わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

移動完了

2013-01-31 | 日記
先週末から若息子が咳をしてたのですが、最終的にダウンしたのは上息子のほう。昨日、今日と学校を休み、明日も行けるかどうか…

 前のアパートの管理人に鍵を返しました。なんという清々しさ!今夜はよく眠れそうだ(毎晩毎朝よく寝てるけど)。古い方のアパートは今、プールサイトの整備をしており、朝から夕方まで毎日、ドリルの音が響いています。これが、かなりのストレスだったけど、ちょうど上手く逃れられました。このアパートは交通量の多い四つ角に近いので、深夜でも車の急停車音に驚かされることが多く、ご近所の皆様の喧嘩する声(いっつも喧嘩してるラティーノのご夫婦がいる)、叫ぶ子供(多分←と同じ家)、ひーんひーんと一晩中鳴いている犬(裏の棟のチワワであることが判明している)、ここんとこずっと咳してるおじさん(誰かは知らんが大丈夫なんだろうか?)、いろんな生活音に慣れてしまっていたので、あらためて新アパートの静けさに和んでいます。トイレはウォシュレットだしv

 住む場所なんて気にしてなさそうな犬はともかく、猫も部屋を一周した後はすっかり馴染んでいました。猫は家につくといいますが、過去に何度か引っ越した時も、猫達は全く無頓着でした。西LAから、このサウスベイ地域へと移ってきた3年半前、それまでのイッパイアッテナ生活から、三食+毎晩のおやつ付き生活に加え、専用下僕と自宅持ちへと華麗な転身を遂げたミケさんは、今では完全に家猫。外には興味なし。うっかり屋外をフラつこうものなら、裏庭に住むコヨーテのランチにされかねない環境出身のクロさんは、子猫の頃から完全室内飼い。そんな彼女たちにとって、家の外の環境なんて関知するところじゃないからかも。場所や間取りは替わっても、自分の知ってる物や人がいれば、それでいいみたい。あたしのお皿、チェック!あたしのタワー、チェック!あたしの下僕、チェック!ところで犬… アンタまたいるの?って感じ?ひと通り確認した後は、とっととお気に入りのベッドでヘソ天で寝てました。

 所で今日のタイトルは、新しいアパートは箱が散乱して(また産卵って出た)、足の踏み場もない状態だから、引越しが完了したとはとても言えないけど、とりあえず移動は終わったということで。


たまにはクロさん


ヘソ天中



今日サロンパス買った後、明日からセールだと知った。ショック!

銃を捨てろ

2013-01-30 | 時の話題
 今日は古いアパートを徹底お掃除。台所やお風呂をガシガシ磨き、隅々、掃除機をかけた後は、スチームバキュームでカーペットのクリーニング。これでデポジット帰って来なかったら、訴えてやる~

 昼過ぎにお昼のお弁当を買いに行く車中、BBCニュースを聴いていたのですが、プログラムを途中で打ち切っての生中継で、二年前の襲撃で頭部に銃弾を受け、未だリハビリ中のガブリエル・ギフォーズ(Gabrielle Giffords)元民主党下院議員の、上院司法委員会の銃規制に関する公聴会でのスピーチが放送されました。ゆうくりと、でもはっきりとした口調の、「Talking is difficult.(話すことは容易ではありません。)」で始まる短いスピーチでは、銃規制を関して大きな争点となっている、バイオレントなゲームや映画、銃購入時の身元調査等には触れず、ストレートの銃の暴力を指摘し、議員たちに行動を訴えました。正直、聴きながら、鳥肌が立つような感動を覚えました。

 ギフォース元議員の襲撃の際には、近くにいた幼い女の子が命を失いましたが、標的となった元議員は生き延びた。もし運命というものがあるのなら、この人は、アメリカ人に銃規制を訴える使命のために生き延びたのだと思います。彼女のスピーチの後には、ビン・ラディンの暗殺を描いた映画「ゼロ・ダーク・サーティー」のパキスタンでの反応に関する短いセグメントが有り(この「実話」が何故かパキスタン側の話と全然違うんで怒ってるそうな)、その後はなんと、コネティカット州の小学校無差別殺人事件で、現地の警察に取材を続けている記者の談話。別にギフォード議員のスピーチに合わせたわけではなく、そういう予定だったようですが、タイミングが良すぎる。

