わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

トランプ、ロシアゲートの徹底解明を!

2019-03-29 | アメリカのニュース
 様々な疑惑で真っ黒な煙幕に囲まれているトランプですが、大玉の一つ、米大統領選の「ロシア疑惑」に関し、トランプに任命されたばっかのバー司法長官は、の400ページにも上る、トランプに解雇されたマラー特別検察官の捜査報告書の「主要な結論」4ページを議会に宛てて、証拠不十分と報告、トランプは鬼の首を取ったとばかりのはしゃぎようですが、400ページの100分の1だけ出して「はい、証拠です」って、ふざけてんのか、もう、アホか、バカかと、24日以来、脳味噌が煮えたぎっているわたくしにございますが、民主党は4月2日までに全面開示を要求。当たり前だのクラッカーですよ。

 このバーの捜査報告書の概要は、ありがたいことにBBCさんが 全文を和訳して公開してくれています。読んでみると、報告の内容の本質には触れず、ロシア政府が選挙に介入しようとしたことはあるが、トランプが連携・共謀した証拠がないとし、またマラー特別検察官は、トランプの行動や意図が司法妨害とみなすことができるかという点では最終判断を下していないと書いてあるだけって感じで、なめてんのか、ゴルァって気がします。

 これに対しトランプに任命されたばっかのバー司法長官(大事なことなので2度言いました)は昨日、報告書を4月中旬までに公表するけど、「機密情報や別件で捜査中の事件に関わる部分、第三者の名誉やプライバシーを不当に侵害する情報」は省くって。また、大事な部分は隠匿するんじゃないの?って、信用性はゼロどころか、ネガティブ100%ですよ。一般公開はそうでも、議会に何で全文を提出できないのか、そこんとこ究明してほしい。とことん究明してほしい。






トランプは人類を破滅に追い込むかもしれない

2019-03-22 | アメリカのニュース
 毎朝、出勤途中にはラジオを聴いています。だいたい7時10分前に家を出るので、6時50分のビジネスニュースの番組、7時からのニュースを聴きながら運転しています。今朝は、トランプがツイッターで、イスラエルが占領しているシリア領のゴラン高原について、イスラエルの主権を認めると発言したというニュースに変な声が出ました。

 1967年にイスラエルがゴラン高原を無理やり占領してから半世紀以上、ラジオの解説者によると、ゴラン高原に住むのはイスラエル人と、シリアでは少数派のドゥルーズ派モスリムがほぼ半々、どこの国にも属していない無国籍者が少しと、実質的に何が変わるかといえば大きな変化はないものの、国際基準を全く無視し、新たな火種となりかねない越権行為だと。

 ちょっと調べてみると、イスラエル議会が事実上、この地域を併合したのは1981年ですが、「国連はこの年、安保理決議第497号でイスラエルのゴラン高原併合は無効で国際的な法的効力を持たない」と定め、未だ占領されたシリア領として扱っています。また、2016年の、国連安保理の懸念表明決議には、オバマ政権は賛成票を投じました。

 このタイミングでのトランプのツイッターは、来る4月9日のイスラエル総選挙での苦戦が報じられている現職、ベンヤミン・ネタニヤフ首相への「プレゼント」ではないかとのことでした。ネタニヤフは、汚職疑惑で選挙に敗れたら起請される可能性が高いのですが、勝手にアメリカ大使館をエルサレムに移したことに続き、この大きな「プレゼント」で、支持を持ち直すかもしれない。ネタニヤフが来米した際には、国賓として迎えず、面談すら拒否したオバマさんとは大きな違い。

 トランプの発言は、ツイッターという個人的なメディアを介していても、法的には拘束力を持つのだそうです。何のフィルターも経ずに好き勝手に発信された「呟き」が、アメリカ国内ばかりではなく、国際社会に直接的に大きな影響を及ぼす今の状況には、危機感しか感じません。この「呟き」が、ここはこの国の領土です、っていう国際社会での合意を覆してしまうのですから。

 また、今朝の解説では、同じような状況にあるクリミア問題についても、同じようにロシアが主権を主張する理由にない得るとも言っていました。そうなれば、中東だけの問題ではなくなります。ネタニヤフが来米した際には、国賓として迎えず、面談すら拒否したオバマ大統領とは大きな違いですが、オバマ政権8年間でイスラエルと距離を置く方向に向かってたのに、現政権は極端なまでに親イスラエル。ユダヤ人投票者へのアピールに加え、娘婿の影響を否定する人はごく少数です。娘を高官にしたり、これネポティズムとどこが違うん?

