わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

日本国内のユーモアの温度差

2017-02-28 | 日記
 関西学院大学の外国人非常勤講師が、教室の電気を消したときに、福島出身の女子学生に「光らないな」と冗談を言ったら、その学生は大学のハラスメントセンターに相談し、しかも授業を休むようになり、その講師は、新年度の任用を辞退、大学側も雇用する意図がないとしているという報道がありました。

 この話を聞いて、なんと無神経な講師だろうか!と、憤慨するのではなく、「今日ちょっと燃料不足で~」とかって返しときゃいいのに~、とか思ってしまった私も、十分に叱責の対象。この時、教室にいた他の生徒はどんな反応だったのか、興味があります。地元周辺の子が多かったら、軽く笑ってしまったかも。本人的には、それが更に堪えたのかもしれない…

 なぜ、わざわざ、問題の講師が外国人と説明してるのかは謎ですが、英語の授業だったそうなので、その講師はアメリカ人で、アメリカ版サザエさん(?)なコメディー、「シンプソンズ」のキャラクターで、原子力発電所で働くホマーをからかうような軽い気持ちでの発言に思えます。

 念のために書いとくけど、私の父は疎開先の長崎で被爆したので、私は被爆二世。他人事じゃないです。でも、大阪人ゆえか、ついウケを狙ってしまうところに、生来の「いちびり」気質なもので… ところで、
いちびりとは、近畿方言の名詞である。 ふざけてはしゃぎまわること、あるいはふざけてはしゃぎまわる人(お調子者、目立ちたがり屋)。「 調子に乗る」を意味する動詞「いちびる」が名詞化したものである。 市場のような活気あるやかましい様子の言葉-市振ることから、目立ちたがり屋やお調子者を揶揄する時に使われることが多い。Wikipediaより

 私も、福島出身者の方と会話中に、「軽い冗談」を、かなり真剣な調子で注意されたことがあります。とても手間のかかる作業をしなくてもよいことになったので、面倒くさい仕事から逃れられた、ラッキーと軽口を叩いて、面倒でも手間がかかっても、それが仕事であれば受け入れなければならないのではないかと、問われました。その時は、軽い冗談のつもりでしたと謝りましたが、そんな「軽い冗談」が、どこでも通用すると思っていた自分の傲慢さに気付かせてくれたその人に感謝しています。

 その後、他の東北地方出身者の方々と知り合いましたが、皆、とても真面目で堅実な方ばかりで、もし、前記のような体験をしてなかったら、「軽い冗談」のつもりで、相手の気分を害しても、気付きもしなかったかも?と、思うのです。

 国外に居ると、かえって、自分の生まれ育った地域とは違う、様々な出身地の「同朋」と接する機会が多くあります。外国人との意識の違いは、文化も価値観も習慣も違うから、感じ方が違うのは当然と納得できても、同じ日本人だからと、自分と感性が同じだろうと無意識下に期待してしまいがちですが、それが却って危険だと思います。

 結局、そんな意識と感性の違いのせいで、この講師は職を失い、女学生は傷付いた。アメリカでよく言われる「異文化への理解」は、日本国内、日本人同士でも重用だと、しみじみ思った事件でした。

グレートウォール・The Great Wall

2017-02-25 | 映画・ドラマ・本
 チャン・イーモウの大作、「グレートウォール」(公式サイト)を観てきました。宣伝文句は「人類史上最大の建造物、万里の長城が作られた目的が遂に明かされる!」ですよ。

 紅三部作と呼ばれる赤をテーマ色にした作品で知られるようになったとおり、色に拘る監督さんで、「HERO 英雄」の色によって、創作、過去、現在、そして真実の世界が語られる圧倒的な映像美は、何度、見返しても素晴らしい!2002年の作品ですが、出演者が偉い豪華で、しかも当に旬の時の作品。マギー・チャンの美貌は恐ろしい程、ジェット・リーのカンフーも切れ切れ、そしてトニー・レオンの色気!これを映画館で見なかったのが、今だに悔やまれます。


 で、「グレートウォール」ですが、米中合作映画としては最高の製作費を費やしたのに大惨敗、85億円の赤字が見込まれているとか。確かに予告からして漂う地雷感、片っ端からけちょんけちょんな評論、おまけに昨今のハリウッド映画における人種差別への批判のあおりを食って、「なんで中国映画の主役がマット・デイモンやねん?!」という非難も相成って、劇場の大画面で見るべき映画であるのは明らかだけど、わざわざ隣町まで出かける価値があるのか、ちょっと悩んでしまいました。

