わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

麻生副首相「ナチス」発言でまたもマス「ゴミ」露呈

2013-07-31 | 時の話題
若息子を引き連れて、髪を切りに行ってきた。すっきりした。頭がずっと軽くなった。頭の中身はもともと軽いのに、髪だけ重くっても仕方ないしねー。だからってハゲても困るけど。

 で、軽くなった頭で、ここ数日、話題になっている、麻生元首相・現副総理の「ナチスを見習え」発言について、またもやムカツキつつ考えてみました。まずは、下の見出しを見てください。

 日付と時間、内容は変わっていないのに、見出しだけが変わっている。元々、「ワイマール憲法が、ナチスの煽りでいつも間にか改変されてたように、熱と勢いで憲法を変えず、冷静に検討しつつ変えてくべき」という意図の発言がなぜか「ナチスの手口をならって憲法改正」になり変わっていたことを批判され、書きなおしたものと思われます。せっこー!しかし、ネット情報の恐ろしさ、しっかり画面キャプチャを取られ、それがあっという間に拡散され、こんな風にあちこちで記録に残される。

 でも、周りの議論だけで判断してもしかたがないので、実際の発言を聞いてみようではありませんか。毎度すみませんが、直接リンクを貼れないので、下の麻生さん写真をクリックして、YouTubeで視聴してくださいまし。

憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね。

大事なことなので、大きな赤字にしてみました。つまり、麻生さんは、誰にも気付かれない間にちゃっかり憲法を書き換えてしまったナチスの小ずるさを揶揄して皮肉っているのであって、ナチスの手口を擁護なんぞしていない。むしろ、ワイマール憲法が、わーいナチスばんざーい!体制化で、ドサクサ紛れに改変されたことについて、同じ鐵を踏むなと警告している。閣僚の靖国参拝も憲法改正も、わーわー騒がず、じっくり落ち着いた議論の中でやるべきであり、マスコミ黙っとれ、と言ってる。この発言の後でも繰り返し「喧騒の中で決めないで欲しい」と、わざわざ念を押している。それを、「麻生が改憲でナチスの手口を学べと言った」と解釈した記者は、よっぽど読解力に欠けるか、実はもとより日本語が不自由なのか、敢えて読者を誤解の方向に誘導したがってるのか??

 それにしても、麻生さんが首相時代から、マスコミは何故、こうも麻生さんを嫌い、貶めようとするのでしょうか?でも、現在は、こういったソーシャル・メディアのお陰で、実際の発言がアメリカにいても聞けてしまうのだから、世論を左右しようとするマスコミも、ネットで情報が直ぐに拡散する現代では、ヘタな情報操作は足元をすくわれる… と、言いますか、嘘ばっかり書き立てやがって、足元すくわれて、一度すっ転びやがれ、このヤロー!という、私の希望である。でも、マゾイストなんか、肉の苦行中の修道僧かなんかは知らんか、自虐趣味があるらしき朝日新聞ではなく、読売がこれをやったのは、ちょっとガッカリ…

 ただ、興味深いのは、さんざんマスコミに言葉尻を捕らえられて痛い目に遭わされてきた麻生さんが、何故わざわざ「ナチス」を持ちだして「あの手口を学んだらどうかね」なんて、微妙な表現を使ったのかということ。実は、裏をかいてこの事態を想定し、マスコミに一泡吹かせてやろうと思ってたりして?だったらいいのにな。しかし、日本はアメリカみたいに、政治家にスピーチライターって付いていないのかしら?



リチャード3世サーガは終わってなかった!

2013-07-30 | 時の話題
 ここで何度も取り上げてリことからも明らかなように、私はイングランド王リチャード3世の遺骨発掘に興味津々なのですが、一旦、決着が着いたかと思われた発掘調査に新たな進展が!なーんと、昨年8月、発掘を始めたその日に、後に第3代ヨーク公リチャード・プランタジネットと確定される遺骨を見付けた例の駐車場を、もっかい引っ剥がしてみたら、新たに棺(ひつぎ)が発見され、この棺の中に更に別の鉛の棺が入っているのが見つかったんだって。うひゃー(*゜∀゜)=3!!

 誰?誰なの?いつの人??すっごくワクワクする!レスターの市役所の駐車場を掘り返して、今年2月に、遺骨がリチャード3世のものであることが確認され、同じ場所の発掘をさらに進めていたら、先週、遺骨の発見現場近くから石棺が出土したんだって。で、ふたを開けたら、二重棺で、中側の鉛の棺は穴が1つ開いているほかは密封されていて、穴から人の足が見えるだけ。でも、少なくとも足の骨は入ってるんだから空ではないと。調査責任者のマシュー・モリス氏によると、この棺が埋葬されたのは、リチャード3世の死の1485年からは100年以上前と思われ、今のところ候補としては、同じグレイフライアーズ聖堂に地に埋葬された記録のある2人のフランシスコ会指導者、1272年に死んだピーター・スウィンズフェルドか1330年に死んだノッティンガムのウィリアム、もしくは、1356年から1362年の間に死んだペッケルトンのウィリアム・デ・モトン卿と呼ばれた中世の騎士ではないかと予想されているそうです。ロマンだわぁ…