 そのクシュナーとイヴァンカは、公用メールに私的アカウントを使用していた事実がずっと疑問視されつつも、糾弾されることもなく、未だに外国政府高官とのやり取りすら、私的アカウントを使っているそうです。トランプは、優勢だったクリントン候補を、同じ事で激しく攻撃して当選したにも拘らず、自分たちは特別だとでも言うのでしょうか?

 早く次の政権になってほしい。で、世界的犯罪者トランプ一族を刑務所に放り込んでほしいですよ!


ニュージーランドでのモスク襲撃後の対応に思う

2019-03-21 | アメリカのニュース
先週、ニュージーランドのクライストチャーチ市にあるモスクで起きた、銃乱射事件を受けて、ジャシンダ・アーダーン(Jacinda Ardern)首相は今日、軍事使用の全ての半自動小銃とアサルトライフルの販売即刻禁止を発表しました。購入ができなくなるばかりではなく、銃の買い上げも行い、禁止法施行までの猶予期間経過後は、禁止対象の銃を持っていると、実刑が科されるようになります。

 何度も何度も「また銃乱射無差別殺人か!」を繰り返しながら、てんで規制のできないアメリカに住んでいると、この動きの速さには、目を見張る思いです。むろん、国中のアサルトライフルや半自動小銃を買い上げることができるのも、人口500万人弱で、そんな点からもアメリカを一緒くたにすることはできないでしょうが、それを受け入れることのできる国民性も羨ましいです。

 酪農、畜産が主要産業なので、多くの国民が銃に馴染みがあるそうですが、今までは銃に対する厳しい規制の必要性がなかったから、どんどん殺傷能力の高い銃が市場に出てきても、特に規制しなくても、そのまんまになってんじゃないかなって思う。その点も、一般人がアサルトライフルや半自動小銃を所有しなければならない理由なんかないのに、何度痛い目にあっても規制できないアメリカとは事情が違います。58人が犠牲となった、2017年のラスベガスのカントリーミュージック・コンサートで使用された銃連射部品は、連邦法で製造・販売・所持が禁止されるようになりましたが、まだまだ道は遠い…というか、道の先はないってがする。

 Wiki先生によれば、ニュージーランドの住民は、まずは9世紀にポリネシアからやってきたマモリ人で、18世紀からヨーロッパからの移民が住み始めたそう。日本人的には、自分ら全員新参者だ!なのですが、今回の犯人は、わざわざ隣のオーストラリアから来たというのもやるせない。銃規制の厳しい日本だって他人事じゃないかも…

アメリカ史上最大の大学入試不正事件にびっくり

2019-03-13 | アメリカのニュース
 だってアメリカの入試って、日本みたいに試験の結果で白黒付けるっていうんじゃなくて、高校時代のスポーツ参加やら、ボランティア経験等も考慮されるので、下駄を履かせるのも簡単そうだし、なにより親の寄付金額とかも重要じゃありませんか?トランプや娘のイヴァンカが名門のペンシルヴァニア大学のウォートン・スクール出てるのも、金積んだら入学できるって証明しているようなもん。

 今回の事件で、自分の子供を裏口入学させるために大金をはたくことなんかできない庶民の私が知ったことは2つ。替え玉受験や回答修正とか出来るんだぁ~、という驚きの事実と、その見返り金として支払われたといわれる数千万程度の寄付じゃ、受け入れてもらえないんだ、って事。

このニュースを伝えるYahoo!の記事によると、
入試準備クラスに通うことのできる富裕層の子どもたちは、ぶっつけ本番で試験を受けなくてはならない子どもよりも有利な立場にある。そのつながりは明確にはされないが、相当な額の慈善寄付を行うことは合格するためによく取られる手段だ。大学施設などの建設に十分な資金を提供した最富裕層には、入学が何世代にもわたって保証されることもあった。

