わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

上息子、帰還

2013-06-30 | アメリカのニュース
 日本、台湾に行っていた上息子が帰ってきました。前半は、NCISのディレクターで横須賀基地内に住む叔父の家に滞在し、後半は台湾の叔母の実家に滞在。東京ではスカイツリーに、台北ではタイペイ101に登ったそうな。東京では、秋葉原や原宿、渋谷に行ったんだって。本人は「すごく混んでる街を歩いた」くらいしか記憶に無いらしい…orz 鎌倉にも行ったけど、大仏さんは観なかったんだって。なんか謎の多い旅をしてきたようだ。上息子が撮った写真を見ると、なぜかKFCやらForever 21の店が写ってたりして、なんじゃこら?アメリカと同じ店があるってのが興味を引いたらしいんだけど、外人の考えることは分からんわ~
上息子が日本で撮ってきた写真





日章旗がかかってるから海上自衛隊の艦?


横須賀の公式マスコットなんだって…


スカイツリーにはチベット僧と女子高生がいたようだ

 去年、私と若息子が東京に行った時には、秋葉原こそは逃したものの(今度は絶対行きたい!メイド・カフェも行きたい!)、築地の魚市場、お台場ガンダム、浅草寺、上野と、外国人観光客のメッカはチェックしたぜ!と、思ったんだけど、渋谷、原宿は押さえなかったなぁ。原宿は、私一人で「江戸のねこ展」を見に行ったけど、すごい人出でした。お台場に行った時も思ったんだけど、東京は大阪や神戸より沢山の人がいると思う!

 

日本文化会館のお祭り

2013-06-29 | 日記
 近くにある日本文化会館で、毎年、6月の最終の土・日に開かれるカーニバルがあるというので、炎天下だというのにのぞきに行ってみました。お祭りは162番通りのJCI(Japan Cultural Institute)なのに、同じくガーデナ市内の167番通りにあるJBC(Japanese Buddhist Church)と勘違いした私は、仏教教会行ったら、お葬式していて、カーニバルのはずが葬儀とは、と、びっくらこいだ。

 カーニバルは大盛況で、車を停める場所を探すのに難儀しましたが、パーキングを求めて行ったり来たりしてたら、運良く入口の近くで出たばかりの車の後に滑りこむことができました。暑くて、あまり見て回る気に離れなかったのですが、お友達に会えて暫くお話できたので嬉しかったですv に、しても、写真の一枚でも取っておけばよかったな。色々なゲームや食べ物の屋台が出ていたのに…

 でも、こういうお祭りみたいなのって、真昼間より夕方から、夕涼みを兼ねてそぞろ歩きができたらいいのにな、なんて。文化会館の駐車場で開催されているのから、ご近所迷惑になるし、働いているのも職員やボランティアの方なので、それは無理とは百も承知ですが、浴衣でいける日本のお祭りが恋しくなってしまいましたよ。でも現実は、日本でもちょっとしたお祭りになると人出とでがすごくて、屋台をひやかしながらそぞろ歩きなんて悠長な事態じゃないんですけどね~w



米国移民法改正の行方

2013-06-28 | 時の話題
 今日も暑かった。週末はさらに暑くなるらしい。すっかり夏なんですねぇ… と、雨季と乾季しか無いはずのロサンゼルスでも、団扇をパタパタしながら思う今日このごろ、オバマ大統領自信はアフリカ歴訪中だというのに、アメリカ議会上院で、一定条件を満たす不法移民に市民権を与える等の法案を含む新移民法を、賛成多数(賛成68、反対32)で可決しました。先日の痩西湖に方を憲法違反とする再蔬菜判決に続いて、またオバマ政権がポイントを上げたことになります。

 主に中南米からの移民を中心に、全米には1100万人の不法移民が住んでいるそうですが、英語が流暢で、ちゃんと税金を納めており、重犯罪を侵したことがない不法移民にには今後、正式に市民権を獲得するチャンスが与えられます。でも一方で、国境警備の強化も盛り込まれており、これに結構出費が嵩みそうだとか。でも、保守派を納得させるには、諸手を上げて移民歓迎ってんじゃないんだよ、ほら、国境超えてくる奴らを阻止する努力もしてるでしょ、と、懐柔せねばならんのでしょう。