 これが、その棺だって

 でも、同地では既に7つの墓所が発見されており、リチャード3世の下に埋められていた、この人物の正体は永遠に謎のままになるかもしれないそうな。発掘チームは、今度は、ヘンリー4世によって絞首刑にされた3人のフランシスコ会托鉢僧、ロジャー・フリスビー、ウォルター・ワルトン、ジョン・ムーアの首なし遺体発見を目指しているのだそうです。駐車場を掘り返したら、色々と記録に残る人物の遺骨が出てくるなんて、歴史のある国ならではですね。しかし、こんなにゴロゴロお骨の埋もれる駐車場で、幽霊の噂とかなかったの?



ローマ法王の同性愛者に対する発言の意味とは?

2013-07-29 | 時の話題
 自分で荷物を持って飛行機から降りてきたり、バチカン内の教皇専用の豪華な部屋を使わずに毎日教皇庁にマイカーで「出勤」してたり、職員食堂で朝食をとったりと、色々と庶民派主張が伝えられ、好感度の高い今度の教皇さん、今度は、「同性愛について「判断するのは私ではない」と、一定の理解を示しました。今まで、カトリック教会が断固として同性愛者を認めなかったのに対し、これは全く異例の公式発言です。就任したてで張り切ってるとはいえ、バチカン銀行の汚職や聖職者による未成年者の性的虐待問題といった難問にも積極的にも取り組み、目の離せないリーダーの一人です。ブラジル訪問を終えローマに帰還したばかりの法王は、帰路に専用機内で行われた記者会見で、ローマ法王庁内の同性愛者存在について、以下のように発言しました。
I have yet to find anyone who has a business card that says he is gay,they say they exist. If someone is gay, who searches for the Lord and has goodwill, who am I to judge? The Catechism of the Catholic Church explains this very well. It says they should not be marginalized because of this (orientation) but that they must be integrated into society."
いまだ「私はゲイです」と書かれた名刺を持ってる人に出会ったことはありませんが、そんな人達が存在することは聞いています。誰かが同性愛者であっても、神を求め、善意を持っていれば、その人を裁くのは私ではありません。その事は、カトリック教会の教えでもよく説明されています。彼らは(性的嗜好)のせいで、爪弾きにされるべきではなく、社会へと受け入れられねばならないのです。(わにこ訳)

 今までの「ヤダ、ヤダ、そんな奴らいないもん!聞きたくないもん!知らないもん!」でもなく、「地獄に落ちろ」でもなく、「社会に統合(integrated into society)されねばならない」とし、その存在を認めるだけではなく、さらに一歩進んで、その社会的地位を容認したといってもいいでしょう。

 聖職者の禁欲、独身主義(priestly celibacy)を掲げるカトリック教会ですが、その分(?)同性愛や、未成年者に対する性的虐待が、何世紀もの間、こっそり綿々と行われ続けていたのは疑うこともありません。歴史の中では、私のアイドル、アレクサンデル6世… きゃー、ロドリゴさま、ステキ~ 若いころは息子のファンだったけど、この頃は志半ばで早死した若造より、実際に功成り名遂げた父ちゃんの方にメロメロなの… って、また話がずれたけど、おおっぴらに愛人を持ち、子供たちを重職に就かせた王も存在しましたし、それ程おおっぴらではなくとも、愛人や子供の存在が記録される法王は多く存在します。日本でもかつては、僧は禁欲を誓い、妻帯を認められてはいませんでしたが、もとより衆道を認めていた日本の文化の中で、仏教僧の稚児趣味を揶揄する文献も多く残っています。聖職者は元々男の子が好きなんか、いや、周りに女性がいないから男性に走るのか、その辺は知らんけど。今は日本の僧侶は在家僧として普通に結婚してるけど、これって実は異例なんですね。やっぱ日本人、懐深いわ~

 同性愛も禁酒法と一緒で、禁止するから一層燃え上がるんじゃないのか。私の脳みそと人生経験では理解の域には達してないし、一生達せそうにもないけど、そもそも「愛」とは何じゃい?異性を好きになるのと同じように同性を好きな「愛」だけが非難されるてけど、だいたいカトリックのお坊さんたちは女犯だって禁止やんか。法王は、だからって、同性愛に諸手を上げて賛成してるんじゃないよ、同性愛行為はやっぱり原罪だよ、と、釘を差してはいます。話をバチカンに限れば、異性愛行為も公式にはいかんのでしょ?だから、ローマ・カトリック教会的には、性行為を禁止してるんであって、別に相手が同性か異性なんか関係ないやん、と、屁理屈の一つもこねたくなる。

