わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

捨てられない

2016-06-30 | 日記
 断捨離の人気は未だ続いているし、加えてミニマムライフなんてのが流行しているそうです。引越し回数が多く、常に「次ぐに引っ越す時のために、所有物を増やさないようにしなきゃ」と、心の中に危機感を抱いている私の家は、ミニマリストとまでは行かなくとも、割と殺風景な家だと思う。家具は最低限だし、一人暮らしなのに三寝室の一軒家に住んでるので、ガラーンとしてるし。居間にはソファもなければ、テーブルもない。借家で穴を開けたくないので、棚も絵も吊っていない。自作のキルトを画鋲で止めてるだけ。壁は全てテクスチャーが付いているので、いまどき流行のウォールステッカーも貼れないんで、ひたすら白い。床は板引で、犬猫の毛が付くんでカーペットは敷かず、居間にごろ寝用のラグがあるだけ。




 しかし! 確かに大物は少ないけど、根が貧乏性なので、何かと物を取って置く癖が抜けないんである。例えばインスタントコーヒーや、スパイス、なめたけ等のガラス瓶。蓋もついてるし、何かに使えそう。と、言っても、実際には使い道も思いつかず、棚の中で増殖していく一方なんだけど捨てられない。ABCの深夜番組「探偵!ナイトスクープ」で、関西の家には必ず、使い道もないのにモロゾフのプリンの瓶があるってのを検証してたけど、あれと同じノリ。確かに実家にも沢山モロゾフのプリンの瓶が積んであります。でも、最近のモロゾフのプリンって、すご~く小さくなっちゃったのですね。びっくり!

 日本のお店で商品を入れてくれる綺麗なビニール袋は、可愛い絵が描いてあったり、色が可愛くて捨てられないし、包み紙やお菓子の箱も同じく。大型段ボール箱は、常に引っ越しの可能性に怯える私には、捨てることが出来ないものの筆頭。犬の餌や猫のトイレ用砂、果ては半年に一度、ペーパータオルとトイレットペーパーをアマゾンでまとめ買いしているので、程よいサイズの箱が地下室に積み上がってる。家中の物を詰めても十分余るほどに…

 ハムが入ってるプラスティック容器や、中華のお持ち帰りを入れてくれる丸い容器はタッパーウェアとして使えるし、こんにゃくゼリーのプラスティック容器はポットラック時のお持ち寄り用のゼリーに使えるからいい。袋物と包み紙は、それほど場所を取らない。お菓子の箱やお茶の缶は、お裁縫箱の代わり、レジン工作用の材料小物入れ等々に使えるからいいよね、と、自分に弁解してるけど、最近、また捨てられない困ったちゃんガラス瓶がわしわしと増殖中なのだ。

 Argo Teaってボトル入りのアイスティーが好きになっちゃって、日帰り出張に行くと、必ず途中で給油するガソリンスタンドで買っちゃうの。で、片道4時間の日帰り出張ってのが、毎週少なくとも一回ある(下請けは辛いよ…orz)ものだから、どんどん増える一方。リサイクルゴミで出せば良さそうなものだけど、しっかりしたガラス瓶で、形もパッケージのデザインもお洒落、しかも、プラスティックの蓋が付いているので、ウォーターボトルとしても使えるし、作ったけど使い切れなかったドレッシングも入れられるし、あ、それに出汁も、むにゃむにゃむにゃ… で、捨てられずに溜まっていく。インスタントコーヒーの瓶もしかり。コーヒー用のクリーマーが入ってるプラスティックのボトルも溜まってる。なんでも「勿体無い」と思っちゃう大阪のおばちゃんには、断捨離への道は遠いよぉ…

こんな瓶です。カワイイでしょ?ね?捨てられないでしょ?

伊坂幸太郎原作映画、好き勝手に4連発!

