わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

春・アルゴンヌの森

2016-04-24 | 田舎暮らし
 中西部の短い春、先週末は30℃近くまで気温が上がって、もう春とも言えないような暑さでしたが、今日は朝の涼しいうちに、メトロパークの一つ、ポッサム・クリーク公園へ行きました。所々に古い娯楽施設跡が残る、アルゴンヌの森トレイルを訪れるのは、冬枯れの昨年11月末以来です。春になって、きっと野花が沢山咲いているだろうと思い、愛用のニコン・ミラーレスを首から下げていきました。

春のワイルドフラワー


 写真を撮ったり、いちいち臭いをかぐ(プーログとピー・メールのチェック?*)犬に付き合って、3マイルほど(5km弱)を時間をかけて歩いたので、歩き足りない気もしたのですが、日も高くなったし、昨日買った苗を植えたかったので、昼過ぎに退散。公園の野花は愛でるけど、自分ちの庭の野草には無慈悲な私、今日もまた、たんぽぽとの無益な戦いに時間を浪費してしまった

* Poolog、Pee-mail:プーはうん◯、ピーはおし◯こ

おまけ写真

見渡すかぎりの菜の花畑


はがれておる

アース・デーだからDayton Earth Fest

2016-04-23 | 田舎暮らし
 昨日(4月23日)は、アース・デー。最寄りの街(うちも一応は「市」だけど、とても街とは言いがたいのだ)デイトン市のガーデン・ステーションで開催された関連イベント、アース・フェストに行きました。目当ては、この地域の原産植物やハーブ、野菜の苗。もちろん、いろんな屋台や音楽、食べ物も楽しみ。
 平和マークなんかをボディーペイントしたヒッピーなグループが歌ってたり、オーガニックが売りのフードトラックが出てたり、私も地元醸造所のクラフトビール($5)と、地元のオーガニックビーフを使ったハンバーガー($8.50)を頂きました。私の通常お昼ご飯代よりずっーとお高いんだけど、イベントだから太っ腹。トマトの苗を2種類、ハーブもオーガニックのベイジルやチョコレートミント、ローズマリー等買ったし、この地域原産の花の苗や種も買ったので、かなり散財しちゃったよ~

    
混み過ぎでもなく、閑散としているわけでもなく、ちょうどいい感じの人出でした


    
色んな種類の鶏がいたり、わんこがいたり


    
お隣のビルの壁画がレトロでいい感じ。この車は移動古本屋さんなのですが、もしかして路上を走ってるんだろうか?

 このガーデンセンター、私は今回はじめて訪れたのですが、廃材利用のモニュメントがあったり、コミュニティーガーデンやビニールハウスがあったりで、街の中に緑を取り入れようという趣旨の公共スペースですが、実は民営なのだそうです。今回のようなイベントや、コンサート、屋外映画上映会なんかが開かれているらしいけど、なんだか、死から撤去要請されているという噂もあるらしく… 地方中都市であるデイトンは、アメリカを南北に走る高速76号線と、東西に縦断する70号線が交わる位置にあり、自動車交通の要所のはずだし、大きな空軍基地もあります。ライト兄弟の出身地であり、キャシュレジスターを発明した会社を始め、かつては様々な産業が栄えた一大産業都市でしたが、今では、どこか寂れた感じが否めません。下の左の写真のように、ダウンタウンのど真ん中だというのに建物が打ち棄てられていたり。ほとんどのアメリカの地方中都市って、そんな感じじゃないかなと思う。かなり回復したとはいえ、やっぱり国全体ではもう何年も経済が停滞しているというのは隠せないと思います。次の大統領候補はイロモノばかりですが、この国はこの先、どうなってしまうのかなぁ… 
    

3rd on Third 再び

2016-04-17 | 田舎暮らし
 先週半ばには、未だ氷点下だった気温が、昨日からは30℃近くにまで上がって、いきなりヒートテックからエアリズムに衣替えです。冬の間は開かれない、デイトンの3rdストリートにクラフトやアンティークの屋台が集まる「サード・オン・サード(第3日曜日に3rdストリートで開かれるから)」も再開し、早速、犬と一緒にひやかしに行きました。お昼前に着いたので、フードトラックは皆、長い列ができ、お昼にありつくには炎天下を並ばねばならない。さっさと諦めてアイスクリーム買って日陰で食べました。注文してから作るので、結構、時間がかかるのです。

 このストリート・マーケットが開かれる駐車場から、一本、北の道沿いには、常設の「2nd Street Market」がありますが、こちらは日曜日はお休み。この3rd on Thirdも土曜日にしてくれれば、一度に両方を訪ねられるのですが、バッティングしちゃうとお客の取合いになっちゃうのかな?私的には、車で20分ほど掛かるのですが、基本的に、ご近所向けイベントなので、マーケットがお休みの日曜日にはストリート・マーケットへ、という意向なのかも。でも、ダウンタウンの商業地区にあるので、歩いていける距離に住んでる人は殆どいないって気もするんだけどな??