 けしからんのは同性愛者じゃなくて、同性愛欲者なんでしょ?そういう意味で、フランシスコ法王の発言は、性的嗜好が何であれ、社会の一員だよ、司祭の誰かが同性の誰かに恋してたって私がとやかく言うことじゃないよ、と、表明したと解釈してもいいかな、って思います。聖職者ですら認められたのだから、一般の人々だって当然、同性愛者であることを理由に自分の存在を無視されることはない、という法王からのお墨付きを貰ったようなものではないかと。

 別にそんなん、法王がそう言ったからって法律が変わるわけじゃなし、って、冷めた論評もネットで見かけましたが、私はそれは違うと思う。カトリック教会は同性愛、ダメ、絶対、という立場を明確にした前のベネディクト16世とは、全くの方向転換。同性が好きでも、異性が好きでも、その人が信心して、善行を行おうとしてるなら、我々教会がどうこう言ういうことないやん、と。同性間結婚容認にはまだまだ遠いけど、自分が同性愛者であることに悩む多くのカトリック教徒の中には、精神的な「赦し」を得たように感じる人々も多いのではないかと想像するのですが… タダでいっぱい免罪符を世界中に配っちゃったようなもん?フランシスさんは男前!
わにの想像図:
 同性愛に悩むカトリック教徒:自分は罪深いのではないだろうか…
 フランシスコ法王:別にええやんか。それよか神さま拝むよろし
 同性愛に悩んでたカトリック教徒:

 
  興味深いのは、質問の意図は、ローマ法王庁内の同性愛容認を求めるロビーに対する意見を求めたのに、きっぱりと政治的活動と、同性愛聖職者の存在の問題を区別したことだと思います。同性愛容認であろうが、黒猫愛容認であろうが、教皇庁御用達赤い布提供お承りであろうが、政治的活動や圧力団体はダメ!と、一刀両断。政治的問題と、人間そのものに対する問題を分けています。フランシスコ法王は、女性の登用は、制限はできないけどバチカンじゃ門前払いだからねっ!と。個人的には、ま、別にいいんじゃない、って思うけどね。だって、女性はもっと生産的な仕事で忙しいんだもん。

進撃のキュウリ

2013-07-28 | 日記
 今日は若息子を連れて髪を切りに行く予定でしたが、コイツが午後二時を過ぎても起きないので、色々と予定が狂った。蹴飛ばそうが、隣でジャンベを叩こうが、布団で簀巻きにしようが、頭に枕をかぶせようが息子は信念を貫き通して起きない。馬鹿らしくなったので、相手するのやめた。今朝も、隣のサイコさんと階下のカップルの揉めている声が聞こえて、その音で一旦、起きてしまったけど、また寝直したからぶっ続けで寝てるわけではないとか、なんとか弁明してたけど、それにしても寝過ぎだろう!

 昨日、トーランスの持ち帰り用メキシカンのスタンドでセビーチェ(白身魚や海老、トマト、たまねぎ、セロリ等をライムジュースと香草のチアントロで和えたもの。私の大好物)を買ったら、きゅうり入りだった。わざわざ、キュウリ入っていないの、と、特定して、魚のはきゅうり入りだけど、エビのは入ってないというので、エビを指定して、きゅうり入ってないよね?大丈夫だよね?って、念を押して買ってきたのに、家に帰って開けたら、確かにエビのんだったけど、どしっかりキュウリ入りだった。これは何のイヤミなのだろう?持ち帰り食品は必ずその場で先ず確かめねばならぬと、教訓を得た一日だった。だって、アメリカのファーストフードじゃ、注文したものと、出てきたものが違うのはデフォといってもいいんだもん。

 ともあれ、セビーチェに対する執念を断ち切れない私は、近所のメキシカン・マーケットへと繰り出しました。近くにメキシコ系のコミュニティーがり、タコ・スタンドやメルカドがふんだんにあり、地域一帯のタコとセビーチェを食べ比べたい!というのが、私の密かな野望。で、セビーチェ買いに行ったら、ついてきた上息子がタコス美味そうってっんで、一緒に買う。セビーチェだけでも十分なのに、つい自分の分も買ってしまう。で、案の定、食べ過ぎる。柔らかいトルティーヤに具を挟んだメキシコ風タコは、タコベルやデルタコのアメリカ化されたタコと違い、一見サイズが小さいので、ぺろっと食べちゃえるんだよね。でも、ラードで炒めた肉や魚が挟んであるし、トルティーヤは二枚重ねだから、実は危険なのだ。特にお腹まわりに…orz

 それにしても、昨今のキュウリの大躍進は一体、何なのでしょうか?セビーチェに入っているのは言語道断ですが、マクドナルドの新メニュー、マックラップにもしっかり入っている。この間、トレーダー・ジョーズでチキンサラダを買ったら、これにも刻んだキュウリが入っていた。この夏はキュウリが熱いのか?キュウリが謎の大収穫だったのか?こないだも日系スーパーで、ウニとイカのおすしセットが特売だってんで、イソイソと買いに行ったら、うにのお寿司の半分はキュウリが乗ってた。イクラだけではなく、ウニまで蹂躙するのか?!なによ、ほとんど水ばっかで、ロクに栄養なんかないくせに!ギギギ…
 


セブン・サイコパス+お隣サイコパス

2013-07-27 | 映画・ドラマ・本

うちの息子達、上の絵を見ても「I don't get it.」だって。あんたら、ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンズを聴いたことないの?って尋ねたら、きっぱり「ない!」だって。それどころか、レット・イット・ビーもイエスタデイも知らんだと。教育し直しじゃ!


