わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

米国籍、というもの

2015-02-20 | 時の話題
 華氏でマイナス(因みに華氏0度は約-17.8℃です)が珍しくもない昨今、華氏で20度台(氷点下7℃以上)だと、なんか暖かいような気がしてしまう。そんな自分が嫌な今日このごろです。皆様、いかがお過ごしでしょうか?

別にこういった気温は、コロラドに住んでいた頃にも経験しているし、降雪量に関してはロッキーの標高2000メートル超えの方が多かった。もっと前なら、NY州のイサカって田舎町に住んでた頃も、冬は似たような気温だった。それなのに、今のほうが寒さが骨身にしみるのは何故?(トシの所為…と、心に忍び寄る声を慌てて否定)

  寒い夜は体の奥から温めましょうと、頂物の甘酒を飲んでいたら、猫が大反応!猫の好きな匂いなのでしょうか?飲み終わった後の、カップの底に手を突っ込んで一生懸命舐めていました。油じゃなくて、甘酒をなめている間はいいのか…?


甘酒( ゜Д゜)ウマー猫



 ところで(ここからが本題)、ウォールストリートジャーナルの日本版サイトを見ていると、「子供に米国籍を取らせたくない海外在住の米国人」という、気になるタイトルの記事が出ていました。一部を引用すると:
オーストラリア在住のジェシカさんは、同国で生まれた息子が米国に徴兵されたり、課税されたりする可能性があるため、米国籍を当面申請しないことを決断した。(中略) 彼女は「最終的に、米国籍に明快かつ長期的な恩恵がないならば息子に米国籍を取らせることはいいことではないと思った」と語った。

んだって。記事の後の注釈によると、この記事の著者の「Chantal Panozzo氏(海外で出産してもいる)は「スイス生活-わたしが知りたかった30のこと(Swiss Life: 30 Things I Wish I’d Known)」の著者。ほぼ10年間スイスで生活したあと、米国に最近戻った。娘は100%米国人だ」そう。

 この記事で取り上げられているのは、米国外で暮らしている米人達ですが、私の息子達は産まれた時から米国暮らしとはいえ、日本とアメリカの二重国籍所持者ですので、決して他人事ではありません。実は私自身、自分の日本国籍に拘り続ける理由の一つが、米国に徴兵制度が復活したら…という懸念が捨てられないから。日本語もろくに喋れない息子達ですが、有事には日本に逃げこむという選択肢を残しておきたい。この記事の中のジェシカさん同様、何が何でも我が子を戦場に送りたくない!というのは、日本の母親だけに特有の感情ではありません。

 最も、この記事に出てくる人達は、子供に米国籍を申告しない人もいる、って一例であって、稀だとは思うのですが。私が今、日本に帰っても、十分な生活力はないでしょうし、年金受領する資格もない。さっさと米国の市民権を取って、このまま米国で生きていく覚悟を決めた方が賢明であり、理に適っているのは十分に判っていても、踏み切れない。こういう選択する人もいますしね(←他人事みたいにw)。個人的には昔は、日本も二重国籍を認めてくれればいいのに、と、思っていましたが、今では在日の人達の存在を考え、絶対反対!と思うのですね。日本も中々に難しい。

 一方、元々が移民の国で、日本とは根本的に基礎から違うアメリカでは、オバマ大統領提案の移民法が議会に阻止されたばかり。国民皆健康保険、キューバとの国交回復、勇み足で武力介入に直ぐ踏込まず、イスラエルとも距離をおくオバマは、後世には、最初の有色人種であるというだけではなくとも、偉大な功績を残した大統領として名を残すと私は信じていますが、何年も住んでたから市民権あげちゃうって…?

 違法で稼がれて税金払わない一方で、税金で賄われる福祉の恩恵受けられるよか、堂々と働いて、税金も納めてもらったほうが国や自治体のためにもなる。子供の頃に選択肢なしで親に連れて来られた2世代目に市民権、というのは納得。でも、ずーっと違法に隠れ続けたモン勝ち、という気がしないでもない。膨大な人口の違法移民人口を抱えるカリフォルニア州では、税金を収めない彼らが、税金で運営される公立学校や医療・保険プログラムの恩恵を享受していながら、不当に差別を受けていると訴える。いや、不当の前にアンタら違法やし…

 あまつさえ、自らもメキシコ系でヒスパニック人口に人気のあったアントニオ・ビヤライゴーサ前LA市長が、そういった違法移民の子弟にも州立大学の奨学金を提供しようと決めた時、私は正直、腑に落ちない気分になりました。優秀な人材を米国に役立てる、不公平さを無くす、あらゆる子供に機会を。そうには違いないだろうけど、「正直者がバカを見る」って言葉が頭にちらついて離れない。

 日本ともアメリカとも違うタイプの移民に関連した問題は、EU諸国でも勃発している。ホンの20年前、今の世界は想像できなかったように、これからも、経済や文化は、人間の営みでありながらも、人間の思った通りには進まない。地球はこれからどんな方向に向かっていくのかなぁ…?ワクワクもするけど、ちょっと心配でもあるよね。

Valentine Trouble

2015-02-14 | 田舎暮らし
 今日はバレンタインデー、ロマンチックな一日を過ごされた方も多いのではないでしょうか?私はといえば、まずは深夜に二軒先の家がクリスタルメスを作っていてうっかり爆発させてしまい(この辺ではよくあること)、丑三つ時に、こんな田舎にもこんなに沢山の消防車やパトカーがあったなんてびっくり、ってほどの車が、普段はひなびた静かな裏道に集結して、青やら赤やらのサイレンぐるぐる。実に派手な夜でした。

 日中は丸一日、溜まった仕事を片付けるために出社し、ひたすら翻訳。オマイは実は会社に住んでいるのかとからかわれる。すみませんね、ソーシャルライフ皆無なんで、休日にも行く場所は会社くらいしかないんっす。