2016-06-25 | 映画・ドラマ・本
 むしむし暑い。つい一昨日の夜に大嵐で、また裏庭の樫の大木のでっかい枝が落ち、更にジャングル化。こんな週末は、メトロパークにお散歩に行っても、道がドロドロのぬかるみ。だから、冷房のかかった部屋で、アイスコーヒーすすりながら、LAのブックオフで買込んだ本を読んで過ごしたいところですが、如何せん、静かに読書を楽しむって状況じゃない。

 私の家は、郡のお祭り会場(Fairground)の直ぐ側です。自分が参加するイベント時には便利でラッキーなんだけど、勝手なもので殆どの週末は、ただただウルサイ。昨日と今日は、トラックで重いトラクターを引っ張って速さを競う、いかにもド田舎~!なイベント、TRUCK AND TRACTOR PULLが開催されており、朝の9時から深夜を過ぎても延々、家の中にいても何を言ってるか判るほどのアナウンサーの声と、超頑張ってる車のモーター音とで、かなりうっとおしいのです。

こんなん


 で、外からの音が気にならないほどの音声で、ネットで映画を見る。無料でアップされてる動画って違法なのかもしれないけど、ちゃんとお金払うサイトって日本のクレジットカードじゃないと受け入れてくれないので、英訳された作品のDVDが出ていない邦画を見たい海外在住者には嬉しい存在です。今日は、伊坂幸太郎氏の本を基にした映画を、4本もぶっ続けで観ちゃった。

 全作品を読んだわけではないのですが、預言者のカカシ、彗星がぶつかって地球が滅亡するまであと少し、音楽好きな死神達、車同士の会話といった設定の面白さや、時制を飛びかう構成と、軽妙な文章で大好き。伏線回収の巧みさには定評がありますが、読み終わった時に「おおー、そうだったか!」ってスッキリするのも好きで、中毒性あります。3月に日本に行った時と、今回のLAブックオフで、文庫になっている作品は殆ど読むことが出来ましたが、こうなると残りの作品も気になるし、まーた電子書籍という禁断ゾーンに踏み込みそうで、指がウズウズするですよ。危ない

 まずは暇潰しのつもりで「グラスホッパー」を観たら面白くって、そのまま勢いで、「Sweet Rain – 死神の精度」、「ゴールデン・スランバー」、「フィッシュ・ストーリー」を観ちゃった。この中で一番好きなのは、「フィッシュ・ストーリー」でした。俺の孤独が魚だったら、その巨大さと獰猛さにクジラだって逃げ出すに違いない。歌詞もいいけど、斉藤和義氏の音楽がいい。ロックしてるねぇ。伊坂氏の作品には、いつも音楽が流れているようですが、ご本人は70年代生まれなのに、60年代生まれの私世代以上に嬉しい選曲が多いと思う。

 「孤独のフール」では、果たして彗星は本当に衝突し、地球は滅亡するのかの答えが示されないままに終わりましたが、「フィッシュ・ストーリー」では、回り回って、早すぎたパンクバンドの曲が地球を救う。風が吹いたら桶屋が儲かる的な、壮大なフィッシュ・ストーリ-(法螺話)。伊坂氏は本当に、こういうお話が上手いなぁ… 原作本は未だ入手していない一冊なので、最後までの成行きを知らなかったのも、特に楽しめた理由かもしれませんが、見終わった後、エンドロールの「フィッシュ・ストーリー」を聞きながらの爽快感。ほのぼのした気持ちで、いい映画を観たって暖かい満足感で幸せでした。配役もピッタリだったな。伊坂氏の作品では、手塚治虫のスターシステムほどじゃないけど、時折、他の作品の登場人物や設定が出てくるのも、見つけた時には懐かしい人に出会ったようで嬉しい。