 さて、このブログでも何度か紹介しましたが、うちのお隣はサイコさんです。お隣の部屋の所有者である上品な老婦人とお話したことがあるのですが、その御婦人の女性の亡くなったご主人と、お隣さんの亡くなったお父さんが親友同士だったので、無碍に出て行ってくれとも言えず、困っているご様子でした。この大家さんは韓国の方なのですが、日本語がとても流暢。アメリカで出会う老齢の韓国人の方はしばしば、日本語ができると誇らしげに披露してくれる人がいて、私は混乱してしまいます。ともあれ、この大家さんによると、隣のサイコさんは実は韓国でも一番の学校を卒業して、立派な仕事をしていたエリートだったそうですが、麻薬で捕まってから一気に下り坂。私がここに越してきてからも、たまに火病って、既に何度か警察沙汰を起こしています。

 今朝も朝の4時から思いっきり大きな音を立ててドアを閉めたかと思うと、ドスドスと階段を降りて行き、その後、下の奥さんと大声で言い争い。眠いんで、「うるさいなぁ、また、やってら…」と思いながらも、ベッドから出なかったんですが、後で下の奥さんに捕まえられて、話を聞かされたら、まーた警察呼んで揉めてたんだって。早朝からご苦労様です。このコンドには、叫ぶために叫んでいるとしか思えない奇声を上げる子供もいて、たまに阿鼻叫喚の場となる。ほんと、はじめは何事かと思ったよ。叫んでるのは子供だから、大目に見るしかないんだけど、隣のサイコさんにはもう我慢なんねぇ、と、下の奥さんが中心となって、ホーム・オーナーズ・アソシエーション(HOA:家主協会)に、立ち退きを要請するんだって。

 下のご夫婦は、つい数カ月前にもサイコさんに刃物で脅され、警察を呼んだばかりです。サイコさんは4日間、市の警察署に収監されたのですが、この時は、サイコさんが一緒に住んでいるお母さんに、息子が刑務所に入れられたら自分の面倒を見る人がいないので告訴しないでって頼まれて、起訴しなかった。その時の記事は、こちら。でも、その後も何度か揉めてて、あの時やっぱり起訴しとけばよかったわ、と、下の奥さんは今までにも何度かボヤいていたのですが、今日はとうとう、堪忍袋の緒がちょん切れた模様。私もHOAに立ち退きを求める会議に参加してね、と頼まれたのですが、私はこの部屋を持ち主から借りてるだけで、HOAのメンバーじゃない。でも、そのミーティングには端っこに座って参加しようって思ってるの。隣の部屋の大家さんも、お母さんは少しボケてるし、息子は激昂すると我を失うし、二人とも適切な施設に入った方がいいと思う、って呟いててたけど、私もそう思います…ってか、お隣さんがヤク中かもしれないってのはイヤすぎだって!隣がアブない、たまに近所の子供がこの世の終わりみたいに絶叫する事以外は、この部屋を気に入ってるんです。お家賃は手頃だし、高速道路へは近過ぎないけどアクセスが良く、周りにいろんなお店やレストランが多くて便利。普段は静かだし、トイレはウォシュレットだし、十分なスペースがあるし。


 ところで、楽しみにしてた「ウルヴァリン」が昨日から公開で、明日辺り、観に行こうかなと思ってたら、上息子がガールフレンドの家族と一緒に今日、観に行っちゃって、派手にネタバレしてくれた。ぐぬぬ… で、その頃、私と若息子は、借りてきた「セブン・サイコパス」っていう、ヘンテコな映画見てました。

 コリン・ファレル演じる脚本家志望のマーティーは「Seven Psychopaths(7人の精神異常者)」という映画脚本を書いているのですが、スランプで筆が進まず、酒量が増えるばかり。マーティーの友人で売れない俳優のビル(サム・ロックウェル)は、何としてでも、この脚本を仕上げてもらって、自分が出演したいので、協力を惜しまない。ビルは俳優だけじゃ食べていけないので、相棒のクリストファー・ウォーケンの演じるハンスと、犬を誘拐して礼金をせしめるという、世にもセコい詐欺をしています。で、この二人が誘拐しちゃったシーズーが、人を殺すのは何とも思わないけど、愛犬にはメロメロのサイコなチャーリー(ウディ・ハレルソン)。愛犬の行方を突き止めようと、癌で入院中のハンスの奥さんの病室に現れ、彼女が居場所をばらさないとあっさり撃ち殺しちゃう。あらま。

