わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

アメリカン・ホラー・ストーリー 館的には濡れ衣なんぢゃ?

2015-08-30 | 映画・ドラマ・本
 夏の終わりを感じさせる高い空と虫の声。週末には外に出たい、お出掛けしたい!!なのですが、先週は買ったばかりの物を失くしたり、付合いのレストラン・ランチが二回もあったり(普段はお弁当)、予想外の出費があったりで、どうも金運が宜しくない。犬と公園に散歩に行くにもガソリン使うし、車の燃料ゲージは一本しか残ってないし、ここ数週間ガソリン高いし…

 で、図書館行ったら、家で過ごす週末にぴったりなDVDがありました。巷で評判いい「アメリカン・ホラー・ストーリー」のシーズン1、全エピソード+特典映像の4枚組DVDで、556分。トホホな週末のお供にぴったり。私は基本的には怖いの苦手で怪談はダメダメなのですが、先日の「1408号室」みたいなキリスト教ベースだと馴染ないんでイマイチ怖さが理解できない。だから怖くない。スタイリッシュな映像や、私にとってキングコングの綺麗なお姉さんイメージが離れないジェシカ・ラングおばさんの演技、みんな大好きおばけモノの定番、何かに取り憑かれた古いお屋敷というセッティング。

 シーズン4までが大好評に終わり、レイディー・ガガを擁してのシーズン5「ホテル」が既に撮影開始という人気シリーズ、同じ役者さんが違う役を演じ、各シーズンで話が完結する、手塚治虫のスター・システムのような形式なので、別にどのシーズンから見ても良い、続きを延々待たなくて良いのも嬉しい。今回、借りたのは、「呪いの館」です。問題のお家がLAなのも、最近の私の傾向と対策にぴったり。実際には、家ん中で殆ど全てが起こるので、そこんとこはガッカリでしたが、素敵なお家の中を見られたのは楽しかった。ティファニーのステンドグラスをふんだんに使ったクラフトマン。このお屋敷、最近売れたというニュースが有りましたが、一時は1700万ドルって強気なお値段だったのに、実際の売値は320万ドルだったとか。LA近辺でこの広さ、贅沢さで、たった300万ちょっとは破格、ドラマ中と同じで投売りです。だって、マリブのモービルハウス(土地なしのプレハブ部住宅)が、平気に$1.5millionって土地柄です。劇中でも不動産屋さんのマーシーが困っていましたが、現実にも、評判悪くなって困っちゃった不動産屋エージェントがいたのかも?


 これは、タイトルは「呪いの館」だけど、家そのものではなく、そこに住んでた人の怨みつらみが募って、足を踏み入れた人に嫌がらせしまくってるので、部屋や土地が頑張ってる「1408号室」や「シャイニング」、「ポルターガイスト」とは違うシチュエーションのホラーです。西洋ホラーは、
1. 人や動物が呪う(植物や虫の呪いってのは聞かない)
2. 物(車、建物)や場所が呪う

の2パターンあると思います。日本じゃ建物そのものとか土地が直接ちょっかいかけてくるのではなく、そこで亡くなったリ、縁のある(元)人がパワーの元ではないでしょうか?戦場跡も、土地が何かするわけじゃなく、活躍してるのは武者の幽霊。そして物が悪さするのは、妖怪(または付喪神)の仕業。ミステリーゾーン的な樹海等の場所もあるけど、磁気とかの所為にされたりで、土地自身がポルターガイスト起こしてます(`・ω・´)キリッな場所は思いつかない… どこかあります?

 と、話がズレまくりですが、この番組のお家の場合、家や土地自体が元々、悪さをする素養があったかどうかは触れられていないし、人が怪奇現象の元って気がします。この家で死んだ人は、死んだ後もずーっと幽霊になって、敷地内に囚われるのですが、この家を建て、最初に住んだ人達があんまり強烈に死んだので無意識下に悪霊化して呪いたくったのを皮切りに、歴代女(?)主人への館への執着心がグルグル渦巻いて強力になったのか?