 この法改正は実施されれば、多分、全米でも最も大きく影響を受けるのが、ここ、ロサンゼルス。なにしろ、全不法移民の1割である110万人は、ロサンゼルス郡内に存在しているそうですから。不法滞在者が所定の手数料、罰金、税金を支払えば、10年後には暫定滞在許可が、13年後には市民権獲得できるそうですが、罰金やら手数料やらを徴収するのは連邦政府だけど、フードスタンプやメディケア等の、連邦の福祉プログラムは、不法移民には、市民権を獲得するまで提供されない。彼らが市民権を獲得するまでの面倒を見るのは地方政府で、医療費や無料英語教育、子弟の公立教育なんかは、自治体の負担になる。らだでさえ財政難のロサンゼルス郡にとっては、シャレにならん出費です。連邦から特別手当が助成されるのか、数が多いからって贔屓はできないね、と、スカンを食らわされるのか…

 でも、上院を通ったからといって油断はできません。野党の共和党が多数を占めてる、手強い下院が控えておる。この移民法改革制度にいい顔をしてない共和党議員達が、上院とは異なる別の法案を提出してやるぜ、と、手ぐすね引いておる。今までにも、オバマ政権の提案した、富裕層の税優遇政策を継続しないとか等の素晴らしい法案が、ことごとく下院の返り討ちにあってポシャってきました。さすが、「カイン」っつーだけあって、上院の通した法案を殺害するんですね。がー!(怒)



辞書が友達

2013-06-27 | 英語
 暑いわ~ 空は真っ青、お陽様カンカン、風は殆ど無し。座ってるだけで汗がじわ~っで、お家でサウナ。夕方になると、これが急に涼しくなるから、この辺りの気候は有難いのですが、昼間もずっとPCの前に座っておるワタクシには、今のアパートにはクーラーがあるという事実が世にも有難いのです。しかし、電気代がコワい。こんな日には、ビーチに行って、ひねもす波打ち際に寝転がってボーっとしたい。でも、今月は特にピンチだから、せっせと働いて家賃稼がねばならぬ…

 村上春樹氏の「翻訳をしていると、年がら年中辞書を引くことになる。とにかく辞書を生涯の友にするくらいじゃないと、この仕事はつとまらない。知っているはずの単語でも、念のために辞書を引いてみる。」という言葉が、実に的を得ているなぁ、と、いうこと。これは、図書館から借りてきた、村上氏がananに連載していたエッセー、村上ラヂオをまとめた「おおきなかぶ、むずかしいアボカド」からの引用なのですが、ほーんと、仕事中は辞書ばっかり引いている。私の場合は、オンライン辞書に頼りっきりなのですが、翻訳中は画面を分割して、半分に作業中の文書を、そして半分には必ず辞書サイトを幾つか開いている。日常的な単語でも、最適な言い回しを求めて、同じ単語を何度も何度も調べることになる。いや~、言われてみればその通り、辞書は仕事のパートナー、生涯の親友だわ。ファインディング・ニモの鮫さんによれば、Dictionary is friend, not food.大空翼くん的には、辞書は友達、こわくない(だからといって蹴らない)。

 何度引いても、出てくる度にまた辞書を引いては悩んでしまう言葉は、「commitment」と「obsession」が二大横綱です。頻繁に出てくる単語なんだけど、日本語にぴったりとはまる訳語がない。だから、ニュアンスで最も近いと感じる日本語へのインスピレーションを求めて、数カ所の辞書サイト画面をうーうー唸りながら睨むことになる。勝手に造語を作っちゃうことすらある。そこんとこ、察してくださいよぉ…みたいな感じ。今んトコ、それで文句を言われたことはない。漢字ばんざい。マニフェストとか、ライフラインとか、普通に日本語に対応語のある言葉をわざわざカタカナにして使うくらいなら、コミットメントとオブセッションを日本語化してください。「コミットする」なんて言葉は、ビジネスでは使われ始めているけど、契約書中では未だ違和感がある。かと言って決まった対応用語もないので、見る度に「また、お前か!」と嫌な顔してしまう。オブセッションは執着とかこだわりとかって訳することが多いけど、何かちゃんと伝えきれていない気がしてムズムズする。いっそ、カタカナで定着してくれりゃラクでいいんですけど!