 でも、よく見ているブログで、娯楽性の高い映画が好きな方にはお勧め、との感想があり、求めているのは娯楽性!な、私は、年末に紫斑病にかかって以来、初の隣町遠征。いやホント、お馬鹿で派手で突っ込みどころだらけで超面白かったです!勧めてくれたブログ主様にお礼を書きたいけど、アメブロはメンバーじゃないとコメントが書き込めない…ここを見られるとは思えないけど、お礼を言いたい…


 監督が北京オリンピックの興奮冷めやらずなのか(?)、長城の兵士たちは、隊によって黒、紫、赤、黄、青と色分けされており、とても鮮やか。ヒロインのリン隊長(ジン・ティンエン)が率いる青い鎧の鶴部隊は全員女性で、壁からバンジージャンプで飛び降りて、槍で敵を刺し殺すという、至近戦を専門とする極めつけの強者揃い。ジン・ティンエンがまるでCGのような美しさで見惚れます!

 策士役は、安定のアンディ・ラウ(劉徳華)。重要な役回りのカワイ子ちゃん歩兵を演じたル・ハン(鹿晗)は元アイドルグループの一員だそうです。なるほど… 鎧を着こんだまま、エプロン掛けで炊事してる姿が素敵でした。かっこいい鎧の各隊の隊長たちが、イケメンぞろいなのですが、あんまし見せ場がありません。カラフルなので、隊長たちのそろい踏みはパワーレンジャーみたい。なぜか美女ばかりの青鎧鶴部隊の皆さん同様、画面的に嬉しいです。

 黒い粉(火薬)を求めて古代中国(宋の時代らしい)に潜り込んだ白人やら中近東出身らしき一団、中国兵に追われて5人を残すだけになりますが、夜半何者かに襲われ、ウィリアム(これがマット・デイモンね)と、友人のパウロ(ペドロ・パスカル)だけが生き残ります。ウィリアムは闇の中で敵の腕を切り落としますが、それは人間のものではありませんでした。

 一難去ってまた一難、中国兵に捕まって長城の砦に連行された二人は、持っていた腕について尋問を受けます。便利なことに、25年前に同じように火薬を得ようとしてとっ捕まり、以来、長城に幽閉されている白人のセシル(ウィレム・デフォー)がおり、彼に英語を習った美女がおりました。彼女は、長城の指揮を執る将軍の養女で、砦のナンバー2。なんとなく「パシフィックリム」を思い出しますが、リン隊長は、養女だからと大事にされ過ぎることなく、腰にひもを結わえて、二本槍たずさえ敵に突撃!こりゃ男どもも従うはずだわ。

 ウィリアムが「こんなん殺した記念に」って持ってた腕は、饕餮(とうてつ)という、謎のモンスターのものでした。彼らは女王を中心に群れを作っており、60年に1度人間を食べにやってくる。長城は、彼らの襲撃を防ぐために築かれたのでしたが、それは秘密。中国映画なのに主人公が白人という白人至上主義を批判されていましたが、この映画に関しては、余所者を判り易く表現するのに、未だ欧州では開発されていない火薬を盗みに来た人種違いの連中って設定はありだと思いました。

 全てがCGのような無機質な映像の中で、白人男三人組だけが生々しい。そこも、彼らが違うことを際立たせていました。マット・デイモンなんて火星にも居るんだから、古代中国に居たって、ぜんぜん不思議じゃないよね(←そういう問題なのか?)

 ウィリアムは弓の名人、しかもトウテツを一人で仕留めた経験もあり、オマエ使えるじゃん、と、戦場に駆り出される。壁を登ってくる「ワールド・ウォーZ」のゾンビのワラワラぶりを遥かに凌駕する数で迫るトウテツ。間違っても「かわいい」とは思えない、徹底的にいやんな感じの恐竜もどきなルックスです。しかも流石は白髪3千条のお国柄、いくらCGだからって、ここまで数増やすか?っいぇほど。対する長城の戦士たちもポンポン死ぬけど、そこは人海戦略の中国、いくらでも出てくる!