 そして、ジェシカ・ラング演じる強烈なおばちゃん、コンスタンスが館に関わり始めてからは、全ての元凶は彼女って気がする。そして、主人公一家の場合、ひたすら父ちゃんのベンが悪いんじゃない?若い娘を不倫して孕ませ、ボストンから引っ越してきたのもベンの一存だったようだし、家から逃げようとする妊娠中の妻を引き止めるし。しかし、買う家が「マーダー・ハウス(人殺しの家)」なんて呼ばれて、ホラー・ツアーの目玉だとか、学区内の高校が大量殺人の現場だったとか、普通に大枚はたく前に調べんか?

 でも、最終的に、オバケになって一家仲良くキャッキャウフフなんで、これは一家にとってはハッピーエンドなんでしょうか?妻と娘はとばっちりだけど、ベンも一緒にクリスマスとか楽しんじゃってるのは、「いいんか、これで?」と思うけど。扉の向こうで恨めしげに眺めてる父親の不倫相手と娘の元ボーイフレンドは可哀想。大抵が自業自得だけど、隣の美人に腑抜けになった男に燃やされて、永遠に燃えてる奥さんと娘、看護学生の二人はとばっちりだよね。折角なら、この面々が楽しく過ごして欲しい。

 この家にこだわるお隣の迷惑おばさん、コンスタンス、そんなにこの家が好きなら、ここで自殺したら永遠に住めるのに、なぜそうしないの?色々、疑問はあるんだけど、こういうのは雰囲気を楽しむサスペンスなので、野暮な突込みは止めておきましょう。しっかし、高いお屋敷なのに、元のオーナーだけじゃなく、関係ない連中まで住み着いてるってのはどうよ?

ちわーっす!
お前、誰?
ここんとこに100年ほど住んでる幽霊っす!

勝手になに住み憑いてんだよ?!
いや、この家ん中で死んじまったもんで。この家、死んだら自動的に憑いちゃうんですよ~
おや、新しい住人ですか?まだ生きてるじゃんw
あ、ホント!生きてるわv
なんかゾロゾロ出てきたぞ。おまいら一体なにもんだよ?!
わたしは、前世紀にうっかり地下室で死にまして。
アタシ、玄関先で殺されちゃったv
私はこの家の家政婦です。2バージョンありますが、どちらがお好みでしょうか?
あ、どうも… ぜひ若い方でお願いします… ってか、お前ら、全員家賃払えー!

 無料の家政婦とか、医者、看護婦、インテリア・コーディネーターとか色々付いてて(憑いてて)、実はお得物件かもよ?

ホラー過ぎて笑う映画 「1408号室」

2015-08-28 | 映画・ドラマ・本
 ここのところ里心が就いて、ジャンル等は一切関係なく、LAやサウスベイを舞台にした映画を選んで見ています。「エンド・オブ・デイズ」とか「トレーニングデイ」とか刑事ものが多いみたいだけど、パニックもの(必ず巨大ドーナッツが転がる)、そしてホラーもたまに。

 サウスベイがちょっと出てくるホラー、「1408号室」はスティーブン・キングの短編の映画化。ジャック・ニコルソンの怪演で有名な名作、「シャイニング」ではホテル、というか、土地全体が全力で呪ってきましたが、ここはホテルの一室だけがやる気満々。たまにしかお客が来ないんで、久しぶりの客にテンパっちゃったのか、主人公の、ジョン・キューザック演じるオカルト作家のマイク・エンズリンをあの手この手で攻撃します。まずはお約束として幻覚を見せる、部屋ん中冷凍室にする、カーペンターズの歌を何度も流す、テレビで昔の光景見せる、その上、時計で「1時間以内に殺すぞー」とカウントダウンまでやる、爆発する、絵から大波が押し寄せる、インターネット通して嫁だます。今どきのテクノロジーにも対応しています。誰も泊まってくれない間、次は何して驚かそうかって一所懸命考えているのでしょう。今どきの悪霊たるもの、コンピューターも使えなくちゃね!と、張り切ってオンライン講座とか受講してそう。

 映画は2007年作品なのですが、なんだかもっと古いように感じます。8年前って、こんなに「昔」っぽかったっけ?この映画で出てくる折りたたみ携帯電話は今時では珍しいし、ノート型パソコンにくっついたカメラ、そして今はなきサンヨー製のマイクロ・レコーダー。こういった物が普通に見られたのって、少なくとも10年以上前って気がするけど、8年前はまだ使ってたのね。それだけテクノロジーの移り変わりが早くなり、時代が変わるサイクルが短くなってきているのでしょう。