 屋台を1つづつ見て、ブレッドプディングとレモネードを買って日陰の階段に座ってドラムラインのパフォーマンスを楽しんだり、うろうろしてたら、小一時間ほどは直ぐに過ぎてしまいます。お昼時が過ぎて、フードトラックの列も短くなったので、BBQサンドイッチ買って帰りました。もともとの計画は、ここでランチを調達して、きっと野花の一杯咲いてるであろう公園を愛犬とハイキングの予定でしたが、暑くて犬も私もバテちゃいそうなので、おとなしく家に帰り、裏庭の日陰で買ってきたBBQサンドをいただく。これもまた、贅沢ナリ!

    
テントの影で涼を取る犬と、盛況な今年最初のイベント

   
ドラムラインとなんかシュールな骨董屋さんの屋台

リリーのすべて(真実は映画とは別物だった)

2016-04-10 | 映画・ドラマ・本
リリーのすべて」、原題「Danish Girl(デンマークの女性)」は、世界初の性別適合手術を受けたリリー・エルベの伝記映画で、今時、旬のエディ・レッドメインがリリー/エイナル・モーゲンスを演じ、妻、ゲルダ・ヴェゲネルを演じたアリシア・ヴィキャンデルが、アカデミー賞助演女優賞を受賞しました。1920年代に性転換手術を受けるという衝撃的な内容ですが、映画の主点はエルベさんを支え続ける奥さんとのラブストーリーであり、たいそう美しいアールヌーボウ風の画面造りです。Wiki先生によりますと、本当はエルベさんは世界最初ではないし、奥さんも映画ほどは献身的ではなく、二人を支える素敵なお友達は創作上のキャラクターだそうで、どこが実話やねん?!なのですが、これは実際の出来事にインスピレーションを得た物語と思ったほうが正しいようです。

 以下、Wiki先生の説明を簡単にまとめますと、リリーに先立って性転換手術を受けたのは、子供の頃から「女の子らしく振る舞う」傾向のあった、1981年生まれのルドルフ・リヒター(a.k.a.ドーラ・リヒター)さんで、1922年に自ら望んで去勢、自分でもその経験を出版したり、彼女のケースはケーススタディーとして発表されたりしました。リヒターさんは1931年にはは陰茎を切断し、膣形成手術を受けました。リリーも、大々的に脚光を浴びたこのケースに惹かれて、同研究所で去勢・陰茎切断手術を1931年に受けますが、同年9月に、5度目の手術である子宮移植による感染症によって亡くなります。ナチスによる焚書や、リリーが手術を受けたドレスデン女性診療所が爆撃で燃え落ちたせいもあり、手術の詳細は今となっては分かりません。

 手術を受けた時、リリーは47歳で、亡くなった時は48歳。映画よりトシ食ってるし、ゲルダと結婚してからは26年が経っていました。ちなみに、ゲルダを演じたアリシア・ヴィキャンデルは、撮影時に26歳だったそう。そそて、ゲルダは、映画のように、手術や死の際にもリリーの側に付き添っていたわけではなくて、二番目の旦那とイタリアにいたんだって。実は二人は、リリーが性転換手術を受ける前、1930年には離婚していたのだそう。

 ところで、Gerda Wegenerで画像検索すると、百合っぽいエロティックな画像が一杯出てきます。実はエロ画絵師だったんですね。映画では、ゲルダに絵のモデルを頼まれて女装したら目覚めちゃったとなっているけど、ゲルダは元々、そっちのケがあったようです。だとしたら、夫だけど、百合のお相手でもあるという、一粒で二度美味しいパートナーだから、夫の女装趣味に積極的だった?なんて勘ぐっちゃうわ。