 トランプ親子だけではなく、決してお勉強の出来なさそうなジョージ W.ブッシュも、天下のイエール出てるもんねw

 今回、名前の挙がった南カリフォルニア大学なんて、学費も超お高いので有名で、授業料だけで4年で7万ドルはかかるそうです。それにLAど真ん中のお家賃等も考えれば、費用は相当なものに。あと、中国からの留学生が超大いのも有名。キャンパス、中国人だらけ、中国語だらけで、ここは何処?なる。要は、金持ち学校ってことなので、今回、マクグラシャン被告が、息子のUSC入学のために支払った25万ドル程度の寄付じゃ、大学側に受け入れてもらえるレベルじゃないんでしょう。

 裏口で受かったセレブの子供たちのせいで押し出されてしまった子がいたら可哀そうだけど、裏口とばれて大恥かいた本人たちも辛いでしょう。流石に、退学させられなかったとしても、自主退学するしかないようねぇ。押し出された子達は、名門校に受かっていたかもしれないくらいだから、きっと他のいい学校にも受かっていたに違いない。むしろ、本当に本人の知らないところで親が勝手にやってたなら、相当なトラウマだと思う。

 うちの息子たちは、のほほ~んと志望大学に受かって、のほほ~んと楽しく大学生活を送っているけど、高望みせず、身の丈に合った学校を受けたからだと思う。私は、一応アメリカでは「難関」といわれる学校の大学院に行ったけど、学部生たちの授業についていこう、良い成績を取ろう、そして周りを出し抜くための競争は壮絶でした(大学院はそれほどでもない)。実力もないのに難しい学校に行ってた子達は、中で苦労してなかったんだろうか?それとも、お金積んで家庭教師付けたり、レポートの代筆やってもらってたんでしょうかね~?

 でも、裏口入学なんて、今に始まったことじゃなくて、昔からあったと思うのですが、今更、なんで急に大々的に操作したのかしら?なんとなく勘繰っちゃう…

トランプはじわじわと追い詰められている

2019-03-08 | アメリカのニュース
バージニア州連邦地裁のT.S.エリス判事は、昨日7日、脱税や国外の銀行資産を隠した罪などで、トランプ大統領陣営の元選対本部長、ポール・マナフォート被告(69)に禁錮47か月の実刑判決と罰金5万ドルの支払いを言い渡しました。今朝のNPRでは、短すぎっ!と、話題になっています。連邦基準を鑑みると、12~25年のはずだそう。

 とはいえ、これとはまた別に、来週にはさらに10年分、ウクライナのためのロビー活動を隠してた罪への量刑も加えられる予定で、晩年は刑務所で暮らすことになりそう。マナフォート自身は「死んでもトランプに恩赦なんか求めるもんか」と言っているそうですが、どうせウソだろ、って意見もありました。マナフォートは、トランプ陣営とクレムリンの関係解明の鍵となる存在です。2016年の大統領選へのロシアの介入や、モスクワのトランプタワーに関する疑惑への証拠を握っている可能性があります。トランプは今朝も強気で、「ロシアとの共謀なんてない。魔女裁判だ!」とツイートしていますが、どんな証拠書類が出てくるか、興味津々ですね。

 トランプの元顧問弁護士である、マイケル・コーエンの捜査・裁判も続いているし、議会への虚偽発言等で有罪判決を受けるのは必至という状況。で、トランプ一家はいつ刑務所に行くの~?

罷~免来い、はーやく来い

2019-03-07 | アメリカのニュース
2020年のアメリカ大統領選に向けて、なんとかチランプを引きずり下ろしたい民主党からゾロゾロと大量の候補者が出馬表明をしていますが、本命に近いと思われていたヒラリー・クリントン姐さん、ブルームバーグ元ニューヨーク市長は不出馬を表明。曰く、「、「予備選プロセスで、民主党の本選挙での勝利の確率が減り、トランプ氏再選につながるような極端な事態に陥ることは絶対避けるべき」で、「ドナルド・トランプを打ち負かし、米国を再び結束させるのに最も優位な立場に立つ民主党員をわれわれが指名することがぜひとも必要」という発言に、100万回くらい頷いたわたくしにございます。

 他にも、学生に大人気のたバーニー・サンダース上院議員(ヴァーモント州、無所属)、マサチューセッツ州選出のエリザベス・ウォーレン上院議員、前回は出馬を見送った、ジョー・バイデン前大統領が有力候補と目されていますが、この面々はお年がお年なのが心配です。私的に注目しているのは、カリフォルニア州選出のカマラ・ハリス上院議員と、元コロラド州知事のジョン・ヒッケンルーパー氏。

