わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

未来のミライ 好きくない感想

2019-01-27 | 映画・ドラマ・本
 過去の細田守監督作品は全く相性が合わず、最初から内容や予告を見ただけで避けるか、途中で挫折したか、だったのですが、今回はアカデミー賞ノミネートという話題性があって見てしまいました。でも、やっぱ苦手だぁ~

 「4歳の男の子と未来からやってきた妹との不思議な冒険!」「小さな庭から時を超えた世界の旅が始まる!」とか、「未来のミライ」ってタイトルすらも、なんか「それ違うんじゃね?」で。未来のミライちゃん、そんなに出てないし。


 赤ちゃんが来て、両親の愛情を取られたと感じる4歳の男の子、くんちゃんが、未来から来た妹のミライちゃんにいざなわれ、お洒落だけど凄く住みにくそうな、小さい子供が転げ落ちて危険そうなお家の庭から、不思議な世界(最初の方で、くんちゃんが放り投げた本のタイトルが「ふしぎなにわ」でしたね)から、お父さんやお母さんにも子供の頃があり、ひいお祖父ちゃんやひいお祖母ちゃんにも若い頃があり、小さな偶然と積重ねの上に自分がいる奇跡を理解して、「くんちゃんはミライちゃんのお兄ちゃん」と、成長を遂げるほのぼのしたお話かな?と、勝手に想像していたので、くんちゃんが一人で時代を飛び跳ねる展開に「あれ?」

 未来から来た女の子といえば「たんぽぽ娘」。未来のミライちゃんが可愛くて魅力的なので、もっと活躍してほしかったなぁ。過去の曾祖父ちゃんは、どうだ!かっこいいだろう!?と言わんばかりで、はいはい、ごちそうさまです。それにしても、お母さん側ばっか取上げられてて、お父さん側のじじばばは赤ちゃん見に来ないの?ってのも不思議。

 この、くんちゃんの声に、まずは違和感。なんで、わざわざ女子中学生みたいな声の声優さん選ぶかな?で、くんちゃんも、小さい頃のお母さんも、我儘過ぎて、もう憎々しい。私自身も二人の男の子を育てた親だけど、こんなガキいやだ。そして、子供に怒鳴る親、公園で赤ん坊放置する父親は、アメリカじゃ超マズい。虐待で、ソーシャルワーカーに、子供を取上げられかねない。

 子供ができたら犬を構わなくなる飼い主、優しいけど気弱な夫と、文句ばかり言っている妻。個人的に、皆嫌い。お父ちゃん、頑張ってるのに、奥さんも我儘すぎ。わんこ、変なおっさんだし。うちには、息子たちが生まれる前に犬がいました。彼は子供達が幼い頃に死んでしまったのだけど、彼は永遠に息子たちの「お兄ちゃん犬」です。子供達が幼い頃は、一生懸命、守ってくれました。そして、死を目前にしながらも必死に生きようとした姿が、息子たちに生きることの重要さを教えてくれました。

 4歳児の動きがリアルって意見を読んだけど、うっそー!あざとい仕草で、4歳の男の子の可愛いらしさが出せてないと思わなかったよ。あ、不気味な未来の東京駅や、黒い新幹線の造形は好きです。でも私は、この映画、好きくない… 同じく、綿々と続く家族のつながりや愛を描いた「リメンバー・ミー」は、映画の間中、ずーっとワクワクしてて、楽しくて大好きな映画なんだけどな。

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