レインボー・ビクトリー

2013-06-26 | アメリカのニュース

今朝、PCを起ち上げてニュースをチェックした時の私。最高裁が、結婚は男女間のものと規定する1996年制定の結婚保護法(Defense of Marriage Act:通称 DOMA)の条項に、「違憲」判決が下されました。これにより連邦議会は、同性婚を認めるための法改正を迫られ、住民投票によって否決認されたカルフォルニア州の同性婚合法化が事実上破棄されます。また、これまでは国が男女の夫婦に適用する税制や社会保障の優遇措置の対象外でしたが、今後は同性婚でも配偶者による健康保険カバーや共同での確定申告等、男女間の夫婦と同様の福利厚生を享受することができます。それに、同性婚の外国人配偶者も、ちゃんとグリーンカードがもらえるようになる。

 同性婚をしているカップルは、自分たちはゲイだから特別扱いをしろと言っているのではなく、男女間の結婚しているカップルと同等に扱って欲しいと言っています。自分たちの選択で、子供を産まない選択する男女の夫婦も全く珍しくない今、結婚は男女であらねばならない理由は私には見当たりません。ですから、法律的に同性婚カップルを異性婚カップルと同等に扱うのは、至極、当然に思えます。

 この判決を喜んだのは、ゲイ・レズビアンのコミュニティーと、その支援者だけではありません。フォーチュン500企業の多くも、胸を撫で下ろした所。創設者がモルモン教徒のマリオットホテルですら、最高裁判所に対する嘆願陳情書に二度も賛同していました。同性婚者は比較的、扶養家族を保つことが少なく、その結果、余分に使えるお金をたんまり持ってる場合が多い。従って良いお客様なんである。実際、同性カップルのお宅に伺うと、インテリアとか凝ってるし、お花がふんだんに飾ってあったり、高いお酒が並んでたり、普段使いの食器がさりげにブランド物だったり… コイツら金あるなぁって感じちゃうことが多い。

 それに、結婚保護法は、従業員の同性配偶者に健康保険を提供することは禁じてないけど、配偶者税は適用できないことになっている。なんで、異性と結婚してる同僚の給料明細は、同性と結婚してる私のとは違うのよっ!?とやられると、企業の評判が悪くなる。これ、とてもマズい。また、同性婚を支持することによって、性的嗜好に関わりなく有能な人材にアピールすることができる。同性婚を支持してる会社では働きたくない、って人よりは、性的嗜好で人を差別してる会社キライって人の方が多いのだ。ところで、個人の嗜好に寛容な会社が好まれるってことは、日本の場合、ロリコン支持企業もありえますか?!なんて思った私を誰か制裁してやってください。

 ともあれ、宗教的なしがらみもなく、歴史的背景からも同性愛には寛容な日本で、同じような方が認められないのは不自然だと思う。同性婚の合法化と、同性婚者にも男女の夫婦と同じ法的な社会制度と優遇措置を認めるべきだよね。



WORLD WAR Z ネタバレ感想

2013-06-25 | 映画・ドラマ・本
 ブラッド・ピットのゾンビ映画「World War Z」観て参りました。若息子に「Man of Steel」を見に行こうと誘ったら、スーパーマンは何度も同じことやってっから興味ない、むしろ「ワールド・ウォーZ」が見たい、と。わにお君もそれに乗って、こっちのほうがいい、と。二対一かよ、チッ…と、思った私は怖いの苦手。でも、LA Timesのレビューが素晴らしくて、家族愛を描いた最高の映画だ、主題はゾンビ-アポカリプスではなく家族の為に全力を尽くす父の奮闘で、ホラーじゃないみたいな書き方だし。効果的なビジュアル・イッフェクト、ブラッド・ピットはカリスマ性に溢れ、パニックシーンの臨場感が素晴らしいとベタ褒めだから、怖そうだけど観てみたいかなーって気になるじゃありませんか。しかし実際には、
 ゾンビ速っ!ゾンビ強っ!ゾンビ多過ぎっ!!
 物凄い速さで走って置いかけてくるゾンビ。頭ガンガンぶつけて車の窓割りに来るゾンビ。蜘蛛の子みたいにワラワラ寄ってきて高い塀を登ってくるゾンビ。半端じゃなく怖いよ、アンタ達。まじでホラーだよ。上のレビュー書いた奴、前に出ろっ!