 自分にも子供がいるという、この記者は、時折、声に詰まりながら、警官が教室に踏み込んだ時に最初に目にしたのは、部屋の隅に固まった子供たちと、まるでその盾になろうかとするように腕を広げた女の先生の遺体。次の部屋には、返り血を浴びて、呆然と立ち尽くす小さな女の子。この時点で、犯人は既に死んでいましたが、共犯者がいるかどうかは未だ判っていませんでした。だから警官は、その子を連れ出すよりも先に、襲撃者を見つけ出さねばならない。兎に角、その子に隅に隠れるように言って、次の部屋に移動し、他の警官に事の次第を告げてから、右手に機関銃を構え、左手でその女の子の腕を掴んで、安全地帯まで引っ張っていったそうです。この女の子、これから一体、そんな人生を歩むのでしょうか…

 BBCのアナウンサーの、あなたはハイチでもアフガニスタンでも、多くの子供が犠牲者になっているところを見ただろうが、今回はそれらとは違ったか?という、ちょっと意地悪とも思える質問に、命の尊さはハイチやアフガニスタンの子供たちも、コネチカットの子供たちも何も変わりはないとはいえ、爆撃や天災の犠牲ではなく、一人の若者が学校の教室の中で、恐怖に叫ぶ5,6歳の幼い子供たちに向かって、ひたすら撃ち続ける、そのイメージがあまりにも凄惨だと言っていました。確かに、とても恐ろしい光景です。

 そして、今日もまた、銃による無差別殺人で、若い犠牲者が出ました。オバマ夫妻の家に程近いシカゴの公園で、雨宿りをしていた高校生のグループに、ライバルギャングと間違えたらしい男が発砲。先週、ワシントンD.C.での大統領就任式にも参加したマーチングバンドの鼓手でもあった15歳の少女が犠牲となりました。無差別殺人なんて、日本にもあるだろう、と、思われるかもしれませんが、日本で無差別殺人なんて数年に一度。それがアメリカじゃ、毎週のように銃による無差別殺人、大量殺人事件が起こっています。全国ニュースにならない事件も入れたら、毎日、そこここで起こっている。ギャング絡みの事件が多いとはいっても、たまたまその時間にその場にいただけの、ギャングとも犯罪とも、銃撃者とも何の関係のない市民が毎日、犠牲になっているのです。

 自分だって何時、スーパーで、図書館で、映画館で、路上で、レストランで、巻き込まれるやも判らない。そりゃ、開き直れば、いつ何時、赤信号をつっきった車に跳ねられるやもわからないし、たまたま通りかかったたところに看板が落ちで来るかもしれないし、渡っている橋が崩壊するかもしれない。だけど、見も知らずの他人にいきなり撃ち殺されるのは本当に嫌ですよ、私は。絶対祟って出ますよ。あの世で会ったら、カロンに舵借りて思い切り、叩きまくってやる。もし犯人が死んでなかったら、毎晩、化けて出てやる。ついでに地縛霊になって「銃捨てろ~」って出てやる。

 それって、だれだって同じ気持ちなんじゃない?銃を持つ権利を主張するアメリカ人も、NRA会員も、自分がたまたま運悪く、マクドナルドでハンバーガー食べてたら、AK48持った奴が入ってきて撃たれた~、ってのは許せると思ってるのかしら?自分も銃を持ってたら応戦できる?いや、そういうレベルの話じゃないでしょ。

 いい加減、目を覚ませ、アメリカ人。

なんとか…

2013-01-29 | 日記
 一応は引越し終了。でも、まだ「完了」とはいかなくて、明日は古いアパートにまだ少し残っているものを全て引き上げて、大掃除しなきゃならないし、新しいアパートの方は箱が散乱してるし…って、書いたら、最初の変換は「産卵」だった。これ以上、増殖したらいやー!

