・レスキューで、晴天下にモフモフのハスキーたちが暑そうにハァハァしてました。もし、コロラドにあのまま住んでたら、ハスキーの里親になりたかったな。モカは、生後9週間の子犬に好かれて、10分程激しくじゃれつかれていましたが、我慢強く相手をしているので安心しました。2歳になっても、まだ仔犬のような振る舞いの抜けないモカですが、もう少し落ち付いたら、もう少し大きいタイプの雄犬をアダプトしたいと思っているので、モカが仔犬に優しく接することが出来ると判ったのは嬉しいことです。仔犬と接する機会なんて滅多にないですもの。

  
 店番チワワと愛嬌を振りまくイングリッシュ・ブルドッグ

 
 快くモデルになってくれた綺麗なお姉さんとフレンチブル / 仔犬とモカ(と私の手)

  
 とってもカラフルなスパイス屋さんと同じくカラフルな看板屋さん

  

 このアーティストのカード買ったよv / ポスターやさん。ダイニング用にワインのビンテージポスター欲しい



屋台で買い食いウマー

「スタートレック・カーンの逆襲」観ちゃったよw

2013-05-24 | 映画・ドラマ・本
 トーランスの日系スーパー、ミツワでは、ほぼ隔月毎に色々なご当地フェアが催されます。私もパートのおばさんをしたことがありますが、パートに行かなくとも、お客としても結構楽しみにしています。今月は普段よりは小規模な「静岡フェア」が開催中で、今日はいそいそとお茶を買いに行きました。小規模とはいっても、それなりに粒選りの静岡名産が並び、しっかり誘惑に負ける私。新茶にワサビ漬けに茶そば、そしてワサビせんべいを買いました。今、お茶と一緒にワサビ煎餅をいただきながら食べています。美味しいんだけど、強烈に鼻にツーンとくるので、一度に2枚までが限度(T▽T)

 さてさて、スタトレ最新作、イントゥ・ザ・ダークネス(本当に邦題これなの?)を観た今、やっぱ、これを見直さねばなるまいと、図書館で「カーンの逆襲」を借りて参りました。wにおくんと私にとっては30年ぶり、息子達は初見です。記憶のとおり、期待の通りの迷作でした。上息子がFace Bookに載せた感想を紹介しますと:
Okay. Star Trek: The Wrath of Khan is by far the WORST movie I have ever watched. I now know where the new movie came from, pretty much to the letter. Fortunately, though, it was SO BAD, it was good. I still like the new characters SO MUCH BETTER except for one. George Takei, aka Sulu. His voice is irreplaceable.
スタートレック・カーンの逆襲は、自分の人生で観た中でもぶっちぎりのサイテーな映画だった。でも、これを見て、文字通り、最新作の元ネタを知ることが出来た。幸運なことには、この映画、あまりにサイテーすぎて、素晴らしいってとこ。でも、自分は新しい映画のキャラクターの方がすっと好き。ただ、ミスター・スールーのジョージ・タケイだけは別。あの声は誰にも真似できないよ。
だってさ。

 これを見てしみじみ、マーカス博士役の女優さんは、メイクアップのせいもあるんだろうけど、よくぞ、ここまで似た人を見つけたもんだと感心しました。これも監督のこだわりかな?キャラの違うカーンも、顔立ちは似た感じなので、今さらちょっと驚いた。だって新作の彼は、この役にハマリ過ぎてたもの。老眼鏡のカークに、23世紀になっても老眼くらい治せないのかと突っ込みたかった。息子は、30年前だったら、このちゃちなSFXも当時の最先端だったんだろうねって言ってたけど、それ違うから。30年前でも「うわー、ちゃちくせー特殊効果」って思ったからw



しかし流石に「ミスター・スポックを探せ」を観る気にはなれない

高校オーケストラのコンサート

2013-05-22 | アメリカの高校
 昨夜は、高校の室内オーケストラ部の春のコンサートでした。秋学期の間にマーチングバンドに属していた生徒の多くが、春学期にはオーケストラ部で楽器演奏の腕を磨きます。この後にも、屋外でのジャズコンサートや、打楽器バンドのコンサートはありますが、全員が揃っての演奏の機会は今日が最後となります。これが高校生活最後のコンサートとなるシニアも多く、一人ひとり、監督に花束とメッセージをもらいます。高校生活4年間を通して、バンド活動をしてきたシニアが殆どなので、その締めくくりとしてのコンサートは感動的です。それぞれが青春を振り返る時、高校ん時はバンドで頑張ったよなぁ、って、思い返せるんだろうな。