 ヒッケンルーパー氏は、私がコロラドに住んでいた時の、デンバー市長でした。元気に自転車で市庁舎に通勤していたので、なんとなく若いのかと思ってたけど、67歳だって。微妙。でも、デンバー市長時代から、環境保護に力を入れ、コロラド州知事時代には、全米初のメタン排出規制を実施、他にもヘルスケア加入者の拡充や銃購入者の身元調査徹底などを実現した遣り手なのですが、全国的には知名度が低いのが弱点らしい。実際、グーグルで検索すると、いとこのジョージ・ヒッケンルーパーばっかり出てくるw でも、成功したビジネスマンで、財政危機にあったデンバー市を立て直した実績もあるヒッケンルーパー氏を、アメリカはもっと知るべき。

 私はヒッケンルーパー氏贔屓ですが、カリフォルニア州民の息子たちは、 カマラ・ハリス上院議員ファンです。お母さんはインドからの移民、お父さんはジャマイカからの移民で、54歳と比較的若い。もっとも、クリントン大統領が46歳、オバマ大統領が47歳で就任したことを思えば、決して若くはないのですが、前回の選挙時の候補者の面々や、トランプが就任時70歳だったことを思えば、まだまだ先が長い。スパイダーマンも、アフリカ系アメリカ人とプエルトリカンのミックスな時代、二世で、シングルマザーに育てられ、地方検事、司法長官として敏腕をふるった切れ者です。カリフォルニアにおいては、保守的、慎重すぎるという批判もあるようですが、中西部に住んでる私から見たら、彼女が推進してきた政策は十分に急進的だよぉ

 他にも、満を期しての出馬、マサチューセッツ州選出のエリザベス・ウォーレン上院議員や、ニュージャージー州選出のコーリー・ブルッカー上院議員、37歳と若いインディアナ州サウスベンドのピート・ブティジェッジ市長等々、より取りみどりな面々ですが、大統領が限りなく黒い疑惑だらけけで、自分のわがままが聞き入れられないと議会を無視して予算を回そうとする無茶苦茶等々の、今の異常事態を何とかしてほしい!

 だいたい、先のベトナムでの米朝首脳会議だって、「予想外にも合意に至らなかった」という記事をみましたが、一体何を予想していたのか全く謎。北朝鮮が核保有を全面的にあきらめるなんて夢物語を信じていた人はいないだろうし、トランプを支持する弱みを見せないこと、常に強気な態度で支持を得ているトランプは、非核化なしに制裁解除、支援を約束するほど甘くない。私は、単にトランプが、自分の長年のフィクサーである、元顧問弁護士のマイケル・コーエンの下院での公聴会から、国民の目を逸らせるために仕組んだ、派手なイベントとしか思えない。ノーベル平和賞どころか、逆上した金が何をしでかすか心配。

 イスラエルとの密着、ロシアとの裏関係の一方で、EUや近隣カナダ、メキシコとの通商をかき回し、中国とは貿易戦争になりかねず、移民政策は国境問題のみならず、私のようなグリーンカード保持者も次の更新を心配しなきゃなんない状態、国立公園はなぜか狭くなるし、臆面もない金持ち優遇、アメリカの製造業を盛り立てるはずが、関税で逆に弱体化させ、農業も中国との関税合戦でピンチ。言い出したらきりがない。私としては、2020年まで待たずに、今すぐ弾劾・罷免してほしいですよ!


思わず笑ったTIME誌のカバー。先々週のだから、まだヒラリー姐さんやブルームバーグさんがいる

米民主党、非常事態宣言の差止め決議案提出の予定…って、当たり前だろ!

2019-02-21 | アメリカのニュース
 下院の民主党議員が、トランプ米大統領がメキシコ国境に壁を建設するために出した非常事態宣言を無効にすべく、決議案を22日に提出する予定だそうです。

 自分が、中西部の田舎というトンデモな所にいるせいか、たまに論点がずれているような声が聞こえてくるのですが、民主党は壁に反対してるから、非常事態宣言を差止めようとしてるんじゃないから。専権事項である予算作成を大統領が非常宣言という形で、他に使われるための予算を勝手に使おうとしているのが越権行為だから、反対してるんだから。