 配役ピッタリといえば「グラス・ホッパー」も。原作と比べると、ちょっと「あれぇ?」なラストでしたが、蝉くんの華麗なナイフ・アクション、蝉くん対鯨さんの対決かっこいい。蝉君役は、私は知らなかっラのですが、ジャニーズの人なのですね。流石に踊れる人は、アクションしてもキレキレですね。セミくんの巨大で獰猛な孤独は、鯨さんといい勝負でしたね。映画全体の画面の雰囲気や、どこかレトロで濡れたような色調が、作品の雰囲気にとても合っていると思いました。私は想像力が欠如しているのか、文章で読んだ場面を画像化することってあまり無いので、部屋の内装なんかを映像で見せてもらえると嬉しいタイプ。


 「死神の精度」は、正直なとこ、ちょっとかったるかった。なんだかお話に波がなくて、ダラダラしてるし、画面がのっぺりしてるように思えました。ただ、死神役の金城武さんが男前で、相棒の犬が可愛いので惰性で見てました。犬さえ出てりゃ幸せなんよ、あたし。この短編集の中から映像作品にするなら、閉ざされた山荘での連続殺人を描いた「吹雪に死神」が、テレビの2時間ドラマ向けだったかも。ここは「死神の浮力」の映画化に期待。


 もう少しサクサク進んでもいいと思ったのは、「ゴールデン・スランバー」も同様ですが、どこをかいつまんだらいいのかと言われると、どこか判らない。ハリウッド映画なら、最後に巨大悪に挑んで、陰謀を世間にバラして大団円になるのでしょうが、妙に現実的なエンディングでした。
 「真田丸」にハマっている私には、堺雅人さんと竹内結子さんのコンビは真田信繁とお茶々なのですが、この二人、ケミストリーぴったりだと思う。作中で、主人公が男前だから余計に注目されたって設定で、堺雅人さんってハンサム枠やったんかぁ、と、ちょっと意外だった(すみません)。いきなり最初に爆発しちゃった森口が、その後は放置なのは可哀想な気もしました。パチンコ依存症の妻と子はどうなるんだろうねぇ… ヒロインの娘役の女の子のふくれっ面が最高!


 一日中、家で座ってPCで映画見てただけなのに、充実感あるわぁ。実はもう2作、見ようと思っている作品があります。「アヒルと鴨のコインロッカー」と「重力ピエロ」。今晩、原作本を読むつもりなので、そのあとで観るのだ。たのしみv

Brexit

2016-06-24 | 時の話題
 ネットやニュースでの大方の予想を裏切り、イギリスの結果、EU離脱派が勝ちました。こういう大事なことを、ちゃんと国民投票で決めるのは大人な民主主義国としては当然だと思うのですが、アメリカは適当に議会と大統領とで勝手に戦争始めちゃうし、日本なんか自国のトップも選べないし。もっとも結果的に、イギリスの場合は、開けてみたら、スコットランド、ウェールズ、北部アイルランドが「EUに参加するって-からイギリス連邦に残ったのに、サギだ!」と怒ってたり、若者層が「年寄りの選択で俺たちが苦労するんだけど!」と困ってるという報道も。

 私はヨーロッパ事情には全く詳しくないし、興味の焦点は、自分個人レベルではどんな影響が出るのかな、という身辺10メートル以内の超ミクロなレベルで、「円高にあるのかな、なったら日本から貯金を持ってこようかな。でも、円が高くなったら益々、電子書籍に手がでないよ」というのが、一番の重大事項ではあるのですが、巡り巡って、日本、アメリカが受ける影響も自分に降りかかってくるんで、ここ数日、ネットにあふれているイギリスのEU離脱に関する記事を興味深く読んでいます。

 元々、イギリスは、EU加盟後もユーロではなく、自分ちの通貨、ボンドを維持してて、EU諸国と自由貿易して、EU法制度を受け入れ、なぜかEU予算も割り当ても負担してるけど、クローネを維持してるノルウェーと、加盟国である今のイギリスとの違いがよく判らない。EU加盟国は、貿易、法制度、通貨において統一されているのですが、イギリスとノルウェーはユーロを通貨としていない。EUは、一つの経済共同体として予算も同一通貨の下で、難民問題が悪化する前には、優等生のドイツがアホの子のギリシアに自国の予算を削られたくってムカムカしてたけど、別にお財布が一緒ってんではなさげ。そういう事を鑑みても、加盟国と、地理的に欧州圏でも加盟してない国の違いが謎。誰かおしえて。