 今までのコンサートは、なぜか地味で馴染みの無い曲が多かったのですが、音楽監督に何か心境の変化でもあったのか、今回はモーツァルトのレクイエムやラベルのボレロといったお馴染みのクラシックや、映画「スカイフォール」、「戦火の馬」のテーマ曲も交え、多様性に富んだ楽しいコンサートでした。実は「戦火の馬」は、今週末に映画を観たばっかり。ロキ(ビル・ヒドルストン)が良い人だ!シャーロック=カーン(ベネディクト・カンバーバッチ)が普通の人だ!という驚き(ヲイヲイ)以外は、ジョン・ウィリアムズの音楽しか印象の残らない映画だっただけに、音楽だけを聴くと、その良さが一層と感じられました。正直、エンディングでこの音楽が流れていた間、スピルバーグでもこんな駄作を撮るんだねぇ、って思ったもんで。


左端のティンパニは上息子。良く目立つ、親には嬉しいポジションである。一方、ベルとチャイム担当の若息子は最後列で全く見えないw


 ところで、コンサートに向かう途中、ラジオでニュースを聴いていたのですが、フランスの公立大学で英語での講義が検討されていることに対して、フランス語はフランス文化そのものであり、外国語の授業はアイデンティティー喪失である、という、反対派の高名な大学教授のコメントが紹介されていました。その人は、憤懣たる調子で、それに英語は今や凋落しつつある言語だ!アメリカの時代は終わった!と、熱弁を振るっていました。ややフランス語訛りが感じられるものの、実に流暢な英語でwww


自分が英語喋るんは問題ないんやね

アップル、税金払え、いや、払ってください

2013-05-21 | 時の話題
 オクラホマ州ムーア市を大型竜巻が襲って1日、破壊された小学校から児童が発見されたりと、このような状況下とはいえ、ほっとする報道もありました。子供たちの上に覆いかぶさって子供たちを救った先生や、老婦人がインタビューを受けている最中に、瓦礫の下から彼女の愛犬が顔をのぞかせ、無事に再会できたニュース映像には泣いてしまいました。本当に良かったね!でも、一方で、亡くなった飼い主を護るように遺体の側に佇んでいた仔犬も見つかったそうです。その仔犬は、見つけた警察官が引き取る予定だそうです。


 ニュースのインタビュー撮影中に瓦礫の下から見つかったわんこ。
 飼い主の声が聞こえたので、這い出してきたのでしょうか?


 で、今日、運転中にラジオで聴いた話。アップル社CEO、ティム・クック(なんか凄い違和感)が上院で、アメリカに税金払って貢献しろよ!と、突っ込まれているそうです。今やAmerican as Apple Pie のパイの部分はいらないんじゃないかってほどアメリカを代表する企業であるアップル社ですが、実は企業創立時からずっと、アメリカの35%という重い企業税を逃れるために、アイルランドに現地法人を置いていたんです。多くの多国籍企業や富豪が、タックス・ヘブンと呼ばれる低税率の国に所在地住所を移したり、銀行口座を持っているのは常識ですが(スイス銀行が有名ですよね)、これによってアメリカ政府がソンした企業税は、なんと2兆ドルにのぼるそうです。うおー!一気に財政難解決やん!

 話をアップル社に戻すと、2009年から2012年の間だけでも、同社がアイルランドに形骸を置いていることで米国税庁が逃した税収入は74億ドルだって。勿体無い~!しかも、アイルランドでは、創業から最初の10年間は無税なんだって。米国内で開発された技術や知的所有権にかかる税金も、全くアメリカには入って来ないんだって。この批判に対して、クックCEOは、ちゃんと米国内の売上分の消費税払ってるじゃん、よ。反論してたけど、それを払ってるのは、アンタらやなくて消費者や。ま生きろソフトの本社がワシントン州にあるのは有名だけど、アップル社ってどこにあるのかなァって思っていたら、実はアイルランドだったとは、どっひゃー!ですわ。ジョブス氏はカリフォルニアに住んでたし、クック氏始め、経営管理人はみんなアメリカに住んでるから、少なくとも個人の所得税はアメリカに支払われてるのかな?