 ギャングのボスであるチャーリーに命を狙われてるだけでも十分に大変なのに、執筆の助けになるように、って、ビルが新聞広告でサイコなあなたにお話を聞きたいなんて募集したものだから、いかにもサイコパスっぽい男が、マーティーの家の前にうさぎを抱いて待っている。あの八の字眉を、更に八の字にして困るコリン・ファレル。話を聞いてみれば、サイコパスに監禁されていた女性を助け、一緒に連続殺人犯を沢山殺したけど、その女性が殺しを楽しみすぎてんで、ついていけなくて別れた。でも、もう一度彼女に会いたいから、映画完成の暁には、自分が彼女を探していることをエンドクレジットに入れて欲しいと頼まれます。益々、困って八の字が下がるコリン・ファレル。ところで、このシリアル・キラーズ・キラー(ああ、ややこしい)役はトム・ファレルですが、ジョン・マルコビッチだったら更に濃いサイコパス揃いだったのになぁ、なんて思った。私的に3大サイコ役者は、ウッディ・ハレルソン、クリストファー・ウォーケン、ジョン・マルコビッチ。

 愛犬を誘拐されて激怒しているチャーリーから逃れるため、わんこを連れて砂漠へ逃れる、マーティー、ビル、ハンスの3人。追うチャーリーと部下たち。これはイギリス映画なのですが、舞台はLAとその周辺で、ビル的に「最後の決戦」場所となる砂漠は、ジョシュア・ツリー国立公園です。お膳立ては完璧、なんてワクワクしてるビル、奥さんにも死なれて、なんかもう、どうでもいいや、なハンス、巻き込まれまくって困ってるマーティー。しかし、この「最後の決戦」ってのが、これまたモンダイで、張り切ってるのはビル一人…

 フィクションでサイコパスの話を書いてたマーティーですが、実は周りがサイコパスだらけだったという、入れ子式のお話で、フィクションかと思えば実際に起った事だったり、妙な所で話(人間関係)が繋がっていたり、虚実とシリアスとコメディーが入り乱れて、見終わったら何だか疲れました。どんどこ人が死ぬのですが、あひゃひゃ、また殺された―(ゲラゲラ)、なんて、見てる方もサイコパスになってしまいそう。

 サイコパスといえば、昨夜は、日参しているブログで紹介されているのを読んで以来、ずーっと観たいと思っていた「メランコリア」を観ましたが、主人公のジャスティーンは、これまた立派なサイコさん。ジャスティーン役のキルスティン・ダンストは、この役でカンヌの女優賞を受賞しましたが、前半の鬱病の花嫁の静かな狂気、後半の地球滅亡直前に周りが絶望を深めていくのとは逆に生気を増していく様子が、演技とはいえ壮絶でした。「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」でも「マリー・アントワネット」でも、とってもチャーミングだったけど、豪華なドレスが似合うのか、彼女の花嫁姿は美しかった。ところでヌードもたいそう美しかった。正直、もっと観たい。「スパイダーマン」のMJ役の時は、なんでイモ姉ちゃんにしか見えなかったのかなぁ。

 全体的に画面がとても綺麗で、一場面、一場面が、まるで絵画のよう。サスペンスSFという触れ込みですが、結末は既に知ってる私も十分に楽しみました。もっとも、結末も「アヒャヒャ、地球が滅亡したよー」と妙に爽やかで、これまた見る側がサイコさんになりそうでしたが。サウンドトラックの、ワーグナーの「トリスタンとイゾルテ」の不安を掻き立てるような旋律も、クライマックスに向けて次第に高揚していく気持ちを煽ります。不思議な映画でした。

安い!値引き!タダ!

2013-07-26 | アンティーク・スリフト
 今日、明日は、グッドウィルの在庫一斉処分(?)、衣類は全て2ドルの日!いそいそと、お出かけ、お出かけ♪とスキップしつつ、近くのグッドウィル4店を巡回したのは言うまでもない!シンプルなデザインの萌黄色のシルク・ブラウス(結構なお値段のオリジナルの値札が付いてた。勿体無い)、アン・テイラーの黒のジャケット(冬になったらベルベッドのドレスと合わせてお出かけするの… なんだけど、どこに行くよ??)、上息子が欲しがってたのでトレンチコート(中二病丸出し)、それに隣のトーランス市のグッドウィルでなぜか息子たちの通う学校のパーカー(新品なのに)があったので、何となく居た堪れなくて、これも買いました。実は息子は同じパーカーを持ってるんだけど、ま、いくつあってもいいでしょう。学校のオリジナルグッズって、PTAの資金集めを兼ねてるから結構高いんですよ。どんな経緯を経て、グッドウィルに寄付されちゃったのかなぁ?