 イギリス人の多くがEU離脱賛成に投票した理由は、ギリシア債務危機の尻拭いに加担させられ、今度は難民が続々入ってくる状況で、EU加盟国ゆえの義務に嫌気が差したからと、何でもかんでもEUルールに従わねばならず、自治権を取戻したいという意識が大きく影響したと、ネット上で見かける記事や論調で説明されています。EUのものは俺のもの、俺のものは俺のものな、ジャイアン理論を思い出さないでもない。さすがは、いつまで経っても、国際的な潮流に逆らってポンドのヤードだのに固執してたり、一般市民の銃所有を禁止できなかったりと、俺様ルールを変えられないアメリカの上層部の源流だけあるな…

 それから、これも私の想像だけど、イギリスは島国だから、うちの国みたいに、大陸とは土地的にも、心情的にも距離があるのかも。正直、アジア連合が出来て、中国、韓国等と同一経済圏になって、ビザ無しでも往来できて、自由にどの国でも居住・就労できるようになったら… 嫌―っ!だし、イギリスの人々も同じ心情かもとも思います。

 イギリスはこれから2年掛けてEUからの離脱を進めていきますが、既にジャーマネックスとか、フランセックスとか、他の国でも離脱の動きが活発化するのではないかと予測する人も多いようです。そして、イギリス自身は、スコットランドが自分達はEUに残留しようと準備を始めているとか。こうなれば、スペインからのカタルーニャの離脱、カナダからのケベック離脱等々に弾みが付きそう。
冷戦終結以降、インテ-ネットの発達とも重なって、否応なしに世界はグローバル化してしまいましたが、その反発が一気に出てきたという感もあります。「Imagine no countries」は矢張り夢にすぎないか…

なぜ捨てないの?

2016-06-22 | 時の話題
 先の月曜日、20日に、上院議会で銃の購入時に身辺調査などを義務付ける銃規制強化案が否決されたことを受け、民主党議員が下院本会議場で抗議の座り込みを行いました。先導したのは、キング牧師とともに黒人公民刑運動を率いた一人であるジョン・ルイス民主党下院議員です。

 クリスマス目前に20人以上の先生や子供達が犠牲となったサンディフック小学校の銃乱射、そして今月始めにフロリダ州オーランドで起きた、全米史上最も多くの犠牲者を出したクラブでの無差別テロ。小規模な殺戮事件はもう日常茶飯事だというのに、未だ銃を捨てることが出来ず、「銃を持つ自由」という詭弁を振りかざす。サンディフック小学校乱射事件後には、9割のアメリカ人が銃規制に賛成したにも関わらず、共和党議会はNRAに押されて、誰もが大量殺戮兵器を手に入れられるままに野放しにした。銃は、刃物や薬物とは違い、個人が簡単に短時間で大量に人間を殺傷できる、実に効率的かつ使い勝手の良い道具です。銃を有する自由が、何度も何度も、アメリカ憲法でも許されてはいない「人を殺す自由」に直結していると私は思います。この事実に、何時になったら気付くのでしょうか?