 確かに、ブラピ演じるお父さん、ジェリーが、妻と娘たちのために一生懸命頑張る映画でした。主夫として毎朝パンケーキを作ってるだけの無精髭のお父ちゃんが、かつて国連の紛争地域調査員として敏腕を振るった能力を買われて、旧友の国連事務副長から死者をゾンビに変えてしまうウイルスの発生源を探る調査への要請…と、いうか、この仕事を受けるなら、米軍に守られ食料も確保された空母での妻と子供たちの暮らしを保証するよ、断るんなら家族揃って難民被災地に移送ね、って脅しを受けます。そこで、お父さんは昔取った杵柄で大奮戦。以下、超ネタバレのストーリー紹介:

 国連の要請で派遣される米軍移送ヘリとコンタクトのために、混乱を極める街で高い場所を探すブラピ一家。見付けた高層アパート内では、娘と同年代の息子のいる一家が宿を提供してくれます。その家族はピット一家の誘いを断って家に立篭もりますが、当然ゾンビに襲われる。でも息子は、かろうじてブラピ一家に合流し、ブラピ一家と孤児となった少年は無事に保護されますが、空母で家族をこのまま安全に保護して欲しいなら、俺らの役に立て、と、脅されます。仕方なく、ウイルスの正体と治療法を求めて、人類最後の希望の若きウイルス学者をエスコートし、最初の症例が報告された韓国へ向かうブラピ父ちゃん。しかし、学者兄ちゃん、基地に着いた途端すかさず死ぬ。今や人類の未来はプラピ父ちゃん一人の肩に!

 駐留米兵士の英雄的な助けを借り、雨の中、自転車こいで輸送機に辿り着いたブラピ父ちゃんの次の目的地は、他の都市がワヤなのに、事前に高い壁を築いてゾンビの侵入を防いだイスラエル。こりゃ何か裏があるんじゃね、と、確かめに行ったのだな。モサドの偉い人と話して、他の国が無視した、インドで「アンデッド」が発生したという報告を真剣に受取って備えた事が判明。パレスチナ人も「生きた人間を一人保護することは、敵のゾンビを一人減らすこと」と城壁内に受入れる、天使のような清い心のイスラエルさん。入城したパレスチナ人は歓喜で歌い出し、この騒音(笑)が壁の外の大量のゾンビを引きつけます。ゾンビは物音に反応するのです。折角イスラエルさんが保護してあげたのに、パレスチナ君はバカだなぁ… って、この辺でLA Timesが、この映画を褒めまくっていた大人の事情を垣間見たような気がした。

 美人揃いのイスラエル女性兵に守られてエルサレム内を避中、老人と少年をゾンビが避けて通るのを見たブラピの脳内にひらめくものが 一枚刈の美人兵士がゾンビに手を噛まれますが、ブラピのとっさの判断で手を切り落と、ゾンビ化を免れます。死んでからゾンビになるまでは、映画に都合良く短くて12秒。イスラエル兵の英雄的な自己犠牲により、空港を飛び立つ最後の飛行機に乗込めたブラピと一枚刈(名前はセーゲン)。スイスのWHOに向かうよう手配しますが、実は後部トイレにゾンビが隠れており、乗客のばかチワワが吠えて、こいつを起こしていまう。で、後ろからゾンビがわらわら。機内で手榴弾をぶん投げる、容赦無いブラピ。機体に穴開く、お客吹っ飛ぶ、飛行機墜落。しかし、ブラピと一枚刈り姉ちゃんだけは生還。どんだけご都合主義やねん?!

 WHOのリサーチセンターに辿り着いてみれば、そこでも、3人の男性と1人の女性科学者達を除いて、皆ゾンビ化。ゾンビが特定の生者を避けたのは、本能的にウイルスの媒体としての人体を求めているので、死にかけには興味ないからではないか。だから、羅患したように「カモフラージュ」したら、ゾンビは襲わないんじゃね?と自説を披露するブラピに賛同する科学者達。でも困ったことに、病原菌は全部ゾンビが徘徊するB棟に保存されているのだな。怪我人ブラピ、片手になったばかりの一枚刈と、案内役のローマで妻子を失った科学者(すごい死亡フラグ)が決死隊を組んで、B棟へ突入。

 一枚刈と科学者は逃げ延びますが、当然の成行きでブラピはウイルス保存室内に取り残され、華岡青洲の妻となる。適当に打ったウイルスが効いた(侵した)ブラピをゾンビは無視し、悠々とB棟を後にします。適当に打ったウイルスはちゃんと抗薬があるタイプで、適当に持ってきたカンフル内にちゃんとそれが含まれてて、ブラピ生還。その後、「カモフラージュ」ウイルスが生産され人類は危機を逃れ、ブラピが死んだと思った米軍に空母から追出されて、ノバシコティバの難民保護地にいた妻子と感動の再会。目出度し、目出度し、なんだけど…


 最後は、ブラピの「これで終わったわけじゃない。それどころか、終わりまではまだまだ遠い。」という台詞で締めくくられます。
 俺達の戦いはこれからだ!エンドかよっ!?!ですので、続編製作は既に決定済だそうです。はぁ、そうですか…orz