 家具の引越しは、いかにも力の強そうなラテンなおじさん達が2人で来てくれたのですが、予想外に時間がかかり、費用は一時間毎にチャージされるのでヒヤヒヤしました。家具だけだから直ぐ終わると思ってたんだけど、息子たちの2段ベッドや私の畳ベッドはいったん分解してから運び出し、新しい部屋についたら、また組み立て直す必要があり、これに結構な時間がかかりました。不満~

 しかし、引っ越す度に、自分が思いの外沢山の荷物を抱えていることに驚きます。今度のアパートのターゲット年数は3年。若息子が高校を卒業して、家を出たら、1寝室のこじんまりした場所に移るつもり。今後三年ちょっとの目標は、少しずつ持ち物を減らしていくこと、新しいものは増やさないこと、です。消耗品以外のものを買うときには、じっくり吟味して、とは、いつも思っているのですが、物欲の塊なのか、なかなか、これが難しいんだな。

 気付かないうちに増えてしまうのが本なのですが、読み終わったら、需要の高そうな新刊ならBookOffへ、それ以外は図書館にどんどん寄付したり、日本語の本なら、日本のもが手に入りにくいエリアに住んでる日本人大友だちに送ったりして、少なくとも今の量より増やさないようにしたい。日本の本や雑誌が、どんどん電子書籍化されてくれれば、一気に悩み解消なんだけどな。特に雑誌の電子書籍化が待ち望まれます。だって、海外で買うと値段は倍近く、で、発送に時間がかかるので手に届くのは発売から暫く経ってから。電子書籍なら、海外にいてもオンタイムで、日本と同じ価格で買えるでしょ。なんで、そうならないのかなぁ…



しかしバテた

雨やんで心躍る

2013-01-26 | 日記
 相変わらず、家具とPC以外、ほとんど何もない部屋に住み続けております。先週からずーっと雨で、今朝もザンザン降っていましたが、午後になって快晴に。雨のおかげで、いつもはドヨ~ンとしたLAの空気も澄んで、気持ちのいい日になりました。だからって、それを楽しむわけでもなく、部屋にこもってっけどねっ!

 朝は、息子たちをボランティアの場所へ送って行きました。ここ数年、マーティン・ルーサー・キングJr.記念日の辺りに開かれる、地元の施設の子供達のためのイベントのお手伝いをしており、今年も参加しました。今年は例年使っていた会場が借りられなかったとかで、ずっと小規模な開催となりましたが、講演や公演中心の今までとは替わって、ゲーム等が主体となり、むしろ盛り上がっていたとか。子供たちだって、偉い人のためになるお話聴いたり、アフリカのダンス見せられるよか、自分たちで遊ぶほうが楽しいよね!行くときは文句たらたらだった息子たちも、帰り道では「今年は楽しかった!」と、二人で盛り上がってました。

 ちなみに若息子の役割は、案内とランチの支給。ランチはホットドッグ、ポテトチップにソーダという、いかにも典型的なアメリカン。それだけでは足りなかったんじゃない?と聞いたら、ボク、ホットドッグ2つ食べたから、との返事。それって、職権乱用ちがうんか?!上息子は、レースの実況をしたんだって。レースの実況?何のレース?「ま。いろいろ」はぁ?

 最後は皆でガンナム・スタイルを踊ったんだって。踊るっつ-ても、適当に腕振り回しながらピョンピョン跳ねるだけだけだけど、とは息子の弁ですが、そこが楽しいんじゃないかな。一応、プロのダンサーがお手本を見せてたそうで、真面目に跳ねてるのが面白かったそうです。プロダンサーさん、なんか可哀想www(←と、いいつつ笑う)私も一緒になって、跳ね回りたっかたな。気分爽快になりそう。ガンナム・スタイルのヒットの要因って、そこだろうなって思う。日本には他にも、AKB48とかモーニング娘とか、気軽に真似して歌って踊れる曲がいっぱいあるから、わざわざ流行らなかったのかも?