 マイクはリリカルな純文学でデビューしたものの、幼い娘の死を経験してからは、妻とも上手くいかずに別居中。「アメリカのトップ10呪われたホテル」なんて本を書いて食いつないでるけど、実は幽霊なんか信じていません。彼のところには、自称呪われたホテルや屋敷からの招待状がいっぱい。その中の一枚、ニューヨークのドルフィンホテルのハガキには一言「1408号室に入るな」と…

 普通の予約を入れたら、にべもなく断られたので出版社のコネも使って(出版社の担当者がミスター・モンクの中の人で「お!」だった)、無理矢理に予約を入れ、ホテルに乗り込んだら、支配人のサミュエル L.ジャクソンが止める。超止める。正直、この支配人が一番怖い。さすがのサミュエル L.ジャクソン、無駄に胡散臭さプンプンです。マイクが冷蔵庫あけたら支配人室に繋がってて、小さい支配人が「だから止めたのに」って言った時は、思わず「メン・イン・ブラック」の、K(トミー・リー・ジョーンズ)がロッカー開けたら、その中に星が一つあったシーンを思い出しました。日常品の小さなドアの向こうに別の宇宙が広がってる。冷蔵庫の向こうにも、別次元がつながってる。4次元ポケットみたいね。

 ちなみに、この呪われたホテルの部屋には実はモデルが有りまして、サン・ディエゴの北にある高級リゾート地、コロナドにあるホテル・デル・コロナドの3502号室がそれ。部屋の温度が勝手に変わったり、ラジオが鳴り始めたり、複数の宿泊客が自殺したり、この部屋に入った従業員が二度と出てこなかったりという事があったそう。加えて、このホテルには、階段を昇降する黒衣の貴婦人(怪談だけに~。ごめん、言いたかった)という有りがちパターンも。この貴婦人は海に続く階段で自殺したケイト・モーガンだと言われています。この部屋からインスピレーションを得て書かれたのが「1408号室」なんだって。なんで海の絵から洪水が起こるか判ったような気が。ホテル・デル・コロナドは、泊まらずとも一見の価値ありといわれる観光地なので、シーズン中ともなると混んでガヤガヤし、隣に基地があるもんだから戦闘機が上を通ったりして、かなり騒々し印だって。夜中にポルターガイストが起こっても、夜間飛行練習かと間違われそうw


 映画の方に話を戻し、これ、実は宗教映画で、テーマは、神様を信じない奴は悪魔に連れて行かれるぞ~、だと思いました。だから、無神論者ではなくとも、神様に対して違った見方をしている日本人の私は、これでもか、これでもか!と攻撃をかけてくる悪魔も、聖書を信じないからって神様に見放されちゃった、も、怖さがわからなかったのかも。日本でhビデオスルーの理由も、この辺りかな?

 英語で自然災害を「Act of God(神の仕業)」と言います。この間、色んな格言(?)的な言葉が壁に貼ってあるお店に入ったんだけど、その一つが「無神論者が神の所業で損害を受けても保険金をもらえるの?」でした。1408号室は神様を信じない悪い子の行く煉獄、そして支配人のオリンは地獄の門の門番。ダメだよ、この扉の中に踏み込んだら絶対ダメだから!って一応は止めるんだけど、それでも入っちゃたらしかたにないよねって見離しちゃう結構ドライな門番。部屋の中に聖書があったのが、最後の審判だったのかも。で、後から神様に頼ろうと思って聖書開いたら、中が白紙とか敗者復活戦の機会がないんだから、神様もドライですね。なんやかんやで助かって、奥さんとやり直してるふうな終わりのシーンですが、黒いジャケットを羽織ったとこで、これはオリジナルじゃなくて、向かいのビルにいたコピー君(悪魔?)だよね、と匂わせる、とてもキング風味漂うエンディングでした。

