わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

オハイオでアフリカを乗馬サファリ:ザ・ワイルズ

2018-06-30 | アメリカの街の暮し
 冬は雪降って氷点下のオハイオのど真ん中で、アフリカの動物が生活してるって、どうよ!?

 オハイオの州都コロンバスから車で1時間ちょっと東に、動物保護区、The Wildsがあります。ほぼ1万エーカー(40km2)の石炭の露天掘り跡地を、アジアやアフリカの絶滅危機にある動物の保護区として、最先端技術を駆使して繁殖を試みつつ、5月から10月の間はサファリとして開放しています。冬の間は、温度に敏感な動物は暖房付きの屋内にとどまる一方で、温めた空気を排出して、動物が外に出られるようにしているんだって。雪の中のチーターとか、なんか凄い…

 普通のバスでのサファリツアーの他、ジップライン・ツアーも有り、施設内には宿泊施設もあって、お財布さえ許せば、存分に堪能できる、オハイオの秘密のおすすめ観光スポットかも。周りはなにもない、高速からうねうねした田舎道を進んだ所にあります。

 私と上息子が参加したのは、夕食付きの夕方の乗馬ツアー。その前に、普通のサファリツアーに参加したかったんだけど、時間が合わなくて諦めました。サファリに来て、動物は遠くからしか見られなかった…orz

 でも、広々とした保護区内を2時間、お馬に揺られて、のんびり回り、遠目にインパラの群れやるのも、珍しい体験で、楽しかったです。非営利団体が経営していますが、民間施設なので、入場料はちょっとお高め、私達が参加したサンセット乗馬ツアーは、入場料+ディナー込みで一人75ドルに加え、駐車場代6ドル掛かりました。屋外のパビリオンで、広い草原を眺めながら頂くディナーは、チキン、メキシカンラザーニャのメインに、サイドはマッシュポテトとグリーンビーン、これにロールとフルーツ(スイカだった…orz)、飲み物はレモネードとアイスティーでした。デザートはリッチなチーズケーキで、なかなかに豪華。お味も良かったです。


360°広々~


乗馬ツアーは一回6人まで。前後に経験豊かなガイドさんがついてくれます


トレイルをお馬でカポカポ


最後に記念撮影。私を乗せてくれた白馬は、頑固婆さんのチャーリーさん

二人と一匹でホッキング・ヒルズ

2018-06-23 | アメリカの街の暮し
 ここオハイオ中央部では、晴れてたかと思ったら、いきなり豪雨、またケロッと何事もなかったように晴れというお天気が続いています。オハイオ中部って熱帯だったの?

 昨日は、遅く起きてから、コロンバス南部のジャーマンビレッジ地区を訪ね、有名なブック・ロフトで暫し彷徨った後、これまた有名なドイツレストラン「シュミッツ」で、ドイツビールを飲みながらソーセージとジャイアント・クリームパフを頂くという、観光客必須工程を遂行。去年、若息子が来た時も、これやったwww

 今日も、晴れ時々雷雨って天気予報でしたが、Hocking Hillsに、ハイキングに行きました。今回はUpper Falls からOld Man's Caveのホッキング・ヒルズでも人気の高いトレイルを歩いた後、先週木曜日にオープンしたばかりの、ジョン・グレン天文公園に立ち寄ってから、コンクルズ・ハロウ自然保護区を歩いた後に、地元のBBQレストランで遅めのお昼をいただきました。


Upper Falls マイナスイオンたっぷりって感じ~

  
息子、滝の上からと下から


悪魔の風呂桶(Devil's Bathtub)、週末なのでハイカーが一杯!