 この家族には、このテの映画によくあるような複雑な家庭の事情はありません。お父さんが娘達と元妻の愛と信頼を取り返すために云々って下心無しに、純粋に家族のために父ちゃんは頑張ります。そこを私は大いに評価います。それまでは普通の人だったのが、いきなり超人になって無双するのではなく、元々、危険な紛争地をくぐり抜けた経験と知恵を豊富に持つ主人公というのも説得力があると思う。しかも、シークレットエージェントとかじゃなく、国連職員という地味だけど堅実な職業なのも、実は新しくない?正直、国連にそんな有能な人材いるんかな?って気はするけど(実際の紛争調査員って凄い数の途上国出身国連軍兵士に囲まれて、危険な場所には近づかなそうだし)、なんか現実味がある。ジェリー(ブラピ父ちゃん)が空母に付いた途端いきなり、「大統領は死んだ。副大統領は行方不明だけど、多分死んでる」なんてアッサリ言われちゃうのも、アメリカ第一主義なハリウッドの大作には珍しいと思う。

 アップになったブラピは、顔に皺が目立ち、後半はギトってくる髪や髭には白髪がのぞき、老けたと思わざる得ません。でも痛さは全くなく、年齢から逃げない、むしろ正面から押し出してくる態度に男気と自信を感じさせました。美男俳優には、アップがきついのに無理しててイタい人、年齢が顔に出ない謎な人(ボトックス?)、美形やめて個性派とかイロモノ派に転向しちゃった人もいるけど、ブラピや、ロバート・ダウニーJr.、ダンゼル・ワシントンなんかは、いい年の取り方をした顔してると思う。83歳、未だ現役のクリント・イーストウッド御大や、現役を退いたとはいえ年齢を経て渋さと味を増したショーン・コネリ―等、元ハンサム俳優、今超かっこいいジジィの前例もあるし、同年代の私としては、これからも彼らが味を深め、いろんな役柄で楽しませてくれるかと思うと嬉しいです。

 この映画は、マックス・ブルックスによる2006年発売のゾンビの発生による終末を描いたホラー小説を基にしています。私は原作未読ですが、Wiki先生によりますと、「ゾンビとの戦いを経験した人々にインタビューして書かれたオーラル・ヒストリーという設定になっており、登場人物は軍人、政治家から宇宙飛行士、主婦までさまざまである。ゾンビの発生源である中国をはじめ、アメリカ、ロシア、日本、ドイツなど世界中が舞台として登場する」そうです。映画は全く違った形を取っており、ひたすら不死身のブラピ父ちゃんの奮戦が描かれます。巨大市場、中国を意識して、発生源が中国という設定もなく、イスラエルの宗教右派と政府間の内戦もない。原作をパラ見した若息子によると、ゾンビの設定の一部や発見された対策法に類似点がある程度らしい。原作は、ゾンビ・パンデミック終了後の、色々な人の談話によって構成されているそうなので、その形式で、ちょっと「羅生門」みたいな映画も見てみたかったかな、とは思う。

 私は何度も椅子から飛び上がったし、死者の目玉がぐるりとひっくり返ってゾンビになったー!なんてシーンが目に焼き付いてトラウマですが、ホラーが平気な人なら楽しめると思う。2時間以内で上手く収められているし、特撮も仰々し過ぎない。ゾンビは時にユーモラスですらあるし、よくできた娯楽作品だと思いました。ところで、私のゾンビに対する素朴な疑問。「ウォーキング・デッド」とか、随分と長い間ゾンビと戦ってるけど、ゾンビってそんなに長持ちするの?夏場とか、直ぐ腐ってダメになりそうなんだけど?

台湾の神秘

2013-06-24 | 日記
 台湾の叔母の実家を訪ねている上息子と、フェイスブックのチャットで話をしました。自分は留守番で他の人がいないからルーターを使えるから、ネットが出来るんだって。あ、ワイファイないの。で、なんで、あんただけ、他所の家で留守番してるの?って聞いたら、」今、みんなが死んだ人と年老いた人に挨拶に行ってるから(went to say hi to dead people and old people)」だって。はぁ?それって、お盆みたいな行事なのかしら?それとも、家族のお墓参り?なんだかよく分からない。

 折角だから、今までに撮った写真を、フェイスブックにアップしてよと頼んだら、その人達が自分のカメラ(いや、それ私のカメラを貸してるだけなんだが)を持って行っちゃったから無理だと。はぁ??なんで墓参りだか法事だか(?)に私のカメラ持っていくんだよ!?と、むっとしたら、さぁ?心霊写真でも撮るんじゃない?だって。はぁ???私のカメラで心霊写真撮るなー!!!と、なんだか会話の風向きが怪しくなっていくのでした。