 キリスト教徒ではない私にはイマイチ怖さは伝わらず、部屋の必死っぷりと、対するジョン・キューザックの奮闘っぷりに苦笑しながら見た映画でしたが、里心シリーズとして、サウスベイの光景が嬉しかった。そして、ドルフィン・ホテルの外装やロビーは、マンハッタンの45丁目とマディソン街の角にあるルーズベルト・ホテル。実は、ここには何度も泊まったことがあります。ワシントンD.C.に居た頃、仕事でNYCに出張するときの常宿が、ここに指定されていたのだ。国連が近くて便利だから。内部は1408号室みたいに広々とはしてなかったけど、確かにクラシカルな(単に古い)ホテルでした。グレート・ギャッビーにも出てた歴史ある(つまり古い)ホテルです。マンハッタン・ビーチやハモサ・ビーチの光景に加え、思わぬ懐かしいおまけ付きでした。

  
Hotel LexingtonとHotel del Coronado

埋めない猫

2015-08-25 | 犬と猫、たまに人間の息子
 我が家のどちらかといえば大柄な黒猫、エリーさん。小さい頃は、おトイレを使ったら、しっかり埋める、お行儀のいい猫でした。しかし、ここんとこ、埋めない。一応は砂を掛けるんだけど、敢えてホヤホヤを避けて、周りに掛けています。習慣として、掛ける動作はしたいらしい。ネットで調べてみると、猫が糞を埋めるのは自分の存在を敵に悟られないためなので、ボス猫は砂をかけて隠さずに、むしろ存在を知らしめようとするのだとか。確かに、うちに猫は彼しかいないので、彼がボス猫だけど。ネットでは、家の中で自分が一番偉いと思っているから埋めない、という説明もありましたが、椅子やベッドの上の位置等は、身体の大きい犬に譲らされているので、それも疑問だと思います。

 私が留守中にはしないで、必ず帰ってくると、トイレを使いに行くので、埋めても直ぐお母さんが取っちゃうからかも?とも思ったのですが、犬達に囲まれて育って、行動が犬的なクロ女王様がやっぱり、埋めるというより撒き散らかす、犬みたいな行動を取るので、エリーさんも犬化してしまったのか?しかし、やっと帰った~と、椅子に座って一息ついたところで、背後から漂うかほり… お母さんが帰ってくるの待たなくていいから…ってゆーか、ちゃんと埋めろ!いや、埋めてください!と、思うのですが。

  
オハイオの埋めない男とLAの埋めない女


 一方、元野良のミケさんは、実に丁寧に穴を掘り、事後もしつこいほどに埋めるお行儀のいい猫さんでした。でも、クロもミケも、私が猫トイレのおいてあるバスルームにいく時は一緒についてくる。休み時間の女子中学生か?一方で、エリーは、連れションには興味ないみたいです。雄だから?どこにでも私の後をついてきた犬のチップ(♂)は、トイレだけは、「あ、これは失礼しました」と、すごすごと頭を引っ込めました。本当に、スゴスゴって感じで、バツ悪い顔して上目使いで後ろずさるのです。かわいかったなぁ… しかし、モカはしっかりついて来て足元に座って待機。女同士だから?でも、私のほうが「出てってー!」になっちゃうよ。

  
はみ出る女と埋めない男

インディアナ州でも化石

2015-08-22 | 田舎暮らし
残暑お見舞い申し上げます。

 日本では大型台風が来たり、猛暑が去ったと思えば、急に寒くなってしまったりというニュースを見ますが、ここ、アメリカ中西部の街では、ここ暫くの間に、朝夕は少し冷え込むほどになりました。暗くなると虫の声も聞こえます。日中は気温が上がるのですが湿気は低く、とても過ごしやすい。週末には何処へ出かけようかとワクワクします。とはいえ、未だ節約月間中ですので、おやつと水筒持ってハイキングが、お金は余り使わない、犬が嬉しい、少しは運動不足の解消になるような気がする、しかも、この夏の個人的大ブーム、化石探しも出来て大変よろしい。そこで今日はお隣、インディアナ州のWhitewater Gorge Parkを訪れました。お隣の州とはいっても、住んでいるのがオハイオ州の西の端なので、車で20分ほどなのですが。