 何人の共和党上院議員が民主党に同調するかが、この決議案が通るかどうかの鍵ですが、たとえ通っても、大統領は拒否権を発動すると言っている。如何にも無駄な水掛け論ですが、トランプ側としては、いくた世間がそっぽを向いても、ここで強硬姿勢を示せば、自分のコアな支持者にはアピールできる。何をやってもトランプが正しい、この世の全ての不都合はぜーんぶオバマと民主党が悪いと信じてやまない層こそが、トランプに票を入れるんだから、政治戦略的にトランプがやってる事は正しい。会社のカフェテリアはスポーツチャンネルかFOXニュースしか掛かってない中西部に住んでると、本当にそう思う。

 それでも、大学街で若者人口の多いコロンバスに近く、ご町内にカレッジのある街に住んでいると、トランプ支持のステッカーを貼ったピックアップがアパートの駐車場にあると同時に、シンゾー・アベがトランプをノーベル平和賞に推薦したそうだが、アベはクレージーになったのか?と聞きに来るアメリカ人もいて、なかなかに微妙。いやー、日本としては、お隣のクレージーをトランプに抑えててもらわんと困るんだよ、アレのベビーシッターができるのは、トランプかデニス・ロッドマンくらいだしねぇ…と答えるとウケる。


いや、全く笑い事じゃないんだけど…

国家の非常事態

2019-02-15 | アメリカのニュース
Happy Valentine's Dayの次の日!!いそいそとスーパー行って、半額のハート型の箱に入った、ちょっとお高めチョコレート買ってきました。嬉しい。

 今日が期日だった、再度の連邦政府一部閉鎖を避けるための議会と大統領の合意は、無事に達せられましたが、要求している国境の壁建設費用のための予算が大幅に下回ったトランプは、国境の壁の建設予算確保のために、国家非常事態を宣言すると発表。政府閉鎖を避けるため、予算案に署名はするけれど、大統領権限で別の予算を壁建設費にまわして80億ドル(約8800億円)を捻出するというものです。

 また、フロリダ州の高校での銃乱射事件で、多くの若い命が中断されてから一年経った翌日である今日、イリノイ州オーロラの工場で、またもや銃乱射事件が有り、被害者が出ました。日常茶飯事となった無差別殺人。これは非常事態です。国境で引き離される親子、1ヶ月以上の連邦政府機能停止、鎮痛剤を含む麻薬摂取によって多くの死者が出る、これらは非常事態です。でも私が思うに、この国で最も重篤な非常事態は、大統領が馬鹿すぎること。

 議会を無視して、自分の要求を通そうとするのは、大統領特権の濫用です。個人所有地に、本来は他の目的のために確保されている国家予算を使って、国が無理やり壁を立てるのは、民主主義でもなければ、近代文明社会ですらない。議会は、大統領の国家浮上事態発令を拒否するという態度を示してますが、それをトランプは拒否すると明言しています。で、議会と大統領の根比べが始まる。で、その費用、全部、私達の税金ね。本当に、後2年もこんな状態が続くのかしら… 大統領罷免のためなら、税金使ってくれても全く構わないんだけど…

LAに新幹線は来ない

2019-02-13 | アメリカのニュース
 今日のヤフーによりますと
【AFP=時事】米カリフォルニア州のギャビン・ニューサム(Gavin Newsom)知事(民主党)は12日、ロサンゼルスやサンフランシスコなど州内の主要都市を結ぶ高速鉄道の建設計画を撤回すると表明した。

そうです。2033年完成予定の約840キロの区間を3時間弱で結ぶ高速鉄道は、ジェリー・ブラウン前知事やその前のアーノルド・シュワちゃん元知事が支持していましたが、「当初約400億ドル(約4兆4200億円)とされていた総工費は770億ドル(約8兆5000億円)に膨張。計画は何度も遅れ、法廷闘争にもなっていた」のだそうで、地域経済活性化のために、田舎地方部を結ぶ計画に方針転換するのだそう。
  え~?がっかり~!