 エディ・レッドメインは、仕草や表情は可愛らしい女性のそれだけど、女装姿はやっぱゴツい。でも、デンマークの人って、さすがはバイキングの末裔だけあってフツーにごついから、いいのかな?去年はスティーブン・ホーキンス博士を演じてアカデミー賞を受賞しましたが、今年もノミネートされていまし。でも、今年はデカプリオさんの出来レースっぽかったので、二年連続受賞とはなりませんでしたが、ワケありな特殊亭主で2年連続、高い評価を受けたと。デカプリオさんは、眉間にシワ寄せて妻に悩む男役が多かったけど、こちらは妻を悩ませる方でしょうか。

 ともあれ、画面の美しさと、わんこの可愛さを、小さなエコノミークラスの椅子の背もたれに嵌めこまれたちっこい画面でも十分に楽しめる良作でした。ジャックラッセルはほんと、かわいいよね~。息子たちの「永遠のお兄ちゃん犬」である、かまって(←犬の名前)、そして、LAにいるサイモンがジャックラッセル・ミックスなんで、わたしゃ、この犬種には超弱いのよ。

最低賃金 時給1,680円

2016-04-08 | アメリカのニュース
カリフォルニア州議会は3月31日(現地時間)、2022年までに州の最低賃金を時給15ドル(1680円)に引き上げることを承認した。ニューヨーク州知事も同日、2018年末までにニューヨーク市で15ドルへ引き上げることを議会側と合意し、表明した。
 時給15ドルまで最低賃金を上げることを決めたのはカリフォルニア州が全米で初。ニューヨーク州が続いた。ロイター通信によると、今年から14州が段階的に時給10~15ドル(1120~1680円)まで引き上げていく。


 2012年、ニューヨークのファーストフード・レストラン店員による「Fight for $15」デモをきっかけにした、最低賃金値上げ運動が実を結び始めています。現在のカリフォルニア州の最低賃金は時給10ドル(1120円)で、今後、毎年0.5~1ドルずつ上げられていき、2022年に15ドルに達するという計画です。バイト大学生の息子たちは、この決定を大歓迎。この先5年の最低賃金底上げが直接、自分のバイト収入にいい方に影響するんだから当然です。だけど私は不安を感じています。

 理論的には、例えば私が務めている、雇用者が1000人程度の製造会社レベルで、段階的にとはいえ、新入作業者の賃金を上げれば、当然、長年勤務なさっている方の賃金も割合的に給与アップになる。最低賃金が上がることで購買力が増加するので、もっとモノが売れ、雇用者側も収入が増えて上がった賃金を賄えるって理論だけど、そんな単純なもんかい!?と、私は思うのです。賃金レベル上昇と景気が上向いて経済が活発化するまでには時間差があり、その影響度は小売消費品と高価な耐久品、例えば自動車ではかなり違うはず。収入が増えたら外食の回数が増えた、以前より1レベルだけ高価な物を買うようになった、古い家電を買い換えた等のレベルの効果は速攻性がありそうだから、サービス産業や小売店は恩恵を受け、賃金上昇にも対応できるかもしれないけど、製造業の場合はそうは簡単にいかないと思う。

 労務費が賄えなければ、利益を増やすには人減らしが一番手っ取り早い方法。そこで最初に切るのは、最低賃金レベルの労働力です。すると雇用が減るので結局、経済活性効果がオフセットされてしまう。これって、金持ちが儲かったらそのオコボレが下まできて潤うっていう、例のトンデモ理論と同じニオイがする。法規制や市場介入が当たり前の現代社会において、本当のフリーマーケットなんてものは存在せず、神の見えざる手だって何も出来ない。私が経済の基礎を教えてた頃は、ヤフオクやeBayが「需要と供給モデル」の例に使えたけど、ネットオークションの出品者(もしかしたら落札者も)商売として売買してる参加者が大多数となってしまい、ネットオークション仲介サービスなんて商売も。いまどき経済が純真な心を保つのは、日本の子どもたちにサンタさんの存在を信じさせるよりも難しいかもよ?