 Old Man's Caveエリアは、風光明媚な上に、かつて隠者が住んでいたというロマンのある歴史、あるきやすさもあって、特に人気のスポットです。昨日までの雨でトレイルが滑り易かったけど、一方で滝が増水して勢いがありました。

 Old Man's Caveの駐車場から少し先に進んだ、ジョン・グレン天文公園は、地元の有志が出資して完成した屋外施設です。夜は真っ暗になるので、ここに望遠鏡を設置して星を見るための施設です。真っ昼間なので当然星は見られないけど、地面に記された、月と日の上に立つと、自分の影が針になる日時計があり、かなり正確なのにびっくりしました。


ジョン・グレン天文公園の日時計


 

 次に向かった、Conkles Hollow州立自然保護区は崖の上を歩く遊歩道と下を歩く遊歩道があり、下側を歩きましたが、平坦でよく整備されていました。突き当りはHollowの名前の通り、地層が後退して空洞化したところへ細い滝が流れています。ちょうど、午後の太陽が滝に反射する向きで素敵でしたよ。ちなみにここは、自然保護区なので、ペットは禁止。もう歩くの飽きたという息子とモカはお留守番で、私だけで歩いてきましたが、私一人で犬なしにハイキングに行くことってないので、ちょうどいい機会だったわ。


ツーリング中のバイカーで賑わっていました。BBQ美味しかった!
モカも可愛いウェイトレスさんにバケツで水貰いましたが、彼女の目は肉に釘付けw


 ちょうど帰り道を運転中に雨が振り始めましたが、家に着く頃には止んで、ラッキーな一日でしたv

インクレディブル・ファミリー

2018-06-22 | 映画・ドラマ・本
 夏休みです!上息子が南カリフォルニアから遊びに来たので、今日は、大好評の映画「Incredibles 2」を、お気に入りの映画館、Marcus Theaterに観に行きました。ここは椅子が大きくて、リクライニングで快適だし、画面も大きくて明るいのです。



映画の前に、Mr.インクレディブル、エラスティガール、フォローゾン役の3人が、前作から14年待った甲斐はあるか確かめてという、短いフィルムが入るのですが、Yes!Yes!Yeeeesh!でした。一瞬も飽きることなく、ずーっとワクワクしながら、画面を見つめっぱなしでしたよ!

 ピクサーの定例として、まずはショートフィルムが上映されるのですが、今回はカナダ(トロント?)に住む、中国系の老夫婦のお話。おばあさんが肉まんを作っていると、その肉まんが何故か男の子になっちゃう、日本でいるなら肉まん太郎君のお話でした。大事に育てた 肉まん太郎くんが、やがて反発するようになり、お母さんを捨てて出ていってしまう… 久しぶりに会った息子と一緒に、こんなの見せられると、お母さん泣いちゃうよ。


 本編は、現実には15年が経っていても、映画は、前作の直後から始まります。もともと、近未来的な世界でしたが、この14年で随分とテクノロジー等が変わったのに、何ら違和感なくつながってるの、密かにすごいと思ったよ。オリジナルのタイトルは、「インクレディブルズ2」なのですが、日本では一作目が「マン」でお父さんがメインのお話、今作は「ファミリー」で、これは邦題の方がばっちりだね。

 今回は、続編への布片が残されており、14年も待たされないことを祈ります。他のスーパーたちも参入したので、次作はファミリー+フロゾン(家族みたいなものよね)に加えて、個性豊かな新しいスーパーたちも協力するだろうし、まさに「Incredibles」になるのかな?それとも、インクレディブル・チームかな?既に次が楽しみです。で、今作も安定のエドナ・モードさんが素敵だったよ~

Country Living Fair 夏編

2018-06-17 | アメリカの街の暮し
 昨日遊びすぎたし、天気予報は日中最高気温30度超えの予報。結構、迷いましたが、昨年秋に行った時の楽しさを思い出して、やっぱり行ってきました。コロンバスでの夏のフェアは、今年が初めてなのだそうで、秋よりも展示数が少なく、目当てのベンダーさんも来てなかったけど、それでも十分、見応えありました。炎天下、UVブロックウェアに身を固めて歩き回って汗だく。私は普段、余り汗をかかない体質なので、今日はちょっとはデトックス出来たかしら?













  
「インスタ映え」の宝庫?
ホントはもっと写真載せたいけど、この辺にしときます

ブルースとジャズのお祭り!