 オーランドで49人を殺害した犯人、オマル・マティーンは、要注意人物として監視リストに掲載されていたにもかかわらず、ゴルフ場の警備員という職業を通して銃や防弾チョッキを合法に手に入れていました。飛行機には乗れなくても、大量殺戮用の武器は簡単に買えちゃうのです。下院民主党首脳のジェームズ・クライバーン民主党議員は、搭乗拒否リストに載っている要注意人物が銃を購入できないようにする法案を2度提起しようとして失敗しました。

 この事件のつい前々日には、同じオーランドで、ファン達と握手中が歌手を射殺して自殺する事件が起きていました。奇しくも、日本でも地下アイドルが同じく握手イベント中にファンに刺される事件がありましたが、彼女は生き延びています。ナイフと銃の殺傷力の違いが、生死を分けたのかもしれません。徹底的にテロと戦うと声高に叫びながらも、市民が(政府の監視リストに名前が載っていようとも!)殺戮兵器を合法に購入できる「自由」にしがみつき、何度も繰り返される、全くの無差別の殺人を容認する(としか私には思えない)神経は理解できない。元下院議長のナンシー・ペロシ(カリフォルニア州・民主党)は、「死者を悼んでの黙祷は、実際に行動を起こすことの代わりにはならない」と、発言しましたが、49人死亡、53人負傷したオーランドの事件から一週間ほどしか経過していないのに、銃規制と要注意人物の銃器購入の際の強化を否決したのです。これでは、何の行動をも取っていないと非難されるのも当然です。


 銃規制は重要ですが、本当に必要なのは、単なる規制ではなく禁止です。他のどこの先進国が、市民が好き勝手に銃器を購入し、所有することを許していますか?私が、小学校低学年の同僚のお嬢さんの写真を見て、「とっても可愛いお嬢さんね!」と言った時の返答は、「もう既に男の子たちにモテモテなの。だから銃を買って備えてるわ(笑)」でした。こういう感覚なのです。朝から、「今朝、裏庭にコヨーテがいたから撃ち殺してきたよ」なんて会話が普通に聞かれるのです。年間に32000人以上が銃により命を落とし、家で不注意に保管されていた銃によって子供が他の子を殺したり、誤発で死ぬのが日常茶飯事。それでも、危機を感じないのは、私8滴には、正気の沙汰じゃない。アメリカは銃によって開拓された国だから銃はアメリカの象徴という勇ましい主張も聞きますが、うちの国が銃刀所持禁止を最初に採用した時、それまでに何世紀、ずーっと刀を腰に下げてたと思ってんだ、ばか!ばか、ばか、ばーか!!私、大阪人だから、アホじゃなくてバカって言う時は本気だよ。

チョコ好きに朗報

2016-06-21 | 時の話題
なんて素晴らしい発明なんだ-!!!

 チョコレートの脂肪分を減らし、更に味を良くする方法が発明されたそうですよ!詳細は、LA Times紙の、
こちらから。チョコレートの製造過程で、カカオとカカオバターを溶かして混ぜる際に、電界を通すことによって脂質を約20%減らし、それによりカカオの味が強調され味も良くなるそうです。テンプル大学の物理学教授、ロンジア・タオ博士の、原油の海底パイプ輸送時に粘りを抑えて管を通り易くする技術を、チョコレート会社大手のマース(M&Mとかスニッカーズとか作ってる会社)が、チョコレートの製造にも利用できないかと持ちかけてきたのだそうです。

 右は、先のLA Timesの記事からお借りした、この技術の仕組みの説明図。「チョコレートは大好きでよく食べるから、脂肪分が減ったらもっと食べるよ」とは、タオ教授の弁。私も!

 焙煎したカカオ豆を溶かして、管を通す際に、電界を作り出す金属メッシュのスクリーンを通すことによって固形ココアは円を伸ばしたピル形状になり、固形分がギュッと詰まって粘性が弱まるので、管を通り易くなる。そして更には、その経過でカカオバターが分離して脂質レベルを下げることができるという実験結果が、「Proceedings of the National Academy of Sciences」で発表されました。

 ネッスルを含む他のチョコレート製造会社や、栄養の専門家の中には、「チョコはチョコ、ありのままでいいじゃん」と、この新技術に疑惑的な向きもあるようですが、私的にはチョコがもっとおいしくなって、しかも脂肪分が減るなんてハラショーではないかい!?と、思うのです。チョコレート大好き