今日は早めに寝ようと思う午前二時

ニンジャ、ハラキリ、ウォシュレット

2013-01-25 | 日記
 雨で引越しが来週に延期になっちゃいました~ ほとんどの荷物は既に新しい部屋に移してあるのに、寝台その他の家具は古い部屋にあるままなので、家具以外何もない部屋で数日間暮らさねばならないという罠。ま、電子レンジと湯沸かしポットがまだあるので、何とかなってるんですが。この日本製湯沸かしポットは、LA近郊に住む日本人向け個人売買掲示板で見つけて、15ドルで譲っていただいたものです。寒くなってからは特に、毎晩大活躍で、簡単に暑いものが飲める幸せを満喫しています。実に価値ある15ドルでした。こういったお湯を沸かして、適温にキープしておいてくれる簡易ポットはアメリカでは他に売っていないので、日系のお店で見ては「欲しいなぁ」と思っていたのですが、新品で買うと100ドル以上もするので、ビンボー人には厳しい。どんな物でも、円レートには無関係に「80ドル」と「一万円」を超えると、私的には「お高い」んです。

 アメリカの家庭やオフィスでは、1ガロンの大きなプラスティック製水ボトル用の湯沸し機能付き給水器が普及していますが、これだと専用の水ボトルを買わねばならないし、場所も取ります。昔はアメリカでも、日本同様に保温魔法瓶が、普通に家庭で活躍していたのに、そこから進化した湯沸かしポットが広まらなかったのって不思議。アメリカにある便利製品やスグレモノは大抵、日本でも手に入るのに、その逆に、日本では普通に使われている便利な日常製品は、あまりアメリカには入っていないように思います。例えば、日本じゃ、駅の地下鉄のトイレにまでついてるウォシュレットですが、アメリカじゃセレブか日本人御用達。TOTOがアメリカでも結構なお値段で販売していますが、漫画等で初めて日本に来た外人が直面する第一関門としてよくネタにされている通り、ウォシュレットは東洋の神秘、日本人は未来に生きてるぜ!カテゴリなのです。因みに新アパートは、オーナーが日本人の方で、ウォシュレット付きなのだ~!お部屋を見に行った時、お手洗いを見て「ここだ!」と思ったね!

 ウオシュレットや魔法瓶の他にも、アメリカにはないの?と、驚かれてしまうような物は沢山あります。変速ギアのない軽量な、世に言う「ママチャリ」、長年探してるんだよね。アメリカじゃギア付きか、いっそブレーキまでないクルーザーっきゃない。日本では自転車は日用品ですが、アメリカじゃスポーツグッズなので、その違いのせいかもしれないけど、魔法瓶と湯沸し機能付給水器の間に湯沸かしポットが抜けているように、なんでクルーザーとサイクリング車の間が抜けてんの?近年は、少なくとも上体を起こしたままに乗れる、ママチャリっぽい自転車が出てきて、平坦な西LAでは私もカゴ付けて乗ってましたが、やっぱギア付きだし、重い。軽量なママチャリ、ヘルシーでグリーンな習慣とセットで売りだせば、カリフォルニアで流行りそうだけどなぁ。

 アメリアにもないことはないけど、日本に比べておっくれてるな~、って家電には、洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、掃除機等々、枚挙に暇がありません。日本のん、いいなぁ~って、雑誌広告やCMを見ては指をくわえています。日本の家電メーカーの凋落が指摘されて久しいですが、実際には、まだまだ、こういった工夫分野では追随を許さないのではないかと思います。少なくとも部分的には、日本のメーカーの国際的営業不振は、技術的というより、マーケティングの問題じゃないかなぁ?って、思うんだけど。ま、スマフォの開発に遅れが出たのは、日本のガラケーが他より進化しすぎて、国内需要がなかったせい、って前例もあるから、欧米人は一般に日本人ほど器用じゃないってのを念頭に入れなきゃなんないだろうけどw



私的に欲しいのは、スマホの携帯ストラップ用穴

猫の手を借りたい、の真実

2013-01-23 | 日記
 金曜朝には引越屋さんがきてくれるのに、金曜朝が納期の仕事が2つ。あ~れ~!と叫びながら床にバッタンしたい気分です。でも今、バッタンしたら絶対寝る。寝たら絶対数時間起きられない。で、締切が… あ~れ~!!もーホント、フリーランスなんてバクチ商売。私は主に法律関係を訳することが多いのですが、法律文書といっても色々あります。お固い契約書と、日本でアホな犯罪をやらかした米人の詳述書なんかを同時に相手してると、なんだか頭がヘンになりそうです(そこ、既にヘンでしょとか突っ込まない!)

