わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

スカーフェイスで、おっぱい、おっぱい ( ゜∀゜)彡

2012-06-19 | 映画・ドラマ・本
 息子たちと一緒に、1983年制作、ブライアン・デ・パルマ監督のバイオレンス映画、「スカーフェイス」を観ました。前半の暗黒街でのし上がっていく野心に燃えた、ぎらついた目のキューバ難民、そして後半の全てを手に入れながらも破滅していく男の虚ろさを演じるアル・パチーノが素晴らしい一作ですが、80年始めの描写が強烈でした。幅広な襟のスーツや、テラテラしたドレス、透明のプラスティック椅子、ディスコ等、あの時代の、高級なはずなんだが、やけに安っぽいファッションやインテリアは、もー、見ていて、居た堪れない気分になるですよ。

 アル・パチーノ演じる主人公、トニー・モンタナが後ろ姿だけで一目惚れしちゃったボスの情婦、エルヴィラは、ミシェル・ファイファーが演じているのですが、振り返ったらいきなり、真っ平胸で驚いた!フロリダが舞台なので、ビーチでビキニ美女をナンパするシーンもあるのですが、そのビキニ美女たちも、トニーが溺愛する妹役のメアリ・エリザベス・マストラントニオも、今のハリウッド映画じゃ、滅多にお目にかかれない貧乳ぶり。この30年間で、ハリウッドの女性たちの胸に一体何が起こったのでしょうか?!?

 右はグーグル検索で拾った画像ですが、エルヴィラの洗濯板っぷりがお伺いいただけるでしょうか。トニーが初めて会ったエルヴィラに言い寄るときの、「美しくて、素晴らしいボディーで」って台詞に、上息子が「この女性がビーチ歩いてても、誰も声かけないと思うけど…」だって。厳しい。実は私、公開時には、美しくて、ツンとしたエルヴィラ、すてきー、と思った(実は私、今も昔も、ミシェル・ファイファーのファンなのです)ものですが、今見たら、エルヴィラって、とことん性格悪いやん。私自身が全く「美しい女性」ではないので、特にエルヴィラみたいな女性に憧れたのかもしれないけど、でも、これでも良かったんだなぁ、あの時代は。美しい女性は、お高くとまって方がいい、みたいな…

 そういえば、あの頃の映画も、ヒーローが一目惚れするヒロインは、プライドの高い女性が多かった。他の80年代前半映画といえば思い出す、「ステイン・アライブ」や「摩天楼はバラ色に」の主人公も、高嶺の花のヒロインに恋をして、最終的には成功して彼女もゲット、というお話でした。今のハリウッド映画でも、まずは主人公がヒロインの美しさに一目惚れってパターンは全く変わってないけど、ヒロインは気軽に応じつつも、最初は主人公を軽くあしらう。で、後から、お嬢様だったり、凄く有能な女性だったりということが分かる、ってのが多い。一方、80年代ヒロインは、かなーりツンケンした高飛車タイプに描かれていたように思います。そういえば、1982年の「ブレードランナー」のレイチェルも高飛車美女でしたよね。

 その「ブレードランナー」を最近、見た時も、ちょっとだけ映ったハリソン・フォードのブヨブヨお腹に、ちょっと笑っちゃったんだな。今時の映画だったら、デッカードは見事に割れた腹筋を披露してたはず。対するバッティなんて、ムキムキに違いない。ハリウッドの皆さんも、身体も鍛えあげねばならなくなって、益々大変なのかもね。

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