 右の可愛いラッピングは、全米で最も古く、現在も最大手のハーシーズ社の板チョコです。このレトロな絵に惹かれて買ってしまった、で、食べてしまった。実は結構、大きいのだ。腹の進退問題に悩む私的には、痛恨の二枚である。

 ハーシーズは、日本でも知られるキス・チョコの製造会社です。アメリカではチョコの代名詞のようになっており、チョコレートラブラドール犬で一番多い名前は、きっとハーシーだと思う。お隣さんの愛嬌たっぷりなチョコラブもハーシー君。でも、日本人には、ザラザラした触感や、くどい甘さであんまり馴染めない味じゃないかな。マースのチョコは既に日本人にも受け入れやすい味なんで、ハーシー社がこの技術を使ってくれたらいいなと思うんだけど、ハーシー社のキス・チョコが一番人気のあるアメリカではザラザラ感と、くどい甘さこそがチョコなのかなぁ?ま、そう言いながら、大きなハーシー社の板チョコを食べちゃった私なんだけどw

LAで敦煌を訪れる

2016-06-20 | Museumsとイベント
特徴的な喜多郎さんのシンセサイザーミュージックに、石坂浩二さんの声がかぶる。「とんこうばっこうくつ」

 私の世代には、まざまざと耳に蘇る方が多いのではないでしょうか?未だ、中国が素朴だった時代、NHKの特別番組で紹介された砂漠の洞窟寺院は、憧れの地でした。一生に一度は実物を見てみたいという思いは未だに薄れていませんが、ちょっと今の中国の状況を鑑みると、ゴビ砂漠の端っこの田舎まで旅行したくないな、って気もする。いつかは行きたいけど、今はちょっとね…って感じ。

 しかし、現代の技術はありがたい。アメリカにいて、レプリカや3Dでの再現で触れることが出来ます。ゲティー・センターで9月4日まで、Cave temples of Duanhuangが公開中。ちょうど運良く、この特別展示を見すことが出来ました。

 レプリカだから写真も撮り放題。特設テントの中に、第275、285、320窟の忠実な原寸レプリカが展示されています。もちろん、砂漠の中に万年雪を抱く山脈を背にそびえ立つ全体的な雰囲気を含めての敦煌の魅力は味わえませんが、その片鱗を感じることが出来ました。保護のため、一般は入場できない第45窟は3Dで体験できますが、とても良く出来ており、迫力ありました。
   
特設テントの中は莫高窟のレプリカ
3Dの第45窟。中央のお釈迦様の左隣が、スーパーイケメン、アナンダくんですよ~

   
見上げても仏様


 こんな形とはいえ、長年の憧れだった敦煌莫高窟の仏教美術に触れることが出来て大感動です。ゲティーセンターは見晴らしの良い高台にあり、晴れた日には海まで見渡せるのですが、今日は霞がかかっていました。それでも、渋滞している高速405号線は見えたけどねw 美術館のギフトショップやレストランは、総じてレベルが高いものですが、ここ、ゲティーセンターのショップとカフェは、中でも充実してる方だと思います。私的には、ここのカフェは、サンタ・アナにあるバウザー美術館に次いで2番目に好き!今日はカレーチキンフォーとチーズケーキを頂きました。とっても美味しかったv

 帰り道では、しっかり渋滞に巻き込まれ、時速15マイルでのろのろ運転。隣の車線を見れば、フェラーリ君ものろのろ運転www LAって感じ~
      

なんてったってLos Angeles!