2018-06-16 | アメリカの街の暮し
 コロンバス郊外、ガハナ市の川沿いで毎年開かれるCreekside Blues & Jazz Festival、去年は入場料7ドルをけちって行かなかったのですが、今年は入場料タダ、水にボトルとおやつ、その上T-シャツまでくれるパッケージ、別名ボランティアで参加しました。

 私の担当は、ウイスキーの味見テント。30分毎の1セッション中に、一般的なウイスキーについての紹介や、提供されるウイスキーについてのお話を聞きながら、5種類のウイスキーを味見するというイベントのお手伝い。私の仕事は、味見用の紙カップを配ることと、セッション後に使用済みカップを集めて捨てること。ついでに、ちょびちょび味見という、たいそうなハードワークです(わはは!)私は特にウイスキー・ファンではないのですが、ちょっと舐めてみる程度には美味しいと思う。同じ内容のウイスキーうんちくを4回聞いて、ちょっとウイスキー耳年増になったよ。

  
映画「King's Man 2」のために作られたオールド・フォースターの「ステーツマン」


試飲用ウイスキーたち。ジョニ黒もあるよ


面白おかしくウイスキーを紹介するピートさん


 ちなみに、よくある間違いで、バーボンとはケンタッキー州で醸造されるウイスキーの事だとよく誤解されるけど、実はアメリカで造られたウイスキーは全部バーボンなんだって。スコッチはスコットランド産、みたいに。つまり、テネシー・ウイスキーも、実はバーボンらしい。

 味覚は女性の方が優れているそうで、アメリカの主要ウイスキー醸造会社5社の主任テイスターは全員女性、ますたーのジャック・ダニエル社の主任テスターは、創設者ジャスパー(ジャック)・ダニエルの曾姪なんだって。

 ボランティア業務が終わった後は、フェスティバルを散策。規模はあまり大きくないけど、素敵なジャズの演奏が聴けました。私は、クラシックなジャズが好きですが、圧巻のブルースも聴けて感動しました。カクテル片手に、屋台食もいっぱい食べた。BBQリブにエンパナダ、シナモン・アーモンド、キャラメル・ポップコーン、アイスクリーム… お腹いっぱいの上にほろ酔いで、幸せやわー、世の中の中バラ色やわー、状態で車運転して(をい!)帰宅した途端に大雨!ラッキー!


演奏中に何故か絵を描く謎のジャズバンド


迫力の歌声でした

The Breadwinner 生き延びるために

2018-06-15 | 映画・ドラマ・本
 アイルランドのアニメ・スタジオ、「ブランドンとケルズの秘密(The Book of Kells)」、「ソング・オブ・ザ‘シー 海のうた(Song of the Sea)」のカートゥーン・サルーンによる、2017年の長編映画。前2作が大好きで、特に2009年の「The Book of Kells」は、今でも時折見直します。繊細で透明感ある絵や、上品な動き、そして出てくるキャラクターも、みんな凄く好き。

 そのスタジオの長編映画3作目は、アイルランドから離れ、タリバン支配下のカブール、しかも製作がアンジェリーナ・ジョリーと聞いて、不安はあったのですが… やっぱり、ガッカリ作だった。批評家や一般の評判はいいけど、こういう内容の作品は褒めなきゃいけないって、暗黙の了解があるんじゃないかと思う。
 
 「2001年、タリバン政権下のアフガニスタンを舞台に、父親が連行され苦境に立たされた一家の少女パヴァーナの姿を描く。男性が同伴しなければ女性の外出が禁止されていた当時、彼女は家族を養うため髪を切り男装して働きに出ていく。」という、デボラ・エリスによる同名の児童文学の映画化で、日本では、Netflix で配信中だそうです。

  主人公のパヴァーナは、ナショジオの表紙で有名になった「アフガンの少女」、シャーバート・グーラーさん(当時12歳)だよね。ご丁寧に、お母さんのモデルは現在40代のシャーバートさんだと思う。

  
モデル代、払った?