 見た目は原始的だけど実は知性的なトウテツ、長城を襲うと見せかけ、実はこっそり穴を掘って壁を突破、首都に向かっていましたよ。国境に壁を作るとか言ってる、どっかの国にも見せてあげたい気がします。このままじゃ首都が危ない!ってんで、気球で紫禁城救出に向かう兵士たち。紙の気球ですから、燃えて墜落する気球も多い中、ウィリアムとリン、策士の乗った気球は無事、紫禁城へ。重要人物が一つの気球に同乗って危険だと思うのですが、主人公補正で難なく目的地に到達します。で、まぁ、色々あるけどトウタツを撲滅して、めでたし、めでたし。


 お話的には、ひたすらアホで伏線も何もなく、磁石を近づけられると寝ちゃうとか、女王が死んだら、いきなり全滅するトウテツって設定も笑うしかない。微妙にウィリアムとパウロのバディー・ムービー的なところも、何が何だか?で、ウィリアムとリン隊長も、なんかいいムード?かと思ったら、あっさり何もないままバイバイ(@^^)/~~~

 どうした、チャン・イーモウ??って感じですが、とことん頭を使わない娯楽大作を目指したなら、大成功。そんな映画って、実はとっても需要あると思うの。だって、映画って、日常から二時間ほど逃避する娯楽じゃない?観客は、私の他に10人もいなかったけど、皆で、面白かったね~って、言い合いながら、劇場を出てきたよv

ラ・ラ・ランド La La Land 辛口感想

2017-02-24 | 映画・ドラマ・本
 今週間tるのアカデミー賞発表を前に、なにやら随分と評価の高いミュージカル「LA LA Land」を観てみました。日本の公式サイトは、こちら

 主役は自分の好きな二人、「ドライブ」ですっかりファンになったライアン・ゴスリングと、アメージング・スパイダーマンでとってもチャーミングだったエマ・ストーン。旬の二人が歌って踊る。これはハズレ無し!と、思ったのですが、私にはイマイチ合わなかった。ピュアな心を保っていないと、この映画は楽しめないと思いました。



 冒頭、渋滞のハイウェイ。LAといえば渋滞、渋滞といえばLA、世界で一番渋滞している都市という数的裏づけが出ているそうです。先日、現在免許の教習所に通っている若息子が、初の高速運転を経験したそうですが、「怖くなかった?」「ちょうど通勤時で全く動かなくて参った」だって。私も隣の車線の人と会話したこともあるくらい、真剣にLAの高速は平気で全く動けないなんてザラ。だから、高速でいきなり逆走する、怪獣が現れて車を蹴散らす、皆で歩き出す・踊りだす等々は、毎朝、あの渋滞に巻き込まれてたら絶対に誰もが夢想するだろうから、ハリウッド映画でよくあるシーンなのはよ~く分かるww

 セバスチャンが歩いていた埠頭と、二人がデートしたジャズクラブはLAの南のハモサ・ビーチにありますが、多くの舞台はLAの北のハリウッドで、ミアが女優の卵の友人たちと住んでいたのもハリウッド。グリフィス天文台はハリウッドの北、そしてワーナーのスタジオは、更にその山の裏側。私自身、朝のラッシュ時に、ハモサビーチの隣のリドンドビーチ市から、ワーナーにアルバイトに行ったことあるけど、マジ凄いよ、あの渋滞!時速5キロなんて、歩いた方が早そうなノロノロ運転しながら、いきなり始まるトランスフォーマーのバトルとか、時間が止まって、そのへんの二輪で渋滞の間を抜ける自分とか夢想しまくったもん。

 冒頭の群舞シーンでは、車も服装も古めに見えたので、1970年代が舞台なのかな?と、思いました。そこへ、ミアのプリウスが現れて、あれ?現代なんだ、と、映画内に有名なミュージカル映画がいっぱい引用されてるので、映画が始まる前に昔風な白黒のオープニングと合わせて、古き良き時代へのオマージュ作品ですよ、ってを示してるのでしょうか?

パーティーの後で、駐車場がプリウスだらけというシーンがありましたが、LAは一時、本当にプリウスだらけでした。私も、まさにミアと同じシルバーのプリウスに乗っていましたが、周りが同じ車ばかりで、駐車場で自分の車を見つけるのは大変でした。でも、それは数年前までで、今、LAで目立ってるのはテスラ。だいたい半年毎にLAに帰っていますが、そのたびにテスラの増殖振りに驚いています。

 でも、いくら見た目がライアン・ゴスリングでも、第1、第2印象が悪すぎて、私だったら、こんなヤツとは関わり合いになりたくない!って、目を合わさない。とことん避ける(映画が10分で終わってしまうw)。ミアちゃんは寛容なのかと思ったら、映画が進むにつれ、彼女の身勝手さが鼻につき始める。

 結局、二人の関係は終わり、引き換えに互いの夢はかなって、ミアは人気女優に、セバスチャンはジャズクラブのオーナーになっている。この映画が史上最多タイのアカデミー賞ノミネートされたり、多くの賞を得たのは、選考者達が実際に、主人公たちのようにエンタメ業界で成功し、その影には矢張り同じように、何かを失って成功を得たから、彼らの琴線に触れるからではないかと思いました。要は、手前味噌。