台湾といえば、美味しい中華料理で有名でしょ。なんか美味しい中華食べた?と聞いたら、世界で3番目という評判の中華料理店に行ったと言う。おお、そりゃ凄い、羨ましい!そんな凄いとこで、一体何食べたんだよ?(母、かなり羨望モード):
it was weird
dried jellyfish
and eels
and fish
and some weird lotus thing
and rice
lots of rice
RICE EVERYWHERE

すごく変だった
乾燥クラゲに
うなぎ

なんか変なレンコンの何か
それにご飯
沢山のご飯
どこに行ってもご飯

そりゃ、日本でも台湾でも、ご飯だらけだよねw でも、今日の昼はマクドナルドだったんだって。台湾でもマクドナルドを食べねばならんのか、アメリカ人はwww

 しかし、息子にとっては、台湾は結構な神秘に満ちた国のようです。何かを描写するたびに、いちいち「wierd(なんかヘン)」という形容詞がついておりました。



ジャッキー・ブラウンを観てサウスベイを想った

2013-06-23 | 映画・ドラマ・本
 若息子はクエンティン・タランティーノ作品がミニブームらしく、ここ暫くの間に「レザボア・ドッグス」に始まって、最新の「ジャンゴ繋がれざる者」まで、図書館で片っ端から借りてます。スタイリシュで理不尽かつ圧倒的な暴力、小洒落たテンポの良い会話、決して気取らないB級映画風味の作風は、十代男子に強烈にアピールするものがあるのでしょう。作中で交わされる無駄話の面白さは、確かに真似したくなっちゃうよね。今夜は、タラちゃん作品の中では地味で、私も初見の「ジャッキー・ブラウン」を観ました。タラちゃん監督最高傑作という評価もあるそうですが、派手な立ち回りが無いし、お得意の時間軸がコロコロ変わってストーリーを組み立てていく手法が、この映画では効果的には見えなかったせいで、私と若息子的には、「まぁまぁ」レベルでした。

 この映画の舞台は、タラちゃん監督の地元であり、私たちが今住んでいるカルフォルニアのサウスベイ・エリアです。海辺の市のハモサビーチや、商業地帯のカーソン市とともに、トーランス市のデル・アモ・ショッピングセンターが重要な舞台として登場します。このショッピングセンターは、この映画作成時には世界最大の屋内ショッピングドア・モールで、映画の中でもそう紹介されていました。右は、その場面のキャプチャです。

 今では、モール・オブ・アメリカ等の巨大モールがアメリカ国内だけでも数箇所できて、ちょっと広めのショッピングモールって程度なのですが、元々の建物の拡張を重ねたのか、デパートのメーシーズが二箇所に分かれていたり、真ん中で道路をまたいでいるので、一階部分が途切れていたり。右のキャプチャは画面は一階の南側部分で、ここで行き止まりなので、建物の北側に行くには一旦二階に上がらねばなりません。他にも、一部だけに地下階があったり、シアーズのデパートはメインの建物内だけど、車関連商品の部門だけ外部の別の建物だったり、屋根付きの立体駐車場の幾つかは別棟で、雨に濡れずに駐車場と店舗間の移動ができなかったりと、かなり妙ちくりんな構造になっています。

 私も3年前に、このモール内のデパートにクリスマス商戦時機のパートに行ったことがあるので、少しは慣れ親しんだモールなのですが、1997年公開の映画の中のデル・アモの光景が、今と全く同じ!背後に映る入ってる店も同じ。なんちゃって日本食のファーストフード店の紙コップの招き猫の絵柄まで見覚えがある。つまり少なくとも16年は、あのモールじゃ時が止まったままってことですか!?古臭い印象のあるモールだとは思っていたが、今時、ここまで16年前と同じ内装を保ってるってのも驚きだ。右のキャプチャは、モール内のフードコートで悪巧み中の場面なのですが、まんま、この通りよ。右側のおっさんは、主人公のジャッキーと組んで、55万ドルを巻き上げようとする保釈金金融業者のマックス・チェリー。彼ののオフィスは、トーランス市のお隣、カーソン市のひなびたストリップモールの一角にあります。これがまた、すごーく「ある!ある!」って感じの、この辺りでよく見かける通りの情景で、これも16年まるで変わってないんか…と。