 この公園は、インディアナ州の東端、リッチモンド市を南北に流れるWhitewater Riverに沿った市の所有地です。急流川という勇ましい名前は、誇大広告で消費者庁に怒られそうな小川なのですが、昔、まだ貯水池がなかった頃には、白く泡立つ急流だったのでしょうか?この川沿いの滝が水遊びにぴったりな上、化石ザクザクという、お子様連れにも、私にも素敵なオアシス…なのに、滝エリア以外のNature TrailはしっかりNatureに打ち負かされて、遊歩道は蜘蛛の巣だらけ、倒れた木が何本も道を阻み、とうとう途中で消滅。もったいない~

 この滝、Thistletwaite Fallsは、市のサイトの説明によると、古代の滝の名残で、ナイアガラの滝同様に上流に向かって少しずつ峡谷が移動して形成されたのだそうです。初めて白人の開拓民が足を踏み入れた時には、滝の周りにポタワトミ族のティーピーが沢山あったそう。ポタワトミ族は主にグレートレイク周辺の中西部に住んでいましたが、御多分にもれず18世紀から19世紀に白人に追いやられてしまい、今では28,000人ほどがミシガンからオクラホマ州にかけて点在する集落で居住しているそうです。

 滝の側にある記念碑には、1854年、この滝に、その名前の由来であるスゥィスルスウェイト氏(面倒な名前だなぁ)が、農耕用水確保のために川を堰き止め、川底に石を敷いて岩棚を作って水路を変えたことによって滝ができたと説明してあり、微妙に市のウェブサイトと違うこと言ってるんですが、元から滝っぽいところに更に人の手が加わって今みたいになりました、ってことかな?この滝の付近には、スゥィスルスウェイト氏の建てた水車小屋があったそうですが、今は回転輪のあった場所に凹みが残るだけ。
  
スゥィスルスウェイト滝 二景

      
嬉しい犬と滝の記念碑(上記)


 滝を始点に、遊歩道なんだか獣道なんだか判明不能な道を進んでいくと、対岸に地層の露出した崖が見えました。
 _人人人人人人人_
  > 化石の予感 <
  ̄^Y^Y^Y^Y^ ̄
(*゜∀゜)=3 ムッハー!!
飼い主の無茶っぷりに呆れた犬を残し、ジャブジャブと川を渡って(心地よい水温でした)見れば、足元も崖も化石だらけ!イイヨ、イイヨ!!写真撮りまくり。
  
渡ろうかと思っけど、やっぱ、ここにいるわ~、お母さん、無茶やわ~(浅いって!)

  
足と比較(ちなみに21.5cm)


 とうとう道がなくなってしまったので引き返してみたら、午後になって気温も上がり、滝で家族連れやティーンエージャーが水遊びをしていました。この滝の下のエリアも、化石ザクザク地域。いろんな化石を見つけては写真に撮ります。楽し~!小学生低学年くらいの兄弟に貝の化石を見せてあげて、ここで一杯見つかるよ、と、言えば、さっそく興味津々で地べたに座り込んでいましたが、一番真剣に探してるのはお母さんだった。化石掘り仲間を増やしたかもしれないw
  
こんなん見つけました。左は何だろう?三葉虫?


 しっかし、人にとって気持ちいい気候は、蚊にとってもヒャッハー!なコンディションらしく、虫除けスプレーをを振りまくって挑んだにも関わらず、あちこち刺されちゃいましたよ。ホント、蚊って一体何のために地球上に存在してるんだろう…

パリ、ダブリン、レバノン、アレクサンドリア

2015-08-12 | 田舎暮らし
 今日のタイトル、何のことかと思われたでしょうか?これ、全部、この近辺にある市の名前です。

 アメリカは移民の国なので、故郷を偲んで名付けた街が多く、全米に同じ名前の市が沢山あります。初代大統領に因んだ首都のワシントン特別区とワシントン州は、同じ名前の有名な例ですが、ヨーロッパの都市と同じ名前の市は、アメリカ全土のそこら中に点在しています。これが結構、面倒だったりする。例えば、お隣の街はインディアナ州リッチモンドですが、Richmond は、ヴァージニア州の首都でもあり、こっちの方がずっと有名。Richmondと検索すると、必ずヴァージニアの方が出てきます。お隣の方のリッチモンドのレストランを調べたくて、わざわざインディアナ州を指摘し、「Restaurant, Richmond, IN」で検索したら、ヴァージニアのIndian レストランが、ずらっと検出されます。インディアナ・ジョーンズさん、あなたの州は影が薄いです。