2016-06-19 | アンティーク・スリフト
 若息子の高校卒業式のため、3日間だけロサンゼルスに返りました。朝早くオハイオを発ち、ノースカロライナ州のシャーロット経由でLAX空港へ。雲が切れた途端に見えたのが、渋滞した高速。LAって感じー!ここまで飛行機は時間通りで、奇跡かと思いましたが、ここでやっぱり、搭乗橋が来てないと待たされる。暫くの後に、搭乗橋のドライバーが間違えて違うゲートに行っちゃったというアナウンス。流石のLAクオリティー。10分ほどしてから、「搭乗橋はまた来ません。少なくとも20台はいるはずなのに」というアナウンスでは、最初はオンタイムで到着しましたぁと、ご機嫌だったキャプテンの声が苛ついておりましたw

 水曜日は日本の食材買出しに明け暮れ、木曜日は卒業式、そして金曜日はゲティーセンターで敦煌莫高窟の特別展を鑑賞して、オハイオへ逆戻り。土曜の朝に着いて、お昼寝した後、会社のピクニックに参加しました。日曜日は一日中、ネットでTVドラマや映画を見ながら、ぐーたら、ゴロゴロしてました。疲れ取れへんわー。トシやわー

 若息子の卒業式、上息子の時よりも少ないとはいっても、卒業生が約600人います。各々の名前を読んで卒業証賞を受け取るセレモニーだけでも長いのに、炎天下でスピーチ聞いてても頭に全く入ってこない。生徒会の代表が最後に「Make America Great Again(アメリカを再び偉大に、トランプのキャッチフレーズ)」って言った時に爆笑が起きてたけど。上息子の時には、主席で卒業した女の子と、次席の男の子が卒業生代表としてスピーチをしましたが、今回は生徒会の代表と、校内スピーチコンテストの優勝者がスピーチをしました。
  
上息子曰く、「俺が少し下がってお前のほうが背が高く見えるように写ったんだからな、感謝しろよ」


 息子の学校のスクールカラーは赤ですが、ガウンの色は男の子が赤で、女の子は白。トランスジェンダーの子はというと、「フツーに」自分の望む性別のガウンの色を選べるそう。息子は男の子ばかりの仲良しグループ6人でプロムに出ました。伝統的には、映画でお馴染みの通り、男の子が女の子をプロムに招待するもの。でも、息子たちのように仲良しグループだったり、同性カップルも、ごく普通に受け容れられる状況は、これが「フツーに」出来るところが、リベラルな南カリフォルニアだからではないかと思います。私の住んでいるオハイオの田舎では、同性カップルでプロムなんて考えられないそうですから。

 夜は、卒業式のために東海岸から来てくれた、じじ・ばば、大伯母さんと一緒に牛角で焼き肉パーティーでした。寅年・獅子座の若息子は肉食動物なんである。私もたらふく肉食べた。しあわせ~

裏庭ジャングル

2016-06-10 | 田舎暮らし
 来週はいよいよ若息子の卒業式、週の半分お休みをいただくので、今週はいつもにも増して一所懸命、働きました(自分比)。昨年、夏休みにLAに返った時には、なんと前日まで頑張ったフリーランスの翻訳のファイルを送り忘れ、お友達のPCを貸してもらって翻訳し直して送るという大失態をやらかした(A子さん、その節はありがとうございました)のですが、翻訳仲間であるA子さんと相談しながらの作業経験は楽しかった。今回は、水曜の午後にLA空港に着き、木曜が卒業式、金曜午後にはオハイオにとんぼ返りというタイトなスケジュールですが、少なくともBookoffと食料品買い出しには行きたい!あと、ユニクロと美術館と100円ショップ(アメリカじゃ$1.50)のDaisoも!!時間が少しあったら、マッサージとペディキュアも受けたいな。私は裏庭で土いじるんで、マニキュアはしないの。ペディキュアは自己満足な私的贅沢なの。

 大都会のLAは、オハイオの田舎に比べて、相対的な物価は圧倒的に高いんだけど、生花、柑橘類、マニキュア・ペディキュアは、こっちの方がずーっと高いのです。生花や柑橘類は原産地だし、レモン、オレンジの類は、南カリフォルニでは一家に一本、どの家にも木が生えてる、大阪におけるたこ焼き器のような存在。南LAの家でも、庭にゴロゴロ落ちてて使い切れず、でも捨てるのは勿体無くて、なんとか使いきろうとレモンカードを極めてしまいました。ご近所も皆、持て余している状態でした。皆、同じような高さだったので、あの近辺では、レモンとオレンジを植えるのが流行った時期があったのかもねw