 合間、合間に引越し荷物をうんしょこらしょと運んで(今の部屋も新しい部屋も二階)、仕事に戻ると指がガクガクして、けっこうキーを打つのが難儀。そして、引越しといえば、箱。部屋中のそこここに、半分詰め終わったり、空っぽの段ボール箱が散乱。これは猫にとっては、楽園のような状況ではありますまいか?と、言う訳で、人が忙しく箱にものを詰めたりしておるのに、その箱のなかに入る、次に詰めようと思って横に置いておいた箱の中で寝てる、箱を運んでいると足元にまとわりつく、こういう時に限って「遊ぼ!」とせがむ… 「猫の手も借りたい」って言うのは、ねこに手伝って欲しいと言うよりは、「お願い、あっち行ってて!」なんではあるまいかと、しみじみ実感中です。


 私の手?貸して欲しいですかみゃ?
(お願いします。そこで、じっとしててください)


 なんなら、足も貸してあげますのみゃ
(いや、それは別にいいから、そこで寝ててください)


 ちゃんとお手入れもしてあるですのみゃ
(はぁ、そうですか…)


 どうするですかみゃ?
(後ろに見えているのは、犬によって無残に剥かれたテニスボール)


 って、ゆーか、暇ならちょっとお腹撫でてってくださいですのみゃ
(全然、ヒマちゃいますねんけど…orz)


 色々と語りたいニュースはあるけど、今日は精神の健康のためにも(時間節約のためにも)、和み話題だけ。



寝ちゃダメだ、寝ちゃダメだ、寝ちゃダメだ…!

さぼってました

2013-01-22 | 時の話題
暫くご無沙汰しておりました。引越しの準備と、こんな時に限って!な、急ぎの仕事が相次ぎ、ついついサボってしまいました。でも、ほんの数日、日本語の文章を書かないでいると、いとも簡単にそのままズルズルと怠けぐせが就いてしまう自分がとってもいやん。

 アルジェリアで人質となっていた日本人技術者のうち7人もの方が、アルジェリア軍による救出作戦の課程で犠牲になられたとの悲報が。7人はご無事だそうですが、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。でも、死んでも死にきれないでしょう。残されたご家族も、そぞや悔しいことでしょう。私もかつて、国際機関に務めていたことがあるので、海外、特に途上国で働いている知人が沢山います。こういった事件の度に、そんな友人たちやその家族が、これからも安穏でありますようにと願わずにはいられません。不安定な地域での仕事は、常に危険と隣り合わせの任務であるとはいえ、こんな死に方は酷すぎる。彼ら自身にどんな大義名分があろうとも、何の関係もない他者を犠牲にするテロリストの卑劣さは絶対に許せない!よくも、日本の大事な技術者を殺したな。彼らの知識や技能は日本だけじゃない、世界の財産なんだぞ!!

 憲法には政府が日本人の生命、安全を守ることが明記されているにかかわらず、今回の事態のような非常時には手を拱いているしかなかった、だから、有事には軍を派遣して日本人を救出できるように、第九条を改訂すべきという意見も、きっと出てくるでしょう。だけど、これで憲法第九条改訂へと急ぐのは、全くの筋違いです。今回は、アメリカ人、英国人、フランス人も人質となりましたが、どの国も軍を派遣していない。今回の攻撃は、他国の介入を拒んだ地元アルジェリア軍の単独判断による行動です。最強かつ最も機動力の高い軍隊を擁する米国ですら、自国の人質を救助する前にアルジェリア軍に軍事行動を起こされ、死者を出してしまった。でも、これは主権の問題であって、ウチの国の憲法云々はお呼びじゃない。