 ロサンゼルスからサンフランシスコは、ちょうど東京-大阪間みたいな感じ。飛行機で飛ぶには空港でのチェックや、空港から中心街までの移動が面倒。車だと、延々と景色の変わらない眠い6時間。新幹線みたいに、美味しいものをいただいて、ビールなんかも飲んじゃったりしながら、のんびり外の景色を眺めたり、駅で買った雑誌を読んだり、ちょっとウトウトしながら目的地へって、実現を楽しみにいていたしていたのに。

 途中でサンタ・バーバラや、ワイン・カントリーにも停まって、ワイナリー巡りのツアーでもあれば、観光収入も増えるでしょう。LAで止まらず、サンディエゴまで伸ばしてもいい。途中駅は、カールズバットにラ・ホラ…と、夢を見ていたのですが。

 でも、2033年なんて、今から14年も先の話だから、その頃にはもっと速くて、先進的技術が開発されてそう。イーロン・マスク氏のチューブなんかも、実現しているかもしれないですね。飛行機と同じとしても、所要時間は1時間。これって、お昼寝や駅弁食べるには微妙ね。3時間ってのが、適度にリラックスできる時間でいいのかも?うーん、やっぱ惜しいなぁ…


西~東海岸が45分って、時差が3時間もあるのに、1時間以下で移動できるなんて…
便利だけど速すぎて、ちょっと怖い気もする

人種・肌の色

2019-02-08 | アメリカのニュース
 先日は、アニメになった大坂なおみ選手の肌の色が白すぎると日本で問題になりましたが、アメリカでは、ヴァージニア州知事が、1984年の医科大学の卒業アルバムの中で、顔を黒塗りにした男とKKK衣装のツーショットのうちの一人であると指摘されて一旦は謝罪したものの、ごめん、間違えた。顔を靴墨で黒く塗って、マイケル・ジャクソンの扮装でダンス・コンテストに出たんだったわ、と、後から訂正したものの、問題はそこじゃないだろ!と、激しく突っ込まれている最中。35年前のアメリカの状況は分からないけど、マイケル・ジャクソンの「スリラー」は世界的に大流行で、地球上のアチコとで赤と黒のジャケットを着て、ムーンウォークを真似る人は沢山居たはず。

 そこへ今度は、高級ブランドのグッチの新作セーターが、黒人差別であると非難されて、販売中止になったとのニュースが。どんなセーターだろうと思って、ネットで調べてみたら、左の画像のセーターだって。悪趣味なデザインだとは思うけど、鼻が凍傷になりそうな冬を過ごしている身としては、このアイデアは有りかも?なんて思ってしまうのですが、これは「ブラックフェイス」を連想させるからダメなんだそう。

 ブラックフェイスとは、顔を黒く塗り、口の周りを大きく白く抜いた黒人を揶揄した、お笑いの登場人物で、19世紀末から前世紀半ばまでは定番でした。トロくてお馬鹿な発言を突っ込まれるという、黒人蔑視の最たる例の一つとして、現在では忌み嫌われています。でも、このセーターを、ブラックフェイスだとイチャモンつけるのは、過剰な反応じゃないかな、と、思うのは、私が人種問題に疎い日本人だからなのかもしれません。昔、一時、女子校生の一部がやってた、ガン黒とかヤマンバメイクとか、今なら、エラいこっちゃ!になってたろうなぁ…

 アメリカで、このグッチセーターが許容されなかったのは、丁度、上記のヴァージニア州知事の件で揉めてる真っ最中だったのもあるかと思うのですが、トランプになってから、人々が人種に関して一層、ピリピリしているような気がします。10年前の映画、「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」でロバート・ダウニーJr.の演じた、役にのめり込むあまり、黒人化してしまった俳優は、現在では許されないかもしれません。なんだか「アカ狩り」ならぬ「クロ狩り」のようだ、とすら、思ってしまいます。 

 黒人だけではなく、アジア人に関しても、チャイナドレスでプロムに出席しようとした白人の女の子が、ネットで非難されたことがありましたし、白人モデルが、芸者さんをモチーフにした衣装を着たグラビアが掲載中止になったことも。当の日本人は、その写真見て「かわいい」とか「綺麗」って感想が多かったようですが、私も見たけど、ステキって思ったよ。ちなみに私は、むか~し台湾で赤いチャイナドレスを作ってもらい、パーティーなんかに着て行ったのですが、今じゃ許されないのかな?それとも同じアジア人だから許されるのかな?もっとも、今じゃ子供生む前のドレスなんか入らないけど。

 目尻を引っ張って、細目にするのもご法度です。すると、目が一本線のポケモン登場人物、タケシ君なんか、肌の色も濃いし、凄くヤバいんじゃ…?!逆に日本人が、上がり目、下がり目、グルっと回ってにゃんこの目、ってのも、黒人の丸くて大きな目を揶揄してるって問題になるかも?なんとも、難しい時代になったものです…


タケシさん家は全員、線一本目