 がっかりの理由は、前2作の「魔法」が全く感じられなかったこと。もちろん、前2作はアイルランドの伝説を描き、今作は、作中に「お話」はでてくるものの、現実を描いているので、そこに文句をつけるのは筋違いなのはわかってるけど、それ以前にアニメとしてのマジックを欠いていると思いました。ジブリのアニメだって、「風立ちぬ」や「火垂るの墓」みたいに、厳しい現実を描いた作品はあるけど、その中でも造り手による魔法が存在し、それがジブリアニメ、宮崎駿氏や高畑勲氏が高く評価される要素の一つだと思います。

 前2作の魅力であった透明感や神秘性もない。ぶっちゃけ、スタジオの魅力を殺すような素材だったと思う。色使いや、「お話」に出てくる魔女のおばあさんは素敵なんだけど。「ケルズ」のヒロイン、アーシュリンも、「海のうた」のシアーシャも人非なるものなのですが、そんな神秘的な存在を実に魅惑的に描くのが上手い。

 本作の主人公のパヴァーナも健気で頑張ってるんだけど、むしろ海に憧れる友達のショーツィアの方が、バイタリティーがあって魅力的でした。このお話は、実際にアフガン難民キャンプで聴いた話を基にして書かれたそうで、3部作の一作目なのですが、まさか、残りも映画化とか、ないよねぇ…??取り敢えず、カートゥーン・サロンには、また神話的なお話を映画化してほしい。

映画のパンフ

2018-06-13 | 映画・ドラマ・本
映画が好きです。映画のパンフレットも好きです。昔は、映画のパンフレットは皆、同じサイズで薄っぺらく、監督や出演者の紹介と、ちょっとした解説がのっている程度でしたが、映画の名場面の写真が載っていて、今のように簡単に情報や画像が手に入らない頃には、貴重な情報源であり、コレクションでもありました。

 はじめてアメリカに来た時、アメリカの映画パンフって、どんなものだろうと楽しみにして、英語もろくろく分からないのに映画館に行ったら、パンフレットなんてものは存在しないと知って、かなりガッカリしました。コンサートや舞台を見に行くと、プレイビルという無料のプログラムが配られます。ミュージカル等では、日本のと同じようなパンフレットが買えることもありますが、映画では見たことがありません。アメリカでは、映画は気軽な大衆娯楽で、わざわざ記念品を買って帰る程のものでもないのかもしれません。

 この頃のパンフレットは、豪華で様々な工夫が凝らされていて、本当に楽しいですね。映画ファンのお友達、Kちゃんがいつも、いい映画のパンフを送ってくれるので、アメリカに来てからも私のパンフ・コレクションは増えつつあります。今回は、「リメンバー・ミー」と「犬が島」のんを送ってくれました。どちらも、すでに私的今年のトップ2映画決定。
  


「リメンバー・ミー」のパンフは表紙に星形のキラキラが散りばめられて、映画の中の世界そのもの。紙質も上等で、これは一生もんです。寝室の本棚に表紙を前にして飾ってるけど、色が鮮やかで部屋が明るくなった気がする。メキシコの風習や音楽の事等、解説も読み応えあります。この作品の葬式を撮ったラセターが、セクハラ糾弾でピクサーを離れてしまったのが残念です。

 私は、主人公ミゲルの相棒である野良犬ダンテが大好きで、グッズを探したのですが、欲しいと思ったのは、袋入りのミニフィギュアだけ。近所のお店には売ってないし、全種セットはオークションで結構なお値段だし、諦めていましたが、先日、倒産したトイザらスの閉店セールを覗いてみたら、半額で山積みなってた。復路の上からモミモミして(コラコラ)、見事!聖獣モードのダンテとペピータをゲット!!実は、人間キャラと違って羽があるんで触ると直ぐ判るのww

「犬が島」は、じっくり見たいと思っていた画面が静止画像で見られて嬉しい。犬たちのプロフィールも詳しくアタリ少年の足袋は実は白ソックスとか、ラーメン竜雷県でメガ盛りラーメン40円とか、竹やぶの丈に俳句が欠いてあるとか… 流れる映像では、とてもキャッチできない色んな発見がありました。

 背景の神奈川沖浪で小舟に乗ってるのは犬たちとか、市長事務所の屏風絵が小林市長の時は雪の中の猫達で、アタリ市長は春の桜の中の犬達とか、少しだけ映る美術もじっくり見たいので、9月発行のアートブックを予約してるの。ますます楽しみ。