 だから、もし日本に「軍隊」が存在し、出動していたとしても、今回の悲劇は防げなかったでしょう。では、今回の事態で日本の「軍隊」が出来る事といえば、事後の行動になります。生存者と犠牲者の遺体搬送には、政府専用機の派遣が決まったそうですが、この際に自衛隊が同行するのは、あくまでも「自衛」範囲内であると解釈出来ます。と、なると、派兵してするのは報復ですか?報復のために軍隊が必要なのですか?日本はそんな国じゃなかった、日本人はそんな国民じゃなかったはず。日本が武力を行使できないからこんな事になったと煽るマスコミに騙されてはいけない。

 日本には、イラクで3邦人が拉致された際、テロリストに屈し、極秘裏に身代金を支払った過去があります。今、必要なのは、こういった過去がテロリストたちに舐められる要因を作ったのではないかという意見をも鑑みた、今後の日本の外交戦略、危機管理のあり方に対する議論だと思います。若い時にシエラ・レオネでダイアモンド掘ってた麻生さんの意見とか聞いてみたい。だいたい憲法を改定して軍を派遣するより、経験を含めたリソースが段違いに豊かな米軍との連携を図るほうが実際的だし、むしろ、今まで日本は武力に頼らないことで生き延び、今の地位を築いてきたんだと思う。武力行使でなんでも解決するなんて大きな間違い。アメリカはそれをやってるから、世界中でアメリカ人は標的になりやすい。映画「アルゴ」でも、アメリカだけが標的にされていましたが、未だにアメリカ人の間では、「海外でトラブルに合ったらカナダ人のフリをしろ。アメリカ人だと判ったら殺される」ってのが常識です。

 新聞の地方版に毎日、本日の地元出身戦死者一覧が載ってる国に住んでいると、戦争をしない国の有難味が見に染みます。私が頑なに日本国籍を維持し続けているのも、息子を持つ母親として、もしもの時には日本という逃げ道を確保しておくため…って言うと、たいがい鼻で笑われますけど。でも私は、米国政府を信用してないし、母親というのは子を護るためにはなりふり構わんものなのです。本当は、国連軍がきっちり機能してくれれば、世界にとっても一番いいんだろうけど、政治における国連機能なんて既に形骸化してっしね。もー、統計取るのと開発支援だけ頑張ってください。しかし、今回のテロ事件の捜査担当が神奈川県警ってのは、なんだかよく分からない。やっぱ、この辺の方や規定をきっちり制定するのが先決じゃないの?

 
 そして、ランス・アームストロングのドーピングを認める発言。ランスのことを信じたかったので、今はとても失望しています。自ら過去の非を認めたことは、勇気ある態度であるとはいえ、そのツール・ド・フランス7連覇という偉業が偽りのものであった事に、落胆している人は多いでしょう。息子達がテキサスの小学校に通っている時、小学校図書館でボランティアをしていましたが、ランスの伝記は人気の本でした。あの子達も随分とガッカリしているはず。ツール七連覇は、スポーツ界全体にとっても歴史的な出来事でした。それを今になって、アレは無かった事になりましたんで、そこんとこ宜しく、とやられても、「はぁ?」としか言い様がない。しかもこれって、1999年から2005年にかけてのことですよ。何を今更?感が拭えない。

 ランスは、サイクリングで得た栄光、その知名度や社会的影響力、スポンサーからの資金収集能力を基に、Live Strong基金を始めました。一世を風靡したシリコンのリストバンドは、この団体が始めたイエローバンドが最初でした。例え、ランスの自転車ロードレースの栄光は地に堕ちても、この基金が世界中のがん患者、その家族や友人に貢献してきたことも、ランス自身が生存率50%と言われながらも癌を克服し、復帰を果たしたことは真実です。ランスの失墜は、この基金にも大きな影響を与えるのは必至でしょう。だけど、既に立派に成熟した機関だけに、創立者のスキャンダルにも負けず、今後共、いい仕事を続けていって欲しいな。

 しっかし、この発表が自転車協会の会見等ではなく、アメリカで絶大な人気を誇る「オプラ・ウィンフリー・ショー」行われ、ランスのストーリーの書籍化、果ては映画化とは、ドッチラケですよ。オプラのショーで薦められた本は、必ずベストセラーって程の影響力を持つ人気番組だけに、次なる金儲けのためのプロモの一環かよ…orz って気がしてならない。あーもー、世の中なんて信じらんねー。


 辛いニュースも有りましたが、嬉しいニュースも。円は順調に上がってるし、オバマの第二期就任式があったし、その際、政府高官が一同に集うので、もしもに備えて待機していたのが、アジア系初の陸軍参謀長官を務めた、日系のエリック・シンセキ(Eric Shinseki)退役軍人長官が果たしたのも誇らしい。何かあった時には、全政府高官に替わって最高決定を下す、責任能力や忠誠心、判断力が要求される、とても重要なポジションです。日系人が活躍すると、同胞として嬉しいね!