 ついでに左は、デル・アモのモール入口。同じ青いタイル、変わらず。ここまで変わってないと感心する。そして、サミュエル L.ジャクソン演じる悪党、武器密売商人のオデールの家は、ハモサビーチの「ストランド」と呼ばれる海岸沿いにあります。津波が来たら一発でやられるエリアですが、家から一歩出て、10歩ほどの幅の遊歩道を渡れば即ビーチ。当然ながら、何億ドルもする上に、潮風にさらされるので外装も傷みやすく、維持費が半端じゃない家ばかりです。ここを通る度に、大きく開いた窓の中を覗き見しつつ、一体どんなアコギな商売をしたら、こんな家に住めるんだろう?って思っていたのですが、謎が一つ解けました。ありがとうございました。

 ところで昨夜は「キラー・エリート」を見たのですが、ここではロバート・デ・ニーロがたいそう渋い役柄でした。そして、「ジャッキー・ブラウン」では、同じくロバート・デ・ニーロがどうしようもなくアホで、オデールの愛人である若いブロンド娘(このごろ、てんで見かけないブリジット・フォンダ)に誘惑されてセックスしたら、息が切れてハーハーゼーゼーになってしまった、トホホを極めた役柄で登場していました。デ・ニーロ…orz



アフリカの太鼓を買った

2013-06-22 | アンティーク・スリフト
 ロサンゼルス周辺には、日本人・日系人が沢山住んでいるので、日本語のフリーペーパーや日本人同士の情報交換サイトがいくつもあります。街に住む日本人は私だけ、なんてテキサスやコロラドに住んでいた頃から比べると、まるで夢のよう。私はここの所、そんな情報交換サイトの一つ、びびなびの個人売買サイトを毎日のようにチェックしています。びびなびの個人売買サイトは、「こんなモノまで売りに出しちゃう?」と驚いたり、呆れちゃうような物もしばしば出品されていますが、本当にいろいろな品が売りに出されていて、特に目当てがなくても見ているだけで面白い。今まで、私もこの掲示板を通じて、日本製の湯沸かしポットや炊飯器、テレビ+DVDプレーヤーをゲットしております。

 でも今、毎日チェックしてるのは、狙いを定めた欲しい物があるから。今使っている32インチより画面の大きなTVが欲しいのです。この時期には、卒業して引越す学生さんや、子供が夏休みに入るのを待って転勤・帰国の駐在員ご家族が、家具や家電を安価で売りに出すことが多いので、目玉商品はないものかと虎視眈々中で、一日に数回チェックしてます。大型テレビは毎日のように出ていますが、ウォルマート行って新品を買うのとあまり変わらないような値段だったりします。日本人はウォルマート行かないもんね~。でも、たまに投げ売り価格が現れる。しかし、当然ながら競争率が高くて、臍を噛むこと既に数回。ぐやじ~っ!

 そして先日も、安価な大型テレビを求めて個人売買ページをチェックしていると、アフリカのドラム、ジャンベが出ているのに気を引かれました。うちの息子達、特に上息子は、高校のバンド/オーケストラで打楽器を担当しているせいか、目の前に平らな面があると何でもリズムを取って叩きだす。ハリウッド映画にたまに登場する、アホな高校生そのものだ。一番困るのが、私がたいそう気に入っておるガラス製のダイニングテーブルをポンポコやること。軽く拍子を取ってるうちはいいんだけど、二人が調子に乗ってジャムを始めると、ガラスが割れるんじゃないかとヒヤヒヤしています。「ゴルァ!テーブル叩くな!」と怒鳴っても、次の日にはまたタンタカ…orz

 そこで、この太鼓を買い与えて、それを叩いてろ!というココロなのだな。アフリカの雑貨を売っている店でよく見かけるジャンベだけど、装飾的なデザインの物が多くてイマイチ心を惹かれなかったのですが、個人売買サイトに出ていた写真は、飾りのないシンプルなタイプ。小型で脇に抱えて演奏するタイプなので、そんなに邪魔にもならなそうです。一目で気に入ったので、譲っていただくことにし、今日、取りに行って来ました。