 日本で、所在する県は違うけど同じ名前の市町村があって、混乱するなんてことは思いつかないのですが、どうでしょうか?日本もヨーロッパも、土着の地名がありますが、アメリカは、後から移住してきたヨーロッパ出身の移民たちが、自分たちの知る名前をコピーした結果、アメリカ中にヨーロッパの都市の名前が散在しちゃった。折角、新天地を求めて海を渡ってきたんだから、心機一転で自分たちの好きな名前をつければいいのに、って、思うんだけど、思いつかなかったのかな?それとも、故郷に未練があったのか…?

 アメリカには必ず道に名前が付いているのも、日本とは違うところです。日本でも御堂筋とか、浅草通りとか、すずらん通りとか、主要道には名前があるけど、いちいち全ての通りに名前が付いてるわけじゃない。うちの実家なんか、「甲子園飯店(昔からある人気の中華料理屋さん)んとこ、ずーっと小学校の方に行って、信号の手前」ですよ。「小学校の前の通り」とか「甲子園飯店のある通り」ってのが、道の名前代わりに通用してます。

 これがアメリカだと、ド田舎の細い舗装してない道だろうが、単なる路地裏じゃないのか?と思うような裏道にも名前がついており、しっかり道標が立っています。でも、大通りの名前は大抵、限られていて、ブロードウェイと、マーティン・ルーサー・キングJr.通りが、どこに行ってもある!私なんて、MLK通りなら、ここを曲がったら、あそこに着いて… あれ?そうだ、あれはテキサス、オースティンのMLK通りだ!なんて、失敗を未だにやらかしています。テキサスに住んでいたのなんて、10年以上も前なのに、一度、覚えこんだ事って、なかなか忘れられないものですね。

 もっとひどい話、ここ、オハイオでMLK通りを走っていて、なんとなく、この道はどこに向かって…って考えてると、見事に、ワシントンDCとテキサスとコロラド、デンバーとLAのMLK通りがごっちゃになった地理を勝手に頭のなかで作り上げてる時がある!危険!もともと方向音痴な上に、一旦、刷り込まれた道路地図が、頭の中で上手く整理できていないものだから、しょっちゅう道に迷いまくってます。それでも昨今は、スマフォのGPSのお陰で、かなり助かっています。特に、この辺りときたら、周り中トウモロコシ畑で、目印が何もない。たまに「Google Mapよ、君は一体、私をどこに連れて行こうとしてるんだい…?」って時もあるけど、もう、GPS無しじゃ運転できない…

デイトン美術館 Print Day

2015-08-09 | Museumsとイベント
 お天気はいいけど暑い!週末は、美術館に限る。デイトンの美術館で今日は「Print Day」という催しがありました。その名の通り、様々な印刷を紹介しようと意図のイベントです。南北戦争時代の版木を使った印刷実演や、3Dプリント、シルクスクリーンのTシャツ印刷体験、家族向けの印刷デモ等という紹介文に、心躍らせていったのですが、正直な感想はしょぼっ!

 私はメンバー価格で無料だったから楽しんだけど、これ、お金払ってたらがっかりしてたと思う。大体、暑いから美術館行ったのに、イベントは屋外の中庭。シルクスクリーンTシャツは、やる気のなさそうなデザインの一色刷りを、印刷屋の兄ちゃんが刷ってくれるというもので、アクティビティーは、スタイロフォームを鉛筆で彫り込んで一色刷り。期待の3D印刷は3cm角ほどの樹脂の固まりを印刷中でしたが。出来上がるまでには数時間かかるということで、目の前で夢のようにザザッ、ザザッと形が出来上がっていく、ってんじゃなかった。ま、そりゃ、そうだわな…