 マニキュア・ペディキュアは意外なようですが、LAには本当にお店が多く、ショッピングモールには必ずサロンがあると言っていいほど。LAではこの分野は完全にベトナム人に占拠されていて、お互いにお値段を一定に規制しているのかも。だから、LAでは、どこのサロンに入っても、チップ込み20ドルでマッサージチェアに座ってペディキュアしてもらい、ふくらはぎのマッサージを受けられるのですが、この辺りでは倍以上のお値段になっちゃうのです。絶対、行けねー

と、ここまで自分の覚書を兼ねた前フリ(長いわ!)。

 先週末、任期を終えて日本へ戻られる駐在の方々の送別会に参加しました。会場となったお宅には、お庭に蕗が生えており、参加者の奥様方で分けることになりました。私も少し頂いて、その日のうちにすごい勢いで茹でて皮剥いたんだけど、そこで力尽きてしまったのだな。で、そのまま冷蔵庫で放置してたら、美しい翡翠色がすっかり茶色に… だから、ほら、今週は一所懸命お仕事してたから(そう繋げるか?!)

 で、色の分からない蕗味噌にしてみた。これを地元のアーミッシュ農家から毎週、会社に届けてもらえる卵で、卵かけごはんにしたら、美味しいのなんのって!私ってお料理の天才かしら?って幻想を抱くくらい。蕗の原産地であるお宅のオーナーにもお裾分けさせていただいたので、自画自賛したら、「卵かけご飯はどう食べても美味しい」と突っ込まれましたが、いいの、私、幻想世界に生きるの。見た目的にはアレなんで、写真は載せませんが、味噌、醤油、日本酒、みりんに唐辛子少々で炒めただけで、とっても危険な一品が出来てしまいました。ご飯何杯でもいけちゃう。

 実は我が家の裏庭にも、蕗らしきものが覆い茂っており、しかも年々増殖して、着々と領地を拡大しつつあるのですが、これが本物の蕗なら良かったのに、似て非なるものらしいのです。残念。ですが、昨年、株を分けていただいて植えた大葉が、今年もしっかり芽を出しており、戦略的に有利な南向きの塀前から着々と勢力の拡大を狙っています。頑張れ、大葉!今年は早期対策が功を奏したか、例年てこずるタンポポとの戦いも思いの外、短期で終結しました。今年の目標は、昨年の悲願ながらも成し得なかった畑作成です。庭の日当たりの良い一部を木枠で囲って、自家製作の堆肥を混ぜた土で小さな畑を作り、お野菜自給が夢。そのためには、裏庭一等地を占領中の蕗もどきさんには撤退願わねばなりません。蕗もどき勢力の弱まる今年の晩秋は、天下分け目の関ヶ原ですよ!あ、ちなみに「真田丸]にはまってます。

  
この繁りっぷりである

  
犬が埋もれておる


おまけ、荒ぶる猫

再び、屋根付き橋

2016-06-07 | 田舎暮らし
 毎度おなじみ、二時間先のお客様での会議の帰り道、いつもの道が工事中なので、ちょっと回り道。ここにも、屋根付き橋がありました。この橋は、2006年施工と、今まで写真を撮ってきた他の橋とは違って今世紀になって建造された若い屋根です。名前は「Big Darby Creek」ですが、下を流れているはずの川は乾いて水がなく、ちょっと謎。今までに見た屋根付き橋の屋根は、多くがここのように白か、煉瓦色に塗られています。この辺りではよく見るバーンやサイロと同じ色。青空と緑に映える色だと思います。橋にかかっていない古い屋根では、塗装されていないものも見たことはあります(こことか)が、他の色の屋根付橋もあるのかな?これがカリフォルニアなら、ぜったいネオンカラーのアートな橋とかありそうw