 家に帰って息子がトレンチコートを試してみたら、ポケットに「Made in Japan カシミア100% ドライクリーニング」のタグがくっついたままののマフラーが入ってました。このコートを寄付した人、後から、あれ?あのマフラーどこ行ったっけ?って探したんじゃないかしら。このマフラーにはもう一つ、Chritian Diorのタグが付いてるんだけど、クリスチャン・ディオールって日本のメーカーだったの?このコートだけでも、ちゃんと袖まで着いた取外し可のウールのインナーが付いており、仕立てがよいのかスタイルもかっこよくて、2ドルは超破格なのに、カシミアのマフラーまでついてくるとは、良い買い物をしたと思うんだけど、いかんせん、このコートを着こなすには、身長168cmの息子は、大急ぎであと10cmほど背が高くなる必要があるのだった。早く背を伸ばさないと、このコートは父ちゃん(身長180cm)に奪われちゃう可能性大でしょう。焦って牛乳飲むよろしwww

瘀血治療にチャレンジ

2013-07-25 | 日記
 昨日、うう…腰痛い…と、前屈みで歩いているところを、同じアパートに住む気のいい韓国人のオバサンに目撃されてしまいました。あんた、どうしたね、まだ若いのに腰曲げて~と、アパート中に響く大声で(彼女は普段から声がでかい)言われてしまった。彼女、それほどの高齢には見えないけど、昔、日本語を学校で習ったんだよ!と、片言の日本語でいつも話しかけてくれるので、見た目より年配なんだと思う。彼女から見りゃ、私もまだ若い。

 いやー、肩凝って腰も痛くてトホホなんですよ~、と言ったら、それなら私が毎月行ってるオススメの診療所行くべし、と、近くの指圧・鍼灸治療所を教えてもらいました。今日はマッサージに行こうと思っていたところだし、この地域に長く住んでるオモニが太鼓判押す、この地域で長く営業している韓国マッサージ。それはきっといいものに違いない、と、さっそく予約取って、今日行ってみましたよ。鍼灸、マッサージだけではなく、瘀血のカッピング治療も行なっているとのことなので、チャレンジしてみることにしました。韓国式鍼灸もカッピングも初体験です。どきどき…

 いらん血を吸い取るって、中世暗黒時代の瀉血治療と変わらんのではないかっ?!という疑問が、先ず心に浮かんだんだけど、ネットで色々と調べてみたら、一緒にしたらいかんものらしい。失礼しました。日本でも「吸い玉治療」として、昔からある民間療法なんだって。押してもダメなら引いてみな、ってんで、指圧で押すんじゃなく、ツボを引くものらしい。本当に効くのかな?衛生面とかは大丈夫?不安はあるものの、好奇心と頑固な肩凝りには勝てず、藁をも掴む思いで縋ってみましたよ。

 まずは軽くマッサージ。いやー、凝ってますねと朗らかに言われつつ、いきなりツボにはまって、ぎゃー!秘孔突かれた!なんて飛び上がること数回。その後は鍼。トントンと軽く打つ極細鍼でした。この鍼は全部、使い捨てなんだって。以前、西LAに住んでいた頃、近くに保険の効く鍼灸治療を行なっている診療所があったので暫く通っていたのですが、そこの先生は日本で学んだ日系人の方でした。そこのは長くて細い針だったけど、今日のは、それより短め。鍼の後がカッピング。確かに「引っ張られる~!」って、ひしひし感じる。首、肩、背中に上腰部まで、左右に5個づつ全部で10個。

 背中は余り感じないんだけど、首、特に右側がキツく引っ張られているように感じました。肩や背中より皮膚が薄いからかな、と、思っていたのですが、一番沢山の血が出たのもここだったから、なにか関係があるのかも?ともあれ、血を吸われつつ寝転がってる間、折角なので、木漏れ日に輝く岩間を鮮やかな赤のサラサラ血液が流れる、涼し気な清流…(と、書いたらホラーだが、私的には健康的なイメージのつもりだった)をイメージ。

 実際に吸い玉をくっつけてる時間は短かったように思います。右の首には、先生が「うわ!これは随分出ましたね!見ますか?」と言うほど、溜まってたようです。見ますかと言われたら、見たくなるのが人情。頭上げて見てみたら、なんかドロっとした血が。ぎえ~!ホントにこんなん出たんですか?と、結構驚いた。背中を拭いてもらった後、タオルを掛けて、再びマッサージ。気のせいか、体が軽くなったような気がするよ?