引越し費用+家賃のために今夜も夜鍋ざんすの。眠い…

オバマ銃規制案発表

2013-01-16 | 時の話題
一昨日の写真は、ミケが斜め向きで、ストラップと比べにくかったので、写りが悪いのですが、正面顔の近影を。これだと、右耳の横の茶色いとこや顔の丸っこいトコが判るかな?母は、来る人,来る人にストラップを見せて自慢しているそうです。但し、ビニール袋に入れて、直接は触らせないんだってw 今後もラップに包まれたまま飾られるに1万点だわさwww

 ミケさん、顔怖い…

 さて、昨年末にオバマ大統領が今月中に発表すると約束していた通り、今日、包括的銃規制強化案が発表されました。主となるのは、全ての銃購入に際する犯罪履歴調査を含む身元調査義務付けと、2004年に失効した攻撃用銃器(アサルト・ウェポンと呼ばれるもの)販売禁止法の復活、11発以上の弾丸を装填(そうてん)できる弾倉の販売禁止。オバマ大統領は、この銃規制強化実現に向けて「あらゆる手段を講じる」とし、更に23の大統領令にも署名しました。大統領令は、議会の承認なしで実施できます。オバマさんは今週末の就任式も待たずに本気出してきたみたい。わくわくする

 全米ライフル協会(NRA)とのガチンコ勝負は必至です。早速、自分の娘達は銃で武装したシークレットサービス警護させているのに、普通の子供達を護るための銃を取り上げるとは、オバマは特権主義者だという趣旨のCMを展開。もうね、バカか、アホかと。普通の子供たちが、銃で武装したテロリスト等の悪人に狙われる確率は、大統領の子供たちが狙われる率と同じなんですか。大統領の子供が人質にでも取られれば、大統領だって判断が鈍ります。大統領の権力は絶大ですから、それは国家危機でしょう。だから連邦の資金でシークレットサービスが雇われてるんじゃないんですか。

 共和党も、武器を所持する権利を認めた合衆国憲法修正第2条に抵触すると反発。マルコ・ルビオ共和党上院議員は、これらの大統領案で乱射事件を防止できるものはなく、こうした暴力の陰にある真の原因に真剣に対処していないという声明を発表しました。で、真の原因は何よ?って聞かれたら、何と答えるつもりなのでしょう?ゲームや映画?もしそうだとしたら、アメリカ人と同じように、ハリウッド映画やバイオレントなドラマを視聴し、「モータル・コンバット」や「コール・オブ・デューティー」等のゲームに興じている日本で、銃乱射事件が起こらないのは何故?簡単に銃が手に入らないから、に、他ならないのでは?

 この規制によって一般人が全く銃を持つことができなくなるわけじゃない。護身や猟のために自動式襲撃銃や機関銃は必要ない。乱射事件対策にはならないというけれど、一発づつ撃ってたんじゃ、そう大量に殺人はできない。自動式襲撃銃や機関銃は一度に大量殺人を犯すため以外に一体、何に使うつもりだというのでしょうか。一般人にそんなものが本当に必要なのでしょうか?「必要ない」と、私は言い切るよ!



今夜はオールナイター

Argo - アルゴ

2013-01-15 | 映画・ドラマ・本
また映画見に行ったんかー?!って?その通りです…orz 暇人でごめんなさい。今日は、日本から帰ってきたばかりのお友達のお家にお呼ばれして、日本直送のアジの切り干し等、正しい日本のお食事を頂いた後、アカデミー賞作品賞にノミネートされ、先日はゴールデン・グローブ作品賞を受賞した「アルゴ」を観に行きました。いやー、最後の数分はハラハラ・ドキドキで緊張したんで肩が凝っちゃったわ!