 若息子は早速、ポンポコやっておりますが、なかなか良い音色です。テーブルや洗濯機を叩かれるよか、ずっと耳に心地よいし、ガラスの心配もしなくていいし。しかしなぁ…



バーナンキがなんか言ったからって一々騒ぐな

2013-06-20 | アメリカのニュース
昨日、連邦銀のバーナンキ議長が量的緩和継続を発表しました。量的緩和とは、「Quantitative Easing」をそのまま訳した言葉で、世間にお金の量(マネーサプライ)を増やして、景気回復やデフレ脱却を図ろうって金融政策。訳ワカメな直訳じゃなくて、ちゃんと、もっと解りやすい日本語の用語を作ればいのにね。例えば「お金バラマキ政策」とか「親方日の丸・太っ腹政策」とか←実際に博士課程でまで近代経済学を学んだ人物が、真面目に考えた用語である…っつても、私のことだが(所詮、その程度www)

 普段なら中央銀行は、金利の上げ下げで物価や景気を安定させようとするんだけど、金利が地に落ちてるアメリカじゃ、金利をちょっと上げたり下げたりしてるだけじゃ、もうどうにもならない。で、お~し、パパ、お金をもっとばら撒いちゃうぞ!って捨て身の技を行使中なのだ。捨て身って割には、何ら目新しいことではなく、アメリカが去年の9月から実施してるのは第三次量的緩和(QE3)で、2008年11月~2010年6月のQE1、2010年11月~2011年6月のQE2に続くもの。要するに、ずっと量的緩和しっぱなしやんか!なんだけど、ウォール街は「あ~れ~!(帯くるくる)」とばかりに派手に反応して、ダウは今年最大の下げ幅を記録しました。どうせ過剰反応か出来レースだろうから、直ぐ落ち着くだろwww

 ところで、先に「捨て身の政策」と書きましたが、今までの巨大な額のドル市場投入でぶっ倒れちゃっうのはアメリカ自身じゃなくて、否応なしに余剰資金が流入しちゃった新興国です。いきなりバブルになったり、インフレになったり、もう大変です。一方、日本では、ドルばら撒き政策のお陰でアメリカ経済と株価が徐々にではあるけど上昇中のところ、バーナンキ議長の現状維持発言を受けてドルが買われる、すなわち円安に繋がる、ってんで、安倍政権的には良いニュースです。円安い=日本製品売れる=企業ウハウハ。私ら米在日本人は、日系スーパーで円安還元セールをやっていて、日本から輸入されたインスタント味噌汁やラーメンが安くなって嬉しい。しかし日本国内じゃ、ガソリンやら輸入製品お値段が上がってトホホ。あっちを立てれば、こっちが立たない。

 そんな他国の事情は(毎度ながら)ほとんど無視して、雇用創出を大きなウリにしているオバマ政権的には、失業率がもっと下がるまでは量的緩和をやめる気はないでしょう。まさにジャイアン。因みに、日銀も今年の4月から、量的・質的緩和をやっております。円も刷っておるので、アメリカがドバドバ通貨を投入しても、ちゃんとペースを合わせていけるんで、いきなりまた円高にはならない。マスゴミはアホのミクスだとか何だって批判ばかりするけど、アメリカが長期の大規模量的緩和で景気を上向きにしてきたんだから、なぜ日本じゃ通用しないと言い切る根拠は何なのか、私には謎。今まで、のび太的ポジションだった日本が、上手くアメリカの尻馬に乗って、スネオに移行しつつある予感がします。マスゴミは、ハイパーインフレとか言ってみたいだけやろ、って気がする。ハイパーインフレなんて、なってみたくても、そう簡単にはなれません。

 でも、世界中にもっとドル(と円)が出まわって困っちゃうのは、中国元やユーロ。こないだのG8でやらないでって頼んだじゃないですかー!と、ドイツが涙目になりそう。EUあたりが、じゃ俺らもユーロ刷っちゃうもんね!と来る可能性もある。さぁさぁ、中国元さん、どうするよ?中国政府は、市場価値よりも不当に元の価格を低めに操作してるけど、元の実質価値が高騰してるのに低く抑えてると絶対破綻する。で、ドル、円、おまけにユーロまで大漁に出まわっちゃたら、その破綻の時期が益々早まる。一般市民の生活は一層苦しくなり、不満が更に高まって、共産党政府の基盤は益々ゆるぐ。もう、日本に国民の反感の目向けてるだけじゃ、もう追っつかなくなる。中国共産党政府が揺るげば、「チャイナの春」が実現して民主化に近づく可能性もある。そうなりゃ、日本的にもトバッチリとか受けることが減って嬉しい。民主化して、健全な市場経済が成立したら、貪欲な13億の消費者が日本を待っておる。がはは!と、いうのが私の考える「良いシナリオ」です。悪い方はあんまり考えたくないけど、日本に迷惑かけなきゃ、それでいい(ヲイ、コラ!)