 家に帰って、鏡で見てみたら、他の場所は、それほど跡が残っていませんでしたが、モンダイの首の右側は、まん丸く紫がかったピンク色の跡がくっきり。やっぱり、ここが凝ってましたね、とのことでした。首の左側は、カップの縁が少し赤みがかってるだけだけど、左肩は右首ほどじゃないけど、丸く跡がついてる。しかし、衝撃のピンクの真ん丸、これ何日で消えるかな?なんか、あんまり見事なんでお見せしたい気もするけど、オバハンの項を見せるのは申し訳ないのでやめときますw

 取り敢えず、今夜は肩が楽な気がする。明日になっても首や肩にコリを感じなかったら、成功なのかな?調べてみたら、この「Cupping Therapy」、サウスベイでも行なっている所が数カ所あります。もし効いたら、また違う診療所で試してみたいかも?別に今日行ったとこに不満があるんじゃなくて、オフィスに寄って番うのか、色々試してみたいだけですが。ところで、今日のこの約一時間の施術、60ドルでした。安いか高いかは、効果次第…

テキサス親父、従軍慰安婦問題を斬る

2013-07-24 | 時の話題
 二日間、根を詰めて働くと三日間グロッキーになる、体力の衰えをしみじみ感じる今日このごろ。肩こりひどいんで、明日はマッサージ行って、プロの方に揉んでいただこうと思います。ここサウスベイ地域には、マッサージやSPAが乱立しており、よりどりみどりではあるのですが、玉石混交でもあって、なかなか腕の良い指圧師の方に巡りあうのは難しい。明日は初めて行ってみるところなのですが、知人が行ってみて良かったとの事なので、期待大です。

 さて、イギリスのウィリアム王子とキャサリン妃の長男、ジョージ・アレクサンダー・ルイ(George Alexander Louis)と名付けられたそうです。Loisって、ルイスじゃなくて、フランスの王様みたいに「ルイ」なの?きっと、家の伝統なんだろうけど、何だか不思議。ファーストネームはジョージだから、将来はジョージ7世になるんですね。でも、ごめんなさい… この名前聞いた時、まず最初に思い出したのは「ジョージ W.ブッシュ」のことでした…orz

 ジョージ・ブッシュといえばテキサス、テキサスといえばテキサス親父と、無理やりこじつけて、今日はテキサス親父のクリップをぜひご紹介したいのです。しかし、このブログサービスは、外部ビデオが直接貼れない。この点含めて、gooには不満が多いので、FC2に出戻りたいとは思うんだけど、gooの背景テンプレートが可愛くて離れられない… と、話も本題から離れてるけど、ともあれ、下の画像をクリックして、この10分弱のビデオを見てみてください。

 今までにも日本擁護のビデオを発表してきたテキサス親父は、特徴のある明るい笑い声と痛快な語り口で日本では人気者だそうですが、このビデオでは、慰安婦は強制的に連行された性奴隷だったという韓国側の主張に対し、それは事実ではなく、この女性たちは日本軍に志願して雇用されたのだという事実の証拠となる、国立公文書から入手した1944年の米軍による慰安婦に対する聞き取り調査報告書を紹介しています。この報告書、私も読みたい!市民じゃなくても公文書館に要請したら送ってもらえるのかなぁ?と、思ったら、ちゃんと、そのコピーを掲載しているサイトが有りました(ここ)。素晴らしい。

 先日はLA近郊、グレンデール市が、従軍慰安婦像をおっ立てて、喧嘩売ってんのかと思ったら、これは平和の象徴ですなんていうので呆れ果てましたが、公平を期するためにあの像の横に、この報告書の文面を刻んだ記念碑立てたらいいよ。

 テキサスに4年住んだことのある私から見ると、このおじさん、本当にテキサスによくいるタイプのおじさんで、きっと、夕方になったら、ガレージに座って近所の人とビール飲んでそう。でも、親父のなまりは、テキサスのものじゃない。でもどうでもいい。テキサス親父、よくぞやってくれました、って感謝の気持です。テキサスって、ブッシュのせいで笑いものになりがちだけど、実は結構いいところなんですよ。食べ物美味しいし、自然派いっぱいだし、人間は温かいし!別にもう一度住みたくはないけど、数年に一度は訪れたい街です。オースティン、ヒューストン、ダラス―フォートワースは世界的な観光地じゃないし、日本からわざわざ行く人も少ないでしょうけど、機会があったら訪れてみてソンはないと思うな。アメリカ~ン!は、テキサスにあり!ですよv



若息子15歳

2013-07-23 | 日記
 若息子の15歳の誕生日で、地元のチースケーキ・ファクトリー(全米展開のレストラン・チェーン)でディナーをしました。お誕生日パーティー御用達レストランなのか、私たちが食事をしている一時間ちょっとの間に、3回も「Happy Birthday」の歌声が聞こえてきました。ここは、若いころは私も好きだったレストラン。今もおいしいんだけどねぇ、このトシになると、ここのメニューは重すぎて。全米でも、カロリーの高いメニューで「ハート・アタック・レストラン」に数えられるもの納得です。左は若息子と上息子の注文したバーベキュー・バーガー。すごい量です。うちの息子達、服装や趣味、好きな女の子のタイプ等々の好みは違うのに、食べ物だけは同じで、レストランに行くといっつも同じ物を注文して、真似すんな、お前の方が真似したんだろ、と、もめておる。私は、シーフードなら、そんなに重くないかな?と、鮭の香草焼きとエビのスカンピを注文したんだけど、油っこくて参ったあるですよ…orz