 平日の夕方4時からという時間帯にもかかわらず、結構入っていたのは、やっぱり、ゴールデン・グローブとオスカー・ノミネーションの効用かな?どうせガラガラだよね、と、二人で開幕ギリギリ時間に行ったら、並んで空いてる席がなくて焦った(親切な方が、詰めてくれたけど)。「ザ・タウン」を見た時も思ったけど、ベン・アフレック監督は丁寧に映画を作る、って感じがします。イラン革命中、暴徒に占拠されたアメリカ大使館から逃れたものの、カナダ大使の公邸に隠れていた6人のアメリカ人大使館職員を救出するために、イラン内でSF映画を撮影するという名目で国内に入り、そのスタッフとして6人を連れだそうという、大胆なオペレーションは、実際にあったことで、最近までは極秘情報でしたが、公開されたことで映画化となったそうです。

 そのオペレーションを行ったCIA職員に扮したベン・アフレック以外、映画のラスト、エンドロールが始まるかと見せかけ(?)た時に流される、実際にイランから脱出した6人と、劇中の役者さんはそっくりで、わざわざ見た目もよく煮た人を選んだようです。ベン・アフレックの間延びした顔が、髭で引き締まって、この人、なかなかに男前だったのね~、と。彼は今後、ずーっと髭してる方がいいと思う。ついでだけど、「ロード・オブ・ザ・リング」の王様役だったヴィゴ・モーテンセンは、ずっと髪を黒にそめて伸ばしてて欲しい。で、オーランド・ブルームは…って、もういいか。

 とてもストレスの貯まるような緊張した環境で仕方ないんだけど、この6人の大使館職員に好意が持てなくて、その分、絶対助かって欲しい!とのめり込んじゃうことはなかったけど、それが却ってリアリティーを増したと思います。この救出劇は、正にウルトラC級(今だったらD級とか?)ですが、CIAって今でも、こんなすごいことを秘密裏にやってるのかしら?なんかイラクやアフガニスタンではしょっちゅう、情報が誤ってて間違ったトコ爆撃したとかってバラされてるけど。

 正直言って、「リンカーン」と比べたら、作品としては、見せる絵作りやエピソードの組立て方、登場人物の特徴付けや演技等で「リンカーン」の方が格上かな、って気がしたけど、「アルゴ」もとても良く出来た手に汗握る映画でした。途中、全然中だるみしないで、ずーっと引きこまれたし、面白かったよ!



たまに、ベン・アフレックがトム・クルーズに見えた

親孝行した

2013-01-14 | 日記
ここ数日は空気が冷たく、冴え冴えとした夜空に下弦のお月様が本当に綺麗です。夜の散歩の途中にふと見上げたりすると、あんまり綺麗なので、つい拝みたくなってしまいます。いきなり道の途中で立ち止まって、空を拝みだしたら変な人なのでしませんが。

 ししゅうねこさんに、夏にお会いしたときにお願いして作っていただいた、私の母の猫、にゃあのストラップを送っていただきました。母は大喜び…を、超えて狂喜乱舞状態らしい。親孝行が出来たようで、私も嬉しい。なにしろ、にゃあは、親猫が育児放棄して家の床下に置いておかれたのを、床板をめくって救出し、お寿司についてくる魚型の醤油入れに猫ミルクを入れて飲ませて育てただけに、母は溺愛しておるのです。

どやっ!

 鼻の上の汚れは、母のリクエストで無しにしてもらっています。でっかい耳や逆三角顔、まぁるい目等々、とても特徴が出ていて凄いなぁ… ししゅうねこさんには、うちのミケのストラップも作っていただいたのですが、これも人目で皆がミケと判る出来栄えなのです。落としでもしたら一大事と、普段使いのアクセサリーをかけているボードに、ネックレスやペンダントと並べて掛けてあります。そして毎朝、出かける前にアクセサリーを選ぶ際、これを見ては、にへらにへらしておるのだ。幸せ…





母も勿体無がって使わないだろうな~