 ところで、昨日、すっ転んで打ったところは、見事な青痣になっております。ほんとにもー、悪戯盛りの子供でもないのに擦り傷、アザだらけってのは、情けないものがあります。実に派手に引っくり返って、地面直撃したので、犬が驚いて飛び退き、数秒後に「かーさん、何やってんの?」と、恐る恐る覗きに来たくらい。犬でも驚愕の表情をするんだな、と思いました。周りに人が居なくてしみじみと良かったです。実は窓からふと外を見たら、私が地面に突っ伏していたのを目撃したという人がいれば、是非とも、黙っていていただきたい。捻った足首は、今日は全く異常なしですが、昨日はさして気にならなかった腰の打ち身が、今日になって痛みます。お友達が譲ってくださった日本製の湿布貼って、ひょえひょえ言いいながら歩いていますが、痛みに時間差があるのもトシを意識しちゃってイヤン(T▽T)
 


議会が必死になのは当然かと

いたい…

2013-05-20 | 時の話題
 暑い~!なんだか、いきなりムシ暑いですよ。お昼にお友達と待ち合わせして、お蕎麦屋さんに行ったのですが、互いに顔を合わせて第一声が思わず「なんか暑くない?」でした。そして、互いに「良かった、私だけじゃないんだ。ってことはホットラッシュじゃなくて、実際に暑いんだよね」と安心しあう、更年期なお年ごろ。そして、夕方、犬の散歩中に、急にバランスを崩して転んでしまい、軽く足首を捻ってしまいました。転けた直後は足首の痛みが強くて、そこから家まで歩くのが辛かったのですが、アイスパックを当てて暫くじっとしていたら、今は腫れもなく、痛みも余り感じません。これなら、明日の朝も普通に散歩に行けそうです。わたくしの如きメタボ中年は、犬の散歩だけでも運動せねば、直ぐに太ってしまうので、安心したですよ。一方で、擦りむいた肘の方が、時間が経つにつれジンジンと痛む…(TT) ちょっと、つまずいただけで、普通だったら、おっとっと… で、ヨロつく程度だったのに、そのまま派手にすっ転んでしまうとは、やはり寄る年波には勝てないのか、と、実はかなーりショックです…orz

 でも、擦り傷どころで騒いでたらバチが当たりそうだと思うのは、オクラホマの竜巻のニュース。風速90メートル/時で、最高風速は実に時速320キロにも達したとか。竜巻の直径はなんと1キロを超えており、あまりに大規模で想像もつきません。現在のところ、死者は51人。今後、増える可能性も大きいそうです。竜巻は、地震とは違って来るのが予想できそうなものなのに、避難する時間もなかったのかしら?被害に遭ったムーア市の、よりによって小学校が竜巻軌道上に位置し、破壊されて現在も救出作業中とのことで、子供たちが無事だといいのですが…

 ある記事では、オクラホマ州は一般に地盤が硬いので、地下室のある家が少ないと買いてありました。竜巻の時には、狭い部屋(トイレやクローゼット)か、風呂桶に入って避難と教わりましたが、逃げ場がなければ、一番安全なのは地下室でしょう。少なくとも、学校や公共施設には、一階分はなくてもプールを掘るのと同じくらいの深さで、竜巻避難シェルターとある地下施設を準備しておけなかったのでしょうか?津波同様、事後の後悔とはいえ、オクラホマ州は以前にも竜巻で甚大な被害を受けたことがあリ、これほど大規模ではなくとも、面に数回は被害に遇っているだけに、備えあれば憂いがなかったかもしれないのに…と、悔やまれます。

 今日、被害に遭ったのは、トルネード・アレイ(竜巻通り)と呼ばれる南・中西部のアラバマ、アーカンサス、アイオワ、フロリダ、カンザス、ミシシッピ、ミズーリ、ネブラスカ、オクラホマ、テキサス各州の中でも、最も竜巻の頻発している地域です。この地域、バイブル・ベルトとも呼ばれ、保守的なキリスト教原理主義者が多く住んでいます。だから、被害に遭う度に、生存者が「主の救い」を賛えるのが、私にはどうしても納得いかない。神様、そりゃないよ、と、思う。

 テキサスに住んでいた頃は、ラジオにカントリー・ミュージックの曲ばかりがむやみと多く(テキサスだし)、普通のヒット曲ステーションでも、カントリーのヒット曲が交じることが多かったのですが(テキサスだもん)、その頃流行っていた歌の文句に、神様は貧乏人が嫌いなんだ、その証拠にいっつも竜巻に襲われるのはトレーラーパーク、なんてのがありました。実際には、トレーラーパークばかりが被害に遭うわけでは勿論、無いのですが、丘隆や水辺から離れた平地に位置することが多く、まさに吹けば飛ぶようなプレハブ住宅だけに、被害が大きいのは事実でしょう。また話が戻るけど、病院や学校は、鉄筋コンクリート製にするだけでも、被害が減りそうなものですが…

 今後のためにも、万全な対策を図ってほしい。でも、予算不足の壁が立ちふさがる。不特定多数の人命に値段がつくようで嫌だな…



アメリカの校舎って、なんであんなにチャチイの?