シカゴは変だ

2016-04-07 | 旅行
日本行きの覚書、その3

 行きも帰りもシカゴ経由でした。シカゴのオヘア空港は、10年以上前、テキサスからオヘアへの便が天候不良で遅れ、日本行きの全日空便に乗れず、オヘアで一泊しなければならなくなった因縁の空港です。航空会社の落ち度じゃないからホテル代は自前、荷物は結局遅れる、前もって予約しておいた特別ミールは出ない、前日乗れなかった一団の席は機内の一番後ろにぎゅうぎゅう詰めという悲惨なフライトでした。他にもいろいろあって、私はANAは大嫌い。

 そのオヘア空港、到着した時は、気温は低いものの本当にいいお天気で青空が広がっていました。窓から見れば、フロリダ行きのディズニージェットが。かわいいんで、一枚写真を撮りました。

ミッキーさんだ~


 お手洗いに行き、ふと外を見ると

えらい吹雪いておる


 そして、この数分後にはまた青空が。でも、しっかり私の飛行機は遅れてしまいました。機内で滑走路の順番を待つため待機中に、機長から「機体が凍ってるんで、解凍剤かけま~す」のアナウンスが有り、その後いきなりホースでピンク色の液体がぶっかけられ、窓の外をなんとも言えない色の何かが伝っていく。勢いで機体全体が衝撃でガシガシ揺れてました。アメリカ、大雑把すぎw

 ちなみに、国際便を生き残った同僚の酒は、シカゴーデイトン間で割れてしまい、乗り継ぎ時には何の問題もなかった私のスーツケースの車輪が一つなくなっていた…orz

こんなものを食べた

2016-04-06 | グルメ
日本で食べた美味しいもの

    
ラーメン!スープは勿論、麺の茹で具合が絶品。ラーメンはスープの味も大事だけど、麺が鍵だと思うの

   
ホテルの朝食バイキング。毎朝、パンがご飯か悩みました
 
    
会社の支給ランチ。この他、カツカレーも選べます


新富士駅のレストランで頂いた釜揚げシラス丼


 日本は本当に美味しいものがいっぱい。特にパンの美味しさは、いい加減にアメリカにもこの美味しさを学んで欲しいと思うの。アメリカの食パンって、ボサボサで全然美味しくない。せっかく美味しいジャムを塗っても台無し。LAやNYでは、日本風のパンを売る台湾のパン屋さんチェーンが進出してきているので、この味を知ってもう元に戻れないアメリカ人が増えるんじゃないかって密かに期待していますv

富士との遭遇

2016-04-04 | 旅行
 お仕事で一週間、日本に行ってまいりました。2012年の夏以来です。日本の春は、20年ぶりくらいかも?行き先は静岡県東部にある、私が務める会社の親会社工場です。前の週が冷え込んで桜の開花が遅れ、ちょうど開花しはじめたところでした。梅や椿、菜の花も満開で、本当に美しい光景に出会えました。そして、初めて見た本物の富士山!到着したのは夜でしたので、朝起きてホテルの前で富士山を探したのですが、方向音痴の私は、間違った方向を見て富士山が見えないと思っていたので、玄関を回りこんだ駐車場で、いきなり壮大な富士山の姿がくっきりとそびえ立っているのに出会い、びっくり!頭に雪をいだき、晴天の空に写真等で見慣れた通り、そのままなのでしたが、思っていたよりずっと大きい!初富士山が、お膝元の富士市、地元の方も「今日は特にはっきり見える」とのお墨付きの姿に出会えて、本当に幸運でした。思わず、「うわっ!」なんて声出ちゃいましたよ。

 ホテルの向かいにコンビニ、1ブロック先に本屋さんというロケーションで、夜な夜な本屋さん行って、コンビニ・スイートとチューハイ買って寝る前のお楽しみ。ホテルの朝食サービスは美味しかったし、お昼は職場でお弁当が出るし、夜はラーメン、回転寿司、焼き肉、お好み焼きと満喫しきって、しばらく安定していた体重がまた増えちゃったけど、我が人生に悔いなし!

 夜の浅間神社に連れて行っていただき、幻想的な夜桜も見れたし、最終日の土曜日には、飛行機の時間まで少し余裕があったので、白糸の滝も見に行きました。浅間神社はちょうど、週末のお祭りに備えて参道に提灯が並び、お神楽の練習をしている方がおられて、そこはかとなく風にのって、お神楽が聞こえてくるという最高のセットアップ。満開のご神木の桜がライトアップされて、恐ろしいほどに美しい光景でした。白糸の滝は、朝が早かったせいか人も少なかったし、短い間だけど、存分に楽しみました。本や雑誌もたくさん買えたし、ダイソーでUV樹脂買ったし。でも、ちゃんと仕事もしたよ~


富士山

  
夜の浅間大社

  
白糸の滝

  
この透明度!