 ラストの、セブが歌っている間の「もし…」夢想シーンが長い… 未練たらたら過ぎでしょ。今は結婚して子供で来て幸せなミアだけど、ハリウッドだもん、どーせ離婚するっしょ、とか思っちゃうし、好いた惚れたじゃ生きていけんわな、とか、夢見る乙女とは程遠いわたくしなのでした。

 でも、様々な古い映画をオマージュした映像は美しかった。そして、最後にセバスチャンの見せた微かな笑みは、あの表情だけで私が勝手にアカデミー賞送りたい。ピアノも特訓を受けて、劇中、本人が演奏してるそうです。才能豊かな人なんですね。歌って踊るのは、ブリタニー・スピアーズ、クリスティナ・アグレラ、ジャスティン・ティンバーレイクと同じく、元ミッキーマウス・クラブのメンバーだから、昔とった杵柄だけど、ピアノも初心者ではなかったんじゃないかな?いやー、しかし私、やっぱライアン・ゴスリング好きやわ~。ブレードランナー楽しみやわ~

にゃにゃにゃ、ネコノミクスが凄い

2017-02-22 | 犬と猫、たまに人間の息子
 今日、2月22日は、猫の日なのだそうです、。凄いこじつけって気もするけどwww

 日本では今、空前の猫ブームだそうな。岩合光昭さんの「世界ネコ歩き」は長寿化しているし、猫グッズや写真集もどんどん増えていて、このブームは、マスコミの煽りなんかじゃなくて本物だと実感できますよね。関西大学 宮本名誉教授の試算によると、2015年の猫ブームによる経済効果は、2兆3千億円以上にもなるそうな。これを人呼んで「ネコノミクス」(元の記事はここから)。


我が家のお猫様、エリーさん

 うちには、犬と猫の両方がいますが、犬に比べて猫は飼い主の負担が小さい。トイレも自分でしてくれるし、場所も取らないし、静かだし。犬は、毎日散歩に連れて行かなきゃなんないのが、ネックだと思います。実際、犬をもう一匹飼うとしたら、一大決心が必要だけど、猫なら増えても別に変わんないか~、と思ってしまう。危険。

 共働き家庭や高齢者家庭でも、コンパニオンとしての猫は、犬に比べて敷居が低いと思います。私の実母も、台所の床板を引剥して保護したにゃーさんを溺愛しておる。

 看板猫のお陰で売上が伸びたというお店も多いそうですが、にゃーさんは実家のパーマ屋さんの看板猫として、愛想を振りまいて…なんてことは全くない。お客様に可愛がられ、チヤホヤされて、わがまま三昧。色々、美味しい物も貢いでもらってるし、母も彼女のためなら金に糸目を付けないんで、しっかりネコノミクスに貢献しています。


下僕を睥睨するにゃー様


 ところで最近、我が家の黒らいよんは、今まで見向きもしなかったネズミの玩具を相手に、深夜の特訓に励んでいます。春になって蛇やらモグラやらが出てきたときに備えて、狩りの練習中なのでしょうか?いいから… そういうの本当にもういいから…orz

母さんの裏庭用スリッパを履いてみるのみゃ

ザ・コンサルタント/The Accountant

2017-02-19 | 映画・ドラマ・本
未だかつて、会計士がこんなにかっこいい映画あっただろうか?いや、無い。

 なにやら、日本でも評判が良いらしく、若息子も勧めるんで、Google Playの映画一本無料クーポン使って観ました。表の顔は、高機能アスペルガーだけど腕利きの会計士、裏は心理戦の専門家で、自分がサイコパスな父親の「障害があっても自分の面倒を見れるように」との意思で、武術、銃機器の訓練を受けた暗殺者のクリス・ウルフ。

 イマイチ、数字に滅法強いアスペな会計士という設定が、暗殺者としてのスキルと上手く繋がっていない気がしましたが、優れたスナイパーであることが、人並み外れた空間に知力によるものとか、暗黒街の裏帳簿を仕切っていたり、自分と弟を捨てた母親の葬式での振舞いは、罪悪感というものが欠如しているから、なのでしょうか?