 幼い頃は明るくて、いつもはしゃいでいた若息子は、なんだかこの頃は妙に落ち着いてしまったようです。かつては、各クラス、グループごとに彼の自称ガールフレンドがいたものですが、兄が可愛い女の子にアタックしては玉翆したり上手く行ったり、また揉めたり、修羅場したりを繰り返しているのを見ているせいか、すっかりクールになっちゃって、浮いた話の一つも聞かない。90210ばりのドラマを実生活でやってる上息子には呆れる母も、淡白過ぎる若息子には、それはそれでつまんなかったりする。コロラドに住んでいた頃、スキーに行くと、上息子はコースを決めてから滑りだしたけど、若息子は「坂だ。滑ろう」で、Just Do It!なナイキ精神野郎でしたが、色恋沙汰に関しては逆なようです。兄の話によると、好み難かし過ぎ、理想高過ぎなんだそうですが、周りに可愛くてステキな女の子たちが一杯居るのに(なにしろ級友は全員、正真正銘、本物のカリフォルニア・ガールズだw)、それでも物足りんのか―?

 ケーキは家に帰ってから、予め買っておいたチョコレートムース。若息子は実に楽しそうに、ロウソクに火を点けていましたが、実は今日のハイライトはこれじゃないかって感じ。わに家は全員、チョコレートが大好き。両親がチョコ好きだと、子供にも遺伝するのかも。お腹いっぱい、もう食べられない、なんて言いながらレストランを出たのに、チョコレートムースのケーキは、すぐに無くなってしまったのでしたw



イギリスの皆さん、おめでとう

2013-07-22 | 時の話題
 今日は土用の丑、うなぎ食べましたか?日系スーパーに行けば、ちゃ~んとうなぎの蒲焼がパックで売っていますが、お高いので私は、日系スーパーのマルカイで、穴子弁当を買ってきたよ。8.99ドルが、夕方なので2割引き。それでも、私的には安くはないんですけど、ここ数日、睡眠時間少ないから精力付けるべ!と、太っ腹しちゃった。レンジでチンしたら、とっても美味しかったです。お腹いっぱいで、本当に太っ腹状態。ところで左の画像は、ツイッターで拾ってきたレゴで作ったうな丼。気持ちだけは、うな丼特上気分で。

 英国王室に王位継承権第3位になる王子様が生まれましたね。健康で髪もふさふさした男の子だそうで、本当におめでとうございます。イギリスは、エリザベス女王体感60周年を祝ったばかりだし、おめでたいことが続いていますね!ベビーブームで景気にも喝が入りそうだし、国がおめでたムードで明るくなりそうで羨ましいな。日本やアメリカにも、パーッと国が盛り上がるような、何かおめでたいことが起らないかしら… 具体的にどんなことかは思う浮かばないけど、国が明るくなるようなニュースがほしいよね、と、思ったら、心が明るくなるニュースが有りました。

 22日午前9時15分頃、さいたま市南区のJR南浦和駅京浜東北線ホームで、大宮発磯子行き普通電車から降りようとした30歳代の女性乗客がホームと車両の間に落ち、腰のあたりを挟まれた。車内やホームにいた乗客や駅員ら約40人が協力して車両を押し、隙間を広げて女性を救出。女性は病院に運ばれたが、目立ったけがはないという。
 現場に居合わせた本紙記者によると、事故当時、ホームで「人が挟まれています」というアナウンスが流れ、電車の乗客らが自主的に降車。車両を押していた駅員を手伝った。女性は作業から数分で救出され、乗客らから拍手が起きた。JR東日本によると、ホームが直線の場合、車両との隙間は20センチ程度という。事故のあった車両は10両編成の4両目で、車輪を含めた1両の重さは約32トン。車輪のある車台と車体の間にサスペンションがあり、車体を押すとサスペンションが伸縮し、車体だけ傾くという。(Yomiuri ONLINEより)
たまたま、その場に新聞記者が居合わせたのも凄いけど、たとえマスコミがいなくても、ツイッターやフェイスブックであっという間に広まったでしょうね。この写真が素晴らしいんだけど、無断転載どうこうってあったから、もし未見だったら、リンク先からぜひ見てみてね。

 人がストンと挟まっちゃうほど隙間の開いたホームは怖いけど、その場に合わせた人達は、いきなり一体感が芽生えて、みんなで頑張って助けるぞー!おー!みたいな達成感があったのではないかと。写真を見ると、学生さんらしき人から、OLさんっぽい感じの女性、サラリーマン風のおじさんと、様々。日本人なら、もし自分が居合わせたら、一緒に電車を押そうって思うのは、ごく当然のことでしょうが、それを「ごく当然」として、せーのっで、統制のとれた動きで人助けしてしまう。で、助けられたら、良かったねー、で、拍手で解散。きっと爽やかな達成感があっただろうな。ちょっと羨ましい。でも、こんな風に、ごく当然に力を合わせて人助け出来る日本人も素晴らしい。私は性善説者だから、こういったことが起こると、ほらね?ってドヤ顔なっちゃうよ。