 でも、印刷デモ用に飾られていたリソグラフが好きになったので、交渉してみたら、「期待したなかったから驚いたけど、嬉しいわ」と、その場で刷って売ってくれることになりました。アーティストと、印刷してくれた人のサインも貰ったよ。日本の伝統的な木版画のデモも興味深かった。作品をその場で実演販売するようにしたら、アーティストの皆さんにも良かったと思うんだけど…

 
左が南北戦争時代の版木を使った印刷。その場でデモするんかと思ったら、出来上がり品が展示されてるだけだった…
右は、私の購入したリソグラフを印刷しているところ

    
3D印刷で出来た樹脂のビーナス(っゃっゃょ)、サインするアーティスト、わに作品


 カリフォルニア、トーランス市には国際印刷博物館があり、息子達が小さかった頃に何度か行きました(国際印刷博物館のイベントに行った記録はここ)が、同じような、色んなタイプの印刷が体験できて、シルクスクリーンにしてもパーソナル化が出来るようなイベントを期待していたので、ちょっとガッカリ。地方都市の中型美術館だけに、きっとスポンサー集めには苦労してるんだろうな…と、思いつつ家路へ。

 実は今週末、この周辺ではイベント満載で、そのうちの一つは、我が家から2ブロック先を走る127号線に沿って実に690マイル、6州に渡るの世界で一番長いヤードセールです。スリフト好きな私的にはとっても魅力的なイベントですが、なんてったってLAで散財しすぎてトホホ節約月間が未だ継続中なので、誘惑は断つ!なんしか、2年前の税金と車のローンを毎月返してますんで… 敢えて、その道は通らずに高速だけで帰ってきたさぁ…

化石拾い

2015-08-02 | 田舎暮らし
 今月も引続き、節約月間絶賛継続中なのですが(トホホ)、あまりにも爽やかな朝だったので、居てもたってもいられなくなって飛び出してしまいました。行き先は、車で1時間以内の無料で楽しめるところ、つい寄り道してお買物に時間を使ってしまう誘惑の防止に犬連れ。と、なるとハイキングが第一候補なのですが、今日は前から気になっていた、化石掘り放題に行ってみました。シンシナティ郊外、シャロンビルのトラメル化石公園(Trammel Fossil Park)は、元は石灰石の採掘場で、露出した岩肌には、オルドビス紀の地層が露出しています。石灰石と頁岩の岩壁からは、4.51億から4.43億年前の化石が豊富に発掘されるので、多くの古代史を学ぶ学者や学生達にとって格好の調査現場となっていました。その場所を所有者が寄付し、1999年に公園として整備され、寄付したトラメルさんの名前を付けて一般公開したのです。

一見、ただの空地


 入場は無料、ってか、アスファルトで整備された駐車場の前に、どでーん!と、石灰石の崖が広がり、中央にオルドビス紀についてや、ここでよく採れる化石を説明する看板と、ピクニック用のテーブルが備え付けられたコーナーが有るだけ。規則は、採掘道具を使わない、だけ。見つけた化石は、いくつでも勝手に持って帰っていいよ、大きさの規制も無しという太っ腹。だいたいノミやタガネでコツコツしなくても、足元の石を拾ったら化石という状態。化石掘りというより、化石拾い。
 
説明のサイン


採れる化石は主に二枚貝とサンゴ、たまに海藻


 夏休みの週末なので混んでいるかも?なんて心配は全くの杞憂で、私の他には、物好きなカップル一組と家族連れの4人組がいただけでした。炎天下なので、犬を木陰につないで、まずは大雑把に周辺を歩いてみる。この辺は何期ってサインが適当っぽく立っているので、時代ごとに化石を分類したければ、直接に崖から取ればいいのでしょうが、そうでなければ、破片の集まっている水流後が良さ気と判断し、座り込んで石を手にとって観察。まぁ、たいてい化石らしき何かが埋まっているので、特に面白くて、基本的に自分の掌より小さいものを選んで持ち帰りました。
  
こういう風にゴロゴロと。右が私の戦勝品


 海沿いに住んでいる時には、海岸沿いをビーチグラスや貝殻を探して歩くのが大好きだった私、海が遠くなってしった今は、元・海で昔、貝殻だった石を集めています。貝殻やシーグラスはリースにしたり、アクセサリーにしたり、クラフトに利用していましたが、化石はどうしよう???