 色々、詰め込みすぎという気もしましたが、いかにも続編を意識したようなラストシーンや、まだ謎を残したままの設定は、これは紹介編だから、で良いのかしら?ジェイソン・ボーン・シリーズを有するお友達に、「シリーズ物一つキープしとくの、マジおすすめ」ってアドバイスされたんかな?過去に何度も役者の変わってるバットマンより、こっちのが安全牌w 特殊訓練を受けた強くて非常、クールで賢い主人公が活躍するシリアス路線のアクション映画ですが、ボーン・シリーズとはネタも設定もかぶってない。ちゃんと棲み分けできてる。お見事。 



 それにベンさん、バットマンしてるより、アスペな会計士の方が似合ってると思います。監督としても脚本家としても定評のある実力派ではありますが、演技はそれほどうまくないと思うので(ごめん)、感情欠如な役がはまっているのではないかと。「ゴーン・ガール」の時の、マヌケ面夫も良かったけど、メガネかけると、一気に知性派に見える。死んだ魚のような目が、更に役柄にはまってる。

 主人公はアスペルガーのはずなのに、普通にアイコンタクトしてたり、ちょっと「?」な場面もありましたが、農場で死体を量産しておきながら、オーナー夫妻に「じゃ」とかって、ちょっと手を降って、そのまま放置して行ってしまう辺りは、空気が全く読めなくて良いと思いました(褒めてます)。


以下、ちょっとネタバレ


 大人になってからは弟のことに全く触れられないので、かえって敵方のボスが弟だと予想がついちゃいました。折角だから、ケイシー・アフレックが演ればよいのに、と、思ったけど、それはやりすぎか?来週また会おう、なんて言ってたから、やっぱ、シリーズ化を狙ってるよね、って、感じ。クリスに指示を与える謎の声が、ジャスティーンだったのは、正直「そうだったのか!」でした。二人で裏稼業で稼いで、あの学校を維持してるのね。

 オリジナルのジャクソン・ポラックが送られてきたのは、デイナ(アナ・ケンドリックかわいいよねv)が、美術学校に行きたかった、って台詞が伏線でしたね。ポーカーをする犬の絵に隠して送ってきたのは、ちゃんと空気を読んでる。ベンさんがでかいので、ちっちゃいアナちゃんとの凸凹コンビが可愛かったです。

 お友達が殺されちゃったよ~、と泣き、沢山の人を救うのが生きがいなんだと言う大企業のオーナー社長、良い人の振りしてたけど、ジョン・リスゴーだしな―、きっと悪役だよなー、と思ったら、その通りで、出てきただけで先か読めるタイプ。ここらで少し、びっくりさせてほしいものですが… 最後まで良い人で、しかも死なないショーン・ビーンとか、実は良い人だったジョン・リスゴーとか、神様かと思ったら普通の人のモーガン・フリーマンとか(?)

エンゲル係数が示す日本の生活水準低下

2017-02-17 | 時の話題
 日本で、家計のうち、食費に費やす割合が上昇だそうです。2016年のエンゲル係数は、25.8%と、1987年以来の高水準だったとか。2015年と比べては、0.8%アップ。

 高校の頃に習った「エンゲル係数」は、家庭の消費支出全体に占める食費の比率。私が、経済を学ぶ学生だった10年間ほど(www)は、日本は好景気に湧き、エンゲル係数も世界最低水準レベルでした。本当に豊かな時代でした。

 エンゲル係数は戦後ずっと下降傾向にありましたが、2016年の上昇は、天候不順で野菜価格が上がったことや、調理済み食品の支出が増えたからと見られています。 総務省による14~16年の上昇要因分析結果は、「上昇幅1.8ポイントのうち、円安進行などを受けた食料品の価格上昇が半分の0.9ポイント分を占めた。それ以外は、節約志向の強まりによる消費の抑制(0.7ポイント分)▽夫婦共働き世帯や単身高齢者の増加に伴う外食や調理済み食品などへの支出増(0.2ポイント分)」だったって。


ガベージニュースさんからお借りしました。
最新のエンゲル係数推移について詳しく解説なさっています


 私は、キナリノクラシア等の女性向けまとめサイトや、東京ガスのウチコトのような家事のヒント的なサイトが好きで、毎日、数サイトを巡回しますが、100均リメイク、節約レシピ等、お金を余り使わずに楽しもうという人が増えているようです。環境にも優しく、無駄を無くす意味ではポジティブな傾向ですが、節約がもてはやされる背後には、厳しい家計があるのではないかと思います。勿論、お金に困っていなくても、工夫して節約するのが楽しいという人も多いでしょうが。私自身、節約大好きなので、色々なアイデアがネットで豊富に出回っているのは、とても嬉しい。

 所得が上昇しないのに、物価は、円安、悪天候等で上がっていく。共働き家庭が増え、保育園の競争率は上がり、日本の全体的な人口が高齢化して介護の需要が増えているけど、利用可能な老人ホーム等の養護施設も足りない。東京オリンピックはとっても楽しみだし、古くなったインフラの更新のきっかけとして必要だけど、他にもすることがあるのに、とも思います。あ~、豊洲のお金、もったいな~い!