 そして今夜も内職をしていたら、なんか外でボカンって音がした。またボロ車のエンジンが無理やり回されておシャカになったか(この辺ではよくあること)と思ったら、またもや消防車やらパトカーが集結。今度は何事?と思ったら、実はさっきの音は向かいの電信柱に車が衝突した音でした。前が派手に潰れた車が今、レッカー車で引っ張られていきましたが、低速だったせいで乗っていた人は怪我もなかったみたい。しかし、この寒いのに消防士さんもお巡りさんもご苦労なことです…orz

 どうやら、昼間に降った雪が路上で凍って、滑って電信柱とゴッツンコしたらしいのですが、なにしろ今夜の気温は

これもんですし、明日は更に気温が下がり、体感温度が摂氏マイナス26度という予報なので、一日中、家に篭っていたいと思っています…
   っつーか、あたしの人生、ちょっと悲しすぎね?!

春は何処へ?

2015-02-11 | 田舎暮らし
今朝、ドアを開けると、一面が銀世界。木に降りた霜が凍って樹氷になっていました。寒い、でも綺麗、でも寒い。
  
粉砂糖をふりかけたような樹氷


 今週後半は寒波襲来で、益々寒くなる予報です。一方で西海岸は逆に熱波で暑い週になるすです。若息子が電話で「暑い、暑い」とボヤいていました。同じ国内に住む私は、寒い、寒いと震えているというのに…


 上が今、私が住んでいるオハイオの街の5日間予報、下が去年まで住んでいた、息子たちのいる南カリフォルニアの街の5日間予報です。
 で、私、なんでここにいるんだったっけ?

エクストリーム犬の散歩

2015-02-08 | 犬と猫、たまに人間の息子
 久しぶりに暖かな週末になりました。雪も溶けたので、昨日は車で20分ほど走った先の公園、Englewood Metro Parkへと出かけました。人工貯水池と洪水対策のためのダムを取り囲む、1,900エーカー(約7.689 km2)のオアシスで、貯水池を巡る車道に加え、6km超のコースから、短いものは往復1kmちょっとのお手軽コースまで、全部で7つの遊歩道があります。午後に愛犬モカを連れて、この公園に向かったのは、この頃、あまりに寒くて犬の散歩がお座なりでしたので、ちょっとした罪滅ぼしのつもりでした。


広い湖(貯水池)の表面は全て氷に覆われていました。氷の上を走り回るモカ。さすがは4輪駆動



小さな滝の前で記念撮影


上の滝の隣にあるPatty Fallは完全に凍っていました。自然の妙


歩いていると空が暗くなってきたので、このあたりからは駐車場まで走った


 まぁ、軽く1時間ちょっとほどハイキングのつもりが、実際には10km以上、4時間強を歩いたり走ったり。長靴で

 初めて来た公園なので事情がわからず、公園の西側に車を停めたのですが、ハイキングコースは全て湖の東側で、その真中には川が流れている。そこで先ず湖をぐるりと回って東側へ行き、滝や川沿いのハイキングコースを歩き、滝を見に行ったり、写真を撮ったりとはじめは呑気に楽しんでいましたが、地図で東側に渡る道だと思っていたのは、実は公園内の地区分けラインだったと気が付いた時には焦りました。長靴だし

 やっと東から西に渡る橋がないので、湖の周りを歩いて西側に戻らねば駐車場に行けない、と気が付いた時には、既に日が低くなり始めていました。このまま暮れてしまえば、園内は真っ暗になってしまうでしょう。結局、4時間以上、わしわしと泥濘に足を取られたり、氷に滑ってヒヤリとしながら歩いた挙句、今度は長距離走をする羽目になりました。長靴で

 一夜明けて、今日は腰やら膝やらが痛いですよ。トホホ…

年末年始LA顛末・写真日記

2015-02-08 | 旅行
何を今更、新年明けて1ヶ月半以上が経ちましたが、明けましておめでとうございます。拙いブログですが、本年も宜しくお願いたします。

 1月中は何やら妙に忙しかったり、風邪を引いたり、1月一杯に日本に帰任される方と遊びたくったり、雪かきをしているうちに終わってしまいました。そして、今となっては随分昔のコトのように思える年末年始には、6月以来、半年ぶりにLAへ。飛行機の切符の関係で、安くなるクリスマス後に行ったので、実質5日間しかなかったのですが、がっちり満喫してきました。なにしろ今は、周りがトウモロコシ畑しかない土地に住んでいますので、都会の醍醐味はお買い物と美味しいもの!


   

       

      
LA群立美術館で開催中だった「SAMURAI」展。小規模ながらも大迫力でした。


外にでると、もう夕暮れ  

  
おまけ・抽象芸術の展示で寝ていたわんこは足が一本紫色なのがミソで、一日中、展示場に居るらしい。ストレスにならないの??
右はクラゲを模したガラスのペーパーウェイト、$80。ふざけてんのか?




    
実は美術館に行く前にユニクロで散財して、牛角で焼肉食べまくってたり


   
ミツワ、マルカイで買い物の合間におやつしてたり

  
中華飲茶したり、ファミマで豚まん買ったりしてました


母が買い物中、お店で妙にくつろぐ息子


 マルカイでは、お友達にばったりしてしまったり(嬉しかった!)、混みあうサンタモニカのプロムナードで若息子の先生にばったりしてして(世間、狭すぎ)、「若息子くんは努力が足りない」と言われたり(とほほ)、ハプニングも十分、BookOffとGoodwillで掘り出し物を見つけてラッキーだったり、嬉し楽しい一週間でした。ちなみに、オハイオに帰ってからの二日間は爆睡でしたわw