特大土鍋プリン

2017-02-14 | 田舎暮らし
 世はバレンタインデー。私の勤めるオフィスにも、パートナーから送られてきたお花を飾る机が多く、とても華やかです。私んとこには、請求書しか送られてこないけどね!

 日本ではすっかり、女性から男性にチョコを渡す日になっていますが、アメリカでは男性側からプレゼントをするのが主流です。贈るのは主に花、そしてエクストラでチョコって感じ。ロマンティックなディナーも定番です。小学校では、クラス全員が、クラス全員にカードを配る、ちゃんと箱に20枚ほどの小さいバレンタインカードはセットになって売っています。その「義理」レベルたるや、日本の義理チョコの比ではない!

こんなん貰ったら、かえって悲しいかもしれない


 バレンタインデーだから、というわけでもないのですが、少しの時間なら立ち続けることが出来るようになったので、自宅療養中に会社の方がおうどんを差し入れた下さった時の土鍋をお返しするにあたって、プリンを作ってみた。


 見えにくいけど、鍋の下に写っている定規は18cmなので、大体の大きさが分かっていただけるでしょうか?

 レシピは、卵を冷蔵庫にあっただけ(8個だったっけ?大きめサイズ)、牛乳を900ccくらい、お砂糖を200g程度、バニラエッセンスを数滴、それに、何しろ大きくて卵だけでは固まりそうになかったので、ゼラチン(お湯100ccくらいに、ゼラチン一袋7gx3パック)。毎度、ロクに計量せずに、いい加減に作っております。卵と牛乳を混ぜてザルで濾して土鍋に注ぎ入れ、バニラエッセンスを適当に振します。大きな土鍋なので、うちで一番大きな中華鍋で湯煎に。結構、シュールな見た目だったので、写真と撮っきゃよかったwww

 少しとろみが付いてきたところで、火を止めてゼラチン液投入。よく混ぜて、冷蔵庫で一晩冷やしました。ちゃんと固まるかどうか心配でしたが、出来上がりは、ゼラチンのせいでプルプルのプッチンプリン風。プリンそのものはお砂糖を控えめなので、カラメル(底に沈んでいます)は、黒砂糖を使って、こくのある味付けにしました。米人さんには甘みが足りないかもしれないので、ホイップクリームを添えて。

 いっぺん作ってみたかった土鍋プリン、しかも特大。達成感あります。余は満足じゃ… お味の方も美味でしたよv

トランプさん、北朝鮮どうするの?

2017-02-12 | アメリカのニュース
 ちょっと奥様、この頃のわにって、口を開けばトランプの悪口ばかりじゃありませんこと?と、自覚はあるけど止められない、もー、アメリカ脱出したいわたくしにございます。でも、今はアメリカだけじゃなく、世界中が危機にあると思うの。

 兎に角、ロン・ヤスを思い出すような、妙に仲良しアピールのドンとシンゾーですが、こんなトコまでレーガンの真似するの?って穿った見方をしてしまう。で、日米首脳が、ゴルフしたり、ご飯食べたりしている間に、「北朝鮮は、韓国軍によると北朝鮮は12日午前7時55分ごろ、西部の平安北道・亀城から弾道ミサイルを発射した。500キロ以上飛行して日本海に落下したという」と、いうニュースが。

 ゴルフ場から、緊急共同記者会見が行われましたが、このニュースが、日本では深夜過ぎの出来事だったとはいえ、ネット上のニュースサイトに現れたのは、随分と時間が経ってからだったのは気にかかった。安倍首相は「許しがたい事態」であり、トランプとは「日米同盟をより緊密化して、強化していくことで完全に一致」と声明しましたが、一方のトランプは、「アメリカは、偉大な同盟国である日本と100%共にある」という一言だけで、具体案も何もなく、単なるリップサービスのような

 だいたい、選挙中には、「日本が攻撃されたら米国は助けに行かなければならないが、米国が攻撃されても日本は助ける必要がない」とか、「米国は日本などを防衛しているが、日本はその経費を支払っていない」とか言ってた人ですよ?ホントは日本は、条約の義務以上の在日米軍駐留経費を負担してるんですけどね。それに何よりトランプは、外交とか全く興味も示していないし、あー、もー、かったるい、他の国のこととか知るかよ、って、内心で思ってそう。

 その割には、自分のフロリダにある別荘やゴルフ場に招待したり、大統領専用機に同乗したりと、異例の厚遇ぶりじゃありませんか?って??移民政策を巡っての欧州先進諸国との退治が必至の今、日本を子分にしといたほうがいいと思ったのかな?いやーん、ジャイアンとスネ夫みたいだ―(><)

  しっかりノセられちゃったのね―

 ドン・アベの移動、ゴルフ、会食中は、メディアをシャットダウンしたのも異例。要は、これはオフィシャルではなくて、個人的なお付合いってことなの?それも、国際的プロトコール的に疑問。公私混同と取られても仕方がないんじゃないかしら?

 First100Daysも過ぎていないのに、次々とほころび始めているトランプ政権。いつ失脚するかも定かで無いトランプと、そんなに仲良くしといて大丈夫??

ゆるい週末にゆるい邦画

2017-02-11 | 映画・ドラマ・本
 ポカポカ日和の今週末、お出掛けしたい気持ちを抑え、今日も大人しく家で安静にしています。油断大敵、病気は治りかけが大事と言いますものね。一ヶ月以上を経て、やーっと紫斑病の症状が薄れつつあるので、こので我慢、我慢です。

 最低限の家事のほかは、こたつに座って、PCでゆるい映画を見ながら、なんとなく雑誌の切抜きを整理したり、思い出して洗面所の棚に放置の期限切れ薬等を処分し、基本的にゆるゆると過ごしております。

 YouTube等で観られる少し前の日本の映画は、ゆるい週末を過ごすのにぴったりです。今日見た3本はどれも、ずーっと観てたら退屈な(ごめんんさい)、ながら見向けのユルい作品でした。偶然、3本とも原作付き。

 まずは藤沢周平の短編小説を原作とする、2008年の「山桜」です。田中麗奈さん演じる主人公の野江は夫と死別し、金貸しを営む磯村家に嫁いでいます。やっと暇をもらっての叔母の墓参りの帰り、剣術の使い手で高邁な人柄、その上イケメン(なんてったって東山紀之)の手塚弥一郎に出会います。凶作続きで農民が苦しんでいるのに、藩主の居ぬ間に私腹を肥やす執政の諏訪を城中で殺傷し、投獄される手塚。磯村家に暇を出されて実家に戻った野江は、牢中の手塚の無事を祈ってお百度参り。

 ラストは、山桜の満開の中、江戸でのお勤めを終えた藩主の参勤交代の列。出戻り二回の野江さん、ちょっと遠回りしたけれど、3度目は幸せになれそうな余韻を残して映画は終わります。主役の田中麗奈さんの透明感が、耐える女、野江にはまっていました。藤沢作品そのままに、簡潔にして淡々とした、端正な映画でした。でも、エンディングに流れる現代風の音楽は、ちょっと唐突な気がしました。日本では人気のある方の曲らしいので、聞き慣れていて、すぐに耳に馴染むかもしれないけど、知らないと「何故いきなり現代風に?」です。


 続いては、ホッコリ出来る映画と紹介されていた、小川糸原作の「食堂かたつむり」。なにやらオッシャレーな作風に不安を感じつつも、なんとはなしにダラダラと見続ける。結婚詐欺にあって失語症になり、故郷に帰ってささやかな食堂を営むことになった倫子の作るお料理を食べると夢が叶います。期せずして森の魔女になった倫子と、娘を深く愛しながらも、それを表現できない不器用なおかんのお話。おとぎ話なのに、溺愛していたペットの豚を、結婚式のご馳走にしちゃうのは衝撃的。食べることは殺生なのだ、というのが裏テーマだったのか?

 はっきりとは示されていませんでしたが、おかんことルリ子さんに惚れてた常連さんが、りんこのお茶漬けを食べてかなえられた願いは、ルリ子さんの幸せだった、というのが、泣かせところだったのかな?

 それにしても、一緒に寝るほどに可愛がっていた豚のエルメスを、いきなり食べると決めて、トラックでドナドナの次の画面では、ブロック肉になっているのは驚きました。本では色々あるのかもしれないけど、私とは相性が悪そうで読めないと思う。湊かなえさんとか苦手。


 最後は、小川洋子原作、「博士の愛した数式」。こちらは以前、原作も読んでて、割りと好きでした。映画は、柔らかな光に溢れた画面作りが心地よい。昔は「ルビーの指環」とか歌ってとんがってた寺尾聰氏、すっかり好々爺になられて…

 それにしても、交通事故で80分間しか記憶が続かない博士と交流する、主人公(?)の家政婦さんの息子、√君。こんなイイコは実在しない!と、思ってしまった。成長した√君の勤める高校は、きっと良家のご子弟ばかりの名門校なのでしょうね。あんな高校生たちも居ないと思った。

 それから義姉の役が浅丘ルリ子さんは、派手すぎ、キツすぎで合ってない気が。人に会わずひっそりを暮らしている後家さんにしては、お化粧濃いなぁ… 禁断の恋に葛藤し、後悔し続けて、距離を置いているはずなのに、一緒にお能を観に行った(これって、過去の、帰り道に事故に遭った時じゃなく、現在の描写ですよね?)り、存在が謎。


 と、辛口批評になってしまいましたが、コタツに座って、長年溜込んだ雑誌の整理をしながら眺めるには適当な作品ばかりでした。切り取ったページの、必要な部分だけ切り抜いて、ノートに貼り付けたり、一応切っておいたものの、きっと作らないであろうレシピを捨てたりで、結局、小さな段ボール箱一箱分くらい処理しちゃいました。けっこうスッキリした!

炭酸せんべい全国普及委員会発足

2017-02-10 | 田舎暮らし
 紫斑病は、良くなったり、また悪化したりと長期化しそうですが、全体的には良い方に向かっているような気がする今日このごろ、相変わらず、週末も足上げて、お腹にタブレットおいて漫画読んだり、映画見て終わっちゃうのは寂しいけれど、春になるまでには全快して、遠出したいです。すっかり筋肉の削げた脚が、骨と皮だけで棒のよう。アマゾンでステーションバイクをポチしたんだけど、未だ組立ててもいないの

 ですが、そんな意気消沈中の私に、な小包が日本から届きましたよ!実は、このお友達は、もうずーっと何十年も頻繁に色々な美味しい物やDVD、本を送ってくれているのですが、食いしん坊ん私はいつも、荷物が届くと、いきなり食べ散らかしてしまうので、今まで写真を撮ってなかったのです。惜しいことをした… 
でも今回は、ちゃんと撮った!(←凄い胸張ってる)

どやっ!


 すごいでしょ?彼女は、子供達は小さい頃は、ポケモンを録画して送ってくれたものでした。せっかく、日本語でポケモン見せてたのに、日本語がしゃべれないウチの息子たちって…orz 私はもっぱら、「世界ネコ歩き」を送ってもらって、いつか行ってみたい場所リストがどんどん伸びていく。

  で、 上の写真で特に注目してほしいのが、左上のカンカンである。これは宝塚名産、炭酸煎餅。先日、ここで「炭酸せんべい食べたーい!」と、叫んだ私のために、わざわざ送ってくれたのだ。炭酸煎餅とは、
炭酸せんべい(たんさんせんべい、炭酸煎餅)とは、兵庫県豊岡市の城崎温泉、兵庫県神戸市の有馬温泉、兵庫県宝塚市の宝塚温泉の名産とされる菓子。直径10cm程度までの円形で、比較的薄く1mm程度の厚みである。黄色から黄褐色をしており、表面には焼型の紋様が凹凸を成している。販売形態としては、湿気を防ぐため円柱形の缶入りのものや、個別包装されたものが大きな缶に入っているもの、割れたものを袋詰めにしたもの等がある。有馬温泉、宝塚大劇場、六甲有馬ロープウェーの六甲山頂駅、中国自動車道西宮名塩サービスエリアなどで販売されている。(Wikipediaより


 関西の家には、宝塚の大階段の写真入りの炭酸煎餅の丸い缶が一つはあったのではないでしょうか?関西人の心の友、ソウルフード、炭酸煎餅。今回送ってもらったのは、創業明治30年、宝塚の黄金屋さんの炭酸煎餅。こちらのは、有馬や城崎のに比べると甘さが控えめ。

 ご当地銘菓って、案外と地元以外でも知られているので(夜のお菓子・うなぎパイとか)炭酸煎餅って、私はてっきり全国区だと思っていたのですが、親会社が関東にある、私の勤め先の日本人駐在員さん達は誰も、聞いたことが無いとおっしゃる!なんてこったい!!

 この儚く、ほのかに甘い名品は、日本津津浦浦に、その存在を知られるべき!と、私は立ち上がりましたよ。よって、ここに「炭酸せんべいを全国に知らしめる会」を発起致します。その活動の第一歩として、私の机横を通りかかった日本人の方たちに炭酸煎餅をふるまいました。今のところ反応は、まぁ、こんなものですか、って感じで、これが奈良の鹿せんべい?なんて反応も。違いますー!!

 何故か癖になる、一度食べたら忘れられないのが、この軽いおやつ。兵庫県の皆様、炭